働かない人間はダメだという思い込みを外してライフワークに出会い、輝く人生を歩むには?



今の時代は価値観が多様化していて、選択肢が増えると同時に、旧来の価値観との板挟みになって葛藤しやすい時代です。
自分に合う価値観を身に着け、自分らしい人生を生きることができる素晴らしい時代がやってきています。
そのために何が必要か?というお話を簡単にさせていただきました。

初めてお便りさせていただきます。
ライフワーク探しについて何かヒント欲しく、お便りいたします><
私は半年ほど子なし専業主婦をしています。

私は、小さい頃から祖父・祖母・母が一生懸命にずっと働いている姿を見てきました。
働かなくてはいけない、働かない人間はダメだということをずっと叩き込まれてきました。(父は離婚して居ません。)

そのため、有名大学を出て大企業に入ることが正解だと思い込み、ずっと頑張ってきました。
しかし、大企業に入社したはいいものの、仕事に全く適正もなく人間関係にもすっかり疲れ果ててしまいました。
自分の能力を生かせる仕事を思う存分やりたいという欲求が抑えられなくなってしまい、三年足らずで辞めてしまいました。

いざ専業主婦になると、働いていないことへの罪悪感で日々精神的にはゆっくりできず、
自由にやりたいことをやることがとても難しく感じます。
主人はゆっくり探せばいいよと言ってくれますし、経済的な心配はいらないのですが、焦りと不安でいっぱいです。
前職でのことを思い出すと働くのが怖いなと思って動き出せない状態です…。

こんな私に、専業主婦であるという罪悪感を解消し、ライフワークにバッチリ出会い輝けるようなアドバイスをもらえたらこれ幸いです!
(Kさん)

いいテーマをありがとうございます。
「専業主婦」という立場でなくても、同じことを感じていらっしゃる方は多いんじゃないでしょうか。
最近、私もライフワークをテーマにセミナーをすることが増えてきたのですが(いや、増やしているのですが)、やはり同じご相談をよく頂くんです。

インターネット、とりわけSNSなどが広がったこともあり、「価値観の多様化」というのがものすごく顕著になっていますね。
今までは「NG」だったことが、今は全然「OK」になり、過去の常識が通用しないようになってきています。
そのため、以前の価値観のままだと心理的な葛藤がものすごく増えてしまう時代です。

だから、ある人にとっては「やりにくい時代だ」と感じ、別の人にとっては「素晴らしい時代だ!」と感じるようになりました。

新しい職業もどんどん増えていますよね。
それこそ、YouTuberなんて仕事、数年前なら聞いたことも想像することもできなかったはず。それが今では小学生のなりたい職業の上位に入ってくるほどになりました。
カウンセラーという私のお仕事にしても、プロとして活動を始めた2000年には「そんなことで食っていけるの?」と言われるのがオチでしたが、今ではほんとうにたくさんのカウンセラーが誕生しています。

そうするといつの時代にもそうですが「新しい価値観vs古い価値観」の葛藤が渦巻くものです。
そういえばパソコンがふつうに職場で使われるようになった頃も同じことが起きてましたね。でも、今はそれが常識になっていますよね。

で、その葛藤というのが、対人関係の中で起きるのはもちろんですが、実は、それ、内的葛藤の投影でして、実は自分の中に「旧来の価値観vs新しい価値観」が生まれている証拠なのです。
覚えてますか?「感情が先、現実が後」という法則。
内にある葛藤が外の世界に投影されて、現実化しているのです。

ライフワークという言葉も最近富に聞かれるようになりました。
「好きなことをやって生きようぜ!」というムーブメントも起きています。

それは「仕事」と言う者に対する価値観が以前とはまったく変わってしまったことを表しています。
会社に勤め、終身雇用の中で会社の業績に貢献することが幸せの軸だったし、生活のため、あるいは家族を養うために存在するのが「仕事」で、幸せの基準だったのですが、今の時代は、それが「苦行・苦痛」に感じられるものに変化してきました。

私はそれを人間の進化だと思ってるんです。
「我慢して、辛い思いをしてこそ、稼いだ金に価値がある」という思いから、「我慢して辛いことをすることに意味はない。むしろ、好きなことを楽しんでやりながらお金を稼ぐのが素晴らしい」という風に「人間の価値観」が進化してるわけです。

そこにAI(人工知能)の登場です。
今までは英語が苦手な方は仕事のために頑張って英会話教室に通う必要がありましたが、それが「楽しみながら英語を学ぼうぜ!」という風潮になり、私の知人もそのための本を何冊も出版しています。
そしてほんとに近い未来にはスマホ1台で海外の人と会話ができる時代になりますね。そうすると英語を学ぶ、というのは、英語が好きな人に限られるようになるわけです。義務ではなく、趣味の時代です。

ちなみにそのテクノロジーの発展により、会話せずとも意思の疎通が図れる時代が来るんじゃないかと思ってるんです。まさに「テレパシー」ですねっ!!

車の運転も同じです。車の運転が苦手な人は自動運転してくれる車に乗ればOKな時代がもうすぐやってきます。そうすると、車を自分で運転する人はそれが好きな人に限られてくるわけです。
今で言えば、敢えてマニュアル車に乗ってる人と同じですね。

そういう風にテクノロジーの発展により「苦痛なものはどんどんコンピュータが代用してくれるようになり、我々人間は好きなことにだけエネルギーを注げばいい」という価値観がこれから当たり前になるでしょう。
これってほんとに素晴らしいことですよね~!

そうした価値観への移行が今の時代を生きる私たちには求められているわけですが、そこで先に述べた心理的葛藤が生まれるわけです。

特に日本人は比較的、価値観が統一される中でずっとやってきました。
学校に行くのが当たり前なので、学校のシステムに合わない人はアウトローとされてきました。
終身雇用制の企業に勤めることがふつうなので、会社のシステムに合わない人は社会的不適合者と呼ばれ、ダメな存在のように扱われました。
また、上司は絶対!というまるで軍隊式の価値観もあって、上司の命令に背くことは今後の会社生活にネガティブな影響を与えました。

けれど、その価値観が多様化して、オルタナティブスクールも近々、ふつうの学校と同じように認定される動きがありますし、ひとつの会社にずっと勤めることが必ずしもいいことではなくなりました。
企業が副業を認めるような時代ですからね!以前ではあり得ませんでした。

そして、会社に勤めずとも生活できる手段がどんどん増えて来て、働くという意味も変わってきていますね。

だから、今の時代はそうした価値観がどんどん混在する時代となり、それに慣れぬ日本人たちが右往左往してしまうようになってきてるんです。

そういう時代だからこそ、周りに合わせるのではなく、自分軸で考えることが必要になってきますし、また日本人が苦手な自己肯定感をあげることで、自分らしい生き方を模索することが大切になってきたのです。

それで私は「自己肯定感があがる方法」という本を書いたわけです(ね?いいステマでしょ?笑)

>私は、小さい頃から祖父・祖母・母が一生懸命にずっと働いている姿を見てきました。
>働かなくてはいけない、働かない人間はダメだということをずっと叩き込まれてきました。(父は離婚して居ません。)
>そのため、有名大学を出て大企業に入ることが正解だと思い込み、ずっと頑張ってきました。

そうですよねー。
それがおじいちゃん、あるいは、お母さん世代の正しい価値観なんです。
その時代には、有名大学を出て大企業で一層懸命働くことが正しい価値観だったんです。
正しい価値観=幸せになる法則です。

>しかし、大企業に入社したはいいものの、仕事に全く適正もなく人間関係にもすっかり疲れ果ててしまいました。

でも、その価値観に合わなかったってことですよね?
それくらいKさんは「現代人」ってことなんです!
無理に会社に合わせたり、そこで求められる人間関係を構築することに意味を感じない、今風な人、なんです(笑)

だから、そのことで自分を責める必要はないんです。

「ああ、私はちゃんと流行に乗ってんじゃん!!」と思ってOKなんです。
むしろ、そう思いましょう(笑)

ちなみにここで言う流行=時代の流れ、ですね。

私たちはつい求められる基準に達しないとき、あるいは、周りの人と比べてうまくできないとき、「自分が悪い」「自分が間違ってる」と思い込んでしまいます。
けど、そうではなく「合わないだけ」なんですね。

私もそういう経験を20代の時に散々しましたが、幸い私は不器用かつわがままな人間だったので、自分に合う生き方を模索する他ありませんでした。
それが奏功して今の生活があるんです。

Kさんが入社された大企業の文化に「合う人」と「合わない人」がいるのは自然なことです。
そして、単に自分は「合わない人」だっただけなのです。

更に、今の時代はそんな「合わない人」にも相応しい環境が必ず用意されています。
というか、いざとなればその環境を自分で創り出す道具が揃っている幸せな時代なのです。

>いざ専業主婦になると、働いていないことへの罪悪感で日々精神的にはゆっくりできず、自由にやりたいことをやることがとても難しく感じます。

Kさんは今の時代のリーダーの一人なんですね。
“幸いにして”かつての価値観が自分に合わないことに早く気付いた方なんです。
だから、「自由にやりたいことをやる」ということで幸せになれる人です。

まず、そのことを知っておいてください。
ここまでの長いお話も「罪悪感なんて感じなくてええで」という目的でさせていただいたものです。

「価値観が違う」だけでKさんが「間違ってる」とか「おかしい」とか言うことはないんですね。

さて、その罪悪感の正体は幼少期から植え付けられてきた「働かざる者、食うべからず」という価値観が産んでるものですよね。
家族が一生懸命働いてきたから、それが正しい価値観だと思い込んできたんです。

でも、その価値観が自分に合うのかどうか?というのは当然ですけど検証されてないんです。(もちろん、合わないわけですけど)

私たちは多く子ども時代に身に着けた価値観を無条件に「正しい」と思って生きています。だから、それは本当なのか?自分に合うのか?という検証はほんと大切なことになります。

そうすると「働くことが正しい」と思っていると、「働いていない自分はダメだ」と思います。そして、自分を否定し、責めるようになります。
でも、そんな必要はもうないんです。違うだけですから。時代が変わったんですから。

自分軸を確立するときに「私は私、人は人」というアファメーションをよく使いますが、ぜひ、Kさんも「それはそれ、これはこれ」と言う風に価値観の切り分けに使ってみてください。

「じいちゃんの時代はそれが幸せになる方法だった。でも、今の時代はそうじゃない」という風に。

そうすると、少しずつ「感謝」ができるようになります。
働いてくれる旦那様に。
そして、家族のために働いてくれたじいちゃん、ばあちゃん、お母ちゃんに。

罪悪感は感謝によって解消することができます。
そして、それは不安や焦りを解消することにも役立ちます。

ライフワークを生きるためには、そうした過去の価値観と決別する必要があります。
「好きなことをやって生きてよい」という許可を自分に与える必要があるんです。

そこではKさんが感じている罪悪感を手放すことが大切になり、そこから「好きなこと、やりたいこと」に目を向けていくのが安全なプロセスだと思っています。

さて、ライフワークに出会うにはどうしたらいいのでしょう?

ヒントは自分が好きなもの、ワクワクするものにあると思っています。
好きなもの、ワクワクするものは、「感動の源泉」であり「ライフワークの種」です。
「種」なので、すぐにそれがお金に変わるかどうかは分かりません。
自分なりに育てていく必要があります。

また、自分の価値や魅力、資質に目を向けることもライフワークと出会うポイントです。
自分のダメなところを見つけて直すことにあまり意味はないと私は思っていて、それよりも、自分のいいところを見つけてそれを生かす方がずっと幸せなんですよね。

だから、自己否定、自己嫌悪するくらいならば、自分の長所や価値や魅力を探しまくるのもアリです。
これは自己肯定感をあげる方法でもありますね。

例えば、旦那様はKさんのどんなところを愛してくれているのでしょう?
彼が「ゆっくり探せばいいよ」と言ってくれるのはなぜでしょう?

そこにKさんの価値がありますよね。
他にも様々な方法で価値を見出すことができます。

そして、

>自分の能力を生かせる仕事を思う存分やりたいという欲求

これ、すごく大事です!そして、すごくいいものです!

「それをしてもいいんだよ」と自分に問いかけ続けてください。
だんだん「その気」になってきますから。
やる気はあまり必要ないんです。「その気」の方がずっとパワフルで現実化しやすいものです。

価値観の違いを受け入れ、罪悪感を手放し、感謝し、好きなことに素直になり、自分の価値や魅力を知ることで、いよいよ準備が整います。

あとは私がいつもお伝えしてる「人」ですね。
そういう生き方をしてる人と出会うこと。その人が書いてる本やブログを読んだり、セミナーに行ったりするのもいいでしょう。周りにそんな人がいたら、ぜひランチやお茶に誘って話を聴いてみましょう。
そうして「ああ、そういう生き方もあるんだ!」という許可ができれば、ライフワークと言えるものは「自然と気付く」のです。

まずは、そのプロセスに取り組んでみてくださいね。

あと今日の記事は壮大なるステマでありまして、もし、良かったら↓のセミナーにも参加してみてください!!

東京:12/23(土祝)13:00-17:00
大阪:2/18(日)13:30-17:30
ワークショップ「好きなことをして自由な人生を生きる~才能、価値、資質、魅力を徹底的に知る~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/21902

来年はライフワークに関するセミナーをどんどん企画したいと思っています。
どうぞ、お楽しみに!!

そして、自分軸と自己肯定感のお話はこちらの本で!

敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)


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