自分だけ置いてけぼり、仲間外れ感があるのは、子どもの頃の家での状況を再現しているのでは?~三つ子の魂百までを解消する王道のプロセス~



子どもの頃に放っておかれて寂しく、仲間外れにされたような感覚があると、その思いを何とかしたくて、大人になっても似たような環境を創り出すのが私たちの潜在意識です。
そうすると今の人間関係を何とか居心地よいものにしようと思えば、そのルーツである家族との関係を見つめなおすことが効果的なのです。
その王道のプロセスを今日はご紹介したいと思います!

根本先生、こんにちは。

先日、大人になりきれない記事を読み、「大人から取り残された子供」から脱し、親密感の恐れと向き合うにはどうすれば、とメッセージしています。

空気を読み過ぎて動けないのと、人からの拒絶を過剰に恐れる、という自覚があります。
素っ気ない、冷たい物言いに敏感で、シャッターを即降ろしてその人に近づかないようにするのですが、意識の中ではその人が気になって仕方ありません。
一方で「冷たくする人に受け入れられること」で何かを取り戻そうとしている気もします。

幼少期は一人っ子かつ核家族で頼れるものは両親か幼稚園や学校の先生などの大人でした。
先生は厳しい気分屋ばかりでろくな思い出がありません。
親に関しては、大人の世界にポツン、と子供がいる感覚で、自分は放ったらかしだった意識が拭えません。
イメージは親戚一同で盛り上がる中で「お前はあっちに行ってなさい」と1人にされる感じです。
一人っ子だったので余計大人とう存在を強く感じるのかな…と思ったりもします。
今だに「自分が置いてけぼり、仲間外れ」感が拭えません。
どうしたらもっと人と親しくなれるでしょうか。
(Mさん)

きっと同志のみなさまもたくさんいらっしゃるかと思います。

空気を読みすぎる。
拒絶を過剰に怖れる。
相手の反応を気にしてしまう。

そんな中で、

>一方で「冷たくする人に受け入れられること」で何かを取り戻そうとしている気もします。

ということに気づかれたことはものすごくデカい!素晴らしい!のです。
そして、文面を読むに、心理学や人間関係をちゃんと学ばれている様子がうかがえます。つまり、理解度がとても高いと思うのです。
だから、ご自身のこともよく分かっていらっしゃると思います。

となると「投影の法則」が大いに使えるわけです。

Mさんにとって「冷たくする人」と言えば誰???

ひとりっ子については後で触れるとして、

先生・・・厳しくて、気分屋。

親・・・放ったらかし。あっちに行ってなさい感。

子どもって親に振り向いてほしいじゃないですか。
ていうか、放っておかれるのってめちゃくちゃ辛いじゃないですか。

そこで、どうしたら親に振り向いてもらえるか、自分を見てもらえるか、愛してもらえるか、ということを一生懸命考えるんですね。

それで、「気を遣う」「顔色を伺う」「相手のご機嫌を取ろうとする」「いい子になる」「手がかからない子になる」「お手伝いをする」「話をよく聞いてあげる」等の処世術を身に着けていくわけですね。

もし、そのやり方がうまくいけば「こうすればいいんだ!」と学んで、あらゆる人たちにその手を使おうとします。

一方、そのやり方がうまくいかなければ「自分がダメなんだ。自分が悪いんだ。」と自分を責め、さらにそのやり方を工夫して、もっとうまく気を使えるようになろうとします。
そして、その失敗感を抱え、不安や怖れの中で、人に気を使い続けるようになります。

さらに、そのやり方がうまくいかない、となればプチンとキレてしまい、いわゆる「グレる」「反抗する」という方向に走ります。

それくらい私たちは親からの愛情に飢えてるんです。

その親が愛情をくれなければ失意と共に、別の人からそれをもらおうとします。

親が与えてくれなかった愛情をパートナーに求め、先生に求め、職場の先輩や上司に求めていくのですね。

ところが、親から欲しいものをパートナーからもらったとしても「うれしい」のだけで「満たされる」わけではありません。
ここでのパートナーは親代わりなわけですから。

ところが、結局、親からも先生からもパートナーからも上司からももらえなかった・・・という経験をすることも多いのです。(理解しづらいと思うけど、それはあなたが与えに来たものだからです。)

だから、この場合、私たちは無意識に、というか、潜在意識が引き寄せの法則を起こしてると言ってもいいことが起こるんです。

なぜか先生が親と似た雰囲気の人ばかりである。
なぜかパートナーが親とどこか似た感じの人である。
なぜか上司が親のような態度をとる人である。

つまり、親の代わりに親と似た感じの人を引き寄せ、その人から愛情をもらおう、という戦略に出るんです。

そうして私たちの「パターン」が完成します。

だから、Mさんのケースで言えば、「冷たくする人」のルーツは親であり、その親をいろんな人に投影し、「冷たくする人」から何とか受け入れられようとするパターンをお持ちなのです。

実際は冷たい人ばかりではないと思います。
厳しく気分屋な先生ばかりではなかったと思います。

ただ、親の愛情を求めるがゆえに、じゃない人たちは遠ざけ、親を投影しやすい人に意識を向ける、ということをやっているのだと思います。

ひとりっ子というのはなかなか難しい面がありますよね。
大人の中に子どもがひとり、という環境です。

それゆえ、親から溺愛されて依存心が強くなり、自分の思い通りにならないとキレるような、自立できない大人になることもあるんですけど、その一方で、親に放っておかれるケースも多くて、大人の中に入れてもらえない、自分だけが部外者、必要とされてない、いなくてもかまわない、みたいな思いを抱く子も多いものです。
つまりは無価値感が強くなりやすいんですね。

「兄弟姉妹の心理学 弟がいる姉はなぜ幸せになれないのか」(WAVE出版)

その思いは大人になっても引き継がれて、十分大人なのに、周りの人と比べて自分をちっぽけに扱ったり、どこに行っても自分は必要とされてないような感じ、などを持ち続けるんですよね。

だから、人とどう付き合っていいのか分からない、と感じる方が多いのです。

よく「三つ子の魂百まで」と言われますが、子ども時代の人間関係(親・きょうだい)は私たちの人間関係の土台となり、その後もずっと影響が続くものなんですよね。

とすれば、Mさんの場合も、結局は子ども時代に大人の中で感じた寂しさや惨めさ、無価値感、不安、といった感情が今に引き継がれていると解釈していいんですよね。

つまり、

>空気を読み過ぎて動けないのと、人からの拒絶を過剰に恐れる、という自覚があります。

こうした思いは子どもの頃、家族の中で感じていて、それが学校でも強化されてしまったことを示しているのではないでしょうか。

だから、カウンセラーはそこで子ども時代のその思いを癒していきましょう!と提案するわけです。

そこでは「解釈を変えていく」というプロセスをたどっていきます。
そのため多くは「子ども時代に未消化になっている感情を解放する」ということから始めていきます。

●例えば、子どもの頃に親に「もっとこっちを見てほしい!」と思っていたにもかかわらず、気を使って言えなかったとしたら、それを今、言葉にしてみます。

その当時の感覚を想像しながら、親を見立てて、その気持ちを声に出してみるんです。

もちろん、現実の親相手にやってもいいんですけど、お互いに年を重ねていますよね。
ほんとうに欲しかったのは「子どもの頃の親に受け入れてほしかった」のですから。

だから、イメージを使うことが多いですね。

※大人になった今、親から受け入れてもらうという経験をすることが意味がないわけではありません。

同じように言えなかった言葉、飲み込んだ気持ちっていっぱいあるでしょう。
いい子になって我慢したこともたくさんあるでしょう。

それを「親をイメージしながらたくさん吐き出す」ということをしてみるんです。

実際声に出すことが効果的ですが、ノートに書き散らすことでも構いません。(お恨み帳)

我慢しすぎてはじめは何も出てこないかもしれません。
そういう場合は、例えば、「今の周りの人たち」をターゲットにして同じことをしてみます。
それを「子どもの頃から思ってたんじゃないか?」として、親に対しても言ってみるようにすると効果的な場合があります。

また、「自分の感情」をたどると抵抗が出てくるので、「客観的に見て子どもならばこういう気持ちになるだろう」という想像でも構いません。

●そういうときに「親の無言の圧」を感じていたり、拒否されたことが多すぎて向き合うことすら恐れが出てきたり、言いたいことや思いを伝えられる状況じゃなかったとしましょう。

そこではただ「感じる」ということをしていきます。
これはカウンセラーにサポートしてもらうのがほんとうは望ましいですね。

セッションルームでもよくやるんですけど、親と向き合っているイメージをしていただき、ただそのとき感じている気持ちを感じる、というシンプルなものです。

「怖い」のであれば、「怖い」と感じ、カウンセラーのリードで、それをただ言葉にしてみます。伝える、のではなく、つぶやく感じ。

そうして「感情を感じて良い」という許可を自分に与えていきます。

●インナーチャイルドワークのようなアプローチをすることもあります。

家の中でぽつんと寂しい思いをしている小さい自分に寄り添ってあげるイメージです。
その子と話をしたり、よしよししたり、抱きしめてあげたり、抱っこしてあげたり、寂しいその子を今の自分(インナーアダルト)がケアをするんです。

そうして「その子を笑顔にする」「その子と仲良くなる」ということを目指してイメージを続けるのです。

これもカウンセラーのサポートがあった方が安全ですが、ひとりでもできないことはありません。

ポイントは「うまくやろうとしない!」ということ。
そして、「自分の気持ちもちゃんと感じること」です。

インナーチャイルドをぬいぐるみに見立ててもかまいません。

また、子どもの頃から友達のように接してきたぬいぐるみやタオルケットなどがある場合、それはまさに自分自身の分身ですから、その子と改めて対話してみるのも効果的です。

●そうしたプロセスをたどりながら、今度は大人としての見方を採り入れていきます。

親はなぜ、そのような態度を取ったのだろうか?
親はどんな風に子どもの私を愛そうとしたのだろうか?
親はそもそもどんな愛情表現をする人たちなのだろうか?

今までは親を子ども目線で見てきたのですが、ここで改めて大人目線で見つめなおすのです。

つまりは客観的に親を見るのですが、その際大切なのは、親を裁くような視線で見るのではなく、親をカウンセリングするつもりで「理解に努める」ことです。

そうすると親の性格やキャラ、親なりの葛藤、そして、親の子どもに対する意識、そして、愛し方などが見えてくると思います。

言うても一番近くにいた存在ですから、両親のことは肌でいろいろと感じてきてるはずです。

そうして、親を理解していくと、親なりの事情、親なりの愛情表現が分かってくると思います。

そうすると親に対する解釈が改められることも少なくありません。

ただ、この場合、子ども目線に陥らないことが大事です。
というのも、親に対するニーズ(依存心)はまだまだ残っているものですから、つい不満や怒りに引っ張られてしまうんです。

だから、ここはある程度、この上に書いたプロセスをたどってないと難しいチャレンジになるでしょう。

しかし、そうしたプロセスを経て「親は親なりに愛してくれていた」とか「親にもそうせざるを得ない事情があったんだ」と理解できると、その分だけ、今の日常にポジティブな影響が出て来ます。

例えば、今までなら言えなかった意見が言えるようになったり、周りではなく、自分を優先させられるような言動ができたり、人と距離を置くことに罪悪感がなくなったり、スムーズに付き合える相手が出てきたり。

そうした変化はさりげなく、静かなものなので気づかないことも多いのですが、あるときふと「あ、なんか前と違う」と実感できるものでしょう。

それで相変わらず空気を読みすぎるのですけれど「前よりはマシになった」と実感できたり、人から拒絶されることが怖いことには違いないけれど「大丈夫なときも出てきた」と気付けるようになるのです。

その変化は小さいことのように感じられるかもしれないけれど、実はとても大きな変化で、未来に希望を灯すことができるだけでなく、以前よりも人間関係がずいぶん楽になったと実感できるようになるでしょう。

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