意図と手段と目的の関係性~そもそもなぜそれをするの?~



「どうしたらいいですか?」という質問を一番多くいただくのですが、その時に「そもそもなんでそれがしたいの?」という「意図」をよく質問しています。
意図がきちんとすれば、手段はあまり関係ないからなのです。

先日、アンチエイジング&ダイエットセミナーの時に、こんなお話をしました。

「意図」→「手段」→「目的」というお話。

「ダイエットしたい」という思いがあった時に、ついつい私たちは「どうやって?」という“手段・やり方”に意識が向いてしまいます。

糖質制限がいい、とか、○○ダイエットがいい、とか、○○に通うべ、とか。

でも、大事なのはダイエットしたい、と思う「意図(動機)」なんじゃないですか?という提案です。

「意図」というのは「そもそもなんでそれをするのか?」というもので、私たちの行動の原動力となります。

「ダイエットして痩せたい。なぜならモテたいから!」とか「今年の夏はあの水着を着るから!」とか「彼氏から『最近ヤバいんじゃね?』って言われたから」とか「健康に良くないから」などの思い。

それが自分なりに納得した理由になっていたり、やる気になる動機だったりするならば、きっと目的(ゴール)への到達は確実になると思います。

けれど、その意図が明確でなかったり、迷いがあったり、ほんとにそれを望んでいるのか分からなかったりすると、土台が狂ってしまうようなもので、どんなにいい手段を選んだとしてもゴールへの到達は厳しいものになっちゃうかもしれません。

カウンセリングで私がとっても大事にしてるのも、その「意図」なんです。

「レスを解消したいの?どうして?」
「そもそもなんで浮気してる旦那とやり直したいの?」
「どうして結婚したいの?」
「今の彼と別れないのはなんでなの?」
「どうして今の仕事を続けたいの?」
「独立起業する理由って何?」

そんな質問をよくしています。「そもそも論」って私がよく言う奴です。

この意図があいまいだと方法論の意味がないんです。
でも、たいてい相談者が知りたいのは「手段・やり方」なんですよね。

「どうしたら旦那がもう一度私のところに戻ってきますか?」みたいに。

そのやり方は100万通りある、とも、無限にある、とも言われます。
だから、旦那が戻ってくるために試せる方法は100万個もあるわけですね。
膨大です!すごいです。

だからこそ、それを支える「意図」ってのが大事なんです。

「どうしてそれをしたいの?」
「どうしてそれが欲しいの?」

その背景にはこの質問が隠れているわけです。

「本当にしたいことは何?」
「本当に望んでいることは何?」

私が「意図」にこだわるのは、それを本当にクライアントさんが望んでいるかは分からない、というところにあるんです。

「結婚がしたいです!男が欲しいです!」と鼻息荒く椅子に着く自立系武闘派女子のAさん。

「どうしてそんなに結婚がしたいの?」と聞くと、
「だって、一人は寂しいし、生活のためにずっと働くのは嫌だし、一人暮らしの部屋は狭いし。それに周りもどんどん結婚して行って取り残されてるような気がするし。それが嫌なんです!」
という答え。

そこで彼女に「それって彼氏を作らなきゃ解決できないものなの?」って聞くんです。

「えっ!?」というAさん。

「それだけの条件聞いたら、実家に帰ったり、友達と住んだり、シェアハウスに住めば解決しちゃうこともあるよね??」

そうして「意図」をちゃんと見つめて行くと、その先にある「目的(ゴール)」も変わってきてしまうことが少なくないんです。

ちなみにAさんにとっての「目的(ゴール)」は

「結婚すること」

ではなく、

「寂しさを感じない生活をすること」

が本音だったようです。だから、どんな手段を使ったとしてもなかなかうまくいかなかったのかもしれません。

ちなみにここで言う「目的(ゴール)」とは、その到達点を意味します。
つまり、何をもって「ゴール」とするか?です。

ダイエットならば「5kg減」という風に分かりやすく決められます。

ところが、「旦那との修復」というゴールを掲げる場合、何をもって「修復なのか?」という定義をちゃんとしておくことが大事です。

そうしないと、「渋谷に集合!!」みたいな感じで曖昧になっちゃうんです。
「え?渋谷のどこ?何時?」が分からないでしょう?

「ハチ公にまたがった状態で19時集合な!」なら分かりやすいでしょう?やるかどうかは別として。

そんな風に「旦那との修復は、旦那にまたがった状態になったら!!!きゃーっ!むふーっ!」みたいな具体的な方がいいのです。

よく「目的(ゴール)はその状態をリアルにイメージできること」て私は思っています。
そのゴールシーンが目に浮かぶ状態になっているのであれば、言語化・数値化できなくてもOKです。

「幸せな結婚がしたい!」というのも、その幸せな結婚をしているイメージが明確になっていればOKなのです。

で、その意図と目的が明確になれば、手段は何をやってもうまく行くと思っているんです。
あとは方法論だけですから、100万通りチャレンジしているうちにたいていはゴールしちゃいます。

また、意図と目的が明確になればなるほどアンテナが敏感になって、新しいやり方がどんどん思いつきますし、目にしますし、引き寄せます。

だから、「どうしてうまくいかないんだろう?」という背景には、手段がどうのこうのよりも、その意図と目的が明確でなかったり、本意でなかったりするケースが多いのです。

だから、やり方よりもぜひ、その根っこの部分を見つめ直してみてはいかがかな?と思うわけです。

「そもそもなぜ、私はそれがしたいのか?」

それに明確に答えられるようになればなるほど、ゴールは見えてきますね。

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