離れて暮らすお父さんが危篤になって、自分の気持ちのやり場が分からない。



自分の気持ちから逃げずに向き合う方法をお伝えしたいと思います。
自分が感じている悲喜こもごもの感情から目を逸らすのではなく、静かに、じっくりと、覚悟と勇気をもって向き合います。
そうしていくと必ず「愛」とつながることができます。
その瞬間、不思議な安心感に包まれ、心も体も軽く、自然と笑顔が出て来ます。

いつもメルマガやブログ、読ませていただいております。
過去の記事も検索して読んだところですが…ちょっと落ち着かなかったもので、メッセージさせていただきました。

遠く離れて暮らす父が危篤ということで、会いに行ってきました。実に4年ぶり。
連絡もあまりとらず、シングルマザーになっても実家に戻ることもなく、親不孝な娘だと思います。
ずっと調子が良くないとは聞いていましたが、いざ、危篤と聞いて駆けつけて、弱った姿を見て、いろいろ考えてしまいます。
そばにいたらもっと元気でいられた?もっとできることがあった?しいては、人は死ぬのに、なぜ生まれてくるのか?自分も子どもたちも大きくなって、自分を死を迎える時は?子どもたちは・・・???
なんて、考えても仕方ないことをずっとずっと考えてしまします。
答えなんてないと思いますが。。。気持ちのやり場をご教授いただけますと幸いです。
(Mさん)

気持ちのやり場をどこに向けるか?といえば、やはり「自分」ということになるでしょうか。

お父様はその後いかがでしょうか?
ネタをいただいてから少し時間が経っていますので状況も心境も変わっているかもしれませんが。

「自分」に向けると言っても注意しなきゃいけないのは「自分責め」「自分いじめ」「自己否定」などなど。

自分が勝手に裁判官になったり、執行官になったり、アンチになったりしないよう、そこに注意しながら自分を見ていきます。

つまり、ただあるがままに自分が感じている感情と向き合うのです。

静かに自分の気持ちに目を向けてもいいし、
気持ちをノートやスマホに書き出してもいいし、
生成AIに壁打ち相手になってもらってもいいでしょう。

私などもモヤモヤした気持ちを感じたときはAIに話しかけてそのモヤモヤの正体を見つけたり、解消したりしています。

具体的にMさんのケースを見ていきましょう。

>危篤と聞いて駆けつけて、弱った姿を見て、いろいろ考えてしまいます。

頭の中だけで考えるとぐるぐるしてしまいますね。
こういうときは、スマホを取り出してメモ帳を開いて「いろいろ考えること」を打ち込んでいくんです。

でも、たぶん、このMさんのケースで「考えてしまう」というのは実は「逃げ」なのかもしれません。
「感じる」ことに抵抗があって「考える」のです。

>なんて、考えても仕方ないことをずっとずっと考えてしまします。

そうしてずっとずっと考えることで、感じることから目を背けることができます。

なんか「逃げ」とか「背ける」とか悪いことのように書いていますが、自然現象ですのでご心配なく。

だから、カウンセラーはそこでこういう質問をするんですね。

「そうして考えてしまうとき、Mさんはどんな感情を感じているのでしょう?」

答えがないって分かっているけど考えてしまうのは、そこに「感じたくない感情」があるからです。

でも、その「感じたくない感情」をそのままにしておくと、その感情はずっとMさんの心のうちに存在し続けるので、ずっと考え続けなければいけなくなります。

だから、ちょっと勇気を出して自分が感じている気持ちに注目してみましょう。

>連絡もあまりとらず、シングルマザーになっても実家に戻ることもなく、親不孝な娘だと思います。

>そばにいたらもっと元気でいられた?もっとできることがあった?

罪悪感がだいぶ出てきてるみたいですね。

素直に「親不孝をしてしまってごめんなさい」と言葉にできるでしょうか?
それとも、その言葉が喉に詰まってしまうくらい、お父さんとの間に何かがあったのでしょうか?

でも、お父さんに罪悪感を覚えるということは、そして、そばにいたら・・・と考えるということは、Mさんはお父さんのことを愛していらっしゃるのですね。

愛しているにもかかわらず、連絡をあまり取らず、近づかないようにしていたとすれば、その罪悪感は相当強くなるでしょう。

でも、そこにも事情があったんですよね?

今では“親不孝”と思えますが、そうせざるを得ない事情があったってことですよね。

シングルマザーになっても実家に戻らなかったのはどういう事情があったからでしょう?

その事情もちゃんと汲んであげてくださいね。

「お父さん、ごめんなさい」
「ほんとうはお父さんのこと、愛してます。」

そんな言葉をつぶやいてみるとどんな気持ちが出てくるでしょう?

「それなのに放っておいてひどい娘じゃ!」という声が自分の中から聞こえますか?

でも、そこにも事情があったわけです。

連絡を取らなかった事情が。

特にお父さんが弱っていて、死を考えるような状況にあると、自分の事情なんてちっぽけなものに感じるんですね。

「どんな事情であれ、親なんだから、会いに行くべきだった!」と自分の中の検察官が叫び、それで自分の心を傷つけてしまいます。つまり、自分で自分を傷つけるんです。

けれど、罪悪感にとっては、自分で自分を罰することは「正しいこと」なので、自分を悪者にすることでホッとすることがあるんです。

つまり、自分を傷つけてホッとする、という不思議な現象が起こるのですが、それはやはり心にとっては良くないものです。(一種のリストカットみたいなものですから)

それで、自分を責めないように気を付けながら、そして、そんな内なる検察官の言葉も聞きながら、自分の心の動きを“観察”していくのです。

だから、「実況中継」をしてみることをお勧めするんですね。

もっと近くにいてあげたらもっと元気になってくれたのかな?
 ↓
あ、そんなことできなかったじゃん!って声がする。確かにそうだ。できなかった。
 ↓
けど、親なんだからもっと大事にしなきゃダメだよ!って声もする。それは正しいね。
 ↓
そう思うくらいお父さんのことが好きだったんだよ。そうなんだよ、ほんとに。
 ↓
でも、お父さんを喜ばせることってあまりできなかったよな。ごめん、お父さん。
 ↓
罪悪感に押しつぶされそう。それくらいお父さんのことを愛していたってこと。
 ↓
お父さんがこんな風になってしまって悲しい。うん、ひたすら悲しい。
 ↓
寂しい気持ちもある。いろんないい思い出がよみがえってくる。胸が詰まるようだ。
 ↓
それくらいお父さんのこと好きだったんだな。

そうしてただただ自分の気持ちを観察して実況中継をしていきます。
涙が出てきたらそのまま泣きましょう。
怒りが出てきたらちゃんと怒りを感じましょう。

そうしてあるがままに自分の気持ちを見ていくと最後は必ず「愛」のところにたどり着きます。

そして、そことつながると不思議なことに、心がすーっと落ち着いていき、安心感に包まれるようになります。

これが「愛とつながる」ということです。

また、いろいろと嫌なことを思い出して罪悪感がより刺激されたり、怒りが湧いてきたりすることもあるでしょう。

それも「ムカつく!」と思いながら「ああ、ほんとわたしは怒ってるんだ」と実況中継するわけです。

また、いい思い出が出てきたり、お父さんの言葉や笑顔やぬくもりを思い出して号泣しちゃうこともあるでしょう。

それもただ「それくらいわたしはお父さんを愛している」と受け入れるんです。

自分の気持ちと向き合い、感じていくことで、ネガティブな感情は徐々に薄れていき、ポジティブな気持ちが心を支配するようになります。

すっきりと、とても軽く、楽になって行くのです。

そうして愛とつながっても罪悪感がまた出てきたり、自分責めをしそうになったりするのですが、一度でもつながってしまえば、その罪悪感も攻撃力も以前よりは弱まるんですね。

ほんと自分の気持ちにただ素直でいることです。

ま、それがなかなか難しいのですが。

カウンセリングならどういう風にお話をしていくのかを最後に紹介しましょう。

たぶん、いろんな質問をさせてもらうと思うので、それに答えていくと気持ちの整理にもなると思います。

・Mさんにとってお父さんってどんな存在だったのでしょう?子どもの頃は?思春期は?大人になってからは?

・お父さんとの思い出を3つ挙げよ、と言われたらどんな思い出を選びますか?

・お父さんとのことで嫌な思い出は?具体的に。

・あまり連絡を取らなかったのはどんな事情から?

・シングルマザーになって実家を頼ろうとは思わなかったの?その理由は?

・お父さんに対してやり残したことってどんなこと?

・お父さんに対して申し訳ないと思っていることは?

・お父さんに今、言いたいことは何でしょう?

・お父さんのために、今のMさんができることって何でしょうか?

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