等身大の私を受け入れる方法。



自作自演であることを受け入れること。
自分がしたくてしていることを受け入れること。
結果を求めないこと。
そして、自分を慈しんであげること。

***
根本さん、こんにちは。
自分へのハードルの下げ方について、知りたくメッセージ送らせて頂きます。

私は物心付いた頃から、自分へのハードルがとても高いのです。36歳になった今も、あれもこれも完璧に出来て、美人でスタイルも良くないと駄目!の呪縛から抜けられず、理想と現実に悩んで更にダメ出し、そして自己嫌悪の負のスパイラルに苦しんでいます。

頭ではそんな理想無理だよ、とわかっていいるのですが、そうでない自分が許せません。求めるものが高すぎて、疲れ、休みの日は着替えもしたくなく、風呂も面倒で体が動きません。これって、体は正直で悲鳴をあげてるいるのでしょうか?

それでも私は自分にムチを打ち続けるなんて、自分自身がアンバランスでしんどいです。この行き場の無い感情を処理する為に、嘔吐のない過食をしてしまいます。

毎日真面目に仕事して、信頼も得て
充分頑張っているのに……
まだまだなんです。

ちなみに私の理想は、根本さんがワークで時々口にする、石原さとみちゃんになれたら人生バラ色と夢みているおバカさんです。
根本さんも、例えば、キムタクになりたい!とか思ったことありませんでしたでしょうか?
今のままだと、お婆ちゃんになっても私は不幸せなまま一生が終わってしまいます。
ハードルを下げるには、ハードルが上がった背景を掘り下げる→それをリスト化して思考を入替える、などのワークが有効しょうか。

馬鹿げてるけど、ちゃんとしてなきゃ駄目なんです。

結局、ちゃんとして、親に凄いねって言って貰い認めて貰いたいだけなんでしょうか。
過小でもなく、過大でもない等身大の自分を受け入れられる、って羨ましいです。
もしアドバイス頂けると嬉しいです。
(Sさん)
***

完璧主義って完璧じゃない自分が許せないので、完璧にしないんです。
だから、よく「完璧主義者の部屋は散らかりまくってる」って例えがでてきます。

そして、自己嫌悪、自己否定、自分にダメ出し大作戦を繰り返します。

ダメだ、と思うためにやっているので、ダメだ、と思えるような現実を作り出します。

>体は正直で悲鳴をあげてるいるのでしょうか?

だと思いますよ。
体だけじゃなくて心もですけどね~。

Sさんの状態だと「頭でわかっているけれど~でも、できない~♪」って状態になってると思うんですよね。

なんせ「ダメな自分を責める」という方針は確定事項なので、これをするとよい、あれをするとよい、というのも「できない」ってことにします。

「でもでも星人」になっているところはありませんか???

「ちゃんとしなきゃ」と思っているってことは「ちゃんとしていない自分」で居続ける決意を表しています。

よくブログでもでてくる「自己肯定感」というのは「出来の良い部分を認める」んじゃなくて、「出来の悪い自分を受け入れる」ってことが大事になります。

できてない自分。
ちゃんとしてない自分。
完璧でない自分。
不十分な自分。
頑張ってない自分。
ダメな自分。

そんな自分たちに対して「OK!」って言ってあげることです。

>根本さんも、例えば、キムタクになりたい!とか思ったことありませんでしたでしょうか?

うちの奥さんはキムタクが大好きで、絶賛スマロス中なんで、私がキムタクになったらめっちゃ喜んでくれると思うんですよね。
でも、私はあまり誰かになりたいって考えたこと、ないんですよね~
奥さんには申し訳ないけど(笑)

「ああいうことをしたいなあ、できたらいいなあ」と思うことはありますが、その人になりたいって思わないんですよね。
私って自分ではそう自覚してなかったんですが、奥さん曰く、とっても自分ラブ(はあと)な人間らしいんです。I love myself.てことです。
確かに、自分が一番いい!自分が自分でよかった!と思ってるところがあるんです。

でも、自己嫌悪もありますし、自分のことを責めることもありますよ。

ただ、自分が好きなので、それを投影するんです。
だから、「みんなも僕のことを好きだろう」と思って生きてるフシはあります。
もちろん、私のことを嫌いって人もいると思いますが、理屈では知っていてもあまり信じてないんですよね(笑)
そういうお気楽なところが根っこにあります。

そんな私はダメな自分、できてない自分に出会ったときは意識的に「そんな自分も愛されてるし~」って言うか思うことにしています。
これ、なかなか効きますよ。

そもそも「ダメな部分を直す」とか「できてないところをできるようにする」ということに興味がないんです。それで何の問題もないから。

もちろん「できるようになりたい」と思ったことについてはやりますし、好きなこと、したいことについてはめっちゃ頑張りますし、完璧主義ですし、職人です。
だから結果的にハードワーカーになっちゃうんですね。
それは問題だなあ、身体に悪いなあ、と思うので、今は一生懸命休みを作るようにしています。

>過小でもなく、過大でもない等身大の自分を受け入れられる、って羨ましいです。

そうなれるといいですよね~
私も実はまだまだです。
良く見せようとすることもあるし、逆に隠れたくなることもあるし、等身大の自分を受け入れてるぞ!って嘘つきたくもなりますし、すごいって思われたいときもあるし、競争したり、嫉妬したりすることもあるし。

前よりはだいぶできるようになってきたと自負しておりますが、まだまだ私も受け入れきれてるとは言い難いですね~。

私の場合、「等身大の自分を受け入れるようにしよう」とは思って実践しているんですが、「等身大の自分を受け入れられてないからダメだ」とは思っていないんです。

今日は珍しく自分のこと語ってるでしょう?
気が向いただけですけど(笑)

で、Sさんに今からとっても冷たいことを言うんですけど、他の皆さんにとっても痛い話かもしれません。

>馬鹿げてるけど、ちゃんとしてなきゃ駄目なんです。

それでいいんじゃない???って思うんです。
石原さとみちゃんになりたい!でいいんじゃない?って。
それのどこがダメなの???って。

だから、ちゃんとしたい自分がいるんだからちゃんとしようとしたらいいと思います。
そういうの「こだわり」って言いますよね。
そして、それが「アイデンティティ」なんです。つまり「それが私」ってことね。

ちゃんとしてなきゃダメなら、ちゃんとしようとして、そして、そういう人間だから、ちゃんとしてないところがいっぱい見つかって、そんな自分はダメだなあ、と思うんでしょう?
それ、予定通りじゃん。
まさに自作自演じゃん。

自分がそうしたくてやってるんだから、そうなるってことだよね???って話です。
だから、それでいいじゃん、という風に私は言っちゃうんです。

 ダメ出ししたい自分がいる。
 そして、自分にダメ出ししている。

ただ、それだけのこと。全部、自分の演出です。認めたくなくても「自分がしたくてしてること」なんです。

「それが等身大の私」なんですよ。

分かります???

「石原さとみちゃんになりたいってバカげたことを思ってる私」=「等身大の私」なんですよ。

「ちゃんとしてなきゃダメだと思ってる私」=「等身大の私」なんです。

「過食する私」=「等身大の私」。
「充分頑張っているのに……まだまだな私」=「等身大の私」。
「親に凄いねって言って貰い認めて貰いたい私」=「等身大の私」。
「自分にダメ出ししまくってる私」=「等身大の私」。

それをまずは意識してみましょう。
声に出して言ってみてください。

「それが等身大の私。これが等身大の私。」

いやー!!!って思っても、それもまた等身大の私、ってことです。

これを口癖にしてみるのもおすすめです。

そして、それがまさに自分を愛すること、慈しむこと、そして、自分で自分を守ってあげることにつながると思います。

ところで、Sさん、最近誰かにハグしました?
頭でうだうだ考えてしまったり、自己否定したりしている場合、「体に教えてあげる」ってのもいい方法なんです。

そういう機会を作ってみたいなあ・・・と思うのもアリです。
女性同士なら抵抗ないと思うので、友達にちょっとお願いしてみるのもいいですよ。

ちなみに根本さんのセミナーでは1回1000円にて根本さんとハグできる券を販売しております。(嘘です(笑))

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