人に気を使う人はNOが言えず、自分がない人はYESが言えない。



タイトルを見てドキッとしたあなたのための記事です。こんにちは。根本です(笑)

人に気を使う人
=顔色を伺う人
=嫌われたくない人

拒否されることがとても怖いんですよね。
つまり、NOと言われることが凄く怖いんです。
それを投影して、人からの言葉に「NO」が言えなくなります。

拒否して嫌われたらどうしよう・・・
相手の気分を害したらどうしよう・・・
怒られたらどうしよう・・・

そんな不安が付きまといますよね。
いわゆる「イエスマン」たちはそんな存在でもあります。
否定されることが怖いので、自分は肯定しかできません。

もちろん、自分の意見や考えや感情に自信が持てません。
だから、いつも「間違ってるんじゃないか?」「おかしいんじゃないか?」って思いが駆け巡ってます。

でも、じゃあ、「YES」があるのか?というと実はそうでもないんです。

「YESとNOがあってNOを選ぶのではなく、NOという選択肢がないからYESを選ぶ」わけです。

だから、こんな部下になってしまいます。

社長:「A案とB案があるが、私はA案でいいと思うが君はどう思う?」
部下:「はい。A案がいいと思います!」(ほんとはB案の方がいいと思うが、社長がA案という以上、B案とは言えない。)

社長:「そうか。君も同じ意見か。じゃあ、君はどうしてA案の方がいいと思うんだね?」
部下:「え?あ、ああ。ええーっと・・・ですね。」(B案の方がいいと思っているからA案の良さもよく分からない。)

社長:「はっきりしないな。じゃあ、B案の方がいいと思っているのか?」
部下:「え、いや。そういうわけでは・・・」(B案の方がいいと思っているが、もちろん、そんなことは言えないので口ごもってしまう)

社長:「どうなんだ?君の意見を聞かせたまえ!」
部下:「はっ!えーっと、社長がA案がいいとおっしゃるなら・・・、そ、それでいいかと・・・・」(NOと言えない一方、YESとも言い切れないので何も言えない)

社長:「それでもビジネスマンかー!!!(怒)」
部下:「も、も、申し訳ありません!!」

一方、

自分がない人
=自分の意見が言えない人
=何がいいのか分からない。

だから、YESが言えません。
ただ、このタイプの場合、NOは言えることは多いんです。

彼氏:「今日の晩ご飯何がいい?」
彼女:「うーん。なんでもいいよ。あなたの食べたいもので」
彼氏:「じゃあ、焼肉は?」
彼女:「え?焼肉はちょっと・・・」
彼氏:「じゃあ、焼き鳥は?」
彼女:「うーん、お肉はちょっと・・・」
彼氏:「じゃ、お寿司は?」
彼女:「お寿司もちょっと・・・」
彼氏:「じゃあ、お前、何が食べたいかはっきり言えよ!」

自分の意見、考え、感情が分からないので、何がいいのか分からないんです。
でも、嫌なことは分かるので、NOは言えます。
だから、このタイプは知らず知らずに相手を怒らせることが上手になります。

また、NOも分からなくなってる場合もあって、その場合は常に周りに流されることになります。

彼氏:「今日の晩ご飯何がいい?」
彼女:「何でもいいよ。あなたの食べたいもので」
彼氏:「じゃあ、焼肉は?」
彼女:「うん。それでいいよ」
(焼肉屋さんで)
彼氏:「おいしいね?」
彼女:「うん。おいしいね」
彼氏:「でも、あんまりおいしそうな顔してないよ」
彼女:「そうかな???(よく分からない)」
彼氏:「お前って何考えてるかよくわからないよね」
彼女:「・・・。そ、そう?」

自分でも分からないんだから相手に分かるわけはないですよね?何が好きなのか?何が欲しいのか?が分からないわけですから。
だから、

「私は彼のことが好きなんでしょうか?」
「私はどんな仕事が向いているんでしょうか?」
「私はどんな服が似合うんでしょうか?」

という風に、何かと「私のこと」を人に教えてほしくなります。

でも、人に「○○じゃない?」とか「○○だよね」とか言われても「そうなのか」と思うけれども、しっくりこないんですね。

さて、気を使う人、自分がない人。ともどもやはり親との関係が大きいんですね。

例えば、親が感情的なタイプだと、親の顔色を伺わなければいけなくなります。
親の機嫌で子どもの生活が振り回されることになるわけですから、怒らせないように、変なことを言わないように、戦々恐々とした毎日を送っています。
その癖が付いたまま大人になると誰に対しても「気を使う人」になるのです。

また、親がとても過干渉なタイプだと、子どもは自分の意見を持つことができません。
「こうしなさい」「ああしなさい」と指示・命令ばかりされるので、自分の考えや思いを持つことができなくなります。
そのパターンを踏襲した結果、「自分がない」という状態を作ります。

でも、あれ?と思いません?親が感情的で、過干渉なケースっていっぱいありますよね?
また、親がとても厳しい場合にも同じことが起こりそうです。

そう、「気を使う人」「自分がない人」どちらも紙一重、というか、時にイコールになってしまいます。

「職場ではNOが言えず、プライベートではYESが言えない」という風になるなど両面を持つことも少なくないんです。

じゃあ、どうしたらいいのかを考えましょう。
まずは私のブログを読み、セミナーに参加することです!!(笑)
なんせ、あちこちでそんなネタを振りまいてますから。

そんな丸投げすると怒られますので(誰に?笑)、いくつか指針をお伝えしたいと思います。

〇指さし確認法・・・ご飯を食べるとき、飲み物を買うときに「これが欲しい」ということを意識するために、いちいち指をさして確認します。「何でもいい」ということを自分に禁じるんですね。

〇自分と向き合う時間を意識的に作る・・・日記を書く、ブログを書く(未公開でも可)、ツイッターに呟く、などは自分と付き合う習慣をつけるのにちょうどいいと思います。
また、瞑想をする、ランニング/ウォーキングをする、料理をする、絵を描く、なども「一人でやる」ことで自分と向き合え、効果的です。

〇ゆっくり食事を摂る・・・飲み物でもいいんですが、味をちゃんと感じましょう、ということです。美味しいとか、好き、とか、嫌い、とか。

〇景色を眺める・・・いろいろと考えてしまうかもしれませんが、今、見えるものをどう感じるのか?って自分に問いかけるだけでも違いますよ。す

これらの方法はすぐに効果が出るものではありません。しばらく継続していくのがいいでしょう。

〇親との関係を見つめ直す・・・カウンセリングの王道ですけれどね。子ども時代の自分と向き合ってみます。「自分史」を書いてみることもいいでしょう。
自分の親がどんな存在だったのか?そして、その環境の中で自分がどんな風に育ってきたのかを振り返ります。
そして、やがては親を許し、手放して、自立していくことを目指します。

NOもYESも言えるようになると、人生はより彩を増してくると思います。
少しずつ自分を取り戻していきましょう。

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