雑談力のない私は女性とはうまくやっていけないのでしょうか。



確かに女性の雑談力の強さは目を見張るものがありますが、でも、逆に苦手な人も多いんです。
だからってうまく行かないわけではありません。
道は無数にありますから。

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私は女性ばかりの職場で働いており私以外皆、雑談力があります。
私自身はある人からは理由も分からずキレられたりということもあって、距離をとって仕事の話し9割雑談1割くらいでいます。
周りの人達もこの人は会話が続かないという対応です。自分から話しかけたり、コミュニケーション能力が低いことが悩みです。
懇親会でも喋れずトイレで席を外し戻ってきたら席が隅に移動されてました。
話題を考えたり、受け答えができるように頑張ってきましたが疲れてきてしまいますます無口になってしまっている状態です。
これが私なんだと思う時もありますが、雑談力がないと職場ではうまくやっていけないし、特に女性とはうまくやっていけないと感じています。
(Yさん)
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うまくやっていかなきゃいけないんでしょうか?というのが率直な感想でして(笑)

Yさんにとって人生における今の職場はどれくらいの重要度を占めますか?
今のお仕事は人生をかけてやっているものでしょうか?
それともほかに人生には大事なものがある、という思いでしょうか?

確かに職場でうまくやっていくには「雑談力」は大事なアイテムかもしれません。
あればあっていいですし、実は私もそれ、欲しいなあ、でも、ないなあ、って思っているんです。

でも、雑談力がないとうまく行かないか?っていうと、それだけじゃないよね~と思っちゃうんですよね。

たぶん、Yさんの問題はそこではなく、もっといつものところ、ですよね?(笑)

「そうそう、根本さんのブログ読んでると必ず出てくるあれよ、あれ。」
「ねえ、ほんと、いつもワンパターンっていうの?何かとあの言葉使ってお茶濁してるのよね」
「そうよ、あれって言えば何でも私たちが大人しくなるって思ってるんじゃない?」
「そうよねー、きっとそうよ。ほら、あの水戸黄門の印籠みたいなの?」
「水戸黄門の印籠!?あんた結構古いよ、それ、もう、今は通じないのよ」
「え?そうなの?そういえばさ、この間も若い子に『え?何ですか?それ?』って真顔で聞かれちゃて、もう、知らないうちの年取っちゃうのよね~」
「それは痛いところだわね。避けられないもんだけど、ほんと私も毎朝鏡見ながら絶望してるもん。10年前はこんなに手間かからなかった!って」
「え?あれ?そもそも何の話してたっけ、うちら?」

まあ、そういう風に女子たちの会話は流れていくものでして・・・こういう雑談力が苦手ってことですよね?Yさん。

ちなみに、そういう意味での雑談力が得意な男子もあまりいませんのでご安心を。

そう、いつものところ=自己肯定感=自信、ですわね。

>懇親会でも喋れずトイレで席を外し戻ってきたら席が隅に移動されてました。

自分はこういう失礼なことをされるにふさわしいって諦めていませんか?
私がお勧めしたいのは「そういう懇親会には二度と出ない」という態度です。

この仕事、この会社に人生かけてます!って場合でも、これは大事な法則です。

「自分を傷つける場所に居続けることもまた自己攻撃である」なのです。

だから、Yさんは職場で毎日自分を傷つけちゃってるんですよ。
やはりMですか?ドがつくMですか?

今大事なのはそんな自分を自分で傷つけ続けることじゃなくて、守ってあげること。
自分で自分をちゃんと守ってあげること。

その方法の一つが「退職」だけど、なかなかそれも生活を運営していく上で成り立たないってことなら「うまくやらない」と決めて「仕事は仕事」で割り切ること。

「仕事の人間関係」って「家族」や「恋人」ほど重要ではないでしょう?
そんなに傷つけまくってまでいる場所ではないでしょう?

その辺、皆さん、誤解してると思うんですよね~

この辺から推測が入るんですけどね。
違ってたらごめんなさい。

例えば、Yさんにとっても「自然と会話が弾む相手」って今までいたことありませんか?家族でも友達でも恋人でも前の職場とかでもいいですよ。
または、「自分は無口であまりしゃべらないんだけど、居心地の良い場所」ってありませんか?

そういう場所、ぜったいあると思うんですよね。

例えば、無口であまりしゃべる自信がないって人によくお勧めしてる場所があるんです。
それは「バー」。「カフェ」でもいいんですが。

バーって男の人が多いでしょう?
で、男の人って無口な人も多いんですよ。
そういう人でも静かに黙って過ごせる場所がバーなんです。

「でも、私、お酒飲めないし」って人も大丈夫なんですよ。
カクテル作る場所ですから、ノンアルコールで作ってもらえますし、何よりもバーは女性を大事にしてくれますし、変なお客さんがいても守ってもらえます。

神楽坂のとあるバーなんて、しゃべったら怒られるところもあります。
マスターもお客さんもみんな小声。
私、一人で行ったのに「もう少しお静かにお願いします」って注意されたことあります!(笑)

とはいえ、勇気要ると思いますが・・・。
バーはハードル高いな、という方は、ホテルのバーからデビューするのがお勧めですね。
ちょっと高めですが、街中のバーよりもまだハードルが低いと思います。
とりあえず、自宅か職場の近所の店を調べてみるところから始めてみてはいかがでしょう?

私が男性だからってのもあると思いますが、無口ならば無口でいいと思う主義です。
おしゃべりが苦手、聞き役の方がいい、というのも立派な個性ですから。

先日のクライアントさんも、あまり自分から話をするのが苦手な方でした。
常連さんなんですけどね。でも、仕事がサービス業ですが。
苦手な方がいらっしゃったら無理にしゃべってもらうことはしないので、私があれこれ話したり、沈黙したりしてますが、変な空気にはなってないと思います。
彼女もうまく話ができない、というのはコンプレックスですが、常々、しゃべりたくなければしゃべらなくてもいいっていう話をしますね。
でも、ちゃんと女性的に変化してきてますし、大人になってます。
ちゃんと地に足着けて生活できるようにもなってきました。

ないもの、にこだわるよりも、あるもの、に注目する方が人生は楽しくなります。

「うまくいかない」ところにこだわってしまうのは人のサガですが、「うまくいかない」ところは捨てるか割り切って「うまく行くところ」や「うまく行かせたいところ」に注目してみるのがいいと思うんです。

すなわち、根本さんは今、「Yさんの魅力ってどんなところなんでしょう?」って質問をしています(笑)

ちなみにそのクライアントさんとこんなセッション?話?をしたんです。

「あなたが人に与えられるものって何だと思う?ちょっと難しい質問だけど」

しばらく考えた彼女は「やさしさ」「落ち着き」「安心」って答えました。
「それで全部」て。

で、その3つの要素があるってことは「和風な落ち着いた風情」ってのもあるよね?て話を広げて、それは「居心地の良い空間」だし「居場所」を人に与えてることになるよね?って膨らませました。

「やさしさ」「落ち着き」「安心」「和風な落ち着いた風情」「居心地の良い空間」「居場所」・・・これが彼女が持ってる武器の一部だと認定したわけです。

これを欲しがる男女は多いと思いません?

さらに「話を聞いてあげる人でしょう?しゃべるのが苦手な分」というと「はい」とおっしゃるので、「話を聞いてあげること」ってのが増え、さらに、その時、きれいな笑顔をされたので、「その笑顔も商品に加えましょうぜ」と悪徳商人みたいなことを言いまして。
で、結果、「やさしさ」「落ち着き」「安心」「和風な落ち着いた風情」「居心地の良い空間」「居場所」「話を聞いてあげること」「笑顔」というアイテムが手に入りました。

「雑談力」は彼女もないかもしれないけれど、これだけ強力なアイテムがあれば、人間関係も築いていけると思いませんか?
「雑談力」がある人とは違う人間関係の作り方ができるはずなんですね。

さて、Yさんにあるものって何でしょうか?
ないものねだりになっちゃう昨今の風潮ですから、ちょっとここは気合を入れて、あるもの探し、に夢中になってみませんか?



後日、Yさんから頂いたメッセージ。

雑談力について取り上げて頂いた者です。
このタイトル、私の悩みと同じだと読み始めたら自分が送った内容でビックリしてしまいました。
根本さんのおっしゃるように女性特有の流れていくような雑談が苦手なんです。
自己肯定感とても低く、自分が我慢すればと思うし、うまくいかない所をなんとかしようします。それが成長なんだと思っていましたがこっちの方法でもいいんだと思いました。アドバイス頂いたことを探して行こうと今思っています。とてもソフトに語りかけてくれるのが染み込んできました。
取り上げて下さってありがとうございました。今度は報告をさせて下さい。

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