社会性に自己中で転職を繰り返す私が社会の中で生きていく方法。



ひとつは、自分に合う環境を探してそこに身を投じること。
もう一つは、根っこの問題を解決していくこと。

***
思い返せば10年来、根本さんの記事のお世話になっています。ストーカーみたいで怖いですね(苦笑)。すいません。でもずっと助けられてきました。ありがとうございます。

今、分かりたいことがあり、メールしました。
もし可能であれば扱って下さい。

私は社会性に乏しく、ドがつくほど自己中で、転職を繰り返しています。
社会人も10年を超え、そろそろやっとパターンが見えてきました。
このパターンはどうすれば打破できるかご意見頂けませんか?

私は、ギャンブル好きで無責任な父と、真面目で勤勉な強い母の元で育ちました。
父は借金ばかりし、会社にも行かなくなり、家で寝ているばかりになっても、母の家事等、一切手伝いませんでした。それどころか、気分を逆なでするような言動を度々していました。2人の仲は険悪で、怒鳴る以外の会話はありませんでした。
そういうのを見て、
・真面目に、勤勉に、人のために、優しさをもって、働くことは損だ
・男は被害者面して人の優しさを搾取する
と勝手に確信しました。

それが影響しているようで、社会人になってから上司や顧客に仕事で期待されると、頭が焼けるような怒りを感じるのです。
期待の内容が「プロジェクトを成功させる」や「売り上げを伸ばす」ならもちろん取り組むのですが、どうも、「優しくして」「仲良くして」「俺の話を聞いて」「私を立ててくれ」など人間としての甘えや弱さが匂ってくると、「知るか!思い知れ、このやろうっ!そんなもの自前で処理しろ!」とばかりに10倍返ししたくてたまらなくなるんです。
そして依怙地になって、本当にひどい態度をとって居づらくなるのを繰り返しています。譲ってあげる、とかあり得ません。
能力やスキルで非難されるのではなく、やりにくさを周囲に散らしてしまいます。
理性では、こりゃいかん、と分かっていても、反射的に出てしまいます。やり込めてしまいます。
母と同じことをされる、つまり、良いように扱われる恐怖があるのか、はたまた父への怒りなのか。
また、「とにかく組織やチームのために」という奉仕の精神を求められるのも大っ嫌いで、非協力的です。「自分は楽に過ごしたい。巻き込むな」という自己中心性がとてもとてもとてもとても強く、治せません。。。私の辞書には「チームワーク」という言葉がないのです。
それでも許してね、という周囲への甘えなんでしょうか。
不思議なくらい、自分に甘く、寝てばかりいた父にそっくりです。
メリットが大きいからこのパターンを続けているのだとは思うのですが、このままだと生きづらさはMAXです。この意味では武闘派かもしれません。
これ以上、私の犠牲者を出さないためにも、何かヒントを頂けると幸いです。メリットを捨てるだけの理由と勇気が欲しいです。
どうぞよろしくお願いします。
(Nさん)
***

それなら自分で商売すればいいのに、と思っちゃうんですけど・・・。

私って「私は社会性に乏しく、ドがつくほど自己中で」ってことなら、そのキャラを活かせる環境に行くのがいいんじゃね?という立場の人なんですね。
それを無理やり組織の中でやっていけるようにしようっていうからおかしなことになるんであって・・・。

というか、そもそも私が組織にあまり合わないキャラでして、会社の中でいい人間関係を築いていく能力とか多分、決定的に欠けてる人間んだと思うのですよ。
それを「社会不適合者」とか言う人もいるんですよね。(←私にとっては褒め言葉(笑))

だから、あまりネタとして組織内の話が出て来ないんです。たぶん、苦手だから(笑)

Nさんも「私の辞書には「チームワーク」という言葉がない」ってことでしょう?(「も」を使って同類と断じちゃってるわけですけど~(笑))

それって職人もしくはアーティスト、もしくは商売人な気質だと思うんですよね。
それを組織の中でやっていこうと思うのはむしろ心身共にヤバいと思うんですけどどうでしょうか?

でも、そこがお母さんのマインドと繋がってるんじゃないかな?と見るのがカウンセラーという職業でね。

お母さんも「主婦」という立場の中で、ずっと我慢して生きて来られたんでしょう?
詳細は書かれてないので分かりませんが、Nさんと同じような立場の方でこんなケースが多いのですよ。

・母は専業主婦(もしくはパート)
・離婚をしたいけれど自分には手に職がないから我慢するほかない、という立場。
・父に文句を言い、また、出ていく、離婚すると叫ぶことしばしだが行動できず。
・母から父の悪口、不平不満を語られ、男性不信を叩きこまれる
・離婚したらいいのに、と両親を思い、また、そんな戦略を立てたこともある
・安定したパートナーを求めるあまり未婚生活が続く
・男に舐められぬように揃えた武器を日々磨くことが趣味
・職場でも男に対抗心をありありと燃やしている自分がいる
・根本さんから「武闘派」という称号を授与される
・「ええ、私、そんなことないですよー。そんな皆さんほど武闘派じゃないですよ」とつい謙遜してしまう。

お母さんから学んだことは「真面目で勤勉な強いこと」ですよね。
今、職場のNさんってそんな姿勢だと思うんですよ。
もちろん、「怒鳴る以外の会話」ほど極端ではないですけど、男性に対しては警戒心、不信感などから、常にケンカ腰になりやすいと思うんです。

このパターンはお母さんに似てないかな?と思うんですけどどうでしょうか。

>母と同じことをされる、つまり、良いように扱われる恐怖があるのか、はたまた父への怒りなのか。

って書かれてるようにね、すごく「お母さんと同化」してる自分がいるんです。

また、特に上司に対してはケンカ腰になりやすいと思うんです。弱さを見せて来たりするところなんてまさに。
それはお父さんをバンバン投影していくからなんですよね。
取引先にも上司にも。

で、お父さんラインから話をすると、「こんなオヤジいやだ!」って数百万回ほど思ったでしょう?

でも、お父さんって変えられないじゃない?
でも、上司って変えられるじゃない?

だから、転職を繰り返すってのは、Nさんにとっては「実際はできなかったお父さんを取り換えること」と見ることもできるんです。

そうして「理想のお父さん」を探しつつ、「そんな奴はいない」という観念を満たそうとしてるのかもしれません。

で、まあ、ここからはすごく気持ち悪い話をするんですよ。
あ、決して、根本さんが意地悪だから言う、とか、「あの人、ベッドの上ではMの癖に、セミナーではドSだから」ってわけではないですよ。

うん。誰だ性癖をばらすのは・・・。

いや、職務上、仕方なくやってるんです。
ほんとは優しく諭す、とか、うんうん、って丸ごと受け入れて気付きを促す、とか、意見をせずに共感する、というのが正しいカウンセラーの在り方かもしれませんが、やはり、提案型のカウンセラーとしては言わずにはおれないのです。

ということで、本日の一言。

「Nさん、めっちゃファザコンやんね」

以上。

ああ、これで、また貴重なファンを一人失ってしまった・・・(涙)

誰か、ファンを失ってまでも、思いを伝えようとする根本さんって凄いって言うて(笑)
ま、こういうのは頑固というか、職人気質というか、Nさんと同じで、言わずにはおられないってところなのですよね。

ま、ファザコンだけじゃなくてマザコンでもあるんですけどね。

嫌でしょ?認めたくないでしょ?今、ガーンてなったでしょ?キモっ!てなったでしょ?

あ、でも「こいつ、殺したる」って武器を持って立ち上がるのは待ってね。
僕、丸腰だから。ほんと。女子たちの総攻撃に立ち向かえるほど強くないから。
めっちゃチキンだから。

どれくらい職場でお父さんを探し、お父さんを投影し、そして、母と同じ立場に自分を置いているかお気付きでしょうか?

すなわち、両親のことがNさん、大好きなんです。

自立系武闘派女子の多くは、情に厚く、愛が深いので、なんぼ未成熟な親であっても(まあ、そこを狙って生まれてくるわけですが)、それを何とか守ろう、助けよう、私が幸せにしてやろう、救って進ぜよう、わしが何とかしたる!とものすごく頑張るんですね。

で、その結果、親と癒着しちゃったりしてね。
で、当たり前のように親を背負って生きてたりしてね。

情が深く、愛が深いから、自分のこと心配すればいいのに親のことばかり考えちゃったりするんですよ。

だから、親との距離が近いから、親の影響バンバン受けるんです。
その結果、職場で、そんな親と似たタイプの人を引き寄せ、出会い続けるのです。

もちろん、そんな気はないと思いますよ。

でも、そうして、

>・真面目に、勤勉に、人のために、優しさをもって、働くことは損だ
>・男は被害者面して人の優しさを搾取する

という自らが両親から学んだ「ルール」を健気に守り続けていくんです。

たぶん、今までもNさんの周りには、優しさをもって働いて成功してる人、とか、優しさを搾取しない人もいたはずなんですね。
でも、気付けないんです。

「男ってそういうもん」と思えば、そういう風に見えてきちゃいますから。

1.だから、この思い込み、ルールを変えましょう!

 ↓

2.そのためにはお父さんを許しましょう。お母さんを手放しましょう。

みたいな展開をするのが一つの王道みたいなものです。

それで、お恨み帳書いたり、インナーチャイルド癒したり、いろいろお具体的な方が出てくるんですけど、そのプロセスをちょっと一足先に越えちゃうと先のファザコン、マザコンに繋がるんです。

好きだから、愛してるから、一生懸命戦った。
好きだから、愛してるから、一生懸命守ろうとした。
好きだから、愛してるから、体を張った。

許し、手放すと「ありがとう」という感謝と「愛してる」に繋がるんです。

だから、いずれ、Nさんも「お父さん、ありがとう。愛してる」って言っちゃうようになるんです。

どうせ、そうなるんだから、先にそうなっちゃってもいいんじゃね?なんて思うわけですね。(←ここでは感情は一切無視してます(笑))

【Nさんは両親のことが大好き過ぎるので、職場で同じ環境を再現し続けている。】

これが私の中心的なお見立てなんですね。

だから、冒頭に書いたんですけど「自分で商売すればいいじゃん」ということができないのですね~

合わないって分かっていても、そこに居続けちゃうんですね~

逆に言えば、自分でビジネス始めたりしたらきっとこのパターンは変わると思いますよ。
それができた時点で変わります。
それができるまでがカギですから。

逆に、お父さん、お母さんを許し、手放すことができれば、独立することもできますし、組織の中で活躍することも可能だと思います。

ということで、まずはもだえるところから。

「え?あたしがファザコン?え?パパ大好きっ子?え?ありえへん、ありえへん、いやだいやだ~~~~」

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