老いた両親の間に挟まれ、自分の感情が抑えきれなくなる件。


それくらい両親のことを思っているのですが、内なる葛藤があります。
それは「大人の私」と「子どもの私」がケンカしているということ。
そこから脱却するにはほんとシンプルな法則が役立ちます。

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老いた両親の間に挟まれ、自分の感情が抑えきれなくなる事についてご相談させて下さい。
現在、私は独身(40代)で実家の近くで一人暮らしをしています。
兄もいますが、両親と仲が悪く(会話をしない)で、私と同じく実家の近くで一人暮らしの独身です。

うちの家庭は、祖母の代から長男が一番偉いという昔ながらの家庭でした。
そんな状態で父が長男さまさまで育ったせいか、年を重ね、大病をしてから、怒りをぶつけられることが多くなりました。
母にたいしても、私に対しても。女を下に見てるというか、俺様のいうう事を聞け!と。
父の事は好きですが、いつもこの人は何様のつもりでいるんだろうと思っています。

そんな中、二人とも病気をしてから何かにつけ用事があると私を呼びつけます。
全く動けない状態ではないのですが・・・電話で済ませられる用事も呼びつけます。
一緒に暮らしている母にも電話で済ませてくれと何度となく伝えてますが、全く治りません。
私は、どうしても~しなさいとか、上から目線の口調で言われる事が昔から不愉快に感じてました。
先日も、温泉に連れてって欲しいと言われ、承諾して、どこに行きたいの?と母に聞くと母は、決めていない。あなたはどこに連れてってくれるの?と言われました。
私は、そちらが行きたいのだから目的地が決まっているハズでしょう?と聞くと、決まって逆ギレされます。
こんな調子の母なので、母娘の会話はいつもケンカ。
こちらが○○は辞めてほしい!と伝えても、治らず毎回同じ行動をとるので私のストレスも爆発。

一緒に暮らしている時から、父も母に対して上記のような出来事で喧嘩していました。
このやりとりを聞いて父も「いつも言っているだろう」と、母に伝えてます。
母は専業主婦で、厳しい義母の元 嫁として辛かったのはわかります。
祖母は厳しい人でしたが、今となっては本人の受け取り方の問題だと思っています。
けど、決まって出てくる言葉は私バカだから、何か言うと間違っていると言われるから、会話をしたくない!とかたくなな態度を取られます。
どんだけ、自己否定が強いんだろうと。
私もいい大人なので、心理学のサイトを読ませて頂きながら、小さい時の自分を思い出してケアはしておりますが
どうしても2人の間に入っていると、イライラが治まりません。
自分が繊細なのか、2人の気持ちがよくわかり、マイナスのエネルギーを自分の体に受けてしまい辛いのです。
(昔、ヒーラーさんにあなたは、人のマイナス感情を体に受けやすいから気を付けて!)と言われたこともありました。

自分の大切な休日に時間をとっても毎度ケンカ。
兄は、実家に車を置いてますが使う時だけ、両親とも会話せず、シャットアウトして行動をしています。
そのとばっちりがすべて私にきて、私が兄にも頼んでくれと言っても受け付けてもらえない。と言われますが、
言いやすい私にはボロクソに傷つく言葉を言い、兄との会話は腫れものを触るようにする会話をする両親が許せないのです。
それも両親にも兄にも伝えてます。
母は父、私に依存、父は母、私をコントロール、二人とも境界線がない状態で接してこられるのがとてもイヤで不愉快でたまりません。
距離をとっていても、なんか困った事があると、すぐ私を頼る母、愚痴ばっかりの母。自分で解決して欲しい。と伝えてますが伝わりません。

そしていつも二人の顔色をうかがっていた、自分の軸がないことにも気付かされました。
老いた老人を見捨てるかのような自己険悪もたっぷりあります。

このような状況で心理学的に何か良き改善策はないでしょうか?と思い相談させて頂きました。
支離滅裂な文章になってしまいましたが、課題として取り上げてもらえないでしょうか。
どうかよろしくお願い致します。

ニックネーム 40代 フーより
***

家族の「癒着」や「罪悪感」について今まで何度か書いてきましたが、その総論みたいな実例を頂きました!ありがとうございます。
フーさんのお気持ちは心理学の教科書に載せてもいいくらいの実例なんですよ。
表面上の感情と、より深い潜在意識にある感情とのギャップが苦しいんです。

私は頂いた文章から次のような見方をしてしまうのですが、フーさんはどれくらい受け入れられるでしょうか?

1.フーさんはとても優しくて、家族思いな人である。
2.フーさんはお父さんのことはもちろん、お母さんのことが大好きである。
3.フーさんは兄に変わって両親を助ける、支えることを使命としている。
4.フーさんはお母さんに今もまだ理想のお母さんを期待している。
5.フーさんは両親にほぼすべてを捧げて来たので「自分の軸がない」。
6.フーさんは家族と癒着している。

いかがでしょうか?
イラッとしますか?
それともバレたかあ・・・ぬぉっふぉっふぉって感じですか?

上位3つだけで纏めても良かったのですが・・・。

「問題」という見方からして参りましょう。
昔、こんな方がいらっしゃいました。
母子癒着がとても激しい海外在住の女性です。

親からの束縛が嫌で海外に逃げたと言ってもいいのですが、私からすると実に不思議な行動をよくされるのです。
彼女はカウンセリングでも「母がこうした、ああした、こうしてくれない、ああしてくれない、分かってくれない」という依存語をよく話されていました。
海外ですから日本とは電話とのやり取りです。
いつも時差を無視してかけてくるが、自分はちゃんと日本時間に合わせて折り返し電話するようにしている、とおっしゃいます。

私は疑問に思って「なんで折り返すの?そのまま無視すればいいじゃん」とお聞きしました。
そうすると「え?だって心配は心配ですもの」とのお返事。

私:「でも、電話すると必ずお互い不満言い合ってケンカになるんでしょう?」
彼女:「ええ、そうなんです。ほんと、あの人、いつも同じこと言ってるんです。いい加減にしてほしいんですが」
私:「じゃあ、電話しなきゃいいんじゃないですか?」
彼女:「でも、電話しないと留守電にぎゃんぎゃんああだこうだ不平不満を入れて来て、ほんと鬱陶しいんです。」
私:「着信拒否したり、留守電聞かなきゃいいんじゃないですか?」
彼女:「え?そんなこと・・・していいんですか?」

このやり取りそのものが癒着・共依存確定なんですけど、ね。

ほんとに自立しようと思えばこんな風に折り返したり、わざわざ怒ったり、不平不満を言ったりしないんです。

心配だから → 信頼がない、ということ。私が何とかしないとお母さんはダメになる、という思い。

怒る → 期待がある、依存心がある。だから、不平不満になる。

着信拒否できない → 拒否することに罪悪感がある。いい子でいたい。他にいない。

フーさんにも思い当たる部分が多いんじゃないでしょうか?

子どもでいたい、それもいい子でいたい私がいる、というのは感じられますか?
お兄さんとは違うぞ、というところも主張の一つで。

また、フーさんのパターンは年齢を経ると親もその分年を取りますからよく出てくるんです。
母性が動くというか、両親の面倒を見なきゃいけない、というか。

決してそれが悪いことではなく、素晴らしいことなのですが、ある問題があるんです。

その「いい子でいたい私」はまだ「子ども」ってところなんです。

親を見上げてるんですね。
親だから、大人だから、これくらいはできるだろう、と期待してしまうんです。
そして、親らしいことを今もまだ待っているところがあるんです。

ある日、お母さんが生まれ変わったように笑顔になって、そして、家族みんなへの感謝と共にフーさんに感謝の言葉を伝えてくれます。
「今まで本当にありがとう。あなたのおかげで随分助かったわ。あなたが私に娘で本当に良かった。ありがとう」
と言ってくれることを待っているんです。

だから、ものすごく頑張って何とか親の期待に応えようとします。
でも、その一方で、母親にそんな理想の母親を期待して求めるからいつも裏切られます。

フーさんのお母さんとのやり取りはすべて「内なる葛藤」の結果なんです。
「大人の私vs子どもの私」の。

お母さんがそういう態度を取ることくらい、もう分かっているでしょう?
「温泉連れて行ってと言いながら行き先を決めてない」ことくらいきっと分かっていたはずです。
また、いい年したお母さんに変化を期待するのは難しいことは分かっているでしょう?
でも、期待してしまう自分がいるんです。
「それくらい自分がやってよ」と思う“子供の自分”がいるんですね。

また、フーさんなら親に今の心理学を理解するのは難しいことは分かりますよね?
でも、それを親に求めちゃう人もいるんですよ。
私のブログを印刷して読ませて「ほら、こう書かれてるでしょ!あんたのことだよ!」って言っちゃう人もいるんです。

たぶん、この両親との関係については葛藤がものすごいと思います。
この「大人の私vs子どもの私」という図式なので、常にお互いが「でもでも星人」になり、かつ、「ああ言えばこう言う状態」になってしまってると思います。

そして、さらに問題なのが、フーさんにとって、そんな両親が居場所になってしまっている、ということです。
つまり、他に居場所がないんだと思います。

痛いでしょ?(笑)

仕事、楽しんでますか?職場の人間関係はいいですか?
趣味、仲間たちとわいわいやってますか?この春はどんなイベントに参加しましたか?
やりたいこと、どれくらいできていますか?
自分の好きなことにどれくらい意識を向けられていますか?

これらは自分自身で創るものですよね。
誰かが与えてくれるものではありません。

楽しい仕事を選ぶもの、趣味を通じて仲間を作るのも、やりたいことにワクワクするのも、好きなことをするのも、大人であるフーさんは自分の意志と選択で可能なんです。
でも、依存や期待や癒着があると、それができない理由を他者に求めます。つまり誰かのせいにしてしまうんです。

さて、フーさんは自分の人生をどう自分の責任で創造していきましょうか。
40代ということはいい大人です。
逆に言えば、したいようにしても怒られない年齢です。
好きなことができますよね。

本当にしたいこと、本当に心が躍ること、って何でしょう?
このまま年老いて行ったら後悔すること、やり残したことはどんなことでしょう?

今、そこに目を向けるべきではないでしょうか?
お母さんにはお母さんの、お父さんにはお父さんの人生があります。
同様にフーさんにはフーさんの人生があるんですよね。

もし、フーさんが好きなことにハマったとします。
ちなみに私のクライアントさんの中には40~50代のジャニオタさんがけっこういらっしゃるんですけど、それでも全然OKなんです。

ある時はエイトのライブに大阪ドームに駆け付け、ある時は嵐のチケットが奇跡的に取れたので札幌ドームに前乗りし、テレビの観覧に落ちては泣き、それでも日々ジャニーズ系の番組をチェックし、暇なときはライブDVDを見て踊り狂ってるとするでしょう?
そうするとお母さんの小言やお父さんの言葉も今の10分の1くらいのインパクトになるんです。むしろ、「SMAPのコンサートは年齢層広いから今度あったら一緒に行こう。でも、次のライブはきっとチケット取りにくいかな」などと計画を立てたりできるんですね。

ケンカの数も減ります。
そもそもイラッとすることが減るわけですから。

好きなことや楽しいことをすると、そのエネルギーで自分自身が包まれていきます。
そうすると本当に不思議なことが起こり始めます。

それは自分がポジティブなエネルギーを発してると周りからネガティブなエネルギーがなくなっていくんです。

あら不思議。
これ、出会いの法則って言うんですけどね。

そうすると最初に書いた上位3つがよく分かってくるんです。
自分がいかに親思いでいい娘なのか、両親のことをどれくらい愛しているのか、自分がどれくらい優しいのか、どれくらい両親を助けたいのか。

そこまで行くと両親への不満はなくなっていきます。

そもそも愛と繋がるとその瞬間は不満などみじんも感じません。
きっとフーさんも今でもそういう時間帯はあると思うのですが、その時間がどんどん増えていきます。

だから、今は「好きなことをする」というありきたりな提案をあえてしたいんです。

ジャニーズとか韓流とかはある日突然ハマるらしいから要注意です。
そして、伝染力も非常に強いので気を付けてくださいね(笑)

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