自分がどうしたいのかに気付く方法はありませんか?



したいことがあるのにできない、という場合はまだまだ理由が十分でないことが想像できます。
なぜ、そうしたいのか???を掘り下げて「ワクワクする理由」を見つけて行きましょう。

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今年40歳を迎えるに当たり、今年は今までと違う一年にしたいと思っています。
そう思ったときに希望として
・自宅を出る
・会社を辞める
この二つが出てきます。

ただ
・家を買うとなると会社を辞められない
(キャッシュで一括はできない、支払えない)
・会社を辞めてしまうと家を買えない
(同じ理由)

ここで止まってしまいます。

とにかく環境を変えたいのだということはよくわかるのですが、この二つが本当に自分のしたいことなのかもよくわかっていません。

自分がどうしたいのか気づくのに何か方法はありませんか。

ネタにしてただけたら大変嬉しいです。
(Hさん)
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「自宅を出る」「会社を辞める」ということと「家を買う」ということの繋がりって何かありますか?
どちらが大切なのでしょうか?
また、自宅を出る理由、会社を辞める理由は何でしょうか?
さらには、家を買う理由って何でしょうか?

この辺をもう少し掘り下げてみる必要があると思います。

例えばこんな方がいるとしましょう。

「会社を辞めたいんですけどなかなか勇気が出なくて」
「どうして辞めたいと思うんですか?」
「特に会社に不満がある、というわけではないのですが、このままの自分ではダメだ、幸せにはなれない、と思って、何とか自分を変えたいんです。」
「自分を変えたい、と思ったときに、会社を辞める、となるのはどうしてでしょうか?」
「何か思い切ったことをしなければ変わらないと思うんです。会社を辞める、というのは1人暮らしをしている私にとってはものすごく大きなことで、でも、それくらい自分を変えなきゃと思うんです。」

そんな訴えを聞くと、私はこんなお話をさせていただくんですね。

もし、直観的に「自分を変えるには会社を辞めた方がいい」という思いがしたのであれば、その直観を信じることが先決ですね。
つまりは自分を信じる、ということです。
その場合は理由なんて考える必要はなく、すぐに会社を辞めた方がいいでしょう。

なぜかというと、「会社を辞めた方がいい」という直観が来ているのに、会社を辞めない、ということは、自分や自分の直観を信じていない、ということですよね?
自分を信じていない=自信がない、ということですからヤバいです(笑)
会社を辞めない以上、自信がどんどん減っていくことになりますから。

直観を信じるならば、怖いけれど思い切って一歩踏み出すことがとても大切です。
直観を信じる、ということは、会社を辞めた後のことも何とかなる、という“確信”がある、ということです。今の自分には見えないかもしれないけどね。

逆に直観ではなく、気持ちと繋がった方法がいい、という安全策を望まれるのであれば、「自分を変える」=「会社を辞める」というつながりをもっと深めた方がいいんです。

なぜ、自分を変えるために会社を辞めなきゃいけないんでしょう?
自分を変えたいのであれば、会社を辞める必要なんてないですよね?ほかにも方法はいっぱいありますよね?
でも、そのたくさんある自分を変える方法の中から、会社を辞める、という方法が魅力的に感じるのはなぜでしょう?

そこに「ポジティブな、スキップしたくなるような、ワクワクするような理由」が必要なんです。
多くの方が「勇気が出なくて一歩踏み出せない」と感じる裏には「ワクワクする理由」よりも「不安で怖い理由」を見ているからではないでしょうか?

不安や怖れはどんどんとあなたに「会社を辞めない方がいい理由」を見せてきます。
・生活はどうするの?
・家はどうするの?
・もし新しいことを始めて失敗したらどうするの?
・やっていける自信なんてあるの?
・今までうまく行ったことある?
などなど。

こうした、不安や怖れが持ってくる理由って「確かにそうだよね。その通りだ。」と思えるものがほとんどだと思うんです。

#時にはこうした言葉が周りの人の口を借りて出てくることがあります。

一方、ポジティブでワクワクしながらスキップする理由としてはどんなものが考えられますか?
・時間に束縛されず自由に生きられる。
・新しいことにチャレンジができる。
・人との出会いがどんどん広がる。
・好きなことを思い切りできる。
・ずっと温めていた事業プランを実行できる。
・ずっとやりたかった仕事を始められる。
・いろいろなところに出かけられる。
・好きに自由に自分の行動が決められる。
などなど。

こうしたワクワクする理由に意識を向けているときはきっと会社を辞めることにもワクワクしてくるでしょう。
そして、辞めた後の世界が楽しみでしょうがなくなり、一日も早く退社日が来ることを待ち望み、そして、退社日が近づくと嬉しくて遠足の前の晩の子どものように眠れなくなったりしてきます。(私は昨年似たようなことを体験しました(笑))

私はよくこんな話をします。
「南の島は好きですか?」
「はい。」
「会社を辞めることや、自分を変えることが、来週は南の島に行ける~!!という感じのワクワク感にしていきましょうね」

会社を辞めるって単なるスタートですよね?
実際はそこから始まる新しい世界があるんですよね?
その新しい世界をどんどん想像して創造していくんですね。
もちろん、絵空事ではなく、地に足の着いた、現実的な世界を構築していくんですよ~。

とりあえず、会社を辞めたら1か月、南の島でバカンスをしよう・・・
会社を辞めたら全国にいる友達を訪ね歩こう・・・
そのあとにこんな仕事を始めよう・・・

それを具体的に、具体的に考えていくんです。
もちろん、頭の中だけではなく、実際手帳を片手に、ノートにしたいことを次々と書き出していきます。

そうして、会社を辞めた後の世界がめっちゃワクワクするもの、になったら、おそらくすぐにでも会社を辞めたい気持ちでいっぱいになるでしょう。

でも、もし、会社を辞めたい理由が別にある場合、この想像して創造するワクワクプランはあまり浮かばないんです。

それは「ネガティブな理由により会社を辞めたい場合」です。
・給料が安いし、これ以上増えないから。
・仕事内容が面白くなく、楽しくないから。
・周りの人間関係がうまく行っていないから。
・頑張って仕事をしているのに全然認められないから。
・自分の本当にしたい仕事じゃないから。
・毎日会社に行くのがしんどいから。
・疲れが取れず、このままだと病気になりそうだから。
・社長がワンマンで部下の言うことを全然聞かないから。
などなど。

これらの理由を読んでみてどんな気持ちになりますか?
明るくなります?
それとも・・・・。

あまりいい気分はしないと思うんです。
多くの方が会社を辞めたい理由としてこうしたネガティブなものを挙げられると思います。
もちろん、こうしたネガティブな理由ばかりではないと思いますが、でも、ワクワクする理由よりもネガティブな理由の方が圧倒的に勝っているとしたら、「会社を辞める」=「逃げ」なんです。

逃げちゃダメ、ってことではありません。
逃げた方がいい時だってありますしね。

でも、嫌なことから目を背けているだけだと、かなりの確率で転職した次の会社でも同じ気持ちになってしまうんです。

なぜかというと、そういう気持ちになっているのは他ならぬ自分自身だからです。
だから、なぜ、そういう気持ちになってしまうのか?を主体的に解決するのも一つの方法です。

「どうして私はいつも上司に認められないと思ってしまうんだろう?」という問題から「親がずっとそうだった」と親子関係の問題に発展することもあります。
そしたら、本当の問題は「会社を辞めたい」ではなく「親との確執」なのかもしれません。

さて、Hさんの場合はどうでしょうか?

・会社を辞める
・家を出る

ここに「ポジティブでワクワクしながらスキップする理由」を「ネガティブな理由」以上に見つけられるでしょうか?
ちなみに「家を買う」ということは今のHさんにとって格好の「ネガティブな理由」になっているみたいですね。

だから、それ以上にワクワクプランを他ならぬ自分のために構築してあげる必要があるんじゃないでしょうか。

>自分がどうしたいのか気づくのに何か方法はありませんか。

方法はほんとうにいっぱいあります。
クライアントさんによってはこういう提案をすることもあります。

「人生を決める大切な決断ですよね。胃に穴が開くほど悩んでみてください。それくらい悩む価値ありますよね?」と。

もし、そこまで根詰めて悩めないのであれば、逆に本当にそうしたいわけじゃないってことに気付けるんです。

また、あるクライアントさんにはこんな提案をします。

「シティホテルのラウンジで優雅な気分に浸って1杯1500円の紅茶を飲みつつ、自分の未来を描いてみてください。」

ワクワクするヴィジョンを描くには、ワクワクする場所に行くのが一番ですね。
ポジティブなヴィジョンを描く場合には、自分がポジティブになれる場所に行くといいでんです。

神社の清浄な空気が好き、ならば、神社で手を合わせながら直観を待つのもいいでしょう。
海が好きならば、日がな海を眺めて「私はどうしたいんかな?」って自問自答してもいいでしょう。
南の島が好きならば、思い切って出かけてみて頭を空っぽにしてみてもいいでしょう。

また、人を触媒にするのもアリですよね。これもまたすごくお勧めです。
Hさんが憧れている人、好きな人、会うだけで元気になっちゃう人、ヴィジョンを生きてる人、夢に向かって生きてる人などに会いに行くんですね。
直接会えたらいいですが、セミナーや講演会、著作を通じてその人の思いに触れることができます。

周りに会社を辞めて家を出て成功している人がいるならば、その人と同じ空気を吸うのも価値がありますね。
ぜひ、お茶でもしながら、その人のエキスを吸い取ってください。

ちなみに私は「温泉」に行きます。
涎が出て、悩みなんてどうでもよくなるくらい温冷入浴を繰り返してアホになって、タコ部屋でだらーんとなっていくと、本当にしたいことに気付きやすくなるんです。

本気スイッチって言葉をよく使うんです。
もし、Hさんが本気で自分を変えたいと思うのならば、会社も辞められるし、家も出られます。

本当にどうしたいの?をひたすら自分に問い続けること。
自分の本音から目を背けずに向き合い続けること、これが大切ではないでしょうか?

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