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大人の気持ちで見れば身を粉にして働いてくれるお母さんには感謝しかないかもしれません。
でも、小さい女の子はただただお母さんと一緒に居たい日もあり、それをじっと我慢してきたのかもしれません。
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自分の母親に対する気持ちがよくわかりません。
色々と深く考え込んでしまうようになってから、根本さんの記事に出会い、ブログを読み始め本も買いました!いつもありがとうございます!
ずっと相談したかったのですが、何度か文を作っては送るのを止め、を繰り返していましたがついに送信ボタンを押しました!
私が小学2年生の頃、両親が離婚しました。ちなみに私は一人っ子で両親共働きだった為、おじいちゃん子でした。現在23歳です。
私が大人になるまで、母は昼夜働いて祖父母と私の生活を支えてくれました。過労で入院した事が2度あります。
そんな母を助けたいという思いで、20歳になってから母に送金をするようになりました。誕生日やクリスマスにプレゼントを贈ったり、旅行したりもしました。
周りの友達には、親子で仲がいいねとよく言われます。でも私は何故か満たされないんです。母が泣いて喜んでいるのを見て、良かったなと思うのですが、私は嬉しくないというか。
それだけじゃなく、時折憎しみのような感情が湧き出てくる事があるんです。私は普段怒ることがほとんどないのですが、母に対しては人が変わったように泣きながら怒鳴ってしまう事があります。
母には幸せになってほしいです。感謝の気持ちもしっかりあります。でも、一生関わりたくないとも思うんです。
私のこの負の感情はどこからくるのでしょうか?本当の私の気持ちは何なのでしょうか?
(Yさん)
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20歳になってお母さんに送金したり、プレゼントしたり。
素晴らしいですよね~
そんな自分てすごい!偉い!って思いません?(思え!ってことです(笑))
>私が大人になるまで、母は昼夜働いて祖父母と私の生活を支えてくれました。過労で入院した事が2度あります。
こういうお母さんをどんな思いで当時のYさんは見つめていたのでしょうか?
お母さんが家に居なくて寂しい思いをしたり、孤独感を感じることはありませんでしたか?
当時から感謝していましたか?
おじいちゃんがいて、だいぶ救われたことと思います。
そのおじいちゃんに対してはどんな思いを今、持っていますか?
>それだけじゃなく、時折憎しみのような感情が湧き出てくる事があるんです。私は普段怒ることがほとんどないのですが、母に対しては人が変わったように泣きながら怒鳴ってしまう事があります。
これが何かと決めつけてしまうことってできないのですが、いろいろと想像(妄想?)することはできます。
小2で両親が離婚したってことはその前から夫婦はうまく行ってなかったんですよね、
離婚する前はお母さんとの関係ってどうでしたか?
甘えていたり、懐いていたりしたのでしょうか?
お母さんが昼夜働いて家族を支えてくれた、というところは感謝の思いがいっぱいあると思います。
ただ、そうは言っても心の中には複雑な感情が出てきそうですね。
子どもにとってはお母さんがいない生活ってとても寂しく、不安なんじゃないかなあ、と思うのです。
でも、家族のためにお母さんが働いてくれている、と思えば、寂しいから一緒に居たいとか、甘えたいとか言えないと思うんです。
私たちのために頑張ってくれているんだから、というのは感謝することは良くても、文句を言えることではありませんから。
そうして、小2のYちゃんはじっと我慢していい子になってたんじゃないかと思うんです。
夜、仕事に出るお母さんをどんな思いで見送っていたのでしょうね。
もちろん、数年経ってしまえばそんな寂しさや不安は“麻痺”してしまうでしょう。
でも、やはりおじいちゃんやおばちゃんがいるとはいえ、お母さんがいない生活はちょっと心許なかったんじゃないかな、と思うんです。
いわば、働いてくれたお母さんに感謝している私と、寂しさや不安を我慢していた私と二人の自分がいるような感じです。
感謝している私は大手を振って外を歩けますし、その思いがあるだけ仕送りしたりプレゼントしたりできます。
しかし、我慢していた私はどこにも行けずにずっとYさんの中で封印されてきたのかもしれません。
それが憎しみだったり、泣いて怒鳴ったりっていう行動に出てくると思うんです。
泣いてお母さんに怒鳴っているときの自分ってまるで小さい女の子のように思えませんか?
そうすることで子ども時代に満たされなかった思いを解放しているのです。
だって、倒れるくらい一生懸命働いているお母さんに迷惑かけたり、わがまま言ったりできませんよね?
でも、当たり前に子どもならば一緒にいてほしい夜もあれば、くっついて寝たい日もあると思います。
そのときグーッと押し込めてきた気持ちが今、出てきているのかもしれませんね。
だから、それは悪いことではなく、むしろ、自然なことなのです。
そんな自分を間違ってるとかおかしいとか思わなくていいんですね。
むしろ、こうして子ども時代の感情を解放してるんだ!くらいに思っていた方がいいんです。
もし、そうした気持ちに気付けたら素直にお母さんに甘える日を作ってもいいかな、と思うんです。
よく宿題出すんです。
「実家に帰ったらお母さんに『何も言わずにハグして』って頼んでください」って。
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いわゆるインナーチャイルドワークをします。
セミナーであれば、会場内で「寂しさを我慢している昔の私」を思い出させてくれる人を一人選んでいただきます。
そして、お母さん役の女性も一人選びましょう。
まずはその女の子に近づくんです。
何も言わずに。
そして、ただ抱きしめてあげます。
「よく頑張ったね。我慢して偉いね。寂しかったでしょう?怖かったでしょう?」
そんな思いを伝えていきます。
そして、そのとき出てきた感情(それはたとえ怒りであってもOKです)をただ感じて解放していくのです。
そして、次にその子を連れてお母さんの元に行きます。
その子はお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに迷惑をかけないようにずっと甘えたい気持ちを我慢してきた子。
だから、今日はその思いを思い切り解放させてあげるんですね。
でも、素直に甘えられないかもしれないし、ついつい「私、大丈夫」って強がってしまうかもしれません。
そんな女の子の気持ちに寄り添いながら、お母さんに抱っこしてもらうんです。
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こうしたセッションはイメージワークを使うことも可能です。
このインナーチャイルドが解放されていくと、憎しみの感情は徐々に薄れ、逆に感謝と愛の気持ちがどんどん広がっていくでしょう。
それと同時に今までよりも日常の中で満たされている感覚や居場所がある感覚など感じられるようになっていくと思います。
泣き叫ぶ私に「それでいいんだよ。思い切り泣いて良いんだよ」って言ってあげましょうね。
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