10/5って何の日かご存知でしょうか?
実は原カウンセラーの誕生日でもあり、このカウンセリングサービスのHPが立ち上がった日でもあるのです。
それは今からちょうど10年前のこの日。
初期の立ち上げメンバーは、原とお休み中の源河と私と妻。
3ヶ月くらい前からHPを企画し、公開に漕ぎ着いたのでした。
10年後はどうなってるか?なんて当然考えられずに、とりあえず、何とか続けていくことだけを考えていました。
最初の月、面談カウンセリングは10本行かなかったと思います。もちろん、全体で。
このままでは続けられない、という危機感だけがずっとありました。
このままでは潰れてしまう、という意識から
「どうしたらお客様に喜んでもらえるのか?」
「どうしたら読者に読みたいと思ってもらえる記事が書けるのか?」
「どうしたらもっと気軽にカウンセリングを使ってもらえるのか?」
ということばかりを考えてきたように思います。
この間、ふと気付いたんですね。
「あ、そういえば、今年、10周年だよな・・・」
ずっと仲間でいる原がそれを聞いて「おお、そう言われて見れば10年だね」と。
「ふつう、10周年って言ったら、結構、ちゃんとって言うか、何かイベントしたり、パーティしたり、少なくても何かそれらしいことやるよね?」
「何も考えて無かったね」
「そもそも気付かなかったもんね」
ある意味、平和な会話でした(笑)
でも、それに気付いたからって何かをやろうか?という意見を交わす間もなくスケジュールの海に流されていく二人、というところでしょうか。
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当時は毎晩のように二人(もしくは妻も入れて三人)で飲んでましたし、毎週うちに集まって、源河も加えた4人で深夜まで企画会議をしてました。
みんながそれぞれに別に仕事を持っていましたから、それなりに忙しかったはずですが、でも、それだけの暇はあったわけです。
朝までああだこうだと飲みながら過ごしたこともよくありました。
カウンセリングルームの近くに朝5時まで空いてる居酒屋があって、そこでよく飲んでたんですね。でも、つい盛り上がって閉店まで過ごしてしまうわけです。
だから、あるとき原がこんな提案をするわけです。
「もっと、閉店時間が早い店にしませんか?」
それは名案!と今度は1時か2時に閉店する店に変えたわけですが、何だか物足りなくて、結局朝までやってる店に繰り出したりもしていました。
若かったから、アドレナリンの分泌量がハンパなかったから・・・今ではとてもとてもできませんね。
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カウンセリングサービスの立ち上げを持ちかけてきたのは社長でした。
その年の春頃から「やっぱり面談カウンセリングをしなきゃな」と事あるごとに言い始めてた社長。
当時はカウンセリングと言えば電話しかなく、他社が当たり前のようにやっている面談式のカウンセリングをなぜかうちではやってなかったんですね。
それで「はあ、確かにそうですよねえ」なんて相槌を打ちつつ、当時の電話カウンセリングのお客さまにも「今度、面談でのカウンセリングもやることにしたんですよ」と言っていたら、あるとき、いきなり「面談受けたいんです」という電話が事務所にかかってきたんです。
慌てたのは私だけじゃありませんでした。
事務所のスタッフも、当の社長も、「どうしよう?とりあえずスケジュールを押さえろ」ということになったんです。
なんぜ、料金すらまだ未定だったんですから。
その後、本格的に「面談カウンセリングを広くやっていくためにホームページを作ろう」ということになり、首謀者の1人として私に声がかかったわけです。
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カウンセリングサービス、という名前は、突然決まりました。
名付け親は誰だと思います?
なぜか、私は今でもそのシーンをはっきり覚えているんですが、例によって4人でミーティングをしていたとき、名前をどうしようかとずっと悩んでたんですね。
社長も我々もとにかくシンプルで分かり易いのがいいと思ってましたが、そうなるとかえって難しいわけです。
ああでもない、こうでもない、と考えれば考えるほどややこしい複雑なネーミングになり、もう今日は無理だね~、でも、そろそろ決めないとサーバの契約もできないよなあ、なんて時に、源河が「カウンセリングサービスってのは?」と言い出したんです。
あ、いいね、それ、じゃあ、それにしよう、と即決。
コストはできるだけ抑えたいので、探した中でもっとも安いレンタルサーバ会社に申し込みました。
当時のURLは「www.couselingservice.net」。今とちょっと違うでしょう?今は、最後が「.jp」ですから。
やはり安いところは色々問題があって、数年後、URLを変えることになりました。
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立ち上げ直後は当然のようにアクセス数なんてほとんどありません。
1日80~100PV程度。
もちろん、我々がそのほとんどを占めてたはず。
その後、とにかくお金を掛けずにSEO対策をずっとやってました。
ラッキーだったのは、比較的早くにYahoo!に掲載してもらえたこと。
他にもなかなかいい出会いもあって、急激にアクセス数が増えていきました。
でも、私達がもっともこだわったSEO対策は何かと言うと、膨大なほどの心のデータベースを作ることなんです。ま、私たちもアラサーでとても当時は若かったので、肉体作業に掛けたわけですね(笑)
とにかく「これタダでいいの?」ていうくらいの質の情報を大量に流そうと思ったんです。検索エンジンで何かを入力したら、うちのサイトが必ず出てくるように、て考えたわけです。
それと、何よりも口コミが大事だろう、と考えました。
質のいい記事をたくさん掲載していたら、自分は大丈夫でも悩んでる友だちがいたら、きっと紹介したくなってくれるんじゃないか?
そう思って、記事はかなり本格的なものを大事にしました。
他所にはなくて、うちにしかなくて、そして、溺れるくらいにたくさんの心の情報が溢れていて飽きない場所にしたかったんです。
だから、我々、たくさん書きました。
今では私も信じられないですが、1日に相談コーナーを20件くらい回答したこともあったかと思います。(当時、相談コーナーはずっとご相談受付中でしたから)
「こんなにお忙しいのに、書き物する時間がよくありますよね?」と今でもお客様に褒めて頂く事が少なくないんですが、10年間、色々なものを書き続けたら、話すように書けるようになっていました。
それは我ながら成長したなあ、と思うところです。
当時は1時間かかっていた記事も、今は15分~20分くらいで書けると思います。
でも、その結果、今、うちのサイトを見つけてくださった方は、もう辟易するくらい、溺れて、迷子になるくらいたくさんの情報になってしまいました。
良かったのか、悪かったのか、よく分かりませんね(笑)
植物を育てるときは、時々、成長のために余計な葉や花を摘みますよね?
そう思うと、カウンセリングサービスは伸び放題の雑草地のような気もしないわけではないのです(笑)
だから、もう少し、情報整理ができたらなあ、と思ってるんです。
皆さんもきっと同じ事をご希望ではないでしょうか。もっと探し易くなったらいいのかな、と。
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10年前。カウンセリングルームってどこにあったと思います?
今と同じ、大阪の江坂なんですけど・・・。
実は「我が家」だったんです。始めの1年ちょっとくらいは。
3LDKのマンションの1室をカウンセリングルームにしていました。
駅からそう遠くも無かったので。
だから、原も源河も、始めはうちでカウンセリングをしていたんです。
その後、事務所の応接室でもカウンセリングができるようになり、2002年の暮れに、今の大阪カウンセリングルームができました。
今から考えても「自宅でカウンセリング」ってすごいな、と思います。
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その後、2003年に東京、名古屋、2004年に福岡にも行くようになりました。
今ではそれぞれの地でカウンセラーが育っています。
2004年以降、増えてないんですけど、それはひとえに「体が一つしかない」ことが原因と思っていただけると嬉しいです。
札幌、仙台、金沢、広島、沖縄等々、ご希望を頂く機会は多いです。
なかなか実現に至らずに申し訳ありません。
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でも、ずっと変わらぬ私の夢は・・・。
北から南まで、キャラバン隊のようにセミナーとカウンセリングをしながら旅をすることなんです。
セミナーをして、カウンセリングをして、夜は当地の旨いものを食い、酒を飲み、温泉に浸かり、また次の街へ向かい、時々、その地のラジオやテレビに出させてもらったり、雑誌のインタビューに答えたりしながら。
根っからの旅人なんですよね、私。
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10年前は記事を一つ書くにもドキドキしていました。
これで大丈夫か?内容に間違いはないのか?かなり不安になっていました。
友人や師匠に確認してもらったり、公開後も何度も何度も書き直したりしてました。
今の自分を見て、そのドキドキ感はどれくらいあるのか?と思えば、正直グッと少なくなってしまったと思います。
書くこと自体は好きなことです。だから、楽しんで書いてるときもありますが、でも、何となく事務的な、流れ作業的なときもないとは言い切れないと思います。
予定調和で冒険が減ったな、と感じた時期もありました。
だから、心理学講座だけはその覚悟を持って書こうと決めています。
書くのが怖いテーマを選び、公開するのが怖い内容に仕上げようと思っています。
「怖い」ということは、何かにチャレンジした証拠だからです。
怖くない文章というのは、守りに入ってる無難な話です。
怖いと慎重になります。公開後も反応が気になります。だから、研ぎ澄まされていくと思っています。
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でも、私が恵まれてるな、と思うのは、この10年、程よいタイミングで「怖い」思いをたくさんしてきたことなんです。
始めは記事1本書くこと、カウンセリングを1本することがものすごく怖かったです。
でも、それがワークショップをする怖れへと変わっていきました。
初めて2時間のワークショップをしたとき、がくがく震えていたことを覚えています。
その後も、1日のセミナー、2日間のセミナー、大規模のセミナーと広がって行き、違う角度からは雑誌の取材、ラジオやテレビへの出演など、数は少ないものの、新しい怖さにめぐり合えました。
だから、飽きなかったんだろうな、と思うのです。
ずっと刺激的でした。
もちろん、収入面でも安定とは逆の商売ですから、ずっと緊張感はありますね。予約が入らなかったら、それだけで不安になるくらいですから。肝っ玉は小さいです(笑)。
そういう刺激をこれから先も続けていきたいと思うのです。
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10年て一つの歴史だと思うんですよね。
この10年間に数え切れない人と出会ってきました。
そうした方々の思いがあって、10年やってこれたんだろうと思います。
「心にすーっと入ってきて涙が出てきました」
「そうそう!て何度も読みながら思いました」
「夢中になって読み漁りました」
「もっと早く知っていればよかった」
そういう言葉が栄養になっています。
ほんとうに嬉しいんですね。やってきたことが間違えてなかったって。
辛いこととか、しんどいことも無かったわけではありません。
矢面に立つこともありますからね。
的を得た批判も、そうでない中傷もありましたけれど、これは私の「ご都合主義」な性格に助けられています。忘れっぽいのです・・・。
だから、つい、良い様に解釈してしまい、血肉になっていると思います。
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皆さんにとって心地よい、安心できる場所でいたいと思っています。
だから、変わらずに「マンネリ」と言われるくらい長く続けたいと思っています。
また、これからもよろしくお願いします。
本来は、きちんとした「コラム」とか「特集」にすべきなのかもしれませんが、カウンセラーのブログに、納めさせていただきました。
ちょっと裏側を知って頂いて、なお、興味を持ち、好きになってもらえたら嬉しいです。