朝、快適なお通じを終え、ちゃんと水を流し、洗面所に行って、手洗いをする。
ま、ふつうの社会人ならば妥当な朝の習慣ですよね。
私もそう思うわけです。
でも、洗面所でご機嫌よく手を拭いている私に、若干5歳の小姑は、こう言い放つのです。
「ちゃんと石鹸で洗った?」
少々口を尖らせて。パパは当然、石鹸なんか使っていない、だって、あたしは見てないもん・・・と言わんばかりである。
自分の目に入るものが世の全てであると思っている節のあるガキに、大人としての威厳を突きつけます。
「当たり前やん。ちゃんと石鹸で洗ったで」(少々ムキになりながら。)
しかし、めきめきと知能がいらん方向に上達している娘は追い討ちをかける。
「じゃ、こっちおいで。匂い嗅がせてよ」
へっ!?
匂い検査ですか?
え?そこまで徹底するんですか?年末の飲酒検問じゃあるまいし?
しかし、反論すると石鹸で洗っていないと認めるように感じて、職質をされる気分で両手を差し出す父。(もうその時点ですっかり術中にはまってる)
指先をくんくん念入りに匂いをかぐ5歳児。
何もしていないのにうっすら冷や汗をかく父。
そして、結審は下る。
「ちゃんと洗ってるやん。」
だから、最初からそう言ってますやん?
しかし、何?その犯人を挙げたと思ったら白だと分かった刑事みたいな不服そうな対応。
とはいえ、何とか検問を通過して、ホッと安心している自分がいることも事実で。
ええ、ココだけの話ですけどね、正直言えば、時々石鹸を使わないときもありまして。今回はたまたまセーフだったというわけでして・・・。
なんだか、世知辛い世の中でございますねえ・・・。