沖縄の音楽を聴きながらホテルの部屋でボーっとしていると、自然と場が和んで馴染んで行くように感じます。
そして、もっとこの夜を楽しみたいなあ・・・遊びたいなあ・・・という気分にさせられるんです。
音楽の恐るべきパワーを再び発見。
しかし、ちょっとオシャレなホテルの部屋で沖縄ミュージック(三線とか太鼓とかの琉球民謡とかだよ)をかけてる住人(=私)のセンスも問われそうなものですよね。
しかし、ほんと、この場を馴らす力というのは感心せざるを得ません。
自然と何かしたい気持ちにさせられますね・・・。
ということで「場」という言葉が出てきたので、それに纏わるお話を。
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カウンセリングの中で僕が多用する言葉に「場」とか「流れ」とか「プロセス」とか、そういうとても抽象的で、目に見えず、大局的なものがあります。
それをどう具体的に、分かりやすい事象に置き換えて説明するか?が頭の使いどころなのですが、僕としては大げさな話、お客さんのお話の中身よりも、さらにその奥に流れているプロセスの方を見てしまうのです。
だから、すごくハートブレイクな話をされていても、その奥に確かな自信が芽生える様子を目の当たりにすれば、ちょっと冷たいくらいにそのお話を流してしまうかもしれません。
「うん。それはとても辛いことだけど、大丈夫みたいですよ」という言葉と共に。
逆に、すごく自信満々で、もう大丈夫!というお話なのに、背景には逆の流れが見て取れることもあります。
そういう時は、ちょっと腰を折るようで申し訳ないのですが、苦言を一つ二つお伝えさせていただくこともあります。
否定的な言葉を使うとき、実はとてもドキドキしています。
カウンセリングというと「相手を否定しない」というのが大原則の一つとして挙げられるでしょう?
僕もそれを大事にしたいんだけど、でも、この局面で、この流れの中では、そっちは危険だろう・・・と感じたときには、始めやんわり、後々きつく言うこともあります。(時々、「根本は厳しい」と評する方もいらっしゃるんですが、ある意味それは正しいと思います)
「これで、クレームが来てもしゃあないなあ・・・」という覚悟はしてるんですけど、でも、それで本当にクレームが来るとやはり凹みますけどねえ(苦笑)
ただ、そうした流れというのは川の流れのようなもので、強引に変えれば氾濫するし、また、それにも相応の力が要るんですよね。
だから、まずはその流れに従ってどう生きるか?を考えることになるわけです。
焦るけれど、急には変えられないから、じっくり、ゆっくり行くことをお勧めしています。
でも、やっぱり早く何とかしたい気持ちが強いから、焦ってしまうものですよね。
だから、それも由としながら、頭の隅に入れながら進めていきます。
(だから、僕が出す宿題というのは短期的なものと長期的なものと2種類に分かれたりするんですよね)
そして、長期的にはでればもっといい流れを作って生きたい、洪水を起さないようにちゃんと流れを知っておきたい、という意味で心を癒していきます。
ほんと些細な変化かもしれないけれど、それがきっとさらにいい流れを生むと信じながらやるんです。
とても気の長い作業ですな・・・。
ただ、それがやがて花を咲かせ、実を付けてくると「やってて良かったなあ」と思うわけです。
長年お付き合いのある方から「結婚しま~す」とか「子供ができちゃったみたいです~」なんてメールをもらうと、それはそれは嬉しいわけです。
とはいえ、こと自分のこととなると慌てん坊(いらち)なのは相変わらずで、翌朝に準備しても十分間に合うというのに、夜のうちに全部荷造りを終えてしまったりするのです。
そして、当日の朝はやることが無くて手持ち無沙汰になり、かなり早い時間にチェックアウトしてしまって、かつ空港の搭乗待合室などで暇をつぶすことになるのです・・・。
せっかく石垣で八重山タイムを学んできたのになあ・・・(笑)