フリーランスとして高い評価を頂けるようになったのですが、正社員にならなければ、と思ってしまいます。

＊

正解とかはなくて自分の価値観とか生き方と照らし合わせた上で判断するのがいいと思うのですよね。
でも、そこでも大切なのは「思考」よりも「気持ち」でして、フリーランスよりも正社員という形態が向いているならば転じたほうがいいけど、心がそれを喜んでいないのであればもっとその評価を受け取った方がいいと思うのですよね。

＊

え？それでなぜフリーランスを軸にしないのでしょうか？
契約先からそれほど必要とされているのに？
高額な契約金を頂けるようになったのに？

その「フリーランス契約」というのがどういったお仕事内容で、どういう形態で、期間とか支払い方法とか、そもそも契約に至るプロセス（エージェントが入っている、とか）などによってお伝えすることが変わってくるので、その辺は、ちょっと曖昧になってしまう点はご了承ください。

フリーランスと言っても様々なものがありますものねー。

派遣や契約社員みたいな形もあれば、技術職もありますし、創作系もあり、完全なるフリーなのか、エージェント会社に属する形なのか、いろいろありますわね。

＞ただ、子供のために始めた個人事業主で、、そろそろ年齢的に正社員にならないと厳しいな…

この発想がちょっと分からないのですが、どうして「年齢的に正社員に～」となるのでしょうか？

正社員になれる自信はあるけど、フリーランスとしてやっていく自信がない、ということでしょうか？

とりあえず「子どものために」と個人事業主を始めたので、当初から長く続けるつもりはなかったということでしょうか？

また、本当は正社員がよかったけど、子どものために個人事業主としてやってきた、ということでしょうか？

個人事業主としてうまくやってるのであれば、別にそのままでいいと思うのですけどね。

なぜ、そこまで正社員にこだわられるのでしょうか？
正社員になると安定的に給与がもらえて、将来の保証がある、と思ってらっしゃるからでしょうか？
元々安定志向だからそういう生活を求めてしまう、ということでしょうか？

そのあたりから、

＞「でもフリーランス契約だよね？」
＞「50代とか40代後半になれば仕事ないかもよ？」と私の心の声が叫びます。

という声が出てくるのかな？と思うのですけれど・・・、それって、

＞契約先数社から「Yさんじゃないとこの仕事は達成できません」とか…「これほどの質の良い仕事は他ではお願いできない」

という言葉を信頼してないからじゃないでしょうか？

＊

そもそも個人事業主（フリーランス）という生き方は向いてないとお考えでしょうか？

だから、長らくフリーを続けるつもりはなく、いずれ正社員になることを考えていたのでしょうか？

ここがとても重要なところだと思っていまして、そこが明らかにならないとその先の話もあまりできないのですが、ただ、そういう思いを持っていらっしゃったのであれば、個人事業主として得られる評価に価値を感じられなくなりますよね？

だから、契約先からの評価を受け取れなくなっちゃうのですよね。

それだけ評価されていて実績も残しているけど、そこに価値を見ることができなければ、自信も付きませんよね。

となると早く正社員になりたくなるのも無理はないと思います。

けど、その一方では今の仕事を機にっているＹさんもいらっしゃるわけです。

だから、

＞どことなく気持ちが動かない日々です。

なんだろうと思います。

そうした行動から見れば、Ｙさんの潜在意識は「え？フリーランスでええやん」と思っているのですが、どうやら思考（顕在意識）が「そんなのいつまで続くか分からないじゃないの」と不安を煽ってきているようです。

だから、おそらくフリーランスを続けられることになると思うのですが（思考は潜在意識に全く太刀打ちできませんから）、ただ、その葛藤はめんどくさいですよね。

＊

これは様々な場面で出てくる心の動きですので、ちょっと見ていきましょう。

繰り返しになるのですが

「フリーランス（個人事業主）という仕事の形態についてどう思っているのか？」

という価値観がけっこう大事です。

否定的に見ているのか、肯定的に見ているのか。

そして、それを始めた動機も大切なポイントですね。

「子どものために」

と書かれていますが、あまり乗り気じゃなかったのでしょうか？

少なくとも、仕事の形態について自分がどんな価値観を持っているかを明らかにすることが大切なわけです。

ただ、あまり前向きかつ肯定的にフリーランスになられたわけではないのかもしれません。

フリーランスは自分には合わないとお感じなのかな？

ところが、あまり高くないモチベーションでフリーになったのに、契約先からめっちゃ高い評価をもらっちゃったわけです。

これは困りますよね？

自分の価値観が揺らぎますよね？

「あれ、もしかして自分はフリーランスの方が向いているのかも？」とか思っちゃうのもヤバいですよね？

そうすると思考はネガティブな感情を生み出してＹさんを動揺させようとします。

「でもフリーランス契約だよね？」と言ってきて、フリーランスを否定しようとします。
不安定だよ、将来の保証はないかもよ？「50代とか40代後半になれば仕事ないかもよ？」とか脅してくるわけです。

だから、けっこうヤバいんじゃないかと思わされるのですね。

こういうのを「思考の罠」と呼びます。

だから、こういうときってその罠に引っ掛かるんじゃなくて、その価値観を見直した方がいいと思うのですよね。

＊

ちょっと違うケースを考えてみましょう。

元々ヨーロッパに住みたいと思っていた人が、とりあえず海外生活を体験してみたいと東南アジアに移住したんですね。

東南アジアで肩慣らしをしてから、ヨーロッパに進出しようと。

ところが、その移住先の東南アジアがなんかいい感じなのです。

人もいいし、暮らしやすいし、食事も美味しいし、友達もできたし、何より気持ちいい！

なんかこのままここに住みついちゃってもいいな～と思うようになりました。

でも、そうすると思考がツッコミを入れてくるんです。

「おいおい、ヨーロッパに行くんじゃなかったのかい？」と。

そうすると迷い始めるのですよね。

確かにヨーロッパに行く足がかりとして東南アジアを選んだだけで、ここに定住するつもりはなかった、と。

けど、実際住んでみたらめちゃくちゃ良いところなのです。

さて、そんなときあなたならどうしますか？
また、そういう方から相談されたらどう答えますか？

私の答えは「えー、それなら気が済むまで東南アジアにいればええやん。で、気が変わったらヨーロッパなり、アフリカなり、南米に行ったらええやん？そんな心が喜んでるのにそれを頭で否定したって意味なくね？」でした。

あ、ちなみにこれは実話ね。笑

捉え方は人それぞれでいいけど、私はそういう風に思うなあ、という話でした。

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