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傷ついた人の方に魅力を感じる、健全な人だとつまんない、好きになっちゃいけない人に惹かれてしまう、恋愛をすると相手を助けたくなってしまう、という傾向をお持ちの方は今日の話を自分事として読み進んでいただけるといいと思います。
結局はそれは投影であり、自分自身の問題である、というお話なので抵抗が出るかもしれませんが。
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今日も今日とて「よくそういう男を見つけてきたねえ」という“あんたも好きねえ案件”をカウンセリングさせてもらってるわけですけれど、今までも何度かネタにしてると思うんですけど、今日もお話させていただこうと思う次第です。
「傷ついてる人、陰がある人を見るとなんか放っておけなくなる」という自覚がある方はまだしも、「そんなつもりはなかったのにーっ!」と、蓋を開けてみたら傷つきまくってる人だった、というケースも含まれる今日のお話。
もちろんこれは男女関係ないもので、傷ついた女子にばかり近づいてしまう男子も珍しくありません。
そもそも「この人、なんか気になる」とか「好きになる」というのも感情的な現象なので、心理学である程度は説明できるものです。
「なんでこの人と付き合っちゃったんだろう?」と思ってもちゃんと心理的な理由があるんです。
そして、その理由を理解し、場合によってはそれを解消しておくともっと自分らしい、心地よい恋愛ができるようになっていきますし、今の関係も改善していくものです。
それが「モラハラ男が忠犬になる」とか「ロックマンが従順な犬になる」とか「野良猫が家猫になる」みたいな結果として現れるわけですね。
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で、傷ついた人に惹かれてしまう理由として主に考えられるのは次の2つです。
1)助けられなかった誰かをその人に投影している。
2)自らの傷を彼に投影している。助けたいのは自分自身。
それぞれ説明していきましょう。
1)助けられなかった誰かをその人に投影している。
これはもう「親」がルーツになってることが多いのですが、きょうだいとか過去の恋人がルーツって場合もなくはありません。
ただ、過去の恋人がこれに当てはまる場合は少なくとも10年くらい関係が続くくらいの関係性が必要です。
だから現実的には“元配偶者”であるケースが多くなりますね。
10年以下の場合は、たいていその恋人に親などを投影している、という見るものです。もちろん、年数は目安ですけど。
ただ、ここで「親を助けたかった」と言ってもそれがピンと来るケースばかりではありません。
「親を助けたいなんて一度も思ったことない!」という方もいらっしゃるわけです。
例えば、父親がひどい人で家族にいつも迷惑をかけ、母親を泣かせてた、としましょう。
そうすると「母親を助けたい」という気持ちは十分理解できると思うのですが、「父親を助けたい」と自覚することなんてあまりないと思うんです。
そこでカウンセラーから「あなたはお父さんを助けたかったのですね」なんて言われようものなら「は?何言うてるねん!表出ろや!」という展開は免れないでしょう。
ところが、ほんとうに父親を助けたいと思ってなければ、そんなひどい男ばかりを好きになることもないのです。
カウンセラーってのは、その家庭環境から想定される未来と、現実に起きてる世界との整合性を見るので、「もしお父さんを助けたいと思っていないならば、傷ついた男たちを好きになり、彼らを助けようとする行動は起こりにくい」と考えます。(もちろん、それが100%そうだと言い切れないのが心の世界なので、そこの検証は詳しく行います。)
そう考えてみると「自分では意識していないけれど、ほんとうはお父さんを助けたいと思っていたんじゃない?」という仮説が立てられるのですね。
どんな子どもも自分の親を嫌いになることってなかなかできません。
お父さんと仲良くしたらお母さんが嫌な顔をする、という理由でお父さんを遠ざけた記憶がある方はいませんか?
お父さんのことが本当は好きだったけど、周りの人たちがみんなお父さんを嫌ってたから、それに同調するようになった、という記憶はありませんか?
お父さんのことも好きだったけど、母親が辛い思いをしているのは自分も辛かったから、お父さんにちゃんとしてほしくて頑張った、という方もいらっしゃいませんか?
具体的な行動はとらなくてもお布団をかぶりながら「パパとママが仲良くできますように」と神様に祈った経験はありませんか?
どんなパパであれママであれ、大好きだし、仲良くしてほしい!というのが子どもたちの願いです。
それが物心がつき、反抗期に入る頃にはそんな思いは封じられていきますから、「父親を助けたいと思ったことは一度もない」という意識に変わって行くのです。
で、そんなひどい父親だったけど何とか助けたい、癒したい、笑顔になってほしい!って頑張ったけど、その思いが叶わなかった、そのミッションに失敗してしまった、となれば、自分では意識してないけど「罪悪感」「無力感」をたんまり抱え込むことになりますし、「無価値感」として心に留まることもあるわけです。
それがあると父親と同じようなひどい男が気になるようになります。
再チャレンジしたい、その失敗を取り返したい、という思いもあれば、助けられなかった自分を癒すため、という思いもあり、傷ついた男に惹かれていくようになるのです。
つまり私がよく“代理戦争”と言いますが、「助けられなかった父親の代わりに、同じようなタイプの彼氏を作って助けようとする」のです。
でも、たいてい、その彼のことも助けられず、より大きな無力感、罪悪感を抱えることになります。そしてまた傷ついた男を選び、その人を助けようとすることで、父、元カレの代理としようとするんですね。
だからこの傷ついた男ばかりを選ぶ、といのはパターンになりやすいのです。
これに関しては補足事項がいろいろとありまして、別に「ひどい父親」に限らず「孤独な父親」「報われない父親」「罪悪感を抱えた父親」など様々な“形容詞”を付けることができますし、「父親」ではなく「母親」という場合ももちろんあります。
また、このプロセスを別角度から見れば、「父親と似たひどい男を配偶者にすることによって、自分を母親と同じポジションに置く」という現象として見ることも可能です。
母親と同じような人生を自らが歩むことで母を理解し、自分が幸せになることで母の人生を肯定したい(=母を助けたい)という潜在的な戦略のように読み解くことができます。
私たちは大人になった自分が思っている以上に両親のことを思っているのです。
この問題は非常にメジャーなものですから、これを癒すプロセスはめちゃくちゃたくさん存在します。
「ほんとうに父を助けられなかったのか?」という検討を重ねていくこともできるし、「父を助けるセッション」を通じて無力感、罪悪感を解消するアプローチもできるし、両親なりの愛を受け取ることでそれらを解消していくプロセスも作れるし、手はたくさんあります。
そして、その両親の元に生まれてきた意味、そして、そこで育まれた才能、価値、魅力を受け取ることをしていきます。
その結果、最終的には「この両親で良かった」と思えるようになることがゴールです。
2)自らの傷を彼に投影している。助けたいのは自分自身。
このケースは仮に相手を助けてしまうとその相手から離れようとしてしまう傾向が見受けられるのが特徴です。
相手は助かったけど、自分は助かってないので、次に助ける人を探しに行ってしまうのですね。
このパターンに当てはまる人は「助けたい症候群かもしれん!」と自覚されてる方も多いでしょう。
自分が何らかの傷を心に抱え、それを癒したいと潜在的には思っているのですが、“助けを求めることができないほどに自立してしまっている”ために、自分の代わりにその傷の投影を引き受けてくれる人を好きになり、その人を助けることで自分を助けようとする心理が働くものです。
これ、ちょっと複雑な表現になってしまったのですが伝わるでしょうか?
ポイントは“助けを求めることができないほどに自立してしまっている”という点でして、自分の痛みを直視することができなくなっている状況なんです。
この傷というのは親子関係から生まれるものもあれば、思春期の人間関係に起因することもありますが、どちらにせよ、自立し始めた頃から今に至るまでの人間関係で傷ついたものと言えます。
だけど、そもそも自立というのが「依存を嫌って自立する」というプロセスなものですから、傷ついた弱い自分をなかなか見つめることができません。強くなりたい!と思っているから、自分の弱さを認めることができないのです。
そうするとその痛みを投影する相手に惹かれるようになります。
この傾向が強い人はパートナーシップのみならず、身近な友人、同僚、家族に「傷ついた人=助けが必要な人」を配置していることも多く、常に誰かを助ける、サポートする、癒すという行動をしています。
だから周りから見るとこのタイプの人は「ヒーロー/ヒロイン」のように見え、「何も問題がなさそう」とまで言われることもあるくらいです。
そして、自分自身もその傷に蓋をしているので「自分は大丈夫なんですけど、自分のパートナーが常に問題だらけなんです」とか「常に周りの人のために頑張りすぎて疲れちゃいます」とか「なんで自分ばっかり頑張らなきゃいけないんだろうと思うんです」というところに問題を感じるものです。
でも、本当に助かりたいのは自分である、ということを勇気をもって受け入れる必要があります。
実際、このタイプになると周りからの助けを受け取れないことも多いですし、助けさせないくらい頑固になっちゃってることもあります。
だからこそ、自分を助ける!というミッションを掲げていただきたいのですね。
カウンセリングのプロセスとしてはその傷を癒していこう!という方針になるのですが、蓋を開けてみたら親子関係でも、きょうだいでも、学校でも、恋愛でもいろいろと傷だらけになってる自分に気づくことも珍しくありません。
だからこそ、自分をいたわり、自分を大切にし、自分を優先し(自分軸)、自分を愛する、ということを学ぶ必要があるのです。
つい、他人に意識を向けてしまいがちなのですが、自分が助かることが周りの人を助けることにつながる!という風に考えていただきたいものです。
ちなみにこの傷が1)から来ることもたいへん多いわけで、実際は1)2)の両方を持っているということもとても多いです。
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さて、傷ついた人ばかりを好きになるのは「相手に傷ついている誰かを投影している」「相手に傷ついている自分を投影している」という2つのパターンに集約されるのですが、そこから派生している問題というのもあるものです。
〇無力感、罪悪案から来る補償行為~ハードワークからの燃え尽き症候群~
親を助けられなかった、かつてのパートナーを助けられなかった、という罪悪感、無力感から「補償行為」が始まります。
傷ついた誰かを助けようとするだけでなく、会社(仕事)に対しても、また習い事やプライベートの友人に対しても、頑張りすぎてしまう傾向が強くなるのです。
つまり、ハードワークを作るんです。
潜在意識で見れば「自分は大切な人を助けられないくらい無力で、そんな自分は人に対しても仕事に対しても周りの人以上に頑張らないと存在価値がない」みたいな感覚を持つのです。
周りの人からすれば「十分やってくれてるよ」「そんなに頑張らなくてもいいよ」「そこまでひとりで抱え込む必要はないよ」「あなたがそんな責任を感じなくてもいいよ」と思うのですが、本人は自分のことを無力な存在(=役立たず)みたいに感じていますから、どれだけ頑張って周りを助けていても十分だとは感じられないのです。
だから、このパターンから燃え尽き症候群になることだって珍しくないのです。
〇相手をコントロールしたい、という隠れた欲求~ロックマン/ロックウーマン~
自立すればするほど相手や状況をコントロールしたくなるものです。
それは自分の思い通りにならなかったら「心の傷」に触れてしまうからです。
だから、人間関係においても周りに「弱い人」を配置し、自分の思い通りに相手をコントロールしようとするんです。
このコントロールというのが心の傷から自分を守る方法(防衛)になるんですね。
典型的なのはロックマン/ロックウーマンでして、自分が常に優位に立てるような相手を選び、その人の面倒を見ることで自分の傷を防衛しようとするんです。
それでそんなロックマン氏というのは心に傷を大量に持った存在と言えるんです。
この場合、相手からの愛情や感謝を一切受け取れなくなります。
だから結果的に「孤独」になっていくことが多いですし、本人もどこかそれを望む節もあります。
孤独になれば誰も自分の心の傷に触れさせなくても済む、そんな心理が動いているのかもしれません。
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結局のところ、なぜ傷ついた人ばかりを好きになるのか?という要因は自分の心にあるわけです。
だから、傷ついた人の方に魅力を感じる、Aくんの方が健全だと思うんだけどつまんない、好きになっちゃいけない人だと分かっているのに惹かれてしまう、恋愛をすると相手を助けたくなってしまう、という経験をお持ちの方は今日の話を自分のことだと思って読み、考えていただきたいな、と思うのです。
ただ、見方を変えればこのパターンを持っている方は「助ける才能」とか「癒しの才能」をお持ちの方も実際多いんです。
それだけ長いこと親を助けようとし、自分を救おうと(潜在意識では)してきているわけですから。
ということは、それを才能として認識し、堂々と助ける仕事(癒しの仕事)を選ぶ、ライフワークとして「癒し」を選ぶ、ということをお勧めすることも多いです。
もちろん、自分と向き合った後の話ですけどね。
そして、助けたい相手との間にきちんと線引きできるような「自分軸トレーニング」に挑んだり、「癒し方」を専門的に学んだりすることでスキルを身に付ければ、それは仕事としても成り立つものに仕上げられると思うのです。
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