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相手が受け取りやすい言葉を投げ、相手が投げてくれた言葉をちゃんと受ける。
シンプルなことだけど、案外難しいのはちゃんと自信を持って地に足を着ける必要があるから。
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セミナーを企画していただいて「コミュニケーション」について語る機会を頂きました。
11月22日に大阪開催が決まったのでネタバレしない程度(?)にポイントをお伝えしようと思いました。
ここで言うコミュニケーションとは「感情レベル」でのもの。
意見を言う、論理的に説明する、プレゼンする、というのとはまた少し違うけれど、でも、大切なこと。
特に男女間に関しては必須項目ですよね。
コミュニケーションはキャッチボール。
この言葉は皆さん、よくご存じだと思いますが、実際はけっこう難しいんですよね。
よくやってしまいがちなキャッチボール(投げる側編)
「俺の剛速球を受けてみやがれ!」
・・・とにかく思い切り言いたいことや気持ちを一方的にぶつける。まさに“ぶつける”。相手が取れるかどうかなんて気にしない!というか、むしろ「取ってみやがれ!」みたいな挑戦的な態度。
これでは相手も怖がって引いたり、逃げたりしてしまうし、万が一キャッチされてボールが返って来てもその想定がなかったためにそのボールを受け取れない、なんて悲劇も生じる。
「コントロール不能だけど握り方を教わったので変化球を投げてみる」
・・・分かるかなあ?わかんねーだろうなー?という気持ちをオブラートにくるんで投げるボール。相手からすればどこに飛んでくるか分からず、どんな変化をするのかも分からず、戦々恐々としてしまう。
「私はボール投げない。取りに来て。」
・・・要するに「私の気持ちを察して」がこれに当たる。この瞬間から言葉のキャッチボールではなく、念とかテレパシーレベルでのキャッチボールに変化する。
そのため、一部の霊能力者を除いてはキャッチ不能と思われる。
「えー、どうやって投げていいのか分からない~!どうしよう・・・えーーーっ。困るぅ~~~」と延々やってしまうタイプ。
・・・一種の焦らし作戦とも言えるが、投げて来そうで投げて来ない、投げないかっていうと投げそうな気もすると相手もどうしていいのか分からなくなる。
よくやってしまいがちなキャッチボール(受ける側編)
「(極狭のストライクゾーンを意識しながら)ここに投げて。それ以外のボールは受け取らないから!」
・・・私が気に入る言葉で、気に入るタイミングで投げて来て、という態度。
そもそもそんな狭いストライクゾーンにコントロールすることはほぼ不可能で、また、そこに精密にコントロールできる人はきっとほかの人の狭いストライクゾーンにもピンポイントで投げることができる人なので、もしそういう人がいたとしてもおすすめはしない。
「え~~、取れない~~~」
・・・相手がふつうの球を投げて来ても、そもそもボールを受けるという概念が無いため取りこぼしてしまう。いわゆる、相手の思いが通じないタイプ。
「(返球のことばかり考えているので)あっ(落球)」
・・・相手が言ってくる言葉にどう返そうか?ばかり気にしているので、相手が投げてくれたボールを思い切り落球しまくってしまう。
「(相手がストレートを投げて来たのに)今のはカーブだよね?カーブ。うん、カーブだ。」
・・・自分の都合よく相手のボールを解釈する。すなわち、勘違い野郎。でも、意外とこれ、よくある話。
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ま、笑い話として読んで頂けたらOKです。
キャッチボールって皆さん、分かってらっしゃると思うけれど
(投げる側)「相手が受け取りやすいボールを投げる」
(受ける側)「相手がどんなボールを投げてくれても取れる」
これが大事なんですよね。
でも、「ちゃんと投げられるかな?」「ちゃんと取れるかな?」と不安になっていたら地に足が着かない状態になっているので難しいんです。
ちゃんと地に足が着いてるのが大事。
この地に足が着いてるってのは「自己肯定感が高い」「自信がある」「自分をちゃんと持ってる」「自分の気持ちが分かる」などの主体的な条件が必要なんです。
コミュニケーションのご相談で「仕事でのやり取りは全然問題ないんだけど、恋愛になると全然ダメなんです」って方がいらっしゃいますが、それは「仕事については自信があるけど、恋愛には自信がないんです」というのと同義ですよね。
で、私のブログやセミナーなどでは問題が起きて地に足が着かなくなっているので、まずは自分自身に注目しましょうってことをよくやってます。
それでこの自己肯定感を上げるだの、自信を付けるだのってテーマをよく取り上げているわけです。
でも、本当はこうした自己肯定感を上げる試みはもうある程度できていることが感情レベルのコミュニケーションを成り立たせる「前提条件」になるのです。
なかなか厳しいですよね?(笑)
で、そうして自己肯定感が高い状態に立つと、相手のことが見えてくるんです。
「どんなボールが受け取りやすいんだろう?」って想像することもできますし、実際にそんなボールを投げることもできます。
また、相手のキャッチング能力を見極めて「このボール取れるか?おぉ、取ったな。じゃ、この変化球はどうだ。」みたいに、キャッチボールそのものを楽しむことができるようになります。
また、受ける側に立てばきちんと地に足が着いてるので相手が少々コントロールを乱したボールを投げて来ても「おっ!」と横っ飛びでキャッチしてあげられたりします。
そうすると相手は安心してボールを投げることができますよね。
つまり、コミュニケーションって「相手ありき」なんですね。
ところが、自己肯定感が低い状態で「相手ありき」をやってしまうと、それは自己喪失になってしまい、幽体離脱したコミュニケーションになってしまいます。
「言いたいことが分からない」
「自分の気持ちが見えない」
「相手に流される」
などの状態で、これはとてもしんどいです。
で、相手ありきなので、ちゃんと相手のことを見る必要があるんですね。
「答えは全部相手の中」にあるんです。
時には新しい変化球を試してみたい!と思ったとしても、相手がそれを取れなさそうならば、ふつうのボールを投げてあげます。
相手がなかなかのやり手だったら「新しく仕入れた魔球を試してみよう」ってチャレンジするんだけど、相手がボールを取り損ねたら「ごめんごめん。」って素直に謝ることができます。
また、相手に対しても「大丈夫、どこに投げてもちゃんとキャッチするから安心して」って態度が取れるので、それだけで安心を与えることができますね。
さらには相手が少々キャッチボールがうまくなかったとしても、相手が取りやすいボールを投げ、また、相手が投げた少々取りにくいボールもちゃんとキャッチしてあげることで、相手に自信を付けさせてあげることもできます。
その「相手ありき」ってことは「相手のことを理解する姿勢」がとても大事になってきますし、また「自分は○○だけど、相手は△△なんだよな」という風に違いを受け入れることも大切なことですよね。
でもついつい私たちは「私が○○なんだから、あなたも○○にしてよ」と強要してしまう(あるいはそういう姿勢を採ってしまう)ことが多いのかもしれません。
で、この理解ってのがとても大切で、特に男女関係においては「男女の違い」をある程度知っておかないと全然キャッチボールが成立しないことになってしまいます。
それで男女の違いについては折に触れて述べさせていただいていますし、根本先生はそんな本を2冊も執筆されているので、まだ読んでない方はすぐに注文されると良いと思います。(完全なる宣伝です)
>http://nemotohiroyuki.jp/books
もちろん、男女の違いだけでなく、価値観、思考パターン、育った環境など、私たちは違いだらけですから、その違いを理解し、受け入れるってことがコミュニケーションスキルを磨く方法となります。
日常で簡単にレッスンできる方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ、今日から試してみてください。
で、このレッスンはできるなら利害関係の少ない人から始めるといいですね。
利害関係の少ない順に
仕事関係<習い事の仲間<友達<パートナー・家族
このスキルを活かしたいのはパートナーや家族間なわけですが、距離が近い分、どうしたって期待、ニーズ(欲求)にまみれてますからなかなかレッスンできません。
◎この人はどんな気持ちなのかな?
◎この人はどうしてあげたら今嬉しいのかな?
◎この人の嬉しい表現ってどんなのかな?
◎この人はどんな風に人を愛するのかな?
◎この人に対する私の気持ちは今、どうなっているのかな?
◎その気持ちを伝えるならどういう風に表現するのがいいのかな?
◎この人にこういう表現したらどういう反応するのかな?
◎この人の言いたいことは何なのかな?
◎この人が伝えたい気持ちは何なのかな?
このレッスンは苦行ではありません。
むしろ、ゲームです。
すなわち、楽しむもの、です。
だから、利害関係が少ない人の方が余裕があるから楽しみやすいと思います。
犠牲ではなく、喜びとして、コミュニケーションを楽しんで頂けたらと思います。
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