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不倫相手には体が反応するのに、夫には全然反応しないのはなぜなのか?
そこにはセックスに対する観念や家族との関係が影響してくるんです。
今回は家族と距離感について。
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昨日の記事の続きです~。
2.距離感の問題と実家の家族との問題
セックスについてオープンに語ることができますか?には、親、も当然入って来ます。
でも、それってえーって気分になりませんか?
セックスがタブーになると、家族の象徴である「家」でのセックスがタブーになります。
家族とのセックスは近親相姦になります。だから、夫を「家族」として思い込んでしまうと当然、レスになりますし、できなくなります。
夫って家族なんだけど、血のつながりのある実家の家族、そして、あなたの子どもたちとは一線を画す存在ですよね?
紙切れ一枚の契約である、それを破棄したら(離婚したら)、他人になってしまう相手であることをどれくらい意識しながら、日常生活を送っていますか?
そこに緊張感をどれくらい持つことが出来ているでしょう?
結婚したら相手に気を許して緊張しなくなるとしたら、それは「安心」ではなく「慢心」だと思うのです。
相手を舐めてる状態だし、逆に舐められてる状態なのかもしれません。
私は夫婦にはある程度の緊張感が必要だと思っているんですね。
そして、実際、皆さんそうだと思うんですよ。
子どもを叱るのと同じテンションで、旦那を叱れますか?
ほとんどの方がNoだと思うのですが、いかがでしょうか?
そこに気を使ってる部分が緊張感ですね。
だから、緊張してるんです。見ないようにしてるだけで。だから、慢心なんだろうと思うわけです。
緊張感があると明確に線を引くことができます。つまり、少し距離を取ることができるんです。
そうすると、きょうだいみたいな、親子みたいな夫婦関係にはなれません。
恋人以上に近い距離ではあるけれど、相手を尊重できる距離感を取れます。
私も経験がありますけれど、離婚の危機を迎えたり、実際離婚経験がある方は、この意味がよく分かるんじゃないかなあ?と思います。
だから、私はよく「離婚という選択肢は大事に持っておいてくださいね」ってお願いをしてるんです。
「結婚と離婚」という2つの選択肢があって初めて「選択」が可能なんですよね。
「離婚」という選択肢がなかったら、それは「選択」ではなく「執着」になってしまうんです。
もちろん、ドライな関係を夫婦に求めてるわけではありません。
そうした線引きができないと、セックスってできなくなってしまうと思うんですよね。
そうすると、そこで「距離感」というがテーマになってくるんですが、これは幼少期からの親子関係で築かれるものなんですよね。
親との距離感はいかがでしたか?
近すぎたり、遠すぎたり。
夫婦関係はどうでしたか?両親はお互いを尊重し合っていましたか?
もし、Yさんが育った家族で過剰な寂しさや不満を持っていたとすると、子ども時代に求めていた理想の家族を、夫婦の中で再現したくなります。
つまり、寂しさを埋めてくれる“父親・母親代わり”として夫を求めたりするんですね。
いわば自分を「育て直し」しようとするんです。
だから、その対象として「夫」が選ばれたとするならば、彼は「夫」ではなく「父」なわけですから、当然、レスになります。
でも、夫は決して父や母ではありませんから、満たされることはありません。必ず不満が出てきます。
だからって、今のお父さんやお母さんに甘えるのか?っていうと、そういうわけではありませんよね。今の両親と仲良くできたらそれはそれで素晴らしいことですが、求めてるのは子どもの頃の私、ですからね。
だから、ここでは夫との関係を見つめ直すために、自分の育った環境に思いを馳せる必要があるでしょう。
その未消化な感情を解放してあげるべく、様々なアプローチを選択していきましょう。
とりあえず、子ども時代の自分を思い出すだけでも違うと思います。
子どもの頃の写真は持っていませんか?
どんな思いで育って来たんでしょうね?
親のためにどんな犠牲を払ってきたのでしょう。
親を気遣って、どんなに我慢してきたのでしょう。
そんな風に子ども時代の思いを解放していきます。
そして、「夫」を「夫」にしてあげる必要があるんですね。
そうすると両親の仲もまた影響してきますね。
もし、Yさんの両親が不仲でケンカばっかりしてるとしたら、夫婦という形に絶望していたり、過剰な期待を抱いていたりします。
そして、Yさんは記憶にないかもしれないけれど、Yさんの両親を何とか取り持とうと子ども時代は相当頑張ったはずなんです。
だって、ケンカする両親を見て、誰よりも心を痛めたはずですから。
ということで、Yさんが子ども時代に親のためにしたことを探してみるのも素敵なレッスンになるでしょう。
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夫婦関係以外で、例えば、職場とか友人関係などで、人との距離感がうまく掴めないという経験はありませんか?
もし、思い当たるところがあれば、このテーマを扱うことで、纏めてそちらの問題も解決できる可能性が高くなります。
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セックスの問題なのに、親子関係を熱弁されるとちょっと意外な感じがするかもしれませんよね。
まだまだ今からできることはたくさんある!希望も持っていい!ということで、あとは、Yさんのモチベーション次第だと思います(^^)
ま、これが一番難しい・・・という説があるわけですが・・・(笑)
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