ずっと合わせて来たので別れ話にも同調してしまう私。



彼との関係でずっと彼に合わせてきました。
デートの日も、行先も、また、その後の過ごし方も、彼に合わせました。
それが自分の喜びだったし、彼が喜んでくれるのならば、それが嬉しかったのです。

でも、そんな恋も終わりの日がやってきました。

彼から「別れたい」との言葉。

もちろん、あなたの思いは「No」です。
好きだし、頑張ってきた自分もいるし、まだまだ一緒にいたいのです。

ところが、ある“癖”があなたの前に現れます。

別れたく何て全然ないのに「別れてあげなければいけないような気持ちになる」のです。


すごく変な思いなのですが、癖や習慣って怖いんですよね。

自分の意志とは別に、勝手に口が反応したり、足が動いたりします。

「彼の言うことは絶対」と思い込んでいると、それが自分の気持ちに反することでもOKを出そうとしてしまうんです。

彼の希望に合わせてあげてる、というのは確かに愛情の一つですが、それが「嫌われないために彼に従ってしまう」とか「彼の機嫌を損ねたくないから我慢する」とか「雰囲気を壊したくないからほんとは嫌だけど彼に合わせる」などの行動はだんだん自分の意志を見失わせます。

あれ?自分の本音は何だったっけ?
ほんとうは自分はどうしたいんだろう?

それが分からなくなるのです。

だから、別れたくないのに「いいよ」って言ってしまうのです。
(もちろん、その逆もあります。自分はもう限界で別れたいのに別れられなくなってしまうのです。)

だから、勇気を出して嫌なものは嫌、とNoと言えたり、自分はこうしたい、とはっきり自分の意志を示すことが大切なのです。

こういうパターンのある方は「別に必ずしもNoじゃないもの」という思いから、Yesを選択してることもよくあります。

例えば、本当は今日は疲れてて休みたいのに、彼が「お腹すいた。何か作ってくれない?」と言われたら、ちょっと頑張って料理しちゃう、みたいな。
別に料理するのは苦じゃないし、彼が喜んでくれるんだからいいだろう、と思うのですが、こういうことの積み重ねが自己犠牲なんです。

でも、そこで「疲れてるから嫌」て言うのは憚られるんです。

やろうと思えばできるし、やってあげたい気持ちもあるから・・・。
それに今までなら作ってあげたし・・・。

これが犠牲なんです。我慢なんです。

じゃあ、「疲れてるから嫌」って言うのが正解かというと必ずしもそうではありません。(めちゃくちゃ疲れてる時はそれが正解!ですけどね)

「疲れてるのに頑張って料理した私って偉いでしょ?褒めて褒めて」
とか
「ええーっ!休みたいのに~!じゃあ、もうちょっとかわいくお願いして」
とか
「じゃあ、私が野菜切るから、ちょっとフライパンに油引いてお肉焼いてくれない?」
とか。

要するに「疲れてる自分を押し殺さない」コミュニケーションを心掛けてみてはいかがでしょう?

疲れてて本当は嫌な自分を隠さずに、出してみるんです。

「ええ、でも、疲れてる時にそんなめんどくさいことを言うなら、自分でちゃっちゃとやっちゃった方が楽だもの・・・」

と思われるかもしれませんが・・・。

そこは犠牲のパターンを抜け出すためのチャレンジだと思っていただけると嬉しいです。

でも、ふだんからその傾向はありませんか?
彼に対してだけでなく、友達や職場の人に対しても。
もし、思い当たるならば、まずは彼以外の人からNoを言うレッスンをしてみてもいいでしょう。(いきなり彼からだとハードル高いですからね)

そして、もしよかったら更なる過去を振り返ってみてください。
お母さんやお父さんに対して、きょうだいに対してその思いを持ち続けていませんか?
だとしたら、その関係性から見つめ直した方がいいかもしれません。

もし、今回の彼に対してだけだとすると、あなたが彼のことをめちゃくちゃ大好きなのか、彼の恐怖政治に敷かれてるか・・・。
だとしたら、勇気を出してNoという荒波を立ててみましょう。
2人の関係性を前に進めることになると思います。

で、最近、このパターンで別れちゃったよ・・・という方へ。
もし今でも連絡が取れるなら、本当の気持ちを伝えてみませんか?
結果は分かりませんが、自分の気持ちを伝えるレッスンとして、次の恋に必ず役立ちます。

でも、とても大切なのは、そうしてしまった自分を責めないことですね。
そうするしかなかったわけですから。それしかできなかったわけですから。
だから、そこで自分を責めるんじゃなくて、学ぼうと思って下さい。
次はこのパターンを手放していこう、と。
もっと自分らしい恋をしよう、と。

思い当たるなあ、と思ったらカウンセリングを受けてみるキッカケにしてみるといいですよ。
一人であれこれ考えても限界がありますから。

ラブ・カウンセリング
男と女の心理学


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