お付き合いの最中の我慢や犠牲が別れた後の執着となる。



付き合っている時に彼に合わせて我慢したり、犠牲したりしていたとすると、別れた後にその感情の処理をしなければいけなくなります。

うまく行ってる時はいいんですよね。
我慢したり、犠牲しても、見返りというか、欲しい物(彼からの愛情)が手に入るから。
でも、やっぱり苦しいわけです。

言いたいこと言えず、やりたいこともできず、だとしたら、惨めになったり、苦しいはず。
でも、好きだから、という気持ちと、彼が自分を見てくれている、という思いが、それを成り立たせます。


でも、我慢したこと、犠牲したことに変わりはありません。
多少の報いはあれど、それが積み重なると心の中にはヘドロのように我慢と犠牲が積み重なっていきます。

それはいわば、給料やボーナスをアテにして借金を繰り返すようなもの。
彼の愛という収入があるうちはいいですが、それが無くなると、途端に借金まみれになります。

こうして我慢していたことは別れた後にどっとでてきます。
それが恨み辛みになったり、後悔になったりして私たちを苦しめるのです。

「もう別れて半年も経つし、いい加減、忘れたいのですが」

とおっしゃる方の場合、たいていはこの我慢、犠牲が降り積もっていることが多いように思えます。

さて、そうは言っても残ってしまったものですから、その処理に勤しまなくてはいけません。

とはいえ、その彼がもういないわけですから、どうしても「あの時こうしておけば」という後悔が出て来てしまいます。

「あんなに頑張ったのに」「あれほど気を使ったのに」という恨み節も出てきます。

「どうして私がこんな思いをしなければ・・・」なんて被害者全開になるのも無理はありません。

できるだけ丁寧に、丁寧に、感情を吐き出していきましょう。

ご自宅でされる場合にはいつものようにノートに書き出していくことをお勧めします。
どんな思いでもいいです、気分が少しでもすっきりするまで繰り返していきます。

中には「本人に連絡取って直接言ってやりたい」と思うときもあるでしょう。
しかし、それを実際にやってしまうと、今度は罪悪感なり、言い足りない気持ちがでてきたりして、延々と続くことになります。

また、カウンセラーや友達など、話を聴いてくれる人がいるならば、根気よく伝えていくことにしましょう。

話すことは離す(放す)ことと言いますから、思いを手放せるようになるでしょう。

また、もう一方、この犠牲や我慢のパターンを繰り返さないようにする手立ても打っておきたいところですね。

カウンセリング的に見て行けば、掘り下げて「なぜ?」の原因を探して行きますが、日常生活の中で取り組むのであれば、彼氏意外で「犠牲、我慢」してるところはない?とチェックしてみてください。

職場で、家族や友人に対してもきっと似たようなパターンが出てきてるはず。

とすれば、まずはそうした日常の中での犠牲、我慢を解消していくことから始めてみましょう。
ちょいと勇気が要りますが、これから先の人生においてとても大切なチャレンジとなります。

まずは、今までだったら我慢してしまうシーンで、我慢せずに振舞ってみませんか?
最初はぎこちなくても大きな一歩を踏み出すことができます。

今、犠牲的にしていることがあれば、勇気を出してNoを表現してみませんか?
大きく人生が変わり始めることが感じられるのではないでしょうか?

ラブ・カウンセリング
男と女の心理学


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