人はお母さんからもらえなかった愛情を、お母さんに似た雰囲気の恋人からもらおうとする。


ある男性はお母さんがとても感情的(ヒステリック)で自分本位な人で、全然愛情をもらえず、優しさに飢えています。
人は親からもらえなかったものは恋人からもらおうとする心理があるので、恋愛を通して彼はその愛情をもらおうとします。

その時、愛情深い、優しい人を選べばいい、と思うのですが・・・なぜか、彼はお母さんと同じような感情的で、彼を振り回すタイプの女性ばかりを選んでしまうのです。


すぐに優しさをくれる人には愛情を感じず、なかなか愛してくれない人に愛情を感じてしまうのです。

なぜならば、彼は「お母さんから愛して欲しい」という欲求をずっと心の中に持っているからです。

彼女はいわば、お母さんの代わりなのです。

もちろん、そんな意識はありません。
しかし、お母さんと同じタイプの女性から愛情をもらってこそ、意味があることなのです。
なぜならば、お母さんから愛してほしいから。

もちろん、これは女性も同じ。
お母さんから愛情が得られなかった女性は、お母さんと同じタイプの彼を選び、そこから愛情を引き出そうとします。

これは「投影」の心理そのもの。
彼は恋人にお母さんを投影し、恋人から愛されることによって、子ども時代に飢えていた愛情を満たそうとするのです。

そもそも、お母さんに似た雰囲気の人にしか「女を感じない」(女性の場合は「男を感じない」)ので、すぐに愛情をくれるタイプの人はお呼びでないのです。

でも、お母さんと同じタイプの女性とお付き合いするわけですから、彼は感情的に振り回されるし、愛情を贈れどももらえないし、というパターンも継続されてしまうのです。

このパターンを手放すには、この「投影」を取戻し、愛情に飢えているインナーチャイルドをケアしてあげる必要があります。
お母さんを求めているのは大人になった自分ではなく、心の中にいる子供の部分ですから。

そこで「大人のマインド」を使って、改めてお母さんを見ていく必要があります。
親子関係っていつまでも親子でいようとしますから、お母さんの前ではつい子供がえりしてしまう自分がいます。

それで大人の女性としてのお母さんを改めて見て行くのです。

まず、お母さんの持つ痛みが見えて来るでしょう。
そして、そのお母さんを助けようとした自分にも気付けるかもしれません。
この自分の行為(それは愛に他なりません)に気付けると、自己肯定感はグッとアップします。

そして、ここからが大事なこと。
あのお母さんなりの愛し方、愛情表現を受け取っていく、ということ。

そうして、子ども時代には感じられなかった、気付かなかったけど、お母さんなりに愛してくれたんだな、と愛を受け取っていくのです。

(ただし、時に「自分はお母さんに愛を与えに来るのが目的だったんだ。愛をもらうことは求めてなかったんだ」という気付きを得られる場合もあります。その場合は、自分が十分役割を果たしたことを受け入れることで、お母さんを手放せます。)

そうして、お母さんとの関係を終息させると、恋人にお母さんの影を求める必要がなくなっていくのです。

男と女の心理学

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で心理カウンセラー根本裕幸をフォローしよう!

おすすめ関連記事