この半年間の成長は?



ラブ・カウンセリング

失恋後のカウンセリング。それぞれプロセスは違いますが、2か月、3か月と過ぎるに連れて、表情が明るくなったり、元彼の話題が少なくなったり、でも、時々思い出して苦しく不安になって、でも、また復活したり、といった“波”を経験されていきます。
しかし、彼と別れて数か月過ぎた頃にちょっとした「踊り場」のようなところに差し掛かることがあります。もちろん、個人差は大きいですから、期間はアバウトですけど。

踊り場ていうのは、彼のことをちゃんと手放しているのかどうかが分からない、とか、揺り返しが来てまた彼への執着が強まってしまうんじゃないかと気になる、とか、自分が成長しているのかどうか分からない、とか、次にちゃんと恋ができるかどうか不安(自信がない)、とか、何か夢中になれるものが欲しいんだけど見つからない、とか、出会いの場はあるけれど以前ほど乗り気になれない、とか、そういうあいまいな、これでいいのかな?みたいな状態のときを指します。


別れて数か月というと、失恋を受け入れ、心の痛みも少しずつ抜け出し、その分だけ、ちょっと心にぽっかり穴が空いてる、そんな状態なんですね。

別れの前後はとても激動の日々ですから、感情のアップダウンも大きいです。
しかし、それが収まってくると「落ち着いてきた」とも言える一方で、「なんか虚しいような、寂しいような」感じがしたり、「これでいいのかな?」と思うようになったり、冷静に彼との恋を見つめられるようになって「別れてよかったのかな?」「なんで彼だったんだろう?」とか色々と考えたりするわけです。

そういうときは、自分自身のことも客観的に振り返りやすいので、今日のタイトルのような質問をよくさせてもらうんです。

「この半年間で、自分が変わったなあ、と思うところってある?」
「この半年で、成長したところってどこだと思う?」

ちなみにこの「半年」というのも目安で「1年前」でも構いません。

失恋を挟んで、以前の自分と今の自分でどう違うのか?というところを見つめたいですね。

私たちはよく「他人と自分」を比較しますが、それってあまり意味のあることではありません。
どうせ比較するならば、「今の自分と過去の自分」の方が、とても意味も価値もあるんですね。

・昔より自分の気持ちを大切にするようになったかもしれない。
・人にやさしくできてるかもしれない。
・ちゃんと相手の気持ちを考えるようになったかな。
・仕事ばかりでなく、ちゃんと休みを取るようになった。
・客観的に自分を見ることができるようになった。
・毎日に感謝して生きられるようになった。
・友達や家族の有難味が身に染みて分かった。
・自分がいかにわがままだった(自己中心的だった、甘えていた)かが分かった。
・彼や男性のことを見下していたことに気付いた。
・したいことができるようになった。
・異性の心理を知りたい、学びたいと思うようになった。
・適当じゃなくて、ちゃんと自分や人生のことを考えるようになった。
・カウンセリングやセミナーを受けるようになったこと(笑)

等々、いっぱい出てきます。
カウンセリングで何度かお会いている場合には、こちらも協力できますしね。
一緒に探していくこともありますよ。

でも、こういうのって質問されないとなかなか思いつかないんじゃないかと思うんです。
変化ってほんと気付きにくいものですから。

変化した後の「今」は、それが当たり前になってます。
「人に優しくできるようになった」というのなら、「優しくする」のは自然な行為で、そのときのあなたは「優しくしている」つもりは全然ないと思うんですね。
そこで、半年前の自分を思い出した時に、「まあ、確かにそうかもしれないなあ」と気付くわけです。
もちろん、そこで以前の自分ではなく、周りの誰かと比べたとしたら「優しくしている」とは思えないと思います。逆に「私よりも優しい人はいっぱいいる」といつもの自己嫌悪ループにはまってしまいます。

そんな風に、半年前、1年前、3年前などの自分と今とを比べて成長しているところを見つけていくと、「偉いなあ、私って」って自分で自分を褒めてあげることもできませんか?
それが「自信」になるんですね。

でも、注意してほしいのは、そこで「もし、今の私だったら彼とうまくやれてたかもしれない」と思わないこと!思ってしまったとしたら、すぐに「いやいや、彼との別れで成長できたことだから、むしろ、別れを切り出してくれた彼に感謝しよう。」と思い返してくださいね。

そうして、「私ってなかなかやるやん!」って思えたとしたら、どんどん自信が回復していきますね。

電車の中で、何かの待ち時間に、お風呂の中で、ぼーっと半年間での成長を探してみてくださいね。

参考になりましたら幸いです。


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