私は何に対しても一生懸命になれません。。。



情熱的じゃない子どもってどこにもいないんですよね。
だけど、周りの影響で自分の情熱を封じ込めてしまってる人はいます。
そんな思いを取り戻すために「好きなこと」に注目してみませんか。

今日はリクエストにお応えしましょう!
皆さま、ずいぶんお待たせしちゃってすいません!
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 根本さんこんにちは。
いつもブログを拝見させていただいてます。
自分の性格について、なにかアドバイスをいただければと思いリクエストさせていただきます。
私は何をやっても「こんなことしてなにになるんだろう」と思えてしまい、何に対しても一生懸命になれないところがあります。
趣味でなにか夢中になるようなものもなく、仕事も接客業や事務などやりましたが、やはり何をやっても無意味に思えてきてしまい一生懸命やることができません。
そのため仕事の覚えも悪く、手を抜いても要領よくこなせるタイプではないので意欲的でないのが上司や周囲に伝わってしまっていると思います。
また、ネガティブで物事の悪い点ばかりよく目についてしまいます。
この一生懸命やれないことと、人間関係がいつもうまくいかないことなどから、ひとつの職場で長く働くことができず転職をくり返しています。
さすがに最近は一生懸命やれないのは職種が問題なのではないと薄々気がついてきましが、同じことをくり返してしまいます。
30代になったのにろくなスキルも職歴もなく怠惰で、この悪循環を止めたいです。
こんな私になにかアドバイスやご指摘いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
(Sさん)
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ありがとうございます~!
Sさんのケースって“あるある”じゃないでしょうか?
このブログを読んで下さってる方にも大いに当てはまるところがあるんじゃないかと思います。

さて、いくつかのポイントに分けてお話しさせて頂こうと思います。

その性格、誰の真似をしたんでしょう?誰の影響を受けたんでしょう?という見方。
ネガティブな物の見方をしてしまう人、ご家族等にいらっしゃいませんでしたか?
もしかしたらその人のまねをしてるのかもしれませんね。

もちろん、その人にSさん自身もネガティブな見方、扱い方をされたかと思います。
だから、当然のように自己肯定感(自己価値)が低くなり、自分をちっぽけに扱ってしまいます。
そうすると自分なんて能力がないんだから頑張ったって、一生懸命やったって無駄って思いが出てきてやる気がなくなりますよね。

だいぶ自己嫌悪で自分自身をコーティング(抑圧)してしまってるんですよね。

また、環境的なものの影響でしょうか?
小さい頃からSさんの情熱を自動的に消化する装置がそこかしこにあったみたいです。
子どもっていつも何かに夢中になれる存在です。でも、周りにそれを否定する存在があれば、何かに情熱を燃やすこと自体を辞めてしまいます。
ばかばかしくなってしまうんですね。
そうした経験が積み重なると、何をしても冷めてる自分が現れるようになります。

だから、そうした影響を打ち払うべく、ちょっとした覚悟が必要になります。
私の経験では自然とその流れを止められることはなく、ある程度大きなチャレンジというか、意識の改革が必要になるんですね。
言い換えれば一皮むく経験です。

とても自分自身が中途半端な感じってしませんか?
変な話なのですが、今までそのやり方でやって来れてしまった、ということが問題なんです。
「こんなことして何になるんだろう?」と思いながらも仕事を続けてきたり、転職先が見つかったり、食べていくことが出来てしまってるんですね。

だから、悪循環にハマっているとは気付きつつも、ある種のぬるま湯状態に慣れてしまってるのかもしれないんです。

例えるならこんな状態です。
「今、住んでいる家に不平不満はある、けれど、なんだかんだ『勝手知ったる我が家』で近所もそれなりにいい人ばかり。これぞって決定的な問題もないし、このままここに住み続ける気はないんだけど、だからって引っ越しをするタイミングも見つからない」

こういうときって「決定的な問題」が起きるまで変わらないんですよね。
決定的な問題とは、これからの人生に対して強烈に不安や怖れを抱く出来事です。
大切な人の病気や死、自分自身の病気、リストラ、失職などです。

ある程度今がうまく行ってしまっていると、問題や不満はあるんだけど自分を本当に変える、という覚悟が出来にくいんですね。
それに自信もないですしね。
変われる自信も。

仕事に対して感じてる「こんなことして何になるんだろう?」という思いは仕事以外のものにも感じませんか?
自分を何とかしようと思って受けたセミナーやカウンセリングに対しても、同じ思いを抱きやすいんです。

本当はSさんは今も色々な人に支えられてると思うんですね。
だから、色々と感謝できる相手はいると思うのですが、さて、その感謝の気持ちを素直に持つことってできるでしょうか?
それができるだけでも変わり始めると思います。

だから、場合によっては「もっと煮詰めてしまいましょう」とお話しすることもあります。
「煮詰める」=「もっとあれこれ考える」です。
悶々として、イライラして、情けなくなって、それである時「もういいっ!!」って吹っ切れます。
敢えて今の状況をもっともっとネガティブに捉えてみるって、ある種のショック療法です。

さて、その結果、Sさん本来の姿はとても情熱的で熱い女なんだな、というのが良く分かりますね。

その本来の姿を取り戻すためにはやはりアホバカオーラを全開にする必要があります。

今日からぜひ人目を引く服を買うようにしてください。
派手なものでもいいし、超セクシーなのでもいいです。
大きな帽子をかぶってもいいし、真っ赤なヒールを履いてもいいでしょう。
かえって人目を集めることをしてみてはいかがでしょう?

そして、その天才性を目覚めさせるべく「私の好きな物大辞典」を編集していきます。
情熱を取り戻す一番のカギは「好きなもの」なんですね。
しかも、マニアックな好き、を自分に許していくことなんです。

だから今日から自分が好きな物だけを集めたリストを作ってください。
でも、単に「呑みに行くのが好き」ではダメです。もっともっと細かく、例えば、「大阪・天満の立ち飲み屋大吉でマグロの赤身を肴に飲むぬる燗が最高!」とか「東京・十条の斎藤酒場の年季の入ったテーブルをなでながらネギぬたを突ついて飲む1杯目のビールが泣けてくるくらい好き!」とか、マニアックなレベルまで掘り下げてください。
もちろん、「スペインのカヴァ、イタリアのプロセッコ等の軽めで辛口のすっきりしたスパークリングワイン」のようにメーカーにはこだわらないくらいざっくりとしたものがあっても構いません。
でも、これぞ好きなもの!と言えるものを2,3か月かけて探して行きましょう。

これがSさんの情熱を取り戻すきっかけになるものだと思うのですが・・・。

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