嫌いな人って実は・・・。



なぜ、あいつのことが嫌いなのか?あの人と合わないのか?
その秘密は「自分」の中にあったんです。
そこを認めてあげれば「あいつと無理に仲良くしなくてもいい」ことが見えてきて、すごく楽になるんです。

「お母さんが嫌い」
「お兄ちゃんのことが大嫌い」
「会社の同僚でとても苦手な人がいる」
「上司と本当に合わずにいつもはらを立てている」

そんな話をカウンセラーはよく聞くわけですね。
で、どんなところが嫌いなの?というと

「ヒステリックで感情的なところ」
「嘘つきで、いい加減なところ」
「人の気持ちを考えずに押し付けるところ」
「傲慢で、高圧的で、偉そうなところ」
「上から目線で人をバカにしてるところ」
「気が利かないところ」
「わがままで、自分勝手なところ」
「なんでも干渉してくるところ」
等々、枚挙に暇がないわけです。

さらに、どうしてそういうところが嫌いなの?という話になっていくのですが、当然、それによって自分が被害を受けて、気分を害し、自分らしく振舞えなくなったり、自分を拒否されたり、自分の存在を無視されたりしているんですね。

まあ、確かにそれはそうですね、という話です。
それだけ偉そうなクチきかれたら誰だって嫌な気持ちになるよね、あれだけ酷いこと陰で言われてるんならそりゃあ、嫌だよなあ、って。

そもそも人を嫌いになることが悪いことじゃないですから。
誰だって生きていればそういう人って出て来るものです。

「自我」というものがある限り、自分と合わない人って必ず出て来るんですよね。

それはそれでいいんですよね。

でも、せっかくカウンセリングを受けてるんだから、単に「嫌い」だけじゃなくて、その意味をもっと深めてみましょうよ、という話をしていきます。

どうして、そんなに嫌なんだろう?ってところなんです。

実はこれにはある前提話がありまして『人は幸せになればなるほど嫌いな人がいなくなる法則』というものがあるんです。

例えば、結婚式の花嫁さん。みんなに祝福され、スポットライトも浴び、幸せの絶頂にいます。そのときってそれまでいがみ合っていたお母さんにすら涙しながら「ありがとう」って言えるんです。

例えば、大好きな沖縄に旅行をしていて、すごく晴れやかな気分で心が解放されていいます。そんな時って嫌いなアイツのことも許せるんです。「ま、いいか。」って。

「でも、幸せになったら嫌な奴のこと、思い出したくなくなります。」とか「幸せな気分でいても嫌いな人のこと思い出すと途端に気分が落ち込みます」という場合は、まだ幸せを受け取り切れてないのかもしれませんね。

実際、私のクライアントさんでも幸せを感じて行く度合いが増えていくほど職場に苦手な人がいなくなり、家族ともうまく付き合えるようになり、今まで合わないと思っていたお姑さんともそれなりにやっていけるようになっていきます。

「お母さんのこと、前はもっと嫌いだったんですけど、今はなんか平気なんですよね」と。
年を取って丸くなった、というのもあるかもしれませんけどね(笑)

さて、そのような前提の下で「嫌いな人」について考えてみましょう。
要するに「今、私は幸せでない」ということをその嫌いな人は教えてくれてるわけですが・・・、では、どうして幸せを感じられないのか?というと。。。

その嫌いな人って実は自分自身だからなんですね。

はい。信じられないでしょう?
大事なことなのでもう一度言います(笑)

その嫌いな人って実はあなた自身なんです。

正確には「自分が嫌っている要素(自己嫌悪)を相手に投影しているので、その相手が嫌いになる」わけです。

例えば、感情的な人が嫌いな人は自分は自分の中の感情的な部分を嫌っています。
だから、感情的にはならないように自分をコントロールしているはず。
でも、自分がそうならないように抑圧している感情的な要素を目の前で出してる奴がいたとしたら・・・、めっちゃむかつくと思いませんか?

せっかくカウンセリングを受けてるんだから、単に「嫌い」だけじゃなくて、その意味をもっと深めてみましょうよって掘り下げていくと、ご自身で気付いちゃう人もいます。

「私にも同じところがあるんですけどね」と。
「うーん。なんか、上司と自分って似てるのかもしれません」

「投影」の心理学講座でよくお伝えするんですよね。
「人は鏡ですよ。あなたの心を映し出す、鏡なんです」って。

だから、目の前に嫌いな人が現れたら、その人が嫌いなんじゃなくて、その人の中に見る自分自身が嫌いなんです。

「でも、でも、でも、・・・」って言いたくなりませんか???

ええ、いいですよ。
「違う、そうじゃない、だって、自分にはそんなところないもん」
って思ってもいいですよ。

とってもいやらしいカウンセラーはそこでニヤッと笑ってこう言うんです。
「どうして『ない』って言い切れちゃうんでしょうね?」

『ある』ことを証明するのに比べて、『ない』ことを証明するのってすごく難しいでしょ?
なのに「ない」って言いたくなるということは・・・、そう「思いたい」ということなのです。

うわっ、嫌な奴・・・と思ったでしょ?(笑)

正解!!

※なお、この見解はあくまでカウンセラーとしてのものであり、職業上、どうしてもいやらしくならなければならないため苦渋の選択であることをご理解ください。ふだんの根本君は決してそのような揚げ足を取るようなことは断じてしておりません。

さて、理屈はともかくとして、「あの嫌いな奴の中に自分を見てる」としたら、ものすごく得なことがあるんですよ。

「その嫌いな奴とうまくやんなくてもいい」ということですから。
「自分をもっと好きになれば、その嫌いな奴もマシになっていく」ということですから。

投影の素晴らしいところは、すべてを自分に置き換えられるところです。(これをアカウンタビリティ(責任の概念)て言います)

嫌な奴、嫌いな奴となんとかうまくやろうとあくせくしなくても、大切な、大事な、成功して欲しい存在である「自分自身」に意識を向ければいいわけですから。

ね?少しモチベーション上がるでしょう?

でも、この心理を使って悪さとかしないでくださいね。
意中の人に「ねえ、あなたはどんな人が嫌いなの?」なんて聞いてしまうと、その人が隠してる嫌な部分が見えちゃうわけですから、そんな人の心を探るような使い方はしないでくださいね(苦笑)

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