人間関係がうまく行かないのはアイデンティティを喪失してるから


親や人間関係の中で失ってしまったアイデンティティが様々な問題を作りだします。
私がセミナーやカウンセリングでよく出会う、このケースについてまとめてみました。

「アイデンティティの喪失問題」ってテーマがセミナーやカウンセリングの中でよく出てきます。
アイデンティティとは「私は何者か」という「自分自身」のこと。
それが喪失すると、

・自分が何がしたいのか分からない
・自分の好きなものが分からない
・自分の意志がよく分からない
・自分の感情がよく分からない
・自分の意見がない

などの状態になるので、

・自分がない
・人に流される
・自分の思いを表現するのが苦手
・周りに合わせる
・存在感がなくなる

などのことが起こってきます。

私のセミナーやカウンセリングでは「どうしたいの?どうなりたいの?」という趣旨の質問をよくするので、その時に「それが分からないんです」という答えが返ってくることで表面化します。

子どもたちって自分の意志がはっきりしています。
コーラが飲みたいし、ハンバーガーが食べたいし、ファミレスに行きたいし、公園で遊びたいし、ゲームセンターに行きたいんです。(うちの子調べ)
だから、我が家では敢えて「どこに行きたい?」て聞かずに「○○に行くの!!」という親の強権発動をちょくちょく行っていたりします。

きっと誰もがそういう子ども時代を過ごしたはず。
ところが、思春期を迎え、大人になっていく段階でアイデンティティを喪失するできごとに遭遇するようになるのです。

〇親の支配

特に過干渉・過保護な親を持つと、自分の意見、意志、感情、考え、価値観を否定されまくることになります。
そして、あれやこれやと指示されるようになります。

そうすると「自分の意志を持つだけ損だよな。我慢するの辛いもん。」という悟りを得て、親の意志に合わせるようになります。
「手のかからないいい子」になるわけです。

その結果、無難な生き方はできるけれど、自分で道を切り拓くことは苦手です。
「自分の意志」が持てないわけですから、無理もありません。

親の支配を経験した方の中には、そういうタイプは嫌だという思いがあるにも関わらず、支配的なパートナーを持つことも少なくないようです。
だから、過干渉な親を離れたと思ったら、俺様の旦那を持ってモラハラに合ってる、みたいなお話もよく耳にするのです。

「習慣」って恐ろしいもので、「私の身近な人は過干渉な人である」という定義を潜在意識に持ってしまうと、このような現象が起こります。

また、自分がアイデンティティを喪失しているので、何かとパートナーに依存するようになり(指示を仰ぐようになり)、その結果、過干渉な夫・妻を創り上げてしまうこともあります。

〇いじめの問題

アイデンティティを喪失するのに「いじめ」という名の「暴力、暴言、名誉棄損、人格否定」という事件は的確な効果を発揮します。

「自分」というものがあると、そこを攻撃されるわけですから、自分をなくして空気のような存在になろうとします。

必死に気配を消して、自分を殺して学生時代をやり過ごした方も少なくないんじゃないでしょうか?

中には小学生の時はお転婆だったけど、中学に入ってからは目を付けられないように気配を消すことに必死だった、という方もいらっしゃるでしょう。

その結果、自分をなくして周りに合わせる方が無難だ、という生き方を習得してしまうわけです。
大人になった際、「何がしたいの?」という質問に答えられなくなります。

また、いじめを体験すると当然ながら人間不信となり、人間関係が上手く築けなくなります。
仲の良い友達や面倒見のいい先生などに救われた分だけ癒されますが、人との距離を縮められなかったり、存在感がないからあまり相手にされなかったり、恋愛がうまくいかなかったり、あちこちに問題を残します。

〇喪失感の問題

アイデンティティを喪失するには、別の何かを喪失してる、というケースもあります。
例えば、大好きだったお母さんを事故で亡くした、となるとブレーカーがすべて飛んでしまったようになってアイデンティティも喪失します。

ある人は「幽霊のように生きてた10年間だった」と表現をされたことがありました。
食べ物も味がなく、人にも自分にも興味がなく、死ねないから生きていたような時代だったそうです。
あまりのショックで自分を失ってしまったがために起きた出来事でした。

また、喪失感というと「失恋」もアイデンティティを喪失させる要因になり得ます。
大好きな人との別れは、何がダメだったんだろう?どうしたらよかったんだろう?何が悪かったんだろう?という思いを作り出します。

また、うまく行かなかった自分を否定したり、自分で自分にダメ出しをしたりして、傷つけまくるので、「私って何?」とアイデンティティを喪失するまでに至ることもあるんです。
「もう恋なんてしたくないし、しない」と言う思いもまた、そこに含まれるでしょう。

〇罪悪感という原因

何らかのできごとがあり「それは私のせいだ。私が悪い」と思い込んでしまうパターンです。
すでに述べたどのケースにもあり得ることですが、自分が悪い、という罪悪感を抱え、それで自分自身を牢屋に入れてしまうんです。

そして、自分の意志をすべて「いけないもの」として封印してしまうようなケースです。

これは潜在意識レベルで行われることも多く、自覚症状がないことも多いです。

「親の離婚は自分のせいだ。自分がいるから親を苦しめたんだ」という意識なんてあまり持たないでしょう?でも、潜在意識レベルにはそんな罪悪感を抱えていたりするんです。
そうすると「自分のせいで誰かを苦しめる」という思い込みが生まれるので「私の意志」や「私自身」を消すようになるんです。

〇その他の要因

事件や事故に巻き込まれると、先ほどの喪失感と同じような体験をすることがあります。
例えば、性的ないたずらに合うと、女性としての自分を抹殺して生きるようになるケースもあります。その結果、女性としてのアイデンティティを失い、恋をしてもついつい親密感を避ける付き合いをしてしまいます。

また、親だけでなく、学校や周囲の人たちの影響も大きいのは必然で、最近では、学校の教師に一定期間否定され続けた、なんてケースもちょくちょく耳にします。
いじめというと生徒同士というイメージでしたが、そうでもないようですね。

アイデンティティを取り戻す、ということは、自分を取り戻す、ということ。
方法論はこのブログ(メルマガ)でもちょくちょく取り上げているつもりですが、シンプルな法則としては「感情を感じる」ということをお勧めしています。

寒い、嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい、むかつく、ごめんなさい、好き、面白い、嫌い、等々。
自分の気持ちを感じる、という意識を持つのがおすすめです。

癒しも有効な手段です。
親と向き合い、親を許し、手放す。
いじめられた当時の自分を助ける、癒す。
事件にあった自分を助けてあげる。
罪悪感を手放す、自分を許す。

アイデンティティの喪失問題は意外にも現代人はけっこう多く持ちます。
優しくて人の気持ちを考えつつ、無難に波風を立てないように空気を読んで動く人が多いからです。

ただ、自分自身を失うと人生の喜びを失いますし、生きてる感も薄くなります。
だからこそ、夫婦や仕事、恋愛などの強烈なインパクトを持つ問題が必要になるんです。

「目覚め」って呼んでるんですけど、「自分自身に目覚めるきっかけ」としてその問題が起きてくると考えれば、あながち悪いことではないのかもしれません。

目の前の問題に向き合うとき、アイデンティティが必ず必要になってきますので、その問題解決に注力していけば大丈夫、ということです。
それは新たな自分自身の発見であり、出会いであり、案外、とても楽しいものでもあるのです。

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