気を使う人は相手にも気を使わせる。



人って言葉だけで会話してるんじゃないんです。ある調査によると次のような数字が出て来たそうです。

言葉によるコミュニケーション・・・7%
音声によるコミュニケーション・・・38%
ボディランゲージによるコミュニケーション・・・55%

つまり、

メールで話すと7%、
電話で話すと38+7で45%、
会って話すと100%

というわけです。

皆さんも電車なんかで無表情のまま「めちゃウケるwwwめっちゃ噴いたwww」ってツイートしたことありません??(笑)

電話で「本当に申し訳ありせん!」って言ってても、実はめっちゃ足組んで偉そうな態度で言ってるかもしれません。

で、このボディランゲージには姿勢もそうですが、その人の表情、目の動き、雰囲気なども含まれるそうです。

こういう経験ありませんか?

ある人の家に遊びに行きました。
その人、とても緊張しぃみたいで、挨拶もぎこちない。
「ゆっくり寛いでくださいね」
と言葉では言ってくれてるけど、その醸し出す雰囲気から
「全然寛げねぇ!!」
ってツッコミたくなったこと・・・。

逆にこういうこともあるかもしれません。

訪問先の社長室に通されたら、その社長、愛想がなく、ちょっとコワモテ。
あちゃー、と思って緊張していると、徐々に、なんだか居心地がいい気分がしてくれる。
言葉数は少ないんだけど、社長自らコーヒーを淹れ、「このチョコレート、私、、好きでね。良かったらどうぞ」とそっと出してくれる様子が、とても紳士的なんだけど、落ち着く。
ああ、この人、好きになっちゃいそう・・・みたいな(笑)

私たちって目に見えない会話を常にしてるんです。
潜在意識同士が会話するって話などはセミナーでもよくしていますけど、ナンボ言葉でいいこと言ってもその雰囲気がそうじゃなきゃ、なかなか信じてはもらえないわけです。

だから、あなたが緊張していたら、その緊張はどんなに隠してるつもりでも相手に伝わっちゃいます。そして、なんだかぎこちない空気が流れます。
あなたがちょっとテンションが低く、それを隠そうと笑顔で何とかつくろっているとします。でも、その場にいる人には何となく伝わって、その会は盛り下がってしまうものです。

でも、逆に、あなたが緊張していても、相手がリラックスしていたら、そのエネルギーをもらってあなたも徐々にリラックスしていきます。
自分はテンション低く会場に入って行ったんだけど、来てる人たちのエネルギーが高くで、ひっぱりあげられて、どんどんテンションが上がっていく、ということもあります。

お互い、そんなエネルギーでやり取りしてるんです。

で、ようやく本題ですね。相変わらず前戯に時間をかけるわけです。偉いでしょ?
何でも仕込みが大事ですからね!(笑)

だから、あなたが気を使うと、その気を使うエネルギーが相手に伝わって、相手も気を使うことになるんです。

それで、こういうことが良く起こるんです。

あなたは相手に気を使わせないように気を使う。
そうすると、相手もあなたに気を使わせないように気を使う。

で、これの上級編もあるんです。
あなたが気を使っていることがバレると相手も気を使うから、相手に気を使わせないようにあなたは気を使ってないフリをするんだけど、そのエネルギーが相手に伝わるので、相手もあなたに気を使わせないように、気を使ってないフリをします。
そして、お互い疲れます。

ドゥー・ユー・アンダスダント??

配慮する。というのと、気を使う。というのは基本的な違いがあります。

気を使う、という態度には「怖れ」があります。

失礼のないように。
間違えないように。
相手が怒らないように。
嫌われないように。
誤解されないように。
拒否されないように。
失敗しないように。
緊張させないように。
などなど。

どれも「~ない」という否定形が入るんですね。これは「怖れ」が作ります。

つまり、嫌われない恐れ、誤解される怖れ、など。

配慮する、というのは、心遣いがあって、与える気持ちがあります。

こうしたら喜んで下さるかな。
これあげたら嬉しいかな。
こうすると居心地よくなるかな。
これでリラックスしてくれるかな。

与える気持ち、というのは「愛」ですから、相手はその雰囲気を受け取って喜んで下さるわけです。

実際、多くの方は「気を使う」と「配慮する」をミックスして使われてると思います。
純度100%の気を使うなんてあまりないはず。

気を使う、のは、疲れる上に、相手にも気を使わせるから、あまり効果がないですよ、というお話です。

じゃあ、どうしたらいいのよ!!と思うでしょう?うん。そう思うのは正しい(笑)

この「与える」というのがポイントなんです。「配慮」の方ね。

「どうしてあげたいかな?」
「どう喜ばせてあげたいかな?」
「どう気分よくしてあげようかな?」

例え、その相手が目上の人であったとしても。

怖れがあると、私たちはみな、自意識過剰になります。
つまり、自分ばかりを見てしまうようになり、相手を見なくなります。

一方、与える、というのは、相手をちゃんと見る、ということです。

もし、そこで緊張してしまうのであれば、私のお勧めはただそれに素直になることです。

「すいません。柄にもなく、ちょっと緊張していまして。」

このセリフを覚えておくだけでも、だいぶ場を和ませ、自分の気持ちも落ち着かせることができますよ。
緊張してるのにそれを隠すからややこしいんです。

ちなみにこのセリフ、結婚式やパーティーでスピーチを頼まれたときにはけっこうよく使ってます(笑)

気を使う、というのは「やさしさ」から出る行為でもあるんですね。
そこに、先ほどの怖れがミックスされてるような状態。

だから、気を使う、というのは必ずしも悪い行為だとは思わないんです。
そこに含まれる「怖れ」を「愛」に変えていくことができれば、あなたはより楽に人をもてなすことができるし、喜ばせることができます。

「与える気持ち」を大切になさってくださいね。

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