許しのワークショップのご感想&その後(4)~愛の泉、感謝、許しの恩恵と、その一方で生まれた新たな問題~



今回は大作です。
Mさんから頂いた2通のメールを頂きます。

許しのワークショップは10年近く前に亡くなられたご友人を許すことがそのターゲットでした。
しかし、その恩恵はお子さんのこと、そして、ご主人に対してもやってきたのです。

>許しのワークショップ。今度は大阪で10/10(土)開催。(間もなく満席)

***
神楽坂で開催された許しのワークショップを受けてから2週間が過ぎました。
(正直まだ2週間!?という感じです)
19日の投稿を拝見し、ワークショップの後も先生にメールしていいんだ!と思い出し、思い切ってメールさせていただきます。

ワークショップの翌日「あっ私…幸せになっていいんだ」と思ったこと、前回メールに書かせていただきましたMです。
私が今回ワークショップを受けた最大の恩恵は、子供への愛情をしっかり実感できるようになったこと!だと思っています。

こんな書き方をすると、今まで子供に愛情を持てなかった印象を与えるかもしれませんが、周りから見れば今までも十分過ぎるくらい愛情たっぷりの母親に見えてはいたようです。
自分のためには頑張れないことも子供のためなら頑張れたし、紆余曲折しながらも自分の中にある子供への愛情を疑ったことはありませんでした。

ただ何と表現するのが正しいか分かりませんが、フィルターごしに見つめてる…いつも手袋をはめて抱きしめてる。
そんな感覚だったんです。
だから感動を生で感じることが出来ず、後々になってビデオや写真を見て泣けることがよくありました。

でも今は、心の中に小さな泉が湧いたような感じです。
可愛いなぁ。あったかいなぁ。愛おしいなぁ。
そんな当たり前の感情をリアルに感じられるようになりました。
これは私にとって、ものすごく大きな変化で、本当に本当にありがたい嬉しいことなんです。
本当に感謝しています!!
子供に対してイライラすることも劇的に少なくなりました。
(ここ1年続いていた深夜の暴食もピタっと止まりました)

ただそれとは裏腹に、今現在、実はとても困っていることがあります。
それは今まで頑張れてきた家事や幼稚園の送り迎えが、苦痛で苦痛で仕方なく、
それを誤魔化すために日中からワインを飲むようになってしまったことです。。
本音は誰とも会いたくない。何もしたくない。家から一歩も出たくない…
そんな感じになってしまいました。

主人に対しても、彼が家にいない時は優しい気持ちが芽生え、もう許したいな。もっと優しくしたいな。逆に彼を癒してあげたいな…と思ったりするのですが、
実際顔をあわせると途方もない怒りがこみ上げてくるばかりで、一言も発することができません。

この反応は、残り6回の感謝の手紙を書き続けることで、徐々に解消されていくのでしょうか…?
それとも他の方法も、何か加えていった方が良いのでしょうか?

正直、“友人の死に対して感謝の手紙を書く”という行為は、未だ私にとっては大きな苦痛を伴うキツイ作業です。
それでも毎回、気付きがあり、癒される気持ちがあり、頻繁に彼女の笑った顔や声を思い出せるようにはなりました。

多忙を極める先生に、こんなメールを出すことに大きな躊躇いがありました。
ただ誰にも相談できなくて、、短くて構わないので何かアドバイスいただければ…と思い、おもいきってメールさせていただきました。
せっかくの連休中。楽しい旅行のあとに、こんな内容で申し訳ありません。
どうかよろしくお願いいたします。
(Mさん)
***

Mさんのメールでは許しのワークショップの恩恵だけでなく、困った点についても触れて下さってますので、ぜひご紹介させて頂きたいと思います。

ワークショップのネタバレがありますけど、気にせずに突き進みたいと思います!

お子さんに対する“愛の目覚め”は素晴らしいですね。
泉の表現もまたとても美しいです。
イライラが激減したことだけでなく、深夜の暴食が止まったことも素晴らしいミラクルですね!すごい!ほんとにすごい!あのワークショップにそこまでのパワーがあることがすごい!(やってる人間が一番驚いてるぞ!笑)

ね、こんな体験、みんなしたいでしょう?
でも、その分のリスクも当然出て来るんです。
Mさん、書いてくださってありがとう!

>今まで頑張れてきた家事や幼稚園の送り迎えが、苦痛で苦痛で仕方なく、それを誤魔化すために日中からワインを飲むようになってしまったことです。。

神楽坂ってたくさんいいワインバーありますよ。
ワインショップも何軒もありますし、もちろん昼からワインを飲めるレストランもいくつもあります!

あ、そういうことじゃないですね?すいません(笑)

今まで無理して頑張ってた分、その頑張りが効かなくなってることは素晴らしいことなんです。

たぶん、そのうち「ワインを飲まなくても頑張れなくなる」という状態に行き着きます。
というのも実は、これ、心理的カラクリがありまして、何か一つの刺激物を手放すと、別の刺激物で代用したくなる時期が来るんです。
10年ほど前、私も禁煙したときは、無性に辛い物を食いまくってました。
「タバコの刺激」を「韓国・中華料理の辛さ」で代替してたわけです。
私の場合は半年くらい続きましたが、自然と収まって行きました。

Mさんの場合は「ハードワーク(家事・育児)の刺激」が「アルコールの刺激」に置き換えられてる時期です。
しばらくはワインを飲むことも許してあげてください。昼からだとやっぱり白ですか?私、以前は赤派だったんですけど、最近は白が好きになりまして。でも、一番好きなのは泡ですけどね~!スパークリング最高ですね~!(笑)

あ、そういうことじゃないですね。すいません。

だから、素晴らしいのです。
もうMさん。今までみたいにもう頑張ること、我慢することができなくなります。
そしたら、思い切りサボるしかなくなりますね~
そしたら、サボる自分を許してあげるしかありませんね~!

やっと自然体で家事・育児に取り組めるようになりますね。
それが「泉のような愛」として、「リアルな感覚」として出て来てるんだと思います。

許しのワークショップでは怒りや悲しみなどのネガティブな感情を解放するところから始めます。
だから、ご友人の死をきっかけにずっと溜め込んできた感情が出てきてるのかもしれませんから、大きな解放の最中にいるんです。

それはほんとうに素晴らしいことですよね。

だから、しばらくは自分を放置プレイ、放牧、好きにさせてあげてください。
自分の感情をただ信じることを意識して下さい。

ご主人に対してはまた大きな変化があったようなので割愛しますけど、離れてる時は愛情が出てきて、実際会うとムカつくって「正しい状態」ですよ。
何も悪いことじゃありません。
だから、今はそれでよし!と思って下さい。
徐々に愛が侵食して行って、一緒にいるときにも感謝できるようになりますから(ってなりましたよね。詳細は最後までお読みください。)

亡くなられたご友人に「感謝」を書くのは苦痛だと思います。
でも実際にイキイキと彼女がココロの中に甦ってきていることで、再び生命を吹き込んであげられているのです。
そう思えばすごいことだと思いませんか?
もうしばらく続けて見てください。

さて、ふつうならここで終わりなのですが、元々のメールを掲載させて頂きたいが、育ってきた環境等にも触れられている箇所があり、その部分は割愛した方がいいんじゃないか?という逆にMさんに問い合わせをしましたところ、またお返事を頂きました。

新たな変化もありますし、「なんでもOK」だそうなので、またご紹介させて頂こうと思います(笑)

***
返信ありがとうございます。
先生のこと、もちろん尊敬してます(笑)
掲載・割愛、なんでもOKです。

実は昨日の夜、初めて自分の中に主人に対する“感謝の気持ち”が生まれました。
まだ手紙を書いたりは何もしてないのですが、深夜に初めて『時をかける少女』を見ていたら、急に涙が止まらなくなって、本当に唐突に気付いたんです。

私にはとにかく、泣くことが必要だったと。
友人への気持ちを封印した重い蓋を開くためには、1人で泣くしかなかった。
泣いて泣いて、とにかく泣いて、自分の中からヘドロのような感情を吐き出してからじゃないと、蓋を開けることは出来なかった。
だから、主人との重苦しい数年間があったんだって。
これがまさに先生の言われていた “投影” なんだって、やっと気付くことが出来ました。

友人が亡くなったのは主人と付き合い始めた1ヶ月後のことです。
そこから結婚して、子供が2人生まれて、家を買って、そんな大事な時期を私は「今」を生きられずにきたわけですが、
それは裏を返すと、友人を失くして抜け殻となった私と唯一、ずっと一緒にいてくれたのが主人だった…ということなんです。。
この事実?真実?は、本当に衝撃的でした…

今日は1日、まるで自分の身体中の骨をバラバラに分解されて、下手くそな職人に繋ぎ合わされたような感覚でした。
(よくわからない表現ですみません)
先生が提案してくれた日記をつけようと思ってノートを開いたら、急に過去の時系列が気になって、数年分のカレンダーを引っ張り出してきて簡単な年表を作りました。
改めて振り返ってみると記憶も曖昧、時系列もグチャグチャ…
よくこんな状態で子供を2人、無事に育ててこれたなって感心するくらいです。。
そして、主人に対して感謝の気持ちが、改めて湧いてきました。

主人と友人に感謝する最大の出来事は、根本先生に引き会わせてもらったことです。
先生がされてるお仕事は、本当に尊い、素晴らしいお仕事だと本気で思ってます。
だからこそ、どうか1人でも多くの人を助けるためにもオーバーワークになり過ぎないよう先生の身体と心もご自愛くださいね。

またお会いできる日まで、一進一退しながら頑張ります。
感謝の手紙と和紙と日記、全部続けてみようと思います!
本当に本当にありがとうございました。
(Mさん)
***

すごい体験ですね。
ものすごいプロセスを進まれてますね。
ほんとなんか、驚きです!ブラボーです!

これはほんと準備が出来てたんだと思わされます。
タイミングが良かった、というか。

>今日は1日、まるで自分の身体中の骨をバラバラに分解されて、下手くそな職人に繋ぎ合わされたような感覚でした。

こういう体験は実は私もしたことがあります。
しかも、それは私も友人を亡くした後に起こったことですね。

ある種の「再誕生」であり、「覚醒」だと思っていいでしょう。

しかし、もうコメントは不要だと思います。
ただただすごいいなあ・・・としか思えません。

ただその恩恵に身を委ね、お子さんたち、ご主人、そして、そのご友人の愛をただただ感じましょう。

もう何も頑張る必要なんてないのです。
ただ、Mさんがそのままで今、そこに存在していることで十分なのです。

>許しのワークショップ。今度は大阪で10/10(土)開催。(間もなく満席)


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