知らないうちに溜まったストレスを流してみた。


気が付けば自分のケアを忘れてしまう・・・ようである。
「酒を呑んで発散する!」のも悪くないが、それも続けば明らかに毒である(と体が反応している)。

私のストレスによる行動パターンが今さらながら分かって来た。

・食べる量や回数が増える。要するに食べ物を常に欲するようになるのである。

・お酒の回数が増える。量ではなく、回数。すなわち、休肝日がなくなり、缶ビール1本であろうとも飲まずにいられなくなるのである。

・普段は食べない甘いものを欲するようになる。

こう書いてしまうと明確な兆候なのだが、なかなか日々の中では気づきにくい。
「欲求」ってほんとに厄介だと今さらながらに思う。


そんなことを思っていたある日は「欲求を手放す!」ことばかりを力説していた。
カウンセラーなんてそんなものである。結局は今の自分に一番必要な相談事がやってくる。だから、私、カウンセラーをしながらも、目の前のクライアントは「自分自身」と思ってよく聞いている。人間関係がうまく行かないのは自分で、ハードワークするのも自分で、離婚を切り出されたのも自分なのだ。

さて、そんなことに気付いたある日、これは何とかしなければ、と早速温泉に行くことにした。
気付けば何とかしようとするのが人であって、問題の発生から気付くまでのタイムラグによって問題は深刻化するのである。

しかし、その日、温泉に行くには幾多の難関が控えていた。

その日は週に1度、カフェの軒先に野菜を売りに来る日であり、我が家の野菜は彼の畑で採れたものによって支えられているため、電話カウンセリングを追えてすぐに車を走らせる必要がある。

会社から7月から申しつけられていた「定期健康診断」が10月いっぱいと決められており、今月のスケジュールを見るに、ほぼその日くらいにしか行けないことが判明していた。

その日はたまたま東京で開催したワークショップの売上金を持たされており、事務所に入金しなければいけなかった。そもそも人から預かった大金を持ち歩くのは怖いのでさっさと手放したいのである。

月に1度、江坂に献血車が訪れる日で、冬以来血を提供していない私としては、是が非でもこの日に血を抜いてもらって気を鎮めたいところであった(献血すると気が鎮まるかどうかは知らないのだが)。

そして、最大の問題は3時か4時に帰って来る2歳児のお迎えである。その日は妻がお出かけのためおばあちゃんが家で待ってくれているのであるが、息子はたいてい爆睡して帰って来るため、おばあちゃんの体力では部屋に連れて帰るのは至難の業である。したがって、3時には自宅に戻らねばならないのであった。

そんな幾多の制約条件を考えるに、温泉に向かうのはその他の用事をすべて終え、息子を迎えた後しかない、という結論に至った。
先に行くのも良いが、後のスケジュールを考えればおちおち湯に浸かってもいられないだろう、との判断である。

ただ、献血車の看護師さんに「今から3時間はお風呂に入らないでくださいね。あと今日は長風呂やサウナは控えてくださいね。」などと優しく諭されており、医学的な制約条件も付与されたのであった。

#ちなみに健康診断のため朝食抜きで臨み、そのまま普段の癖で昼飯も食べずに献血に行ったら「2食抜いてると血が抜けません」とにべもなく断られ、慌ててその辺でパンを食べて場を凌いだ次第である。ま、そこまで献血にこだわる必要があるのかどうかは別である。

さて、「ぼく、時計があまり読めないの~」と3時間経ったことにして浸かった久々の食塩泉はやはり格別であった。
“抜ける”という意味を再確認し、“思考停止”という状態を思い出し、ただひたすら幸せな気分になっていた。
露天の石に腰を下ろし、ぼーっと空を眺めながら体が冷えるのを待ち、涼しくなってきたなあ、と思ったら熱い源泉に身を浸し、ぞくぞくぞくーっとした気分を味わい、熱さが染みてきたら再び、石の場所に戻るのである。
時々、水を浴びるオプションも気持ちいい。

そうして、ユデダコになって風呂から上がれば、すっかり気分は爽快である。
ボーっとペットボトルの水を飲み干して帰路に付いた。

心なしか道はスムーズに流れ、あっという間に自宅に着いた。
昼寝から覚めた息子が甘えてくるので、夜風に当たりに散歩に出た。
暗闇が少し怖いようで、ギュッと手を握ってくる息子がめちゃくちゃかわいくて、しばらくのんびり歩いてたら焼き鳥屋の看板が我々を呼んでいる。

癒されたからなのか、はたまた、まだ癒しが足りないのか。
息子に英才教育を施すべく、その暖簾をくぐることにした。
とりあえず、今週か来週、また湯に浸かりに行こうと思った。

 

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