我が家の引越しについて。



ついこの間、約8年ぶりに引越しをしたんです。

1年くらい前から家を探し始め、ひょんなことから出会った物件。

なかなかいいものが見つからずに心が折れそうになったり、不動産屋さんにも

「でも、まあ、どこかは妥協しないと・・・」

と宥めすかされましたが、

「きっと、自分達にベストな物件に出会える!」

と頑なにこだわった結果、その通りになりました。

ありがたや、ありがたや。


家との出会いも心理的なものが影響するんです、とても。

心に準備ができないと、出会いも作れないし、また、チャンスも逃がしてしまうんです。

私達は、今までの家も、相当気に入ってたんです。ネックだったのは子どもを育てるには狭すぎる間取り&部屋の広さだけ。

だから、始めのうちは、家を探しつつも相当葛藤がありました。

「今のままでいいんじゃないか?」
「今より条件が悪くなるところへわざわざ行かなくても」

そういう時は、やはり、そういう物件にしか出会わないんです。

「今の家の方がいいね」

そういう結論しか出ないものしか。

それでも、“刺激的な物件”にふと出会うことがありました。

でも、心の準備ができない時は、歯車って噛みあわないんです。

先方とスケジュールがすれ違っていて、会う約束がなかなか取り付けられなかったり、すんでのところで別の方が契約してしまったり。

悔しいんだけど、まだまだ準備ができてないんだな、ということを思い知らされました。

でも、そうした経験を積み上げていくと、徐々に、当時の家を「手放す覚悟」ができていくんですね。

ただ、その頃から不況の影響もあって、ほとんと物件が動かなくなり、徐々に焦りと諦めも出てきてしまいました。

でも、チャンスの女神様はひょんなことから、パッと目の前に現れるんです。

何となく、小さな偶然が重なったような出会い。

「ああ、運命なんだな」と、勝手に思い込めるほどの出会い。

すると、それまで1年近く停滞していた流れが、一気に、動き出すんです。

あれよ、あれよ、という間に物事がうまく行き、銀行の審査も、契約の準備も、リフォームも滞りなく進み、あっという間に引越しの日がやってきました。

うまく行くときには、うまく行くもんなんだなあ・・・としみじみ思い知らされました。

そして、新居に移れば、私は出張続き。
漸く、ここ1週間、落ち着いて自宅で起居しています。

なかなか腰を落ち着けられない私を見て、「受け取り下手ねえ」とは友人の弁。

確かにそうかもしれませんけれど・・・。

しかし、今回の家探しやリフォーム。
ほとんどが友人、知人を頼ってのものでした。

娘の友達つながり、奥さんの友達つながり、私の知人つながり。

だいぶ助けられました。

そうして、引っ越してみれば、これは「大きな旅行だな」ということに気付かされました。

スーツケースに換算して、数十個の荷物を抱えての旅行ですね。

故に、なかなか地に足が着かず、自宅での仕事にはほとんど集中できない日が続きました。(ま、旅先でパソコン広げるようなものですから)

それも漸く収まって、いよいよ、「旅先」から「自宅」に感覚も馴染んできたようです。

この新しい環境の中で、自分が何を生み出せるのか、ある意味、とても楽しみなのです。

とりあえず、今までと違い、急な坂を自転車で上り下りする通勤路。
筋肉がついてダイエットになるか、それとも、膝をいわして年を感じるか・・・そこが瀬戸際な毎日。

そして、あとは・・・前の家が早く売れてくれることを願うばかりです。
まだまだ執着が切れていないのかしら・・・。


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