「青」の旅。1年ぶりに根本は沖縄を旅しております。



一足早いバカンスを!というわけでは決してなく、梅雨が明けるとなれば沖縄に行かなければならないという義務感にとらわれている根本家は今年も当たり前のように沖縄にやってきた。ここ何年かは子どもも大きくなり、ホテルだと2部屋取らなければならないケースが増えたので一棟貸しの宿を借りて、そこに滞在する旅を好んでいる。いわば超短期の別荘生活である。従って、かつては毎回のように石垣や宮古に飛んでいたのだけど、ここ何年かはもっぱら沖縄本島、それも中北部にレンタカーをかっ飛ばして向かうことになった。

さて、今回はあろうことか1年ぶりの沖縄訪問であった。そんなことはあってはならないのだが現実であった。
そのためやるべきこと(=訪れるべき店など)が山積みで、しかも、今回はゆっくりできると踏んでいたのに直前になって執筆仕事がいくつも飛び込んできたので、例によって「仕事持ち」な旅となってしまった。
そういう旅も決して嫌いではないけれど、沖縄の青い海と空を見ながら執筆に集中できるようになるには、行きつけの店をめぐり、海で遊び、空を眺め、BBQをし、オリオンビールを牛飲し、泡盛でしこたま酔ったのちにはじめて可能であり、沖縄に来て3日目の今日現在、まだまだ仕事をするほどの余裕などないのが現実である。

さて、1年ぶりに訪れた沖縄にさぞかし感動するだろう?と思っていたのだが、むしろ、初めて降り立った新しい滑走路に興奮したせいか、那覇空港のボーディングブリッジを渡るときに感じる暑さも、タクシー待ちをしているだけで流れてくる汗も、そして、タクシー車内の強烈なエアコンの冷たい風も、ただ「うん。沖縄だよねー。これが好きなんだよねー」と思うだけであった。
1年ぶりのような感じは全然せず、せいぜい数か月ぶり、半年ぶりのノリであった。

少々拍子抜けした感じで仲間たちと再会するために「かずさん亭」に向かった。

当然仲間たちに会うのも1年以上ぶりなのだけど、全然そんな感じはせずにただひたすら普通に近況を話し合っただけであった。
ただ、彼らのほとんどがなぜかマジメに社会復帰していたのには驚いた。そんな奴らだったっけ?(笑)。でも、相変わらず気の置けない仲間との再会は楽しかった。

泡盛はウチナーンチュに作ってもらう方がずっとおいしい

那覇の街が好きなのである。うちの家族は海辺のゆったりした場所が好きでそこに移住したいと言うが、私は那覇にも家を構えたいと思うほどにこの街に恋をしている。
理由はよく分からないが一人でこの街の住宅地を走ったりしていると時々訳も分からずうれしくて涙が出そうになることがある。それくらい好きな街があることも幸せなことだ。

楚辺の住宅街を朝ジョギングする。

坂の上から見下ろす沖縄らしい建物が並ぶ景色

特に奥さんがヤハラヅカサが好きで毎回ここを訪れている。私はアマミキヨの凄さはあまり分からないのだけど、この場の空気や景色は大好きなのでいつも日陰に座って海や空や木々を眺めている。その間に奥さんは祈りを捧げ、子どもたちは海で遊ぶ。

いつもより水の量が多い、清廉な場所。

圧倒的な緑。聖地。

お気に入りの木陰から

だいたいいつもその後は南風原のイオンによって何か足りないものを買ってフードコートでご飯などを食べたりする。今回はサングラスを忘れたり(父母)、水着が足りなかったり(娘)、服が足りなかったり(母息子)したので今回もイオンにとても助けられた。

さて、南風原のイオンのすぐ横を北上すればそのまま沖縄自動車道に紛れ込み、北へと向かう。そして、徐々に街の景色から田舎の景色に移り変わり、海が見える頃にはすっかり息も深くなっている。那覇の街も好きだが、沖縄の海の見える田舎もやっぱり好きなのだ。

お約束の海空とオリオンビール。このあとBBQ。

ようやく火の付いた炭。

宿から徒歩1分で海である。

海に出る途中、振り返ると空がこんなにも青い。

そのまま青を目で追う。

もう一つの青。透明な青。

砂浜はせめてこの程度は白いものを望む。

無警戒な青の熱帯魚たち。

宿から海を臨む。

今夜は自炊。暮らすように旅をするのが好き。

まだまだ旅は続く。


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