ずるずると関係が続いてしまう裏にある心理



別れた彼から連絡があるといけないと分かっていても会いに行ってしまう背景には、様々な感情が渦巻いています。
その心理と抜け出す秘訣をお話しします。

別れたはずの彼氏(彼女)と何かと連絡を取ってしまい、会えば付き合ってる頃と同じような雰囲気になる。けど、付き合ってるわけではない。もうそんな関係が何か月も続いている。

きっと体目当て何だろうと分かってるのだけど「会いたい」と言われると拒めない。もちろん体の関係も拒めない。もうそんな関係は終わりにしたいと思うのだけど、でも、勇気はない。

白黒はっきり付けたい性格なのだが、恋に関してだけはからきしダメで、向こうに気が無いと分かっているのだけどずるずると関係を続けてしまっている。苦しいだけなのは分かっているし、こんな関係はもうやめようと何度も話をしているのだけど、次の瞬間その決意は揺らいでしまう。


そういうご相談に「どこかでそれを望んでいる自分がいるんですよ」なんて言おうものなら「ええーっ、そんなことないですよ!ほんとうに辞めたいんです!」と答えたくなるでしょう。

ずるずると関係を続けてしまう背景にには、どこか「相手のせい」にしているところはありませんか?
彼が呼び出すから。会いたいって言うから。

このままでは悔しい、とか、見返してやりたい、とか、中には体の関係があるということはまだ彼は私のことが好きなのではないか、という期待感があったりすることも。

そして、やっぱり寂しいという気持ちがそうさせてるところも多いのです。

ある女の子が昔言ってました。
「別にセックスがしたいわけじゃない。ただ肌を合わせていたいだけ。抱きしめられたり、求められたりしたいだけ。でも、向こうも大人だからそれだけで止まるわけもなくそうなっちゃってるだけ」

寂しいと思っているところに彼からの連絡は有難いもの。
大義名分も立つし、何よりも彼のことは嫌いではない(好きかといわれると迷う)。
でも、行為の後はとても虚しくなり、一人でいるときよりも寂しく感じることもある。
もう辞めなきゃ、と思うけれど・・・でも、その自信はない。

次に向かうことの怖れがそうさせてることもあります。
まだ傷が生々しく、むしろ、生傷は増える一方の今、新たな出会いはとても怖く、自信が無い。
表向きは頑張って出会いを探したりしてる“フリ”をしているだけで、本当はまだ次に向かう勇気はない。
そういう時、彼の呼び出しはちょうどいい刺激になるのです。
女として求められる喜びも感じられるし、寂しさも一時的に凌げる。
不倫のような、ちょうどいい逃げ口になれるのです。

娼婦マインドというものがあります。
自分には体しか価値がないように感じていて、それを与えないと相手にしてもらえない、という思い込みの一つ。
まるで娼婦のように彼の求めに応えてしまうのです。
そこには強い罪悪感も隠れています。

「主体性を持ちましょう」と提案します。
「私が、望んで、こうしている」と自覚しましょう、と。

すなわち、自分が彼に会いたくて、体を重ねたくて、そうしてる、と。

相手が呼び出すから、と相手のせいにしているとき、自分は「受け身」の態勢です。
だから、会う、会わないの選択権、実は相手に委ねてしまうんです。
葛藤しても、抵抗しても、「会わない」と言う選択肢を自分は持っていないのです。

自分が会いたいから会っている、という自覚は、「主体的」です。
自分が望んでやっていることなんだから、それを選んでいるんだから、会わないという選択肢を持つことができます。

また、主体的であるので今起きてる状況を受け入れ、許し、その陰に隠れている寂しさや罪悪感と向き合うこともできます。
受け身のときはその気持ちを埋め合わせることはできても、解放し、癒すことはできないのです。

自分が望んでやっている。

そういう意識を持つことで一筋の光を見ることができるでしょう。
まずは、それを自分自身に言い聞かせるところから。

男と女の心理学

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