ずっと不倫を繰り返していてわたしはもうひとりで生きていくしかないのかな？って苦しくなります。

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既婚者との恋愛を繰り返してしまう――それは「間違い」ではなく、心の深いところにある孤独や抑圧された想いが、ようやく顔を出したサインかもしれません。
誰にも見せられなかった“本当の自分”を、安全に解放できる場所として、不倫という関係を選んでしまうこともあるのです。
大切なのは、その背景にある自分の想いを丁寧に受けとめ、責めずに抱きしめてあげること。
「ちゃんとしなきゃ」と生きてきた自分をそっと解いて本来の自分に戻って行きませんか？

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根本さん、初めまして。
ある本屋さんで根本さんの本に出会い、ブログも読ませていただいています。
今の私には学びと気持ちを落ち着かせる安定剤のようです。
私は今日誕生日で40歳になりまして、なんかいよいよ40代となって、人生焦り出していて、そしてもうひとりで生きていくしかないのかな？って苦しくなっています。
今までお付き合いしてきた人たちも、既婚者ばかりで、今もまた既婚者の方で、もう少しで２年ほどになります。今の人は、職場の上司で、付き合っているともいえないかもしれないです。私だけが夢中になってしまって、セフレですね。でも、お声がかかれば、会えることが嬉しくて、断ることもできません。
若かった20代前半、３歳年上のお兄さんのような既婚者で、20代終わりから30代半ば過ぎの10年くらいを、７つ上の、以前の職場が同じ人と、そして、今は10歳上の上司と不倫関係をもっています。
今の人と、人生を共に生きたい、という思いもあるのですが、今までの経験もあり、彼の私が一緒になること、奥さんと離婚して私の方に来ることは、絶対に無理だ、という思いもあります。
このままひとりで生きていくのか、子どもも望めないのも嫌だと思いつつ、じゃあ他の人にいかなくちゃ、この人はやめなくちゃ、と思っても、やめられず。離れることは苦しくて、しんどい毎日です。
私は、３人兄弟の１番上の長女で弟が２人います。両親から、大事にされなかったわけではないのですが、お姉ちゃんだから、ちゃんとしていないといけない、ちゃんとしていないと見てもらえない、ほめてもらえない、いつも弟たちがうらやましいと思って生きてきました。
時間はかかりましたが、仕事は自分が就きたかった職に就くこともできました。
仕事は充実しているのですが、どうしてもプライベートがうまくいきません。仕事に支えられて生きているようなものです。それにも少ししんどくなってきました。
上司はすごく仕事のできる方で、尊敬の思いもあります。また、私が仕事で困ったことが起きた時、親身になって助けてくれました。
それがきっかけでした。それから、あるとき、お家の愚痴をこぼされた時があり、こんなにすてきな人なのに、お家がここちよくないの？なんて思ってしまい、何か力になりたいなと思っていたら、関係をもってしまっていました。
家庭を壊すことはない、早く幸せになってください、と言われつつ、週１くらいのペースで会ってしまっています。
根本さんのブログを読んでいると、今までに書かれていることと、ほとんど変わらないことかもしれませんが、ご助言いただけたらな、と思います。よろしくお願いします。
（Ａさん）

誕生日おめでとうございますー！！
「今日」ってことはおとめ座？私と２日違い？？
ますますおめでとうございますっ！

※ネタをいただいてから採用させてもらうのに１か月くらいかかってしまって申し訳ありません！

まさにこれからどうしよう・・・と焦る年代でもありますよね。
ヤバい、ヤバい、時間がない！と女子は特に思いがちな。

とはいえ、好きな相手が既婚者だからってあきらめられるくらいなら思いはまだ傷は浅かったということで、私からすれば「まあ、しゃあないわねー。今のところはどうこうできないでしょ？とりあえず現状維持でいきましょう！」なんて話をさせてもらうかと思います。

頭で「他の人に行かなきゃ」なんて何万回も思ってきたはずで「それができりゃ苦労しねーよ！」と神様に中指立ててますよね？笑

私のクライアントさんにも複数人に渡る不倫歴２０年以上という猛者がいらっしゃいまして「もうふつうの恋愛ができる気がしねえ！今の彼とも別れられる気がしねえ！」とうだうだおっしゃってました。

けど、カウンセリングを受けるうちに心境が変わったのか、「よし！もう彼と別れます！」といきなり宣言されて５，６年関係が続いていた上司をバッサリ斬っておられました。

「なんかね、めっちゃすっきりしたの！彼のことがかわいそうって思いはあるけれど、それはあたしの仕事じゃねえし！って思えたし、なんかやり切った感もある！」とニコニコしながらおっしゃってました。

彼女はそこから数年して少し年上のダンディなバツイチ彼氏ができ、「今度はフリーの人なんですー！大学生以来かもー！きゃー！」と“お前、そんなキャラだったか？”と驚くくらい惚気てました。笑

なぜ、彼女の心境が変わったのか？
今のＡさんにはちょっと怖い未来かもしれませんが、ちょっと見ていくことにしましょうか。

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「既婚者専門なの？」と聞いてしまうこともあるんですが、不倫って続きやすいんですよね。

「絶対不倫なんてありえない」と思っていた人も一回ハマったら次々既婚者を釣り上げる芸当を見せる方も珍しくないもので、「なんでこんなパターンにハマっちまったんだろう？」と嘆かれる方も多いです。

最近も「結婚したい！早く子どもを産みたい！」と思って婚活を頑張ってた方が、魔が差したように既婚者と付き合うことになり、「めちゃくちゃ結婚を焦ってるのに婚活頑張れない！今の人に逃げてるって分かってるのに抜けられない！」と相談に来られました。

“中毒性”みたいなのがあるんでしょうか？

いや、実はあるんです！

そもそも「ダメなことだけどやめられない」ってのは私たちの心理を象徴する矛盾でございまして、「体に悪いものほど旨い！」みたいなもんですね。

そして、そうすると仮にある既婚者と別れても、また、その味を求めて既婚者を受け入れてしまう、ということを繰り返しやすいんです。

それが続けば、自然と「愛人体質」（不倫体質）になっていくものでして、考え方も所作も言動も２番手の女になっていくんです。

つまり、考えたくないかもしれないけど「不倫が自分にはちょうど合ってる」みたいな価値観が生まれ、習慣性が出来上がります。

自分にとって「恋愛＝不倫」という図式が成り立つようになるのです。

そしたら、フリーな人と出会ってもつまんあいし、面白くないし、刺激が足りないし、、、、自分にはもったいない、他にきっといい人がいるよ、自分なんかで申し訳ない、という気持ちになって切ってしまうわけです。

ここにはちょっと深い心理が隠れているようです。

◎セミナー動画：応用心理学講座「自立すればするほどアンダーグラウンドが必要となる理由～なぜ、経営者はお姉ちゃんのいる店に行くのか？～」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46456

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アンダーグラウンドの記事を読んでもらうと分かるように、私たちは「表」と「裏（アンダーグラウンド）」の心を持っています。

表ですごくいい人をやっていて、裏で悪い人やっている、みたいな感じ。
表で出せない自分を、裏で出しているのですが、そうせざるを得ない事情ってのがやっぱりあるんですね。

となるとその事情を探りに今の彼とのことは放っておいて過去にさかのぼって行くのが私のアプローチです。

だから、Ａさんの人生についても根掘り葉掘り聞いてみたいというのが正直な思いです。

＊

いきなりディープな話になっちゃうのですが、Ａさんの中に人生に対する「諦め」「絶望」みたいなものはありませんか？

また、歴代の彼氏のことを「助けたい」「少しでも楽にしてあげたい」「あたしが少しでも役に立つなら」という気持ちで支えてきませんでしたか？

もし、「既婚者と付き合う方が楽」だとしたら、、、その理由としてどんな気持ちが浮かびますか？

「無価値感が強いよね？」って言われたら思い切り刺さっちゃいますか？

既婚者の彼と一緒にいると「ホッとする」「頑張らなくていい」「安心する」みたいな気持ちはありませんか？

「表の自分」と「裏の自分」に大きなギャップを感じることはありませんか？

「ほんとうのあたしは誰にも理解されない」「素の自分を出すと怒られる」みたいな気持ちはありませんか？

自分なりに「ずーっと頑張ってきた」人生のような気はしませんか？
それでちょっと疲れちゃってるところはありませんか？

ここでほんとは家族、それも父、母のお話を伺いたいのですよね。

実は私がＡさんのお話でもっとも重要視してるのがこの部分でして。

＞私は、３人兄弟の１番上の長女で弟が２人います。両親から、大事にされなかったわけではないのですが、お姉ちゃんだから、ちゃんとしていないといけない、ちゃんとしていないと見てもらえない、ほめてもらえない、いつも弟たちがうらやましいと思って生きてきました。

おそらく、同志はこのブログ内にうようよいらっしゃいます。

「しっかり者の長女」というシリーズ（？）があるくらい。
しかも、弟が２匹ですもんね・・・そりゃあ、ねえ？母からも頼りにされるでしょうし、弟たちは甘やかされるでしょうし、、、ねえ？うらやましいですよねえ、めっちゃムカつきますよね？不満めちゃくちゃ溜まりますよねえ！！！！

「お兄ちゃんが欲しい」と思ったことってありませんか？

「ちゃんとしてないと愛されない」なんて辛いですよね。
「え？素のあたしやったらあかんわけ？」と啖呵を切りたくなりますよね？

「そのままのＡちゃんがいい」とか言われるとぐらっと来ちゃったりしませんか？

「ああ、頑張らなくてもいいんだー！！」とか思えたら、どっと気が抜けちゃったりしませんか？

だから、ずっと心の中に「寂しさ」を感じて生きてきたんじゃないでしょうか？

「頑張ってちゃんとした人にならないとダメな刑」をずっと受け続けてるようなものですから、その裏側には「愛してもらえない、見てもらえない、許してもらえない自分」がいますよね？

そしたら寂しいのも当たり前ですよね。

そして、その寂しさは今もあると思うのですが、でも、「ひとりになるよりマシ」なんて思っちゃいませんか？

＊

家族と一緒にいるときって「表の自分」です。
学校もそう、クラブ活動や習い事、バイトもそう。
社会人になって「会社員」になれば、それも「表の自分」です。
習い事をしても、友達とお茶していても。

表の自分は褒められる、認められる、居場所を与えられる、信頼される。

ただし、「頑張れば」「ちゃんとしていれば」という条件付きですが。

「頑張る」も「ちゃんとする」も“理性的”な行動ですよね？

しんどいなあ、でも、頑張らなきゃ。
ごろごろしてたいなあ、でも、ちゃんとしなきゃ。

という風にね。

でも、そのとき「しんどいなあ」「ごろごろしてたいなあ」という気持ちは押し込められますよね。

「しっかり者」ってそんな風に意識せずに感情をいっぱい抑え込んで生きてきたんです。

「悲しいけど・・・」「寂しいけど・・・」「めっちゃムカつくけど・・・」「ほんとはすごくイヤなんだけど・・・」「ほんとは自分はだらしない人間なんだけど・・・」「素の自分は怠け者なんだけど・・・」「そんなしっかりしてないんだけど・・・」「ほんとは弱いんだけど・・・」という風にそういう思いを全部押し込めて生きてたら、しんどいですよね。

しかも、その抑え込まれた気持ちは腹の中にずっと溜まっていくわけです。

そのときに何かのきっかけで「裏（アンダーグラウンド）」を見つけるんです。

以前、とある風俗嬢が「仕事はたいへんなときもあるけど、すごく居場所だなって感じるんです。お客さんはみんな優しくて、そのままの自分を認めてくれるし、お店の人だって自分を大事にしてくれる。」って言ってました。

彼女はけっこうなエリート路線を走ってきた才女でした。
「しっかり者の長女でいい子」をやってきて、それで疲れた上に彼氏に振られたときにふと目に留まった体験入店の案内に乗ったのがきっかけだったとか。

そこで彼女にとって親や友達には絶対言えない職場というアンダーグラウンドを得て、そこが「自分でいられる場所」だと感じたんです。

それが「２４，５歳の頃はメンヘラになってて、男と遊びまくってました。夜中まで飲み歩いてナンパ待ちしたり、クラブに行って男を漁ってたりして自分を解放してました」という場合だってあるし、「不倫の彼の前では自分を全部出せるんです。わがままも泣き虫もメンヘラも甘えん坊も今まで出せなかったものを全部出せるんです。」というお話はほんとうによく聞いてきました。

「アンダーグラウンドは安息地」になるんです。

＊

まだ確信をもって言えないのですけれど、Ａさんにとって彼らの存在というのは、「しっかり者の長女」という仮面を外せる安息地になってるのかな？と思うのです。

もちろん、付き合いが長くなれば、その彼との関係でも「しっかり者」になっちゃうこともあるかもしれませんが、それでも、表では出せない自分をたくさん出せる場所だと思うんです。

そこが自分が解放される場所、ちゃんとしてなくても許される場所、になってるのかな？と。

もし、そういう風に考えたとしたら、今の彼や今までの彼の元でどれくらい自分が自分を解放できたかをちょっと想像してみてください。
それともこのレベルではまだ解放しきれてない感じもありますか？

それと同時に、どれくらい自分が「しっかり者の長女」として生きることが辛くて、苦しくて、寂しかったのかを思い浮かべてみてください。

＊

今の彼との関係を辞めるかどうか「気分」の問題なんでね。
別れたくなったら別れたらいいだけで、無理に別れる必要もありません。

だから、心を整えていきましょう、と提案するんですね。

自分が生きてきた人生を振り返り、辛くてしんどい思いをしているならば、そんな自分に寄り添い、いたわってあげましょう。

しっかり者として多くのものを背負い込み、抱え込んでいるならば、それを手放して身軽になりましょう。

◎オンライン：11/3（月祝）夜スタート！ワークショップ「抱え込み症候群を手放す４週間プログラム」

習慣的に自分と向き合う時間、心とつながる時間を作るのも心を整えるには有効でしょう。

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そうやって頑張ってきた自分の魅力や価値、才能を受け取ることもできるでしょう。

また、カウンセリングなどで自分を見つめなおしていくうちに、今までの人生は決して無駄じゃなかったし、価値があるものだった、という風に意識を変えることもできるでしょう。

そしたら自己肯定感も上がっていきますし、まずは心が軽くなるでしょう。

そうするとそれこそライフワークですが、自分はどういう生き方が合っているのか？自分は何が欲しくて、何を求めているのか？も少しずつ見えてくるでしょう。

結婚したいの？パートナーがほしいの？子どもは産みたいの？どんな家族を築きたいの？
そんな疑問にも答えが出てくると思います。

＊

ということで、まずはノートを用意してもらって（スマホでもできると思います）、次の質問に最低４，５日かけて答えてみましょうか。それを第一歩にしましょう。

１）今の彼に対してどんな気持ちがありますか？悲喜こもごも感じる気持ちをただ書き出してみましょう。

２）今の自分をどんな風に見てますか？肯定的にも否定的にも見てしまう瞬間があると思います。それを書き出してみましょう。

３）今まで４０年生きてきて、自分にとって大切にしたいものって何か？を抽象的なものでもいいので書き出してみてください。「おいしいご飯」「睡眠」「海外旅行」等々、なんでもかまいません。

こうして自分の気持ちを整理する時間を作りつつ、今回たくさん質問させてもらったので、その回答を作ってみてください。

そんなんじゃまくせーわ！と思ったらタイミング合うときに会いに来てもらえたらうれしいです。

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