男の人と親密になると搾取されるような気持ちになるのです。



お父さんに愛された一方で、そのお父さんに支配されてきたのであれば、男性と距離が縮まればその窮屈さやしんどさが蘇ってくるのは自然なことです。
特にそこに犠牲と我慢があれば搾取されるような感覚になるのも無理はないこと。
ここは彼とではなく、お父さんと向き合うことから始めてみてはいかがでしょうか?

根本先生、以前は
ロックマン氏をメロメロにするための3つの要素について~視覚を満たしてあげる。彼を理解してあげる。彼が安らぐエロさを身に着ける。~
のご質問ではありがとうございました!

彼は困った時だけでその後また連絡が途絶えてしまいました。
こんなに可愛くなったのにメロメロにできませんでした。
ただ私もコツコツ自己肯定感をあげたため自分の気持ちを彼に一方的に送りつけ区切りをつけられるかもと思ったら、年始にちゃんとお礼すると連絡がきて、期待したけどまた音信不通です。

自分の幸せという目線で考えた時、無視するような人でなく優しい彼氏に愛されたい!と思うのに、私は恋愛がらみで男の人を信じていないし怖いと思っています。

男の人と親密になると搾取されるような気持ちになるのです。恋愛が絡まない優しさは受け取れるけれど、好意を感じると見返りを求められる気がして奪われる気持ちになります。

ロックマンの彼は私に似ています。
彼の私との距離の取り方や踏み込まないところなど、私が元彼にした事とほぼ同じでした。
最初はグイグイきたけど私の気持ちを無視して傷つけることはしないです。
優しさか弱さなのかと思うし、傷つけるのも嫌で逃げるのだろうと思っていますが、逃げていた時の自分の落とし方もわからないので彼の落とし方もわかりません。
でもギリギリまで自分を追い込む彼を癒してあげたい、理解しあいたい、幸せにしてあげたいのです。

しかし彼はそれを望んでいないなら、新しい恋を探そうとしても自分が男性に愛されてお互い対等で幸せっていうのが腑に落ちません。

家族は両親共に過保護、愛情深さゆえに自由がなく息苦しいと思っていました。
受け流し上手なバランスの良い姉と父に似た弟に挟まれて育ちました。
ずっと姉に憧れていたし、今も仲良しで、女性には甘えるのも抵抗ないのに男性には同じ事が出来ません。
束縛しがちな問題児の父を中心に全てが回る昭和な家族で、私は兄弟の中で一番気に入られていたと思う中で逃げられず、愛される事は犠牲になる事だという思いもあります。
父からの性的なイタズラも本人はそんなつもりもないだろうに私は忘れられず、さらに別で性的被害を受けた事も度々あり、男性が求めてくる事を気持ち悪いと思っています。
なのに自分も触れ合いたい気持ちはあって矛盾して嫌になって私が逃げてしまうのです。

気持ちが繋がっていても、束縛し合わずに尊重しあえる相手がほしいです。
理想はロックマンの彼とそうなりたいけれど彼が向き合う気がないなら私は先に進みたい。

どこに手をつければいいのかアドバイス頂ければ嬉しいです。
(Mさん)

またロックマンネタか!と辟易されてるみなさまもいらっしゃるかと思いますが、きっと気のせいです。笑
ていうか、まあロックマンをネタにした心理のお話なので、関係ねぇや、などと思わずお付き合いしてくだされば幸いです。
今日はそないロックマンネタでもありませんしー。

ということで、ロックマン氏との格闘においてはやはりそれなりの長期戦を覚悟する必要がありまして、近づいては離れ、離れては近づき、シャッターを下ろされては突撃し、返り討ちにあって退却し、再び潜入を試みる、的な気長な作戦が求められるものです。

もし彼でいいならあきらめないほうがいいですし、「無視するような人でなく優しい彼氏に愛されたい!」と思われるならば、次を模索するのもいいでしょう。

となるとこっちの問題の方をまずは扱っておきたいですね。

>男の人と親密になると搾取されるような気持ちになるのです。恋愛が絡まない優しさは受け取れるけれど、好意を感じると見返りを求められる気がして奪われる気持ちになります。

パートナーシップの問題も、つい「彼が!」と他人軸になってしまうことが多いのですが、そこで責任転嫁せずに「彼はあたしのどんな問題を見せてくれているのだろう?」という視点に立つことがとっっっっても大事です。

あいつも悪いけど、あたしもたいがい悪いんだよな、的な。(だからって責める必要はないですけどね)

「男の人と親密になると搾取される気がする」という問題、意外とちょくちょく耳にするものです。ブログでも扱ったことがあるような、、、、でも、あれ、カウンセリングとかだったかなあ??

で、その搾取されるような感覚を作ってるのはやはり「父」ですよね。

その感覚があるからロックマン氏に恋してしまうまであるほどです。

(1)両親共に過保護。愛情深さゆえに自由がなく息苦しい
(2)束縛しがちな問題児の父を中心に全てが回る昭和な家族
(3)私は兄弟の中で一番気に入られていたと思う中で逃げられず、愛される事は犠牲になる事だ
(4)父からの性的なイタズラ
(5)別で性的被害を受けた事も度々あり、男性が求めてくる事を気持ち悪いと思っています。

まるで人質に取られていたような感じだったと思うんですよね。

確かに愛されてるれど、不自由で、拒否権がなく、相手の望むように振舞わなければならない人身御供にされたような感覚でしょう?

しかも、そこに性的ないたずらも入ってくるならば、そりゃ親密になるのが気持ち悪くなるわな。

外から見れば仲良しで平和な家庭だったかもしれませんが、その実、かなり息苦しく、窮屈で、決して「安全」とは言えない心理状態の中で育ったのかもしれません。

今の時代、意外と(1)の家庭に育った方が多いんですよね。

だから、ぱっと見は問題なさそうな家族なのだけど、実はだれかがそのために犠牲をしていて、窮屈で、決して幸せを感じられない状態なんです。

そこで「幸せだと思い込まねば!恵まれてるんだから感謝しなきゃ!」と思い込もうとしていたり、「こんな愛されてるのに不満を抱えてる自分って最低!と攻めてしまっていたりする方も多いわけです。

「素直になんなよ」というのが私からのメッセージです。

恵まれてるように見えるからって、自分がそう感じていなければ幸せじゃないわけです。
愛されてると頭で理解したって、心がそう感じられなきゃ、幸せじゃないんです。

だから「嫌なものは嫌なんじゃー!!」という姿勢はとっても大事です。

特に(4)が入ってくると、ほんと異性との親密感が苦しいものになってしまいます。

その上(5)もあるわけでしょう?

そりゃ、男なんてキモいって思っちゃうのも無理はありません。

だから、なかなか親密になれないロックマン氏を好きになるのかもしれません。

だから、どこから手を付ければよいかと言えば、やはり「家族」かな、と思います。

あるいは、もう少しお話を伺ってみると(4)(5)あたりに注目すべきかもしれません。

例えば、

>なのに自分も触れ合いたい気持ちはあって矛盾して嫌になって私が逃げてしまうのです。

これってけっこう辛いことだと思うんですけど、そういう経験をしてきたのになぜ「触れ合いたい」という気持ちがあるのか?
この辺にMさんのテーマが隠れてることもよくあるものでして。

ただ、その辺ははっきりしたことが癒えないので今日は「家族」の方に目を向けてみましょう。

家族の中でお父さんのご機嫌を取るための人身御供になった、というのは大げさかもしれませんけど、でも、Mさんの中にも「あたしがお父さんと仲良くしていれば、家族みんなが丸く収まる」という思いもあったかもしれません。

だから、ほんとうは嫌なんだけど、頑張ってお父さんに付き合ってあげたところも多いと思うのです。

つまり、父に愛情を搾取されてきた、という面があるのです。

もちろん、過保護だけど愛情を注いでくれていた部分もあるでしょう。
生活費や学費を頑張って稼いでくれた恩もあるでしょう。

しかし、その一方で、たくさんの犠牲と我慢があったのも確かだと思います。

そもそも家族のこうした問題って、それが問題と気づくことすら難しいケースもあります。

親から「あなたのためよ」とか「あなたがいい学校に行けるために頑張るからね」と言われたら、愛情を押し付けられているような気がして嫌なんだけど、けど、それはありがたいことなんだ、と思い込もうとしてしまうものです。

しかも、子ども時代は親の庇護の元で育つわけですから、そうやすやすと反抗することもできません。

だとすると、自分が父親から一番気に入られていて、自分が求められているのであれば、それに応えなければ!!と思ってしまうのが子どもってものです。

この葛藤ってかなり苦しいんですよね。

さらにそこに性的ないたずらも入ってきたなら、家族の距離感ってほんとうに苦しいものになるでしょう。

だから、仮に大好きな人ができて、その人がいっぱい愛情を与えてくれる人だとしても、素直に心を開くことができなくなります。

父を投影して「この人もあたしの愛情を搾取しようとするに違いない」と思い込んでしまうだけでなく、距離が縮まったら、あんな犠牲をしまくらなければならない」と思うわけですから、それは避けたいものです。

ときには「父と一緒にいたときのように委縮してしまい、全然自由じゃない!」と感じてしまうこともあるでしょう。

つまり、彼との距離が縮まれば縮まるほど、自分は苦しく、楽しくなくなり、搾取される恐怖心に支配されるようになるのも無理はないのです。

これは言い換えれば、未だに父がMさんのすぐ近くにいることを示しています。

このへんって一人暮らしていても、10年口をきいていなくてもあまり関係ありません。

むしろ、一見心理的距離が離れているように見えて実はそうじゃないから、彼氏を作ろうと思ったときにその感覚が出てきてしまうのでしょう。

「今も心の中に、父の傍でじっと我慢して犠牲している自分がいる」と思ってみてください。

だから、その自分を父から切り離し、自由にしてあげる必要があるわけです。

それをイメージワークやロールプレイセッションで実践することもできます。

また、そうして父のすぐそばにいる自分の本音とも向き合いたいものです。

確かに嫌な気持ちが強いですし、窮屈で苦しいわけですけれど、それだけなのかな?

父のことが好きで一緒にいたい自分。
父を助けたい、父を癒してあげたいと思っている自分。

もしかしたらそんなポジティブな思いも隠れているのかもしれません。

こういう気持ちがあるから「触れ合いたいと思う一方で触れ合いたくない」という葛藤が生まれてるのかもしれません。

だとしたら、その気持ちと向き合ったうえで、手放していきたいものですよね。

ここでは父と心理的な距離を取っていくものです。

こういうとき、私はこんな見方をしていきます。

「推さなかったMさんは父の近くにいなきゃいけなかったんだけど、大人になったMさんはどう?自由に動けるようになったよね?」

つまり、子どもの自分と大人の自分を切り分けて見つめてみるわけです。

これは「サーカスの象」という逸話に基づくものです。

小象がつながれていた杭と鎖はどうしたって外れることがありませんでした。
だから、小象にとってそれは決して抜け出すことのできないものになってしまったのです。
そのまま成長し、大人になった象からすれば、簡単に外せる杭と鎖で素が、その思い込みが強いがゆえに、もうこの杭と鎖からは逃れられないとおきらめてしまったのです。

じゃあ、もう一度、ほんとうに抜け出せないか試してみませんか?というわけです。

これは人間の心にも言える話でして、子どもの頃に染み付いた思い込みを大人になっても適用しちゃっていることって案外いっぱいあるものです。

だから、家族のために愛情を搾取されようが父の傍にいたMさんは、感覚的にもうそこからは抜け出せない、と思い込んでいるだけなのかもしれません。

じゃあ、改めて、大人になった自分でそこを見つめていきましょう、というわけです。

そうすると大人の象徴であるセクシャリティと向き合ってみるのもひとつの手なのです。

ただ、そこでは(5)の問題がまた立ちふさがるわけですね。

おそらくMさんはご存じだと思いますけど、とってもセクシャリティが強い女性です。
だからこそ、そのエネルギーを自らが恐れるようになってしまいます。

となれば、そのセクシャリティと向き合い、自分を解放してあげることで一気に変わる可能性を秘めているとも言えます。

自分を大人女子として扱ってあげることが一つの手かもしれませんね。

という風に表面上はロックマン氏との距離が近づかない問題であっても、内に潜れば、まず、親密感への恐れの問題があり、さらに掘り下げてみれば、お父さん問題に行きつくわけですから、そこに手を付けてみてはどうでしょう?というのが私からの提案なのです。

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東京:1/25(土)12:00-17:00
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異性と親密になると相手から搾取されるような気がしてしまう。


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