女性側要因のセックスレスはどう解消していくことができるのか?



例えばセックスや性的なものに対するイメージが悪く、嫌悪感がある、ならば、そのイメージはどこから来たんだろう?ってことを考えていきます。
そうすると親子関係、思春期、過去の恋愛などに何らかの問題があることが分かってくるので、そこと向き合っていきます。
レスを解消する!という目標も良いですが、もっと幸せな夫婦になるぞ!という目標にした方が向き合いやすいことも多いですよね。

こんにちは!女性側要因のセックスレスについてのリクエストはあまりないように思い、ご相談したいです。
結婚して半年、付き合ってから3年経ちますが、付き合って一年たったころ(同棲開始ごろ)からレスです。私27歳、夫は5つ上です。
私側が彼を性的に見れないです。でもキスやハグはいつもたくさんしているし、彼から迫られることも特にないし、たまにレスだよねーみたいな話はするものの大きな問題だとは思っていませんでした。

それが、今年の年越しでホテルに泊まった際に、彼からレスについてどう思っているのか聞かれたり、若干迫られ?たりして、パニックになって「今はしたくない」と言いました。
夫に久しぶりにそういう雰囲気を出されてなぜかショックを受けてしまい、自分のことも夫のこともすごく気持ち悪く感じてしまって「なんか自分のことがすごい気持ち悪いから、自分を曝け出さないといけないセックスが今はしたくない、でも頑張って直すから」と言いながら自己嫌悪に陥って大泣きしてしまいました。
夫は特に私を否定することなく寝るまでそばにいてくれました。
元々セックスはそこまで好きではないし、最近は男性に抱かれることにそもそも興味がわかないです。
性欲も今そんなにないです…
夫のほかは一人しか付き合ったことないですが、その人とも距離が近づくにつれ私が要因のレスになりました。

夫は次の日に「もうセックスはしないものだと思って生活していく」的なことを言ってきましたが、わたしが泣いたり拒否したのがめちゃくちゃショックだったんだと思います。
元々子供のように甘えてくることが多かったですがより重症化しました。
セックス以外はうまくいっていて普通に仲良しです。めちゃくちゃ大事にされていると思います。でも度を超えて子供扱いされることも多く、私もそれに甘えてしまうことも多いです。
将来的には子供もほしいので、夫もこのままではまずいと焦ったんだと思います。

昔、真島あみさんに「自分を斧で殴りつけている感じ」と表現されたほど自己嫌悪がそもそも強く、セクシャリティの抑圧もたぶんキツめだと思います。欲に対して抑圧的な家庭で育ちました。

でも私も子供は欲しいし、彼に悲しい思いをさせるのは嫌だし、できれば愛情を感じる繋がりとしてのセックスはほしいです。
私はどこから手をつけたらいいんでしょうか。

関係あるか分かりませんが、ここ1年ほどは推しやかわいいと感じる人(男女関係なく)を性的にいじめたいor私の代わりに誰かいじめてほしいという欲求が強くアンダーグラウンドでしか性欲を感じられないかもしれません。夫や、カッコいいな~と思う人にはそういうことは思いません。

とっ散らかってしまい申し訳ないのですが、もし使えそうでしたらネタにしてください。
(Yさん)

拒否してるのが女性側というネタってそんななかったでしょうか?
意外~!な感じがしますーーー。
カウンセリングではけっこう多いのですけれど、ブログではあんまりなかったんですね。
貴重なネタ、まことにありがとうございますー!!!

とはいえ、こうしたレスの問題ってね、かなり深い意味を持っていますし、夫婦関係においても離婚につながるものでもありますし、自分が拒否してる場合って、それで次のパートナーを見つけても同じことになってしまうので、やっぱりきちんと向き合った方がいいですよねー。

さて、繊細なテーマですのでカウンセリングでも慎重にひとつひとつお伺いしていくのですけれど、たとえば、この部分、

>夫のほかは一人しか付き合ったことないですが、その人とも距離が近づくにつれ私が要因のレスになりました。

ということですと、やっぱ親密になるところで何か心境的な変化が生まれてるのかなあ?と思うわけです。

で、心理的に見ればセックスって「距離がゼロっていうより、見方によってはマイナスだよね?」というほどの親密なものですから、その近い距離が苦手なのかもしれん!というのがひとつの見方です。

昨日のネタにも通じる話ですが、その親密な距離が苦手だからオナニーの方が好き、というケースも昨今は多いものです。

>セックス以外はうまくいっていて普通に仲良しです。めちゃくちゃ大事にされていると思います。

そう、最近のレスの問題ってYさんご夫婦みたいに「仲良し」なことが多いんですよね。

「友達みたい」とか「きょうだいみたい」という表現をされる方も多くて、「まあ、だからだよねー」という話になるわけです。

きょうだいだったら当然セックスはないし、その対象にもふつうはなりません。
友達ともそうですよね。性的な関係にはならないわけです。

しかも、最近は優しい男性(しかも清潔感もあるし、家事もできる)が増えているためか「夫を女友達みたいに見てしまってる」なんてことも珍しくないわけです。

つまりは「男と女」というよりも、そうした性別を外した中性的な夫婦関係になっているんだろうな、と思うのです。

>でも度を超えて子供扱いされることも多く、私もそれに甘えてしまうことも多いです。

で、そうなんですよねー。

「きょうだいみたい」を飛び越えて「父・娘みたい」とか「母・息子みたい」になってる夫婦もとっても多いわけです。

子ども扱いされるってことは夫氏から見たらYさんは「とてもかわいい」のだろうと思います。

そうするとYさんは「娘(子ども)」になれますよね。

パパに甘える娘になれてとてもうれしいわけですし、パパに愛されてる娘気分はとても幸せですし、なんせ楽ですよね。

そしたらやっぱ人はそっちに流れてしまうのが常でして、それゆえ、「家では娘、外では女」という形でアンダーグラウンドを作っちゃう方もいます。

となると、Yさんには「リアルパパとの関係をじっくり聞かせてもらおうじゃねぇか」という話になりますし、同時に「じゃあ、ママはどんな人で、どんな関係だったんだい?」とさらにツッコミたくなるわけです。

パートナーシップの問題の際、よく「子ども時代に満たされなかった感情をパートナーに求める」という話をさせてもらいます。

「甘えたい!」のに「甘えられない!」子ども時代を過ごしてきた場合、甘えたい気持ちは抑圧されて心の中にずっととどまっており、それが甘えさせてくれる彼氏・夫の出現によって解放されてしまうわけです。

ただ、「満たされなかった感情をパートナーに求める」だけではなく、その逆もまた成り立ちます。

「パパにすごく愛されたから、夫にも同じように愛されたい」という風に思うものです。

そう、人は満たされているものは満たされ続けたいと思うものなのです。
(生活水準を落としたくない!という欲求が強いのと同じですね!)

だから、このお話だけで「Yさん、パパに愛されなかったんでしょ?」と決めつけるのは早計でして、その逆のパターンもあるんです。

だから、カウンセラーはちゃんとあれこれ質問させてもらうわけです。

そういうわけで、Yさんや同志のみなさまに振り返っていただきたいのは幼少期~思春期くらいまでの父・母との関係です。

また、その思春期になりますと私たちはみんなタイミングの差異はあれど性的に目覚めます。それは本能的なものでして、子孫を残すためにセクシャリティが解放され始めるんです。

そうして体が子どもから大人へと自然と変化していくのですが、その一方で、メンタル面は環境の影響を大いに受けるものですから、「体は大人だけど、心は子どものままとどまっている」というケースも生まれるわけです。

そうすると、生理が来て子どもが産める体になっているのだけど、心はまだ子どものままとどまっていて(というか子どものままいたい気持ちがあって)、体と心の分離が進んでしまうことも多いんですよね。

そのときセクシャリティというのは強い嫌悪感や罪悪感を伴うこともあって「汚い、臭い、気持ち悪い」と感じられます。

特に性的な嫌悪感が強い家族だと、そうしたことはタブーになりますので、性的なものに対する抵抗も深まります。

そういうわけで思春期というのはたいへん自己嫌悪が強いものでして、私のブログでもよくよく触れてますが、セクシャリティが強い人ほどそれを抑え込むために自己嫌悪が強くなるものです。

それゆえ、彼との距離が近づくと嫌悪感が出て、彼を遠ざけたくなる or 逃げたくなる or 自分のことをが好きな彼を気持ち悪いと思ってしまう、といった状態になるものです。

加えて、性的なトラウマがあれば、やはり性的なものに対する抵抗も強くなるわけでして、ゆえに思春期の頃の過ごし方はものすごく重要な意味を持つんです。

Yさん、同志のみなさまは思春期(中学高校時代前後)をどう過ごされたでしょうか?

>昔、真島あみさんに「自分を斧で殴りつけている感じ」と表現されたほど自己嫌悪がそもそも強く、セクシャリティの抑圧もたぶんキツめだと思います。欲に対して抑圧的な家庭で育ちました。

あみちゃんにそんな風に言われるってことはかなりの筋金入りってことっすね!笑

セクシャリティがとっても強い
 ↓
でも、それを解放しちゃいけない(家庭的な環境等)
 ↓
自己嫌悪がものすごく強い

という風になったのかもしれません。

この「自己嫌悪の強さ」というのがYさんの今の一番のテーマかもしれません。

自己肯定感を上げていく、自分のことを好きになっていく、自分らしく振舞えるようにしていく、この辺を意識して取り組まれると良いかもしれません。

自分のセクシャリティを禁止してるわけですから、パートナーのセクシャリティだって当然ながら禁止します。

Yさんに近づくためには「男」じゃダメ、すなわち、「子ども」「パパ」「ママ」「お兄ちゃん」「弟」「おじいちゃん」じゃなきゃダメってことですね。

当然自分も「女」じゃダメなわけですから、「子ども」「ママ」「お姉ちゃん」「妹」「おばあちゃん」になるわけです。(まあ、さすがにおばあちゃんは抵抗あると思いますけど)

その結果、レスになるし、セックスなしが当たり前の夫婦になるんですけど、それ以外ではうまく行ってるわけですから、レスの問題を見て見ぬふりしても生活はほとんど困らないんですよね。

でも、やっぱそれは表面上のことで、レスも長引くとそれが習慣化されて向き合おうと思っても抵抗が強くなっちゃいますし、やはり浮気や離婚の問題につながることもあります。

感情面でも「仲は良いけどなんか寂しい、虚しい」という思いが出てくることもあります。

それで夫がほかの女に走っちゃうこともありますし、その不満がモラハラとなって別の形で出てくることもあります。

今回、改めてレスについて夫婦で話し合えたことは良かったと思うのですが、じゃあ、これからどうするの?という点については頭を抱えてしまうかもしれません。

ということで、やはりカウンセリングなどを利用されたほうがいいんじゃないかと思う今日この頃なのです。

さて、

>関係あるか分かりませんが、ここ1年ほどは推しやかわいいと感じる人(男女関係なく)を性的にいじめたいor私の代わりに誰かいじめてほしいという欲求が強くアンダーグラウンドでしか性欲を感じられないかもしれません。夫や、カッコいいな~と思う人にはそういうことは思いません。

「推し」「かわいい人」のことはいじめたく、「夫」「かっこいい人」はそう思えない、この違いって何だと思いますか?

特に「かわいい人」と「かっこいい人」で何が違うのか?ってのを考えてみてください。

基本的にYさんは「かわいい人」の方が好みですか?

抑圧しまくっているセクシャリティが夫やかっこいい人に向けては(おそらく恥ずかしいし、嫌悪感が強いので)出せないんだろうと思います。

しかし、「推し」や「かわいい人」に対しては“惜しみなく愛情を注ぎたい”という思いがあるのでしょう。

その愛情が“性的にいじめたい”というSな発想になっている可能性があるのかな、と思います。

感情ってのはとにかく解放されたいものですから、常に出口を探しています。

水の流れと似ていますね。

ストレートに夫に対して愛情を示せないとなると、そうじゃないところで出口を見つけようとするんですね。

それがこういう気持ちとして出てきているんじゃないのかな?と推測するわけです。

また、「性的にいじめたい」というのが具体的にどんなシーンなのかによるんですけど、好きが高じて支配欲、独占欲に変わってきてるのかもしれません。

まあ、それはまた機会を改めて具体的にお聞かせいただけたらいろんなことが分かると思うんですけど、とても象徴的な気持ちだと思いますので、変にそんな自分を嫌って抑圧しないでくださいねー。

>でも私も子供は欲しいし、彼に悲しい思いをさせるのは嫌だし、できれば愛情を感じる繋がりとしてのセックスはほしいです。

この気持ちが何よりも大事なんです。
どんな問題を乗り越えるにもやっぱ「愛」なんですよね。

ここまでお話してきたのと合わせてまとめです。

・両親との関係を見つめなおしてみる。
・思春期の頃を振り返ってみる。
・性的なことに対していつ頃から嫌悪感を抱くようになったのか?(興味を持ったのか?)
・性的トラウマと思えるものはあるか?
・どんな自己嫌悪があるのか?(自分のどんなところが嫌いなのか?)
・大人の女性としての自分をどう見ているのか?
・大人の女性になることにどんな抵抗があるのか?
・自分にとって「夫」とはどんな存在なのか?
・「夫」に対する愛情を再確認してみる。

こう書くと壮大な話になっちゃうんですけど、要はこの中で優先順位を決めたり、これから向き合っていくポイントを見極めたりしていくんです。

ちなみにカウンセリングではお仕事とか推し事とかにを目を向けて、Yさんのエネルギーの状態を見ていくこともしています。

将来のヴィジョンを描くためでして、レスの相談に来られた方に「とりあえず推しのライブに行ってもっとエネルギーを爆発させてきてください!」という宿題を出したこともあります。

全然関係ないように見えて、エネルギー問題ですから実は大きなつながりがあるのです。

まあ、まずは今の自分を受け入れながら(自己肯定感をあげながら)、次なる一手を模索していくことにしましょう。

ちなみに最近、離婚騒動からの夫婦関係修復、そして、レス解消を成し遂げられた奥様がいらっしゃるんですけど「セックスがすごくいいものだってしみじみ実感してる」とのことですので、ぜひ希望を持ってくださいませー!!

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