彼が家に置いていった洋服、歯ブラシ、メンズの化粧品に不快感を覚えて捨てたくなるのですが。。。



自分の部屋は自分の心を表します。
彼氏が置いていったものは彼氏そのものを表します。
ということは、なぜか彼氏を心の中に入れたくない!と思っている自分がいるんですよね?
それってなぜなのでしょうか?

根本先生、いつも本やブログを愛読しているAです。

私には付き合ってる風の彼氏が居ます。

なぜ付き合ってる風と表記するのか?というとイマイチ付き合ってる感覚がないからです。

というのも、かつてお付き合いしてきた人たちは頻繁に会い時間を共にすることも多いし、会えなくても連絡も多かった人たちで、数ヶ月に1回会えればいいみたいな人は居なかったので付き合ってる感覚がありません。
(数ヶ月に1回会うとかどちらかと言えば友達みたいな感じです。)

遠距離になる前からそんな感じなので物理的な距離はあまり関係なく思っています。

さて、そんな彼が先日、家に来た時に荷物を置いて帰るようになりました。
洋服、歯ブラシ、メンズの化粧品………

「いやいやオンナかよ」って思っちゃいました。
(ジェンダーレス的な世の中には不適切な言葉ですね、すみません…)

何となーく……束縛されてるような感覚がしてそわそわするんです。

商品なのに彼に監視されているような。

何となーくきもちわるい……(笑)

もうめちゃくちゃこの荷物を「排除したい」「捨てたい」………(笑)
欲に駆られて葛藤しています。

何なんでしょう、この不快感。

友だちの荷物を預かるのなら大丈夫なのに。

思い当たることといえば私はひとり暮らしをしてから親を私の家にあげたことも1度しかありません。(18歳の時に1度だけ。)

小さい頃、母は部屋を勝手に片付けて物を捨てたり、手帳を勝手に見ては友だちを否定したりすることがあったので嫌だったなという記憶とひとり暮らしを始めてすぐの頃、宗教をしている母が私の家の住所を母の知り合いの宗教信者に勝手に教えて、宗教勧誘をしつこくされてから家を教えなくなりました。

今は荷物を送ってくるので住所を教えてますが、それが出来るようになったのもここ、4.5年の話。

家に男性が居ることが不快なのか?と考えたこともありました。
小学生までは両親共に一緒に住んでましたが、その後両親は別居、父のいない生活。
私も結婚生活を5年しましたが元旦那さんは殆ど家に居ない人でした。

なのでひとりで生活してる方が長いです!

この不快感を取り除くことは出来ますでしょうか??

(かつて元彼の時にも元カレ事追い出したことがあります………)

このままでは荷物を捨てそうです。
(Aさん)

部屋って「心」を表すものですからね。

・母が部屋を勝手に片付けて物をすてる。
・手帳を勝手に見て友達を否定する。
・宗教の勧誘をしつこく受ける。

そうなるとガードは固くなりますよね。

そこに離婚や元カレのことも絡んでくるのでしょうか?

友達の荷物を預かるのは「一時的」だからかもな、と思うんです。

あと友達だから。侵入される恐れはないでしょう?一定の距離が保てるというか。

ちなみにAさんにとって「彼氏」と「友達」とでは何が違うと思いますか?

彼が置いていった洋服、歯ブラシ、メンズの化粧品等々は「彼そのもの」を表すので監視や束縛されてるような気がすると思うんですけれど、そしたらやっぱ彼氏に母を投影しちゃってるのかもしれませんね。

それくらい恋人というのは心理的に近い存在なのでしょう。

ちなみに結婚していた5年間は、夫氏はあまり家にいなかったとはいえ、荷物はたくさんあったわけでしょう?不快感はなかったんでしょうか?

もし、あまり不快に感じていなかったのであれば、その離婚が今につながっている可能性もあるかもしれません。

ということで、こういうのを「親密感への恐れ」と言います。

心理的にパートナーと距離を縮めることを恐れる心理です。

「これ以上、あたしに近づかないで!!」と鉄壁のガードを用意するのです。

相変わらずロックマンネタが多い私のブログですけれど、親密感への恐れの典型的な事例が「ロックマン氏」であり、「ロックウーマン氏」です。

傷つくことを恐れて壁を作るんです。

数か月に1度しか会えなくて、付き合っている風なおふたりですけれど、もしかすると潜在意識的にはそれがお互いの適距離なのかもしれません。現時点での。

でも、少なくとも彼はもう少し近づきたい気持ちがあるみたいです。

それが「洋服、歯ブラシ、メンズの化粧品」などに現れているみたいです。

さて、どうしましょう?

もっと彼と親密になることを望みますか?
それとも少し考えたいですか?

こういうお話になると、差し支えなければセックスはどうなのか?が気になるものです。
スキンシップは取れているか?という。

また、同じレベルでコミュニケーションがどれくらいとれているか?というのも知りたいところですね。

あまり連絡も頻繁にとってないみたいですけれど、そこはどうなのでしょう?

Aさんとしては今までの恋愛と勝手が違うのは分かるのですけれど、この状態で「さびしい」とか「つまんない」みたいな気持ちは出てきませんか?

こうした親密感への恐れは一般的に年とともに増えていくものです。

人間関係で傷ついた分だけ壁を作るからですね。

だから、これを克服していこうと思えば、過去の親密になった人たちをずらっと並べて、その一人一人と向き合っていくことをやっていきます。

スタートは母、そして、父、きょうだい。
他に身近な人がいればその人も。

さらに、親友、歴代の恋人、そして、元夫。

がっつり丁寧にやるならひとりひとりを思い浮かべて「今、どんな感情をその相手に持っているか」をチェックしていきます。

「ああ、懐かしいなー。そんな奴もいたなー」と思うのであれば、卒業してます。

けれど、モヤっとする、イラっとする、心がざわつく、嫌な気分になる、思い出したくもない、等々のネガティブな感情が出てきたら、今度はそこにフォーカスします。

何か未消化な感情があるんです。

怒り、悲しみ、痛み、恐れ、不安、惨めさ、嫉妬、寂しさ、罪悪感、無力感、無価値感、無意味感、さまざまな感情が想定できます。

その感情がなぜか引っかかって抜けなくなっているので、ざわつくわけです。

だから、それを解放していきます。

カウンセリングでは話をしてもらったり、イメージワークをしたり、セッションしたりすることが多いです。

宿題にするなら、その人たちにお手紙を書いてもらうことが多いです。
出す手紙じゃないのですけれど、相手宛に今、言いたいことを吐き出していきます。

それをすっきりするまで繰り返します。

また、先ほどセックスの話をしたのですけれど、思春期を経て大人になるプロセスにおいて、セクシャリティが成長していくのが私たちです。

そのセクシャリティにブロックがかかっていると異性を近づけることができなくなります。

つまり、セクシャリティに対して嫌悪感や恐怖心があれば、せっせと壁を構築してしまうのですね。

実際にセックスに問題があるケースはもちろん当てはまるんですけど、セックスに問題がないように思っていても「実は・・・」ということがあって、なかなか難しいところがあります。

例えば、「セックスが彼からの愛情の証」という風にとらえているならば、それは他人軸なので、じゃあ、自分軸で見たらどうなるか?と言えば、見解がガラッと変わってしまうことも珍しくありません。

「彼に求められてるからするのであって、自分から求めるものじゃない」なんて風にとらえているわけですから、じゃあ、セックスに対しての意識はクローズなんですよね。

この辺はだいぶディープな話に遡ることも多いです。

母が性的なものを毛嫌いしていた、とか、性的なトラウマがある、とか、性欲が強すぎるので封印している、とか。

セクシャリティブロックがあれば、それを外していくのも大切なアプローチです。

でも、こうしたプロセスって一朝一夕に片付くものでもありませんから、それなりのコミットメントが求められるのも現実です。

一発で良くなっちまえばいいんですけど、やっぱり一発目はスタートで、そののち、少しずつ変化していくことが多いからです。

だから、継続的にこの問題と向き合うだけの意識が必要なんですよね。

とはいえ、じゃあ、Aさんが親密感への恐れを癒したら彼氏べったりになるかと言えば、案外そうでもないんですよね。

適切な距離というのがお互いにありまして、お互い大人ですし、べったりがベストな距離感かというと微妙です。

学生時代の恋愛って「毎日一緒にいたい。一時も離れたくない!」だったりしませんでした?え?違う?武闘派女子はそんな時代は過ごしてない?失礼しました!

まあ、20歳のときはそう思ってたとしてくださいませ!(強引)

でも、そこから10年経って30歳になったらどうでしょうか?

「いやー、そんなべったりは疲れる。無理。ひとりの時間も欲しい。」なんて変わりませんか?

自立した分だけ、一人時間も大切ですし、べったり以外の愛情表現も学んでいくものですから、適切な距離感も変わって行くんです。

そして、現代はまた夫婦の形もほんと様々ですよね。

お互い世界を飛び回る仕事をしているから、会うのは月に1回、今月はシンガポールで、来月はロンドンで、みたいな夫婦もいるくらいです。

別居婚・週末婚も珍しくなくなりましたね。

だから、お互いに心地よい距離を探ったらそうなった、という結果論であって、それは相手によって異なるんです。

だから、Aさんと彼氏がどういうところに収まるかはその時々で変わって行くと思いますから、そこは楽しみにするくらいでいいかな、と思います。

ということで、親密感への恐れがテーマだな、ということでご認識いただけたら幸いです。

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