夫との性の不一致から分かること、そして、性に対する罪悪感と向き合ってみること。



セックスってふだん見せない自分を見る機会だと思っています。相手にしても同じ。
ただ、それを引き寄せているのは自分自身である、という解釈も重要で、相手のせいにしているだけではなかなか問題は進展しません。
特に性に関しては向かいにくいテーマですから少し気合が必要かもしれませんね。

根本先生、ベットの上の男心が分からなすぎて、ご相談します。

今年スピード婚した私の旦那は世話好きで、あらゆることでリードしてくれます。しかしセックスとなると、いきなり『スンッ』。
服も脱がせない、前戯も目を瞑ったまま無言、最終段階では彼は動かないので、仕方なく私が上に乗るんです。

もちろん襲うのはいつも私です(早朝が狙い目)。意識が朦朧とした手にローション握らせズボンを脱がせ、行為をすすめています。手慣れたもんで大体成功しますが、私がしたいのはこういうんじゃない。

話し合おうとしても「俺には性的な欲がないから」と取り付く島もなし。でも、身体は反応しているし、ロマンチストかつ情熱的な人だし、なんやかんや責められると嬉しそうだし、色々ダウト。
出会ったときは私のほうが性に罪悪感があり処女を貫いていたのに、あっさり突破するほどめちゃくちゃリードしてくれたこともありました。

やればできるくせに、セックス以上に面倒なことを沢山自らやってくれるのに、嫌いじゃないくせに、「俺はできない」と頑なに言い張るのはなぜなのですか?

色々とあけすけな表現ですみません。経験の少ない私にどうか男心をご指南ください!
(Sさん)

ちょっと前にブログで採用させてもらった方がカウンセリングに来てくださいまして、「セックスネタって採用率高いんですか?」とお伺いになられました。

ご自身のネタもごりごりのセックスネタだったためですが「それくらいよくネタをいただくんです!」とお答えするわけです。

基本的に「あるあるネタ」を中心にブログ記事にしていますので、「ああ、こういう話よく耳にするなあ」というものをどうしても選んでしまうのですね。(たまにマニアックなネタに飛びつくこともありますが)

でも、こういうところも投影の法則があるから面白いですよね。

個人セッションでも1,2回の応募で予約が取れると「取りやすいんですね!」と思いやすいようですし、ネタにしても採用されると「きっとみんなのネタを扱ってくれてるんだろうな」とか思っちゃうかもしれません。

実際は3分の1くらいかなあ、半分くらいかなあ?
ということで、そんなネタをお持ちの皆様はぜひとも送っていただけたらと思います!

ネタの送り先はこちら

さて、「性的な欲がない」という夫氏の話、これも実はあるあるなんですよね。
たまにその逆のご相談もいただくのですけれど、「いつもあたしから襲わなきゃいけない!」「全然サービスがなっとらん!」という苦情が寄せられることの方が多いです。

先日もレスのカウンセリングをしていたのですけれど、やはり夫氏は「俺は淡泊であまり性欲がない」と言っているようでして離婚を考えておられました。

そこから話をディープに掘り下げていきまして、なぜか「厳しかった母親との関係」にたどり着いたものです。

レスと母の関係ってなに?つながってんの?と思われるかもしれませんが、この行間に数十分のやり取りがありまして、ご本人も「ああ、なるほど」と納得されておりました。

>今年スピード婚した私の旦那は世話好きで、あらゆることでリードしてくれます。しかしセックスとなると、いきなり『スンッ』。

まずはご結婚おめでとうございます!

世話好きでリードしてくれる男性なんて「待つ女」たちにとっては垂涎の的ですからSさんの言葉で希望を持ってくれたらうれしいです。

さて、「セックスってその人の本当の姿を見せてくれる」というのが私の持論でして、例えば、外ではすごく自信満々で仕事もできるのにいざとなるとおとなしくて繊細って男性もいます。

その場合、外側の顔も嘘じゃないけれど、ほんとうは自分に自信がなくて繊細な人なんだな、と理解するのが望ましいわけです。

一方、ふだんはパッとしないし、これといった魅力はないのに、ベッドに入ったとたん絶倫であることが判明するようなケースもあり、その場合は、実はものすごく豊かな男性性とセクシャリティを持った方なんですね、と解釈できます。

また、ふだんは冷たい人なのにベッドの中では甘えん坊という話も耳にしますし、情熱的でアクティブな人だと思ったのに実は受身だってこともあります。

セックスってのはその人が持ってるパターンを如実に表してしまうのですね。

だから、自身を振り返って、ふだんは大人しいのにセックスは積極的という方は、たぶんもっと人生を積極的に楽しみたいんだろう、と思っていただいたほうがいいですし、日常でもベッドでも突撃部隊って方は「自分自身を生きてる!」と喜んだ方がいいと思います。

で、Sさんの夫氏の話。

じゃあ、めんどくさいこともすすんでやってくれる世話好きだけど、セックスでは何もしないってことから見える本質って何でしょうか?

何もせずに妻任せ、が本来の彼かもしれない・・・なんて思うとゾッとしますよね?

どうなんでしょう?

彼はいろいろと世話を焼いてくれるんですけど、どこか犠牲的なところ、無理してるところって見受けられませんか?

夫婦関係のみならず、仕事や友人関係でも気ぃ使いなところってありませんか?

あるいは「自信のあることはやるけど、自信のないことは手を出さない」みたいな保守的なところって見えますか?

つまり、彼の性格と「ベッド上では妻任せ」という部分がつながっているところがあるかもしれないんです。

例えば、ある夫氏は気配りがものすごくできて優しく穏やかで、それこそ、妻の友人が家に遊びに来たときには夫氏が料理を作ってもてなすような人なんです。

仕事でも職場の仲間はもちろん、取引先からも人気で、営業成績は常にトップなんですよね。

でも、彼のセックスはものすごく一方的で乱暴なんですよね。
はじめは仕事のストレスをそうして発散しているのかと思っていましたが、あるとき酔っぱらって帰ってきた彼がいかに自分を抑え込んで生きているかを滔々と語られて合点がいったんです。

彼は男性性の激しい部分に蓋をしてふだん生きてることが分かったんです。

それで彼女が「実はあたしすごくMかもしれない」とおっしゃったので、その方向でいたすことをお勧めしたところ、お互いの趣味が一致しまして「大阪市内でそういうプレイができるホテルを見つけてよく通っている」とのご報告をいただきました。

しかも、そうしてから彼の成績はますます上昇し、彼女もなぞの昇給を果たすという状況になったそうです。

つまり、Sさんの夫氏も「例えば依存心とか甘えたとか無能さとか無力感とかそういう感情に蓋をして日常を過ごしているのかもしれない」と解釈することもできるのですが、その辺どうでしょうか?

たぶん、もともと面倒見のいい方だとは思うのですが、ちょっと頑張りすぎてるように感じるところはないでしょうか?

セックスで日常とのバランスを取っているという見方をしてみると様々な気づきが得られると思いますし、何ならこれからの生き方も分かってくると思うのです。

さて、こうして彼の話だけで終わることなんてないのが私のカウンセリングであり、ブログでして、むしろ、彼の話は前戯でして、今からが本番と言っても良いわけです。

ここまでの話を「夫」中心に読まれたかと思うのですが、「自分自身」に置き換えてみるとどうでしょうか?

仕方がない状況とはいえ、いつが狙い目なのかを調査した上で「早朝、寝込みを襲うのがベスト」と気づかれたのですよね?(実際、我々人間は寝起きが一番元気で、性欲も高まっているんです。本来はね!)

かつ、ローションをしっかり用意し、本意ではないにせよ、騎乗スタイルでちゃんと目的を果たされているのですよね?

しかも、性に罪悪感がある、という一文も私は見逃しません!!

となるとSさん自身がもともとセックスやセクシャルなものが大好き!ってことだと思うのですけれどいかがでしょうか?

言い換えれば、女を感じること、性的な喜びを得ることが3度の飯より好きでねえ、なんてことはありませんか?

セックスに関しては同性の人たちと比べる機会がないものですから、自分がどうなのかって分かりませんよね?

性欲が強い方なのか、ふつうなのかも、友達とそういう話をしなければなかなか気づけません。

だから、多くの方は自分はふつうだと思っていますし、何なら経験が少ないことを恥じて“過小評価”している方もすごくいます。

その結果「自分はふつうだと思っていたけど、夫から見るとかなり求める回数が多いらしい」というすれ違いも生じやすいのです。

まあ、他人と比べるのは必要じゃないのですけれど、自分の思いが満たされないのは当然不満になりますよね。

で、私がSさんに問いたいのは「そうした性的興味をふだんから表現されていますか?」ということなんです。

自分の性的欲求をどれくらい受け入れられているのか?なんですよね。

レスのご相談もそうですし、頻度が少ない!という苦情に関してもそうなのですが、「夫氏はあなたがそれくらい性に積極的だということを知ってますか?」とお聞きします。

「え?そんなの分かるでしょ?」と思われるかもしれませんが、案外伝わっていないことも多いんです。(夫氏が見ないようにしている、という部分もありますが)

自分が大切なものや好きなものってオープンに話をしますよね?

例えば、実はアニメオタクだけど夫にはあまり見せてない!という妻がいました。

けど、話の端々にアニメ関連の話が出て、家族が寝たあとの過ごし方、休日の行き先、一緒にいるときの目の輝かせ方ですっかりバレていたようです。

最近のネットはパーソナライズされて表示されますからスマホの画面を見られたら何を好んでいるかがすぐにバレちゃいますよね?

そんな風に好きなものって自然と出ちゃいますよね?

じゃあ、セックスに関してはどうでしょうか?

「恥ずかしさ」とか「罪悪感」があれば、徹底的に封印する、というか、むしろ「あたし、嫌い」という態度を取りやすいのです。

だから、ふだんは性的な空気をあえて漂わせない人だっているくらいです。

ということで、やはり私としては「罪悪感」に目を付けたいのですけれどどうでしょうか?興味ありますか?

罪悪感という感情は「自分は罰せられるべきだ」という思いを作ります。

いきなり話がディープになりますが、娼婦というのは性に対する罪悪感を強く、深く持つんです。

だから、望まない相手とのセックス、一方的な奉仕、1日に何回ものプレイ、という風に、見方によっては「罪を償うために罰を受けている」という状況になります。

それで彼女たちは感情を切り、演技力を高め、テクニカルになってその仕事をこなします。

つまり、罪悪感から男性性を強めて自立し、プレイをこなしているんです。

ただ、一部に「風俗が天職」な方がいらっしゃって、その方々には当てはまらないですし、ソープ嬢とそれ以外の風俗嬢の間には明確な違いがあるんですけどね。

もし、今までに「なんかあたしって風俗嬢みたいじゃん」と思ったことがある方は「性に対する罪悪感」を潜在的に持っているかもしれません。

つまり、性に対する罪悪感があるから「風俗嬢みたいなプレイをしている」と思ってしまうし、そういう状況を引き寄せてしまっているのです。

Sさんからすれば、ただ寝てるだけの夫氏に一方的に奉仕するってのは、必ずしも望まないプレイなんですよね?たまにはいいけどいつもは嫌なんですよね?

ということは、夫氏とのプレイそのものが性への罪悪感を表しているのかもしれません。

性への罪悪感というのは一般的に「母との関係」により生まれることが多いです。

母が潔癖で性的なものを嫌っていればなおさらですし、逆に、母が性に奔放だった場合、思春期にそんな母を嫌う分だけ性を嫌うようになります。

また、性的トラウマを持つ場合も、性に対する罪悪感が強まりますね。

Sさんの同志と言いますか「性欲が強すぎることが分かっているからハマらないように処女を守っている」という方も案外いらっしゃるようでして、その場合も何らかの罪悪感が作用していることが多いんですね。

また、日本の社会的に女性が性的興味を持つことに否定的な側面もありまして、それで罪悪感を抱きやすいこともあります。

ということで、夫とのセックスがおもんないねん!というお話から、罪悪感に話が広がるわけですけれど、やはりここは一度、ご自身のセクシャリティと向き合ってみると良いと思うのです。

手っ取り早く個人セッションやグループセッションを利用するのがお勧めです。

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その一方で、自分自身と向き合うならば次のようなワークに取り組んでみてくださいませ。

〇理想のセックスを20パターンほどリストアップし、潜在的欲求に気づくと同時に、そうしたプレイをすることを自分に許可する。

〇性に対する罪悪感を書き出してみて、それぞれがいつどこから誰の影響で生まれたかを見つめなおす。

〇その「いつどこから誰の」の部分を自分なりに掘り下げてみる。

〇自分の性的興味をそのまま表すファッションやメイクを想像し、それに近づけてみる。(ルームウェア、ナイトウェアも含め)

〇一流のオナニストを目指すべく、日々自分の体を研究する

〇自分がセクシャリティを解放したらどんなことになってしまいそうかを書き出してみて、潜在的欲求を知って向き合う。

〇日常生活で自分を封印している部分を探し、できるだけ自分自身を表現できるように意識を変えていく(性的なものに限らず)

〇自らの情熱を発揮できる方法や場所を探して実践する。(カラオケ、スポーツ、買い物、食事等々、したいことをしたいようにしてみる。)

夫氏に関しての提案はもう少し情報をいただいてから見極めたいと思いますので、今回はとりあえずナシですいません。

罪悪感そのものに向き合うのであればこちらも参考にしてみてください。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~

★自分らしい生き方を模索し、実践していくリトリートセミナーへようこそ!。

◎福岡:11/16(土):1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757

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