性格や価値観の不一致は乗り越えられるのか?



そもそも不一致なのがパートナーシップで、そのずれを修正していく過程でお互いに絆が生まれ、よりかけがえのない存在になっていく、というシステムです。
だけどそこでは常に「愛」が試されていると思ってもいいんですよね。
こんな自分でも愛せるのか?
こんな夫でも愛せるのか?という。

俗に言う『性格の不一致』離婚とは?

先生いつも為になるお話しありがとうございます。離婚までは行かずとも…悩みはじめた事を相談させてください。

わたしの主人は、優しくて頭もよく子煩悩、高収入…その割には地味な考え方でして『男子たるもの女子供を守る』的な思想です。それは私には大変ありがたいことなんですが、結婚13年目から~何だか最近合わないわ~と思うことが多くなりました。
彼の人生はいつも波に例えると大波です。出来事もでかけりゃ…やる事もでかい…

そんな大波に乗れるサーファー女子なら良かったんですが、あいにくわたしはSAP系女子です。
SAPとはあまり波のない場所でたちながらサーフボードに乗る比較的おだやかなものなのですが…
彼の考え方、感覚、感じ方が全くあいません。実は彼とお付き合いをしていた頃は、周りに類をみない武闘派女子でした(笑)そこを彼が気に入ったのか「君の遺伝子がほしい」と言われ結婚。

ただ、結婚や子育ての長い間に「ゆっくりのんびり過ごしたい」と言う本来の気持ちが増していき、今や大波には乗れないような女になりました。

仕事は相変わらず自分でバリバリしています。ただ本音はゆっくり過ごしたい…です。
でも、心配性もあり、また彼に起きる波がいつも大きいので、バリバリ働いては備えてしる状態です。
最近は、子どもが大きくなれば離婚もいいかも?とチラつきはじめました。
彼にとっても波に乗れない女子は迷惑では?と思うようにも…

長くなりましたがコノ性格の不一致は、解消できるものでしょうか。人間としては良い人なので一緒にいたいなとは思いますが、疲れているのも本音です。

先生、質問がよくわからなくなっちゃいましたが…アドバイスください!!よろしくお願い致します^^
(Yさん)

質問がよくわかんなくなっちゃったけど、えいっ!って送ってしまうところがさすがです。そういうところ好きです。笑

そして、「ん?どこが性格の不一致なのか?」という疑問にとらわれましていただいた文章を3回ほど読み返してしまいました。

それにしても「君の遺伝子がほしい」なんて言われるのって、自立系武闘派女子の皆様からすれば名誉であり、喜びになるのでしょうか?

もしくはただただひたすら「きもい」と思ってしまうものでしょうか。

自武女には両方いらっしゃいますね。

で、SAP系女子と聞いてもともとSEだった私はドイツのERPソフトを思い出してしまったのですけれど、おっしゃいたいのは「SUP」のほうですよね?Stand Up Paddleboardというやつ。海にぷかぷか浮いてるやつ。

意味が通じればいいんですよ。ちなみにそういう雑なところ、嫌いじゃないです。笑

で、ですね。

>彼の人生はいつも波に例えると大波です。出来事もでかけりゃ…やる事もでかい…

というのは昔からそういう人だということですよね?

で、結婚生活も13年が過ぎ、彼の望み通り遺伝子を残すことも成功したわけですが、

>彼の考え方、感覚、感じ方が全くあいません。

という状態になってるってことですよね。

具体的にはどんな感じなんでしょう?
そして、喧嘩になったり、抑え込まれたり、勝手にあれこれ決められたりして「実害」が相当出ちゃってるって感じでしょうか?

ここには書いてないだけでいろんなことが合わなくて「もう無理!!!」ってなっちゃってるってことでしょうか?

それはまた改めて詳しく聞かせてもらえればと思う次第です。

でも、もともとは

>実は彼とお付き合いをしていた頃は、周りに類をみない武闘派女子でした(笑)

ということですから、変わっちゃったのはYさん自身ってことですよね?

でも、そもそも13年も過ぎれば人の価値観が変わるのも当然でして、別にYさんが悪いわけじゃなく自然現象みたいなもんですよね。

13年といえば子どもでいえば思春期真っ盛りじゃないですか。

夫婦関係にもね、思春期ってのが訪れるんです。
だから、何かと合わなくて反抗したくなる時期ってのが来るんです。

ちなみに「職場」や「仕事」「趣味」でも思春期ってあるんですよー。

そこでどうするか?ってのが人生の大きな選択になることが多いですよね。

とはいえ、そんな“元武闘派”であるはずのYさんですが、

>でも、心配性もあり、また彼に起きる波がいつも大きいので、バリバリ働いては備えてしる状態です。

・・・なんてことをしてるわけですよね?

てことはものすごく単純に「夫氏は妻の心境の変化に気づいているのだろうか?」という疑問が生じるのですけれどどうなんでしょうか?

自武女あるあるのひとつに「自己完結癖」がありまして、状況を自分ひとりで勝手に判断して絶望の淵に落ちたり、悲しんだり、残念がったり、あれこれ決めちゃったりするんですよね。

この辺はじっくりお話を伺ってみないとわからないのですが、夫氏から見れば以前より多少はスピードが落ちたかもしれないけれど相変わらずのバリキャリで、「僕の目は間違っていなかった。君は僕が望む遺伝子を持っている」と感じている可能性もあるんですよね?

あるいは「もうあたしはのんびりゆっくりしたいのー、あんたとは価値観が違うのー」と家の中で駄々をこねており、夫氏も手を焼いているということなのでしょうか?

>長くなりましたがコノ性格の不一致は、解消できるものでしょうか。人間としては良い人なので一緒にいたいなとは思いますが、疲れているのも本音です。

という質問に対してはものすごく大雑把に「愛があれば解消できますよ」とお伝えします。それで場が信じられないほどシラケます。そしてクライアントさんからため息がもれます。さらに「そういうことじゃねえんだよ」という空気が漂い始めます。

>彼にとっても波に乗れない女子は迷惑では?と思うようにも…

やっぱり詳しく話を聞いてみないとわからないんですけれど(こればっか笑)、これはYさんの個人的な判断なのでしょうか?彼の態度や性格を見て、そう思っているってことでしょうか?

それとも彼から明らかにそうと言える言動が出てきてるのでしょうか?

この辺、自作自演の可能性もあるんじゃねえかなあ?と思うわけです。

先ほどの「勝手に自分で判断して穴に落ちる」というやつじゃねえのかなあ?と。

バリキャリ系武闘派女子のみなさまは仕事ができるのはもちろん素晴らしいのですが、その勢いをかってあれこれ自分で勝手に判断しちゃうところがあると思うのです。

思い込みが激しいというか。

だから、やっぱ機会があればカウンセリングなどを受けて客観的な目を入れると良いと思うのです。

「性格の不一致」や「価値観の不一致」というのが離婚やお笑いコンビの解散理由になるわけですけれど、13年もすれば変化が現れるのは当然なんですよね。

はじめのころはうまくいっていたし、性格だってぴったり合っていたのに、その後の人生でそれらが変化してしまうことは自然なことなんです。

子どもが生まれたら「母」と「父」になって立場も変わりますし、「妻」が育児では主人公になることが多いわけで、そこで「夫」との関係も変わらざるを得ません。
そもそもまた出産によって価値観がものすごく変わることだってあるでしょう。

さらに夫の会社での立場、事業の順調さによってもやはり知らないうちに価値観が変わることも多いですね。

特に出産・育児期間は「夫が外を見て、妻が内を見る」という風によく言えばバランスがとれてるわけですが、悪く言えばすれ違い生活が始まるんですね。

そうしてかつての妻と夫と、今の妻と夫では「別人」のように思えることがあるのです。

それで「離婚」を選ぶ夫婦も増えてくるし、さまざまな事情で「我慢」している夫婦も多いのですけれど、「あのときの2人は良かった」と過去に生きるようになってしまっては「幸福」なんてのはどっかに行っちまうわけですね。

だから、お互いの価値観の変化にお互いが適応する柔軟性が求められるのです。
これは「愛すること」のひとつの形になりますね。

お互いに「自分が正しい」と思っていれば、自分が変化すればその変化を正しいことにするので、変化しない相手を否定してしまいます。

「相手が自分に合わせるべきだ」という自立的な考えを持っていれば、それこそ「綱引き」になりますよね。どっちが正しいか、良いか、強いか、みたいな「競争」になるわけです。

そもそも自分の変化に気づかなければならないわけですけれど、自分のことってみなさん放置プライにしちゃうものですから、自分の変化を見過ごしちゃうことも多いわけです。
ま、そもそも気づきにくいものですけどね。

そして、大事なのは自分の価値観やその変化をちゃんとコミュニケーションすることなんですよね。

「自分は今、こういう考えに変わってきている」とか「前はああだったけど、今はこういう価値観になった」とか。

そして、それを相手は受け入れつつ、理解を示し、その新しくなった相手を再び大切にしようとするのですね。

それもまた「愛」なわけです。

ただこういうコミュニケーションができる夫婦っておそらく日本にはかなり少なくて、どちらかがリードしてどちらかがそれに合わせる、という風に我慢と犠牲が伴う形で行われることが多いと思います。

変化を嫌いますし、自分が正しいと思っていますし、また、相手の変化はもちろん、価値観ですら受け入れる余裕(器)がないのかもしれません。

でも、人間って思う以上に順応性があるんですよね。

例えば、コロナ前はほとんどマスクなんてしなかったのに、コロナ時代になったらマスク生活がふつうになっちゃった方って多くないですか?

だから、変わろうと思えば変わるし、受け入れようと思えば受け入れられるんです。

でも、特に自立同士の恋愛・結婚は何かと「競争」になりやすいものですから、そんな相手を受け入れるなんてみじめで屈辱的だと思っちゃうんですよね。

それで「ああ、前と違って今はお互いの価値観が変わっちまったなー」と思ったときに、やっぱり自立してるものですから「もうええわ。別れる」という発想になりやすいのです。

まあ、それでいいならいいですよー、というのが私のスタンスですけれど、お子さんがいたり、離婚に対して抵抗が強いとなかなか「はい、離婚!」とはならないですよね。

「子はかすがい」とよく言ったもので、子どもへの愛については絶対的自信を持つ妻が「子どものために」という名目で頑張る姿はあちらこちらで見られます。

子どもへの愛がゆえに、夫の言動を我慢することもあれば、それを許すこともできるのですから、やはり「愛」というのは偉大だと思います。

そもそも全然違う環境で育ってきたわけですから、性格や価値観というのは「不一致」が当たり前ですよね。

しかも、性格や価値観ってのはお互いにどんどん変わっていくものです。

そこに相手に対する「愛」があれば、その不一致すら受け入れることができるし、自分の価値観を変えていくこともできるってことです。

だから、「夫氏を愛する意欲はありますか?」というところがYさんに突き付けられた課題と言えるでしょう。

ちなみに「夫を愛したければ、自分を愛しなさい」というのが基本です。

わが子には大いに愛を示すのに、自分のことは全然愛してないってこともとてもとても多いです。

変化を受け入れるのも、自分自身の変化を受け入れ、以前の自分も、今も自分も肯定するのが自己肯定感というやつでして、つまり、自己肯定というのも「愛」のひとつなんですよね。

さて、どういたしましょうか?

自立している状態だと競争はすれど愛することは難しいです。
また、競争があると勝ち負けを意識してしまうので、夫を受け入れることが夫に負けることみたいにとらえて抵抗を覚える人もいます。

だから自立を手放すことが大切みたい。

さて、「ゆっくりのんびり過ごしたい」というのが本音ならば、今すぐにできるはんいでゆっくりのんびり過ごすことにしましょう。

そこで夫の目を気にするのは「夫軸(他人軸)」ですから、自分軸を取り戻しましょう。

それを夫が受け入れられないようであれば、夫とのコミュニケーションをより厚くしていきましょう。

そこではディベートをしても意味がないので、「どうしたら夫はそれを理解してくれるのか?」という視点で研究する必要があります。

そのうえで、じゃあ、自分はどうしたいのか?について考えるのです。

ちなみに「ゆっくりのんびり過ごしたい」という声を武闘派女子のみなさまからいただくことはとても多いのですけれど、私としてはまず「え?それほんまなん?できると思ってるん?疲れてるだけちゃうの?」というツッコミを入れたくなることを最後に書き添えておきたいと思います。

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