既婚女好き拗らせ男＝絶対ハマっちゃダメ案件にハマっちゃった場合は執着が長引きやすいので、じっくり腰を据えて感情を味わい尽くすといいのです。

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心に強いインパクトを残す恋はその分だけ忘れがたいもので、仮に次の恋に進んでいてもぐいっと引き戻されるだけのパワーを持っていることも多いのです。
そんな彼への執着を手放すのは生半可な気持ちでは難しく、カウンセラーと組んでじっくりと感情を味わい尽くすつもりで取り組むのが良いのです。

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5月のリトリートでは大変お世話になりました。
女性性が解放されまくったせいか？会社への違和感に耐えきれなくなって、めでたく退社致しました。
もはや会社員が合ってないのではと腹をくくり、フリーランスに向けて動き始めています。ぼんやりとではありますがライフワーク的なことも見え始め、ワクワクしてきたところです。ありがとうございます！！

今回、しつこく消えない元カレの影についてご相談リクエストです。
長年優等生長女をやってきたセオリー通り、既婚者たちとの恋愛を長らく続けておりました。
直近の既婚元カレは女好き拗らせ男。絶対ハマっちゃダメ案件だったのですが、色気があって体の相性も良く、でも好きになる程しんどすぎて私から別れました。
別れた後も激しい執着・嫉妬・再会・セックスした挙句、いい加減離れようとSNSもフォローを外して連絡をとらなくなってから半年ほど経ちます。
しかし、共通の友人も多く間接的にSNSに彼が登場するとまだざわざわするし、どこか彼の姿を探している自分もいます。彼は私のことをフォローしているので、見てくれているかな？と自分の投稿も意識してしまうのです、、

お恨み帳も手放しワークも何度もやりました。やり直したくはありませんが、普通に友達に戻りたい気持ちは少しあります。これもまだ執着があるからなのでしょうか？
以前に比べると随分手放せたと感じていますが、最後の一押しのアドバイスを頂けると幸いです。

これからも応援しています！！
（Ｈさん）

女性性が解放される→ほんとの自分に気付く→自分の人生を生き始める！

めちゃくちゃいい流れですねー（ライフワークについて）。
まさにリトリートが目的としているところですー。（つぎは２月の予定っす！笑）

ぜひともワクワクしながら動いてみてくださいねー。

ってことで、元カレの話。

「女好き拗らせ男。絶対ハマっちゃダメ案件」というのは何にせよ最高の男でして、喜怒哀楽を十分堪能でき、ジェットコースターのような感情のアップダウンに絶叫を上げられる、まさに「あたし、今、生きてる！！」と感じるに十分な存在なのですよね。

だから、そんな鼻血が止まんなくなるような彼と、しかも不倫という形でハマってしまえばそう簡単に抜け出せるもんじゃないと思うわけです。

そんなところで無理やり連絡を断ち切ったとしても心が十分付いてきてないのかもしれないですねー。

「頭ではダメだと思っていても体が反応してしまう」というアダルト動画みたいな設定も今のＨさんなら「ああ、分かるー」となるんじゃねえかと思うのです。

そういうわけで、ちょっと大げさに感じるかもしれないけれど「なんか依存症みたい」と思ってみた方が合点がいくと思います。

そして、Ｈさんの今後の人生を考えるためにも「依存症を治療する」くらいの意識を持ってみた方がいいかと思うんです。

それくらいそういう彼は強い執着心を植え付けてしまうのです。

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昔、あるクライアントさんがこんな体験をされました。

泥沼不倫で弁護士まで登場する展開になって無理やり別れた彼がいたんですね。
仕事上での関りはないものの、同じ会社だったのでちょくちょく顔を見るし、話も耳に入るし、そのたびに苦悶していました。

Ｈさんと同じように「もう忘れなきゃ」と思っていたにもかかわらず、どこかで彼の姿を探している自分もいるし、あるときはすべてを投げ出してもう一度会いたい衝動に駆られて苦しくなったりしていました。

彼を忘れるたびに他の男と遊んでみても、やっぱり彼と比べちゃって逆効果でもありました。

そんなある日、会うはずもないスーパーの駐車場でばったり彼と遭遇してしまったんですね。
その瞬間、あっと思う間もなく体が反応してドッと濡れてしまったそうです。
心臓はバクバクするし、頭は真っ白になるし、その体の反応にパニックになりそうになるし、茫然としてました。

彼は家族が一緒だったようでこちらに気付かないふりをしていたそうですが、その姿が見えなくなるとへたり込んでわんわん泣いてしまったみたいなんですね。

そのまま買い物もせずに逃げるように家に帰ってきてひたすら泣いてたそうです。

こんなにも頑張って忘れようとしてきたのに、ちょっと目が合っただけでこのザマか・・・と自分が情けなくなり、同時にまだまだ体が彼を求めてることに驚きもし、そして強烈に寂しくなって他の男に連絡しそうになったので、何とかそれはあかんと根本さんのブログを血眼になって読み耽ったそうです。

それで気が付けば眠ってしまったみたいですが、目が覚めると体がどっと重たくてしばらく動けなかったそうです。

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要するに私たちの心ってのは自分が意識できる浅い層から、意識の届かない深い層まで地層のように折り重なっていて、それぞれの層に感情があり、様々な思いを抱えています。

もう彼のことを忘れなきゃ、と思う自分もいれば、彼のことを忘れたくない、と思う自分もいます。彼のことを憎む自分もいれば、彼のことが好きな自分もいます。

「どこか彼の姿を探している自分もいます。」というのも深い心の反応と言えますし、体に反応できるのはずっと深い心の層の動きを表しています。

心の層は深いところに行けば行くほど動物的です。
思考による知性とか理性とかが届かない領域もいっぱいあります。

そうするとそんな領域には「自分が望まない自分の姿」を見ることもあるんです。

でも、明らかにその層はパワフルであり、非常に強いエネルギーを持っています。

だから、Ｈさんに直接お話を伺い機会があるならば、「Ｈさんの本音」をひとつひとつ丁寧に見ていきたいと思うのです。

でも、怖いですよねー。

もう自分は彼とやり直したいわけではないし、友達くらいがちょうどいいと望んでいる“つもり”なのに、本音ではまだまだ彼を求めてるなんて知ったら、これまでの頑張りが無駄になっちゃうような気がしますよね。

だから、私たちはけっこうな確率で本音を隠して生きているものです。

そう言われてドキッとしたり、「おっしゃる通りで」と思われたりするのはまだ良い方で、「いや、もう自分は大丈夫」なんて思っているときの方が案外本音は大丈夫じゃなかったりするのです。

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似たような話はたくさんありますね。

カウンセリングなどでも「ほんとは幸せじゃないのに、今の状況を幸せだと思い込もうとしている」とか「ほんとは彼と別れたいのに、ひとりになるのが怖くて寂しくて別れられないでいる」とか「もっと自由になりたいのに、今の生活を失うことが怖くて自信もないから、今の生活で満足してる」とか、自分にウソをつき続けてる人もいるものです。

もちろん、ウソをつかなきゃいけない理由ってのがちゃんとあるものでして、それが悪いことだとは思わないですし、むしろ、「自然なこと」だと思うんですけどね。

でも、今の状況を幸せと思いたい、思わなきゃいけない理由、そこに最大の問題が隠れているんです。

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ということで、ちょっとイヤかもしれませんけど、少しずつ心の話をしていきましょうか。

＞色気があって体の相性も良く、でも好きになる程しんどすぎて私から別れました。

好きになるほどしんどくなったのはなぜなのでしょう？
彼のことがもっと欲しくなるから？
ひとり占めしたくなるから？
家族にどんどん嫉妬してしまうから？
好きになればなるほど寂しさが募るから？

例えば、今も彼の肌の感触とか温かさ、匂いなどを思い出すことはありますか？
もしその色気を思い出してしまうとＨさんはどんな気持ちになりますか？
また、そのとき心や体は何か反応してしまいますか？

正直なところ、彼のことが今も好きだと思いますか？

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「手放し」というのは「好きなまま離れる」ということを言います。

だから難易度はとても高いんです。

それで「手放し」のことを「卒業する」と表現したりします。

高校時代がすごく楽しかった方は卒業してみんなと離れるのが、この学校生活が終わってしまうのが嫌で寂しくて悲しかっただろうと思います。

それで三学期になれば高校生活を味わい尽くそうと一日一日を大切に過ごしたと思うんです。

でも、やっぱり卒業式が来て、みんなと離れ離れになることが現実となって悲しくてみんなと一緒に泣いて、でも、その一方で次のステップに向けて希望もあり、心は少しずつ未来に向き始めます。

そして、その体験を経て４月から新しい環境に飛び込んでいったと思うのです。

だから、今もあの当時を思い出すと甘酸っぱい感じがして楽しくて面白くて笑顔がいっぱいあって、といういい思い出がたくさん残っていると思うのです。

「彼を手放す」というプロセスも同じなんです。

別れたくない気持ち、ずっと一緒にいたい気持ちがある一方で、卒業が決まってる状態。
時期が来れば彼の元を旅立って次のステップに進むことが決まってる状態。

だとしたら、その思いを十分味わい尽くすことが「手放し」の秘訣なんです。

自分の気持ちに蓋をするのではなく、好きなもんは好き、イヤなもんはイヤ、ムカつくものはムカつく、寂しいのは寂しい、できれば時が止まってほしい、でも、ものすごく苦しい、辛い、悲しい、、、そんな感情を味わい尽くすことです。

御恨み帳を書くのも、感謝のノートを記すのも、それが目的です。

「彼と別れた」という現実がある中で、感情と向き合い続けるんです。

だから本気になる必要があるわけです。

でも、そのプロセスをひとりでやる必要もありません。
っていうか、正直、あんまりお勧めしません。
できればカウンセラーを付けてそのプロセスを一緒に進んでいくことが理想です。

高校時代には友達とその感情を分かち合い、一緒に笑い、一緒に泣いたでしょう？
それと同じような存在が必要ってわけです。

＊

継続的にカウンセリングをしていると私の場合は「流れ」ってのをよく見ようとします。

こうした彼との別れ話も散々お聞きしてきましたので、今だいたいどのあたりにいるのかが何となく分かるんです。

「そろそろ８合目っすね。この辺、油断しやすいから注意した方がええっすよ」とか「あら、なんか滑落しちゃって６合目まで戻っちまったみたいよね。またここから気持ちを整えて登っていきましょ」みたいな感じ。

始めの頃は気合を入れて「もう彼のことは卒業しやす！気合い入れてやりますんで、宜しくお願いします！」と頭を下げられた方も、数か月するとちょっと気持ちが萎えてきます。疲れてきます。

「そろそろ安定飛行に移りましょうか。とりあえずこの頑張った２，３か月の自分をどう思う？今まで歩いてきた道のりを振り返るとどんな気持ちがします？」なんて話をしつつペースを緩めていきます。

でも、そうして緩め続けると何かモヤモヤしてくるので、しばらくすれば「さ、そろそろまた頑張りましょ。次のステップの準備なんかも始めましょか」みたいな感じで、再び歩き始めるでしょう。

まあ、きれいに書いちゃってますね。笑
現場はもう少し複雑です。

ただ、そうして自分が着実に進んでいくのが分かれば自信にもなるし、「ここでくじけたら根本先生に笑われるし、嫌味いわれるし、いじられるし、それはイヤだ！」という根拠により踏ん張れたりしますから、案外カウンセラーってのは役立つもんだと思ってます。

＊

かつて５年も不倫を続けた結果、ボロボロになっちゃった彼女がいました。

カウンセリング中、彼女は基本、泣き続けてました。
話そうとするとふだん我慢していた涙があふれてきて話せなくなるカウンセリングが続いたんです。

別れようと自分から切り出したのに自分から連絡しちゃうこともあれば、何とか踏ん張っていたのに彼が現れて関係が戻りそうになっちゃうこともありました。

それでも彼女は心が折れそうになりながらも毎月カウンセリングだけには通ってくれて、徐々に話をしてくれる時間も増えていきました。

とはいえ、その不倫相手への執着はとても強く、しばらく経っても好きな気持ちは強かったんですよね。

５年の間に２，３回別れては戻るということを繰り返していたので、別れても戻ってしまうことが癖になっていて、それが手放しの妨げにもなっていました。

そして、あるとき彼女は突然吹っ切れる日を迎えます。

散々泣いて、恨み節を吐き、愛情に素直になり、その一方で、自分の価値や魅力を感じ、自信を取り戻していった頃でした。

その頃には笑顔も増えてきましたし、仕事も充実してきていましたので、意識がだいぶ変わっていたんですよね。

その半年後、彼女は「彼氏ができました。で、結婚することになりました。」と報告に来てくれたんです。

＊

自分の感情に素直に、そして、正直に向き合い続けていくといずれネガティブな感情は抜けていくものです。

だから、感情を味わい尽くす、という意識で取り組むことはしばらくはしんどいけれどきっと良き未来をもたらしてくれると思うのです。

ＳＮＳで彼を見かけても「ああ、そういう時代があったなあ」と、高校時代を懐かしむような気持ちになれるよう、取り組んで行かれることをお勧めいたします。

＊「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」（学研プラス）
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