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愛されていないという前提があると自分のことをめちゃくちゃ愛してくれる彼氏の存在は「邪魔」の一言に尽きます。
従って彼の愛情をテストし続け、ギブアップさせることによって「愛されていない前提」を持ち続けようとします。
しかも、これは「依存心」ですので、自分でこの前提をなくそうという発想が出ず、彼に何とかしてもらおうと思っているので、なかなかなくならないものなのです。
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すてきなヘラクレスオオカブトに出会えたのに、うっかり彼の自立を強めてしまいました。
彼は男気のある人で、職場恋愛でもうすぐ付き合って1年になります。中高と男子校育ち、一人っ子、俺様気質なので、男性性が本当に優位です。
かっこよいし、身長も高いし、高学歴で、現在も出世街道の銭湯・・・いえ、先頭にいます。
そのためか、恋愛は本当に5歳!で、勉強と仕事を中心に生きてきたのだなとわかります。女心は本当にわからず、デリカシーは皆無です(笑)
少しずつ二人の関係を深めていて、不器用な彼なりにも、愛情表現を一生懸命がんばってくれていました。
ですが、わたしが何度か、本気なのかテストをしているうちに、彼の自立を強めてしまいました。
彼の好意をはじめは私も受け取れていたのですが、あまりにも素敵な人にすごく好かれていたので「どうせ少し遊んだら捨てるんでしょう?」と疑いが出てきてしまって、傷つく前に、自分から離れてやる!という言動を月1でとっていました。
彼は毎回、忙しい中でも話しを聞いて、改善に努めてくれていましたが私は「愛されていない前提」が強すぎて、彼の努力や苦労をしっかり受け取れておらず、
「もっとできるはず!やっぱり愛されていないんだ」「なんで私を必要としてくれないの?」という思いばかり先行していました。
するとさすがに、彼は疲れてきて、最近は、別れ話しを受け入れるようになりました。でもなんだかんだと別れ話しは流れて、仲良く戻る形が数回続きました。
しかし先月、初めて、本気で別れ話しを受け入れられてしまいました。
「これ以上できないくらいに俺いろいろしているよ。忘れちゃった?」「いつも思うけど俺は何も言っていない。一人で勝手に期待したり、勝手に傷ついていることに気が付いた方がいい。会っていない間に変になる。その癖は治らないと思う。もう会わなくていい。毎回、そう言われると、俺も悩む。その時間が俺にとってはマイナス」と。
私が引き留めると「また会うけど、今後のことは少し考える。それまで連絡しないよ」と言われました。
しかしその二日後には職場で笑顔で話しかけられたので、許す気になったのかな?と思い、手紙に感謝と反省を書いて、そっと渡しました。すがる形は嫌だったので「ありのままのあなたを愛したいです。」と自分軸で書きました。
すると「しっかり読ませていただきました。ありがとう!」と連絡がきたので、とりあえず仲直り?と思ったのですが、その翌日に「コロナにかかってしまったつらい」と連絡がきて、そこからなんとなく、コロナが治っても、デレの部分がなくなって、ぶっきらぼうだったり、自立的な返信になりました。なんとなく、心のかたさを感じます。
私としては、とても仲良しだったときのような、相互依存の関係になりたいです。
その後のデートでは、「エッチしたくてきたの?それとも会いたくて来たの?」と聞かれたり、元カノの話しを異常にされたり。
身体を重ねるときも、私が「ずっと会いたかった」とか「会えて嬉しい」とどんなに伝えても「うん」と言うだけになってしまいました。
以前は「会いたかったね」「久しぶりだね」とか言ってくれたのですが。
私は彼をひどく傷つけてしまったから、彼はいま心を少し閉ざしているのでしょうか?
私がつけた傷は私が癒せると思うのですが、どうしたら彼を癒せますか?
私なりの愛も、どうしたら彼に伝え、受け取ってもらえるのでしょうか?
彼の愛情に気が付けず、ずっとたくさん傷つけてしまったことも反省しています。
それでもずっとそばにいてくれた感謝も伝えたいです。
すごく好いてくれていたことに気が付けなかった。。。
どうしたら、関係を再構築できるでしょうか?
「他の男に抱かれてるんじゃないのか?」とかも初めて言われたので、彼の中では、自分が傷つかないように、予防線をはるようになってしまったのかな?とも思います。
放っておいて私が自立すると、彼の中で「どうせあいつは俺を愛さない」と思わないかも心配で、ただ愛情表現と感謝を伝える活動になってしまっています。
(Yさん)
まあ、先頭と銭湯というありがちな変換ボケはスルーするんですけどね。
ちなみに私のパソコンは「せんとう」と打つと「戦闘」って文字がよく出てくるんですよね。客層がそっちだから仕方ないんですけどね。
さて、ちょいと厳しいことを言うんですけど、やりすぎちゃったのかもしれないですねえ。
石橋も叩きすぎれば壊れちゃうわけでして、そういうテストを繰り返すとはじめ頑張ってた分だけ、「もういいや」となったあとの心離れは早いものです。
仮に元の形にもどったとしても同じことを繰り返すのであれば数か月後にはまた同じことが起こるでしょう。
>「これ以上できないくらいに俺いろいろしているよ。忘れちゃった?」
こういう類の発言って「最後通告」みたいなものなんです。
「俺、頑張ってきたよね?いろいろとやってきたよね?」とか「自分なりにできることはやってきたんだけどダメなんだね?」とか。
彼はデリカシーはないけど優しい人なのでしょう。
自立系な人は「役に立ちたい」と思いますし、「何とかしたい」と思います。
だから、彼女のニーズにもできるだけ応えたいと思いますし、頑張ります。
ところが、彼女は彼女で「味をしめる」わけじゃないと思うのですが、自信のなさなどから「ニーズをぶつける→彼にそれを満たしてもらう→それで愛されてると感じる」という悪循環を自ら生み出してしまうわけです。
それで彼としては「もう疲れたよー。何度同じこと繰り返すのよー。」ということになってしまうわけですね。
まさに彼女からすれば自作自演ってことなんですけど。
そうして「燃え尽きる寸前」に出てくるのが先ほどのセリフなわけです。
なのでもう少し危機感を持った方がいいだろうな、と思う次第です。
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さて、Yさんの話なんですけれど、
>私は「愛されていない前提」が強すぎて、
というところを何とかする気はないのでしょうか?
文面に「この愛されてない前提をなんとかなくしたいです!」といった一文が見当たらないもので。
私からするとここを扱う以外に手はないんじゃね?と思っちゃうほど重要なポイントでして、心当たりのある方はイヤかもしれんけどやっぱここと向き合うことをお勧めしたいものです。
「愛されていない前提」というのがありますと、素敵な彼を射止めたとしても「どうせ愛されるわけがない」「遊びに決まってる」「あたしのことなんて好きじゃない」みたいな思い込みが大量に発生しますよね。
そうするとみんな「テスト」をします。
「あたしのことがほんとに好きならこれくらいはしてくれるはず」という。
でも、それをクリアしたってその前提は存在し続けますし、むしろ、彼がそのテストに応えてくれた分だけまた不安も大きくなるんですよね。
だってテストに応えてくれた彼のこと、また好きになっちゃうじゃないですか。
そしたら、失うことがより怖くなりますよね?
それなのに「愛されてない前提」があったら、より強度を上げたテストをしなきゃいけなくなると思いません?
そしたら「あたしのことがほんとにほんとに好きならこれくらいはしてくれなきゃ」みたいなテストをしたくなるんです。
それを繰り返したらどんどんテストのレベルを上げていくと思いません?
「愛されていない前提」が存在し続ける限り、彼に対するテストはどんどん厳しいものになり、それはまるで「限界チャレンジ!」みたいになって彼がギブアップするまで続くんです。
そう、彼がギブアップするまで続いてしまうのです。
だから結論は決まってるんです。
だってそうじゃないと「愛されていない前提」を持ち続けることはできないでしょう?
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彼のような自立系ないい人って案外頑張るんですよね。
っていうか、男性性強めな人って犬にエサをあげたときのように課題を放り込まれるとしっぽを振って喜ぶ傾向があるんです。
・・・というのはちょっと極端ですけれど、特にエリートな方々って「人の期待に応える」ということを人生の柱にして生きてるところがあります。
だから、彼女に「あれしてよ」「こういうことしてよ」と言われると、それを「義務」と捉えて何とかしようと思います。
「何かしなきゃ」という思いから、何かしようとしちゃうんですね。
そうすると彼女が「愛されていない前提」を持っていて、そこから様々なニーズが発生するとなれば、そのニーズにこたえることが「義務」になっていくのです。
仕事ができる人は「義務」には強いです。
でも、彼は職場でも「義務」を果たしてるわけですよね。
となると彼にとっては恋愛も「仕事モード」になっていきます。
職場では会社や取引先の期待に応え、プライベートでは彼女の期待に応えるわけですから疲れちゃうことだってあるでしょう。
まあ、この辺はうちの読者のみなさまも、そして、Yさん自身だって心当たりがあるんじゃないかと思います。
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ということで、彼との関係をやり直すとか、相互依存に向かうためにも、今は彼を癒すとか言ってる場合じゃないんですよね。
なる早で「愛されていない前提」を何とかしなきゃいけないわけです。
で、こうした前提をお持ちの方も少なくないと思うのですが、多くの場合、この前提を「彼からの愛を受け取ることによって癒す」という戦略を立てるものです。
もしかすると彼に課すテストもその戦略の一環かもしれません。
でも、この戦略は立案の時点ですでに破綻しておりまして、「愛されていない前提を持つ人が、彼からの愛を受け取ることなんてできなくね?」ということなのです。
で、少なくともこの部分では「依存」です。
だから、Yさんもお気づきの通り彼の「自立」は強まります。
つまり、この前提を持ち続ける以上、彼の自立は強まり続け、ロックマン化が激しくなり、対するYさんは依存が強まり続け、底なし沼にハマっていくようになるわけです。
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けど、ここで難しいのは「依存」にある人は「自分を変える」ということに抵抗を示すんです。口では「やります!」と言ってたとしても。
「依存」ってのは「誰かに何とかしてほしい」と思うわけでして、「愛されていない前提」も「誰かに何とかしてほしい」と思ってずっと持ち続けてるものです。
なので、それを「自分で何とかする」という風に意識を変える必要があるんですね。
でも、こうやって彼が離れていくか・・・どんどん態度が冷たくなっていく・・・という状況では「彼とのことを何とかしたい」という思いが先に立つのでどうしたってそこで自分と向き合うなんてことはしたくなくなります。
これもまあ依存の罠の一つですね。
だから、依存の状態にある問題というのは「何かと言い訳をして」もしくは「誰かのせいにして」、自分と向き合うことを回避しようとするんです。
みなさんの周りにもいません?
そんな後輩とかいたらめんどくさいですよね?
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ということでこの「愛されていない前提」を何とかしたいところなのですけれど、それが「依存」ということから来るならば「行動」が鍵を握ります。
そのためにどんな行動をとるか?を見るんですね。
自立の人は行動じゃなくて感情や意識に目を向けるんですけど、依存の状態にある場合は行動が求められるんです。
なので、まったくもって変な話なのですが、「愛されていない前提をなくすためにどんな行動をとればいいのか?」を考え、それを実践してみましょう。
もし、実践・行動できるとしたら、彼との関係を本気で何とかしたい自分がいます。
けれど、何かと理由を付けて行動できないとするならば、彼との関係はこのまま終わってもいいと思っている自分がいると思ってください。
(つまり、愛されていない前提を持ち続けるためには、彼との関係は終わらせなければいけないと思っている、ということ)
なので、今日はその前提について触れることはありません。
ちょいと頑張り時ですね。
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『「愛されてない」前提を持つと相手をテストして自ら関係を破壊し、その前提を証明し続けようとする。』
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