なぜ歴代の彼氏はみんな元カノの話をしてくるのだろう?~パートナーシップのバランスの法則からその謎を読み解く~



詳細に話を聞いてみないと何とも言えないってのが正直なところなのですが、彼女が良い人ならば彼は悪い人になるし、彼女がきれいならば彼は罪悪感を刺激されるし、彼女が自立ならば彼は依存になるし、バランスの法則の法則が働いているのかもしれません。
また、そのほか男性性のコレクター心理が影響している可能性も否定はできません。

根本さん、こんにちは。最近は毎日ブログを食い入るように見て勉強させていただいています。わかりやすくて、優しい言葉で教えてくださってありがとうございます。
ブログを検索して見たのですが、探せなかったので、リクエストさせていただきます。

私は、付き合って、関係性が落ち着いてくるころ、大体半年~1年くらい経つと、「元カノのことがすごく好きだった」という話しを、されます。
本気で付き合った相手、3人全員ともそうでした。

最初はもちろんそんな話しはされないし、私といるのが楽しそうだったり、好意もきちんと感じます。
だから、「元カノの方が良かった」とか「未練がある」と言う風には感じません。
それを聞いて私は「そうなんだーへー!」と思うし、私にも燃え上がった過去の恋愛はあるけど口に出さないだけだし、「それぞれいろんな恋愛してきているよね~!でも、今は今!私は私!たのしいね^^」という姿勢でした。

私自身が元カレたちと仲良く話せちゃうし、もはやちょっとした親友だと思っているので、彼氏が元カノとヨリを戻すとかはあまり心配になりません。
なぜなら、切れた後、お互いに変化しているから、よっぽどでないと、お互いの気持ちが燃え上がるように戻ることはないかな?と考えているためです。
簡単に切れて簡単に戻るような感じのタイプの人種とはわたしは仲良くならないことも分かっているからかもしれません。
そこそこ思慮深い人と仲良くなるので・・・。

しかし、毎回、付き合ってしばらくすると、みんな私に元カノの話ししてくるな。と最近気が付き、私になにか、原因があるのかな?と考えるようになりました。

楽しい話しではないし、私は相手に配慮して過去の男の話しはしないようにしているのに、なぜみんな、元カノの話しをしてくるのだろう?と気が付いたんです。
そして3人とも、「振られた側」なんです。

私のことは私のことで好きなのだな、と感じられるし、代替えとも思えないのですが、どういう心境で、付き合いが落ち着いてくるときに元カノの話しをされちゃうのでしょうか?

ただ「俺の全てをわかってほしい、受け止めてほしい」という気持ち?雑談の一つ?と思うから、今までは、ただ他人事で聞いてあげていましたが、
もし私に、他に言いたいことがあるなら、それに気が付いてあげたいです。

未練があるのでしょうか?未練がある場合とない場合の見分け方も知りたいです。

また、長くなってしまいましたが、私は付き合うと、大体1回、浮気をされます。許して仲が戻ると、その後溺愛される・・・という流れは2人あります。
彼にとって当たり前の存在になりやすいからなのでしょうか?

今過去を振り返ると、浮気の原因はわかっています。
もっと頼られたかったとか甘えてほしかったと言われたし、自分でも自立的だったと思うので、男性としての存在意義を立ててあげられなかったから、わたしが感謝する機会を与えてあげられなかったから、別の居場所を求めたのかな?と、大人になったから分かります。
いま付き合っている彼氏からは一本釣りでNO浮気で愛されたいです。
元カノの話しは最近ぽつぽつとされるけど・・・。

やはり、もっと溺愛されて、常に愛を感じたいです^^
私が、溺愛を叶えるためにできることも教えていただきたいです!
(Yさん)

とても面白いネタだなあ、と思ってみたものの同時にけっこう難解だよなあ、とも思いまして、あれこれ質問しながらもっと掘り下げてみたいよなあ、と思っているところです。

元カノの話にせよ、浮気にせよ、同じことが人を変えても繰り返される、ということは「自分」に何らかの原因があるんだよなあ、という風に見るものです。

それは同じようなタイプの人を好きになる、という性質も含めて。

だから、ダメンズコレクターという人種が存在しますし、野良猫を手放したらまた野良猫を捕まえた、なんてことも起こるし、付き合う彼とはいつも○○になるってパターン、みなさんも少なからず思い当たるんじゃないでしょうか?

でも、その原因ってのは必ずしも悪いものではなくて、魅力や長所ゆえってこともあるので、欠点探しとかはしちゃダメですな。

例えばかつてとても美人なクライアントさんがいらして「いつも浮気されたあげく、振られる」という恋を繰り返していらっしゃいました。そして、その理由が「君が美しすぎるから僕では彼氏が務まらない」というもので、いわゆる「高嶺の花問題」として私の中に記憶されております。

ちなみにその彼女には「高嶺の花は高嶺の花らしくいようぜ!」という方針にて、自分らしさをどんどん発揮していきましたところほどなく一回りほど上の男性に見初められましてスピード婚してました。一応、その後は連絡がないので幸せにやってるんだろうなあ、と思っております。なんせこの業界「便りのないのは良い知らせ」でございますから。

そう、けっこう「長所がアダ」になることもあるんです。
もちろん、「長所と短所は裏表」なので、全然あり得ることなんですけどね。

Yさんも文章を読む限り、とても聡明で器の大きな女性であることが伺えます。
とてもよく気が回るし、気が付くし、バランスが取れていてとても魅力的な方なんだろうなあ、と思われます。

となると、そういう女性に男たちはついつい「甘える」ようになっちゃうんじゃないかなあ?と思うんですね。

と同時に、「何でも許してもらえる」みたいな雰囲気がふたりの間に流れるんじゃないかと思うのです。

いわば、信頼ってことなんですけどね。

そうすると元カノの話をしても大丈夫だし、何なら浮気しても大丈夫、なんて風に思っちゃうのかもしれません。

また、そうした器の大きな安心できる彼女を持つと、つい刺激が欲しくなっちゃうこともあるのかなあ?と。

それが「女として見られない要因」になって「浮気」という形を作り出したり、あるいは、お母さんに何でも話す息子みたいに過去のことを洗いざらいしゃべっちゃったりするのかなあ?と。

でも、あくまで「傾向」を見ての判断ですので、断言はできないものです。

Yさんが本気で付き合った3人の男性に何か共通点はないか?
元カノの話をされるまでの間に、ふたりの関係がどういう状態になっていたのか?
元カノ、浮気となれば、女としての自分をどう扱ってらっしゃるのか?
セックスに何か問題は起きていないか?

いろいろとお尋ねしたいことはあるものです。

パートナーシップというのはバランスの法則が保たれるものでして、それが時に2人の間に問題を起こすものです。

例えば、ようやく素敵な彼氏を捕まえたとするじゃないですか。

「やったー!こんな最高の彼氏を捕まえられたぜ!根本さんに早く報告しなきゃ!」と思うわけですが(皆様からの幸せ報告は随時受付中です!よろ!)、その後、色々と問題が出てくるわけです。

彼が「いい人」のポジションを取れば、彼女は「悪い人」のポジションしか残っていませんよね。

彼が「すごく優しい人」であれば、彼女は「内なる罪悪感」が刺激されるものです。

彼が「心のすごくきれいな人」であれば、彼女は一緒にいるだけで自分の「汚れ」を感じてしまうものです。

彼が「自立的」であればあるほど、彼女は徐々に「依存心」が顔を覗かせます。

彼が「クールで思考的」ならば、彼女は彼と一緒にいるときに「ホットで感情的」な自分が出てきて手を焼きます。

彼が「好き好き好き好き攻撃」をしてくると、彼女は防衛に回って「うざっ」となっていきます。

彼が「自分に合わせてくれている」と、彼女は「わがまま」になっていきます。

もちろん、「一致」するところだってあるのでそれが絆になっていくものですが、そうしたバランスを絶妙に取りながらパートナーシップは形成されるんですね。

だから、彼女が悪い、彼が良いとかそんなことは一切考える必要はないもので、「ああ、そこでこういうバランスが出来上がってるんだよねー」ということに気づき、じゃあ、敢えてそのバランスを崩してみようか?なんて提案につながるものです。

「内なる罪悪感が出てきてるからさ、それを癒して手放しちゃおっか。そしたら、二人のバランスが変わって、彼も毒を出せるようになると思うよ。」という風に。

「その感情的になってしまうほどの情熱を彼にガンガン向けてみようよ。それで彼の心をこじ開けて彼の中から情熱を引っ張り出してあげようよ」という風に。

まあ、あくまで一例で、ケースバイケースなので、どういう崩し方をするかは個別論になるんですけどね。

なんかあいまいな話をしてきてるような気がしますのでYさんの話に戻ってみようと思います。

>私は付き合うと、大体1回、浮気をされます。許して仲が戻ると、その後溺愛される・・・という流れは2人あります。
>彼にとって当たり前の存在になりやすいからなのでしょうか?

正直、当たり前の存在になってるのかどうかはこの文章だけでは分からないんですよねー。でも、心当たりがあるってことはそうなのかもしれません。

ただ、浮気→許す→仲直りする→溺愛される、という流れはなんでなんだろう?とも思います。浮気されることで何か二人の間の壁が取っ払われるんでしょうか?浮気することで彼が自信や権威を取り戻して溺愛してくれるんでしょうか?それともその溺愛だと思っていることは彼の補償行為(罪悪感)によるものなのでしょうか?

色々と考えられるんですよね。

>もっと頼られたかったとか甘えてほしかったと言われたし、自分でも自立的だったと思うので、男性としての存在意義を立ててあげられなかったから、わたしが感謝する機会を与えてあげられなかったから、別の居場所を求めたのかな?と、大人になったから分かります。

このあたりでもYさんの器の大きさ、大人な部分がよく見えます。

やっぱYさんも一流の武闘派女子で「頼るくらいだったら腹を切る」という主張や、「甘える?え?何それ?え?日本語?」という感覚をお持ち何でしょうか?笑

そして、知らず知らずのうちに彼の存在意義を潰し「別に僕がいなくてもいいじゃん」と彼を拗ねさせてしまうプロなのでしょうか?

この辺から見ると二人の関係はどこか「Yさんが上、彼が下」みたいな状態になっていたんじゃないかなあ、と思うわけです。

「浮気の心理学」には「女を作ることでパワーバランスを崩す」という心理があります。

「彼女>彼氏」という力関係になってしまうところを「彼女<彼氏+浮気相手」という形に持って行く、ということです。

そこで彼女がダメージを受けてパワーダウンするものですから「彼女<彼氏」という状態になるんです。

また、それまで「彼女=自立、彼氏=依存」という関係だった場合、彼氏が「浮気」という一発逆転のクーデターに出て「彼女=依存、彼氏=自立」という風に関係がひっくり返ることもあります。

そうすると依存側の彼女を、罪悪感込みで自立をゲットした彼氏が溺愛する、という現象も起こります。

だから、こうした心理がYさんたちの中に起きてるんじゃないかな?とも推測できるわけです。

そもそも「溺愛される」というのが受身・依存側の表現ですものね。
自立してたら「溺愛する」側になっちゃいますよね。

そうするとYさんの問題ってのは「自立しすぎる傾向がある」というところと、「まだまだ自分の魅力や価値を低く見積もってんじゃね?」というところに集約されるかもしれません。

気が付けばひとりで何とかしちゃうし、周りから見れば「完璧な人」に見えてるのかもしれないし、彼とは対等な関係を望むがゆえに「隙」を見せないのかもしれないし。

だから、この点については「仕事」や「趣味」についてもお伺いしたいところです。

もしYさんが「武闘派女子の巣窟」と呼ばれている職種・職業だったり、うちの読者に多い「お局様」というポジションを得ていたりするのであれば「ああ、まあ、そりゃそうなるわねー」ということが分かりやすいのです。

また、これもうちのお客様にすごく多いのですが、ある程度自分に自信があり、価値を認めているのだけど、全然まだまだっすよ!というケースです。

要するにYさんが相当レベルが高い女だけに彼の方が委縮しちゃってるのかもしれないし、自分の魅力を受け取ってないがゆえに選ぶ相手がちょっともの足りない男だったり、自分を過小評価してるがゆえに相手に舐められやすかったり、自分の魅力を無意識に否定してるから彼に遠慮し過ぎていたり、これはめちゃくちゃ大きな問題になりやすいです。

だから、カウンセリングにいらっしゃってどんな問題点を指摘されるんだろう?とドキドキしてたら「あんたが魅力的過ぎるからあかん」とか「魅力を受け取ってないからそんな目にあうんじゃ」とか言われて目が点になる人も多いのですね。

謙虚すぎるのも大いに問題なのですぞ。みなさん。

でも、私たちはやっぱり自分のことを客観視することって難しいです。
周りからの評価ってそんな耳にすることないですし、なかなか信じられないですから。

だから、自分を第三者の目で見てくれる存在というのは案外役に立つものでして、それでお抱えカウンセラーを作っておくこともお勧めなのです。

さて、Yさんにとって「溺愛される」「常に愛を感じる」ってどういう状況かイメージできているでしょうか?

こういう風にされたらすごく溺愛されてるって感じられる。
いつもこうしてくれたら常に愛を感じられる。

そのイメージってありますか?

そして、そのイメージを彼にちゃんと伝えてますか?

案外ここで「待つ」という方も大変多いものでして「欲しいものはちゃんと欲しいと言おうぜ!」というのはパートナーシップにおける最重要項目の一つです。

「こういう風にしてもらえると嬉しい」的ないい方でもいいし、「こういうことしてくれると愛されてるって感じられる」ってストレートな言い方でもいいですが、やっぱ伝えてこそですよね!と肝に銘じといてください。

さて、最後に。

>未練があるのでしょうか?未練がある場合とない場合の見分け方も知りたいです。

結論から言えば「女の勘」を信頼すればよいです。
元カノの話をされてなんか引っ掛かるところがあれば「うわ、こいつ未練たらたらだわ」なんて思ってもらって結構です。

男性性の特徴のひとつに「コレクター心理」というのがありまして、一度手に入れたものをきちんとケースに入れて保管しておくんですね。(例:フィギュア、グッズ、酒瓶、牛乳瓶の蓋、等)

そうすると過去の彼女たちも丁寧に保存しちゃったりするんです。

一方、女性性ってのは「子を産み、育てる」という機能があるので、常にクラッシュ&ビルドを繰り返すことになっておりまして、次に好きな人ができれば元カレの存在など「は?そんなやついたっけ?」くらいに忘れちゃうものです。

だから、そういう男性性の心理が理解できないと「なんでいつまでも元カノの話をするんだ?」と疑問に思ってしまうと思います。

彼らからすれば「いやー、5年前に沖縄で悪戦苦闘してキハダマグロを釣り上げたんだよー。それがこの魚拓ね」という感覚で彼女に自慢してるつもりかもしれません。

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「愛されるのはどっち」(リベラル社)
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ということであんまり明快な解説にはなっていないかもしれませんが、何かしら引っ掛かるところがあれば幸いと思ってペンを置きたいと思います。

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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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