突然、音信不通になった恋(2)



先週に引き続き、突然音信不通になってしまった恋について考えて行きたいと思います。

ざっと思いつくだけでも、突然音信不通になってしまうとこんな問題が生まれます。対策と一緒にご紹介したいと思います。

・別れを認識するのに時間がかかる。

連絡が取れなくなっただけなので、それが別れなのかどうなのかがわかりません。1,2ヶ月、長ければ3ヶ月も待ってしまいます。

更に遠距離恋愛でこのパターンだと彼から連絡がないまま半年・・・みたいなこともあって、その間の時間がほんとうに辛いものになりますよね。

ただ、こういうご相談を頂くとき、私はこういう話をするんです。

「どんな事情があるにせよ、彼の態度はちょっと不誠実ですよね。あなたの気持ちを考えている、とはお世辞にも言いづらいと思うんです。だから、もし関係が戻ったとしても、ちゃんとお互い向き合っていかないとしんどいかもしれないですよ。だから、その覚悟はしといてね。」

ちょっと冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、不安でいっぱいになったり、自分のせいじゃないかと責めている時には、自分のことでいっぱいいっぱいで、彼のことをちゃんと見れなくなるんですね。

まるで「彼=正しい」「私=間違ってる」みたいな風に捉えてしまいがち。

だから、そういう時は「私にも問題はあったかもしれないが、彼の取ってる態度も少なからず問題がある」という認識を持ったほうがいいんです。

だから、こういう話をします。

「もう一度だけ彼にメールを送ってみて。で、1週間待ちましょう。それで返事がなければ、返事がないのが返事、つまりはNoだと思いましょう」

そのメールは「あなたのことが心配」「大丈夫?」という彼を気遣う内容にしつつ、「1週間」という期限を明示して送るようにします。

・ちゃんと納得できてないので引きずり易い。

ほんと引きずるんです。

なぜ?という言葉が頭の中をずーっと支配しています。

何が悪かったのか、何がダメだったのか、ずーっと考えてしまいます。

そういう時は友だちやカウンセラーに相談してみるのも一つの手ですが、それでも、彼の言葉じゃないわけですから、納得できません。

ものすごく理不尽ですよね。

だから、カウンセリングではこんな風に言います。

「一人で考えるとしんどいし、ネガティブな方ばかり行くから、考えるときは誰かと一緒に考えて。無料のカウンセリングでもいいし、友達でもいいし。どうしても一人の時は、ノートやパソコンに思いを書き付けて。その方がまだマシ。頭の中だけで考えるのはやめようね」

最後は「納得しようとすること自体がナンセンスなんだ。私はそういうことをする彼と付き合ってたんだ」という落としどころがあります。

とても理不尽なことなのですが、その理不尽さが受け入れられると、グッと一回り自分が成長したって実感が得られるはず。

・自己不信が強くなる。自信がなくなる。

理由が分からないこともそうですが、「そういうことをされる程度の女だったのか」と彼に酷く自分を扱われたような気がして、怒り心頭、しかし、自信喪失、ということになりやすいんです。

こういうお話をカウンセリングで聴いていると、言葉の端々に「自分を責める言葉」が列挙されます。

それを一つ一つまるで煎餅をひっくり返すように「いやいや、そんなことはないと思うよ」とお伝えするのが私たちのお役目。

でも、そういうしんどい時、救いになるのはやっぱり人

自分てダメな奴だな~と思っていても、慕ってくれる友だちがいる、誘ってくれる後輩がいる、笑ってくれる仲間がいる、話を聴いてくれる家族がいる、というところに救われます。

こういう恋愛の後って、自己不信から人間不信になりやすいので、ほんと人の助けが必要なのです。

でも、逆に言えば、こういう経験をして始めて「人の温かみ」が分かったりもするんです。

だから、このモードにハマってしまったときは誰かと一緒にいる時間を大切にしましょう。引きこもってしまわないためにも・・・。

・次の恋の障害になりやすい。

やはりこれが一番大きな後遺症。

彼氏ができても、またあんなことされるんじゃないかとびくびくしてしまいます。

だから、彼のことを信頼するのにものすごく時間がかかり、それでまたうまく行かなくなってしまうこともあるでしょう。

そもそも彼氏を作る、という発想が生まれにくくもなります。

人間不信にならなくても、男性不信にはなりそうですからね。

大きなトラウマになって、心を締め付けます。

こういう場面については、カウンセリングではそうした感情を癒すセラピーをしています。

「もう一度、男性に愛されたい!」と思えたり、「もっと男の人を愛したい」と思えるような、そんなゴールを目指して一つ一つ積み上げていきます。

例えば、セラピーの中で「彼にちゃんと振られた経験」をすることもできます。心の中で一つの区切りを作り、次の恋へと羽ばたき易くなるために。

また、「この失恋を機に、さらにいい女へと磨きをかける」アプローチは本当に多岐に渡ります。

自分の魅力を再発見し、受け取り、そして、それを自信に変えていくわけです。

ちょっと時間がかかることもありますが、「なんで、あたしに男ができないんだろう?」くらいにまでは自信も回復するようです。


ざっと問題を整理してきましたが、皆さんの参考になりましたでしょうか?

音信不通の終わり方は、曖昧な失恋なため、様々な後遺症を作りやすく、納得できない分だけ時間がかかってしまいます。

でも、そこで立ち止まってしまうのは、人生の大切な時間を無駄にしてしまうことにもなりかねませんよね。

だから、一歩前に踏み出すためにも、勇気を持って現実と向き合って欲しいと思うんです。

以前、カウンセリングしたある女性がこんなことを言ってました。

「どんな事情があるにせよ、2週間連絡が取れなかったら、潔く諦める。彼にとっては私はその程度の女なんだろうし、そんな男を好きになった自分にも問題があると思うから。そこから自分をもっと磨きなおそうと思う。」

おぉー、たくましい・・・と思ったものですが、海外での生活経験もある彼女は、「だって、自分を大切にしようと思ったら、当然じゃない」とあっさり言い切っておりました。

変に引きずって自分を傷つけるならば、自分を大切にするために、その彼を手放す・・・。

そうなんです!

自分を大切にすること、自分を慈しむこと、自分を愛すること、自分を好きでいること・・・それがやはり素敵な恋の基本なんですよね。

参考になりましたら幸いです。


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