外では素晴らしい活躍をする妻が、家ではアンガーマネジメントができません。


内弁慶の外地蔵という心理があります。
また、奥さんの無力感と罪悪感という問題があります。
そして、パートナーは鏡という法則もあります。
この辺りから「あるある」な夫婦の問題を見ていきたいと思います。

根本さま
ネタにして頂きたいことがあります。
妻と僕は一緒に人材育成をしています。
妻は現在の仕事に使え、更には将来プロのカウンセラーになる夢もあり、セミナーをいろいろ受けています。そのことは全く問題がなく、僕も積極的に応援しています。
彼女が仕事で面談している様子や話の内容を傍で聞いていると、さすがと思わせることが何度もあり、セミナー参加の効果を実感できています。
しかし、一つ大きな疑問があります。
他人とのセッション、面談ではプロらしい内容で相手にとっても大きな学びや気づきを提供出来ている彼女ですが、自分のこととなると全く自覚がありません。
以前から怒りのコントロールが出来ない人でしたが、カウンセラーとしてトレーニングを受けている今も、全くアンガーマネジメントが出来ません。
そればかりか怒ると酒の力を借りて、人目も憚らず僕に罵詈雑言浴びせてきます。
時に夫婦関係の問題をSNSを使って外部に撒き散らします。
どんなにトレーニングを積んでも、自分のこととなるとどうにもならないものなのでしょうか?
彼女の怒りのもとは僕なのですが、僕が落ち込んだり、怒ったり、疲れたりすると、その状況が怖くなって怒り出す節があり、なんとも理不尽な気がします。
是非根本さまのご意見をお聞かせください。
宜しくお願い申し上げます。
(Tさん)

奥さまのこと愛してらっしゃるんですね。
ふつうであれば逃げ出してしまう旦那さんも多い中で。

とはいえ、このTさんのメッセージを読んでドキッとして心臓が止まった奥さまもかなりいそうな気配でございます(笑)

武闘派女子を嫁に持つ夫の苦労が見えてくるようで・・・旦那さま、“一緒に”頑張りましょうね!!

さて、「内弁慶の外地蔵」という言葉が昔からあるわけですが、外側で「いい人」をやればやるほど、そのバランスをとるために、家で「悪い人」をやってしまうものです。

例えば、職場や町内ではすごくいい人をやっているお父さんが、家では酒飲んで暴れてる、なんてケースもそうですし、仕事をバリバリやっているヒーローが家に帰るとぐうたらで何もしない粗大ごみになってる、なんてのもそうです。

奥さまも内と外のバランスが極端になってしまっているのかもしれないですね。

外で頑張ってる分、そのストレスの矛先がご主人になってしまう、という。
まさにトバッチリなわけですけど。

奥さん、他人に対してプロらしい対応をするでしょう?
クライアントは喜んでくれるし、自分も嬉しいわけです。
ところが、一方ではご主人に対して罵詈雑言を浴びせかける自分がいて、それには罪悪感や自責の念を強く持つようになります。
そして、その分だけ、また頑張って良い人になって外でいいセッションをします。
でも、そこで頑張った分がストレスとなって、外には出せないですから、旦那さんにそれを向けて、また罪悪感を積み上げます。

こうして悪循環が繰り返されるわけです。

これは元々奥さんが自分のことを強く否定しているからこそ生まれるものです。

>彼女の怒りのもとは僕なのですが、僕が落ち込んだり、怒ったり、疲れたりすると、その状況が怖くなって怒り出す節があり、なんとも理不尽な気がします。

確かに理不尽ですが、これこそが彼女の怖れであり、無力感なんですよね。
「自分の弱さは夫に受け入れてほしいが、夫の弱さは受け入れる自信がない」という奥様はけっこういらっしゃるようです。

外でいろんな人に気付きや喜びを与えているけれど、私は夫を助けられていない、という罪悪感や無力感があると、そこで彼女は「怒り」を使ってしまうのです。

ほんとうは助けたいけど、助けられない(と思っている)。
だから、弱い姿は見せないで!というわけです。

でも、これって奥さんがTさんのことを愛しているからこそ起きる無力感なんですね。
だから、理不尽極まりないですけど、「それもこいつが俺を愛して、何とか助けたいと思っているからなんだろうなあ」と遠い目をしながら解釈するのが良さげです。

さて、もう少し、内弁慶と外地蔵の話を見てみましょう。

自分で自分のことを否定して、愛せないとするでしょう?

それを外の世界に投影して、そのままではみんなに愛されない、みんなに嫌われる、みんなから否定、攻撃される、と怖れを抱きます。

だから、そうならないようにいい人を演じます。
人に気を使ったり、いいことを言ったり、頑張ったり、成果を残したり、笑顔を作ったり。

その結果、そんな自分を評価されるでしょう?

でも、心からそれを喜べないんです。
演じている自分が褒められただけですから、ホッとするだけで。
むしろ、ますます気を使って、頑張って、成果残して、笑顔でいなければ!とプレッシャーがかかります。

内側の自分はダメな奴なのに、外側の自分が評価されるわけですから、ストレスも溜まります。

そんな彼女には愛する旦那様や家族がいます。
外ではいい人を演じていて、それを認められても喜びはありません。

本当の喜びを求めます。
つまり、内側の私を愛して!というニーズが生まれるんです。

内側の私というのは、自己嫌悪や罪悪感の塊のような私です。

「こんな私でも愛してよ!」という請求書になることもあります。

本当の自分を愛してほしい。
本当の自分を許してほしい。

そういう思いから旦那さんにはひどい自分ばかりを見せるようになります。

誰にも見せられない本当の私を愛する旦那さんに見せるのです。

でも、その奥には怯えた少女がいることが分かるでしょうか?
自信のない、不安で、寂しがりやな女の子がいることが分かるでしょうか?

その部分を見てあげるのです。
彼女の痛み、絶望、悲しみ、寂しさ、罪悪感、不安、怖れを。

そうすると、彼女の罵詈雑言も怖くなくなってきます。
例え、自分が原因だったとしても、全然受け止められるようになります。

Tさんにはお子さんはいらっしゃいますでしょうか?
もし、いらっしゃったら分かりやすいのですが、それこそ、小さな女の子がパパに向かってぎゃんぎゃん泣いているようなものです。

そう思えば受け止め方も変わって来るのではないでしょうか?

だから、Tさんは外側ではなく、内面的な魅力を見てあげる、ということ、暴れる奥さんを「それだけ我慢してるんだな」と受け止めてあげること、外で頑張ってる奥さんを承認してあげること、などなど。

そして、彼女は上手にTさんの罪悪感や怒りのポイントを突っついてくるかもしれませんが、そこは距離の取り方が重要です。

意識的に一歩引く、ということ。
そして、ちゃんと彼女の中にいる幼く傷ついた少女に目を据えること。

そうすると怖れは消え、彼女のことをただ抱きしめてあげることができるようになるでしょう。

そうすると、彼女のその痛みをTさんが癒してあげることができます。

表面的な言葉や行動に捉われると振り回されます。
その奥にある怖れや愛に目を向けてみると心は平静を保てます。

さて、もう一つは、パートナーは鏡、という基本法則です。

奥さんがそれだけ暴れてひどい態度をとるということは、Tさん自身の中にもコントロールできない怒りや悲しみや罪悪感があるのではないか?という目で自分を見ることです。

奥さんがアンガーマネジメントができていないと思ったとき、まず見るべきは「自分もそれができていないんじゃないか?」というところです。

そして、自らがアンガーマネジメントを学ぶのがお勧めです。

奥さんに対して言いたいことは、自分自身に言いたいことです。
奥さんの言葉は、奥さんの口をついて、自分自身が言わせたことです。

そういう意識でまずは自分を見つめ直すことにしましょう。
これも不思議なことですが、一方が自分をちゃんと見つめ始めると、パートナーも同じように自分を見つめるように変わって行きます。
(そのタイムラグは1~3か月ほどあるのが一般的です)

だから、まず自分、というわけです。

愛する意欲が尽きないうちに、ちょっとこれらのアプローチを試して頂けると幸いです。

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