私の過去を彼に受け入れて欲しいというのは間違いなのでしょうか?

人間関係は対等なので、自分の欲求を相手が受け入れられる状態にあるか?を見極めることが難しいけれど大切なマナーだと思います。
買う気がない商品を売りつけられるのって嫌でしょ?というのと同じで。
それと「彼を守ってあげたい!」という恋についても合わせて考察しています。

はじめまして。ブログでは私のこと?と思うようなことが多く、愛読しております。
新しいテーマではないかもしれませんが…過去の恋愛って、パートナーに伝えてはいけないのでしょうか。
10年ほど前、奥さんが冷たい、寂しいと甘えてきた上司に流されるまま、不倫しました。かわいそう、助けてあげようと思ってしまったことは、本当に未熟だったと今は思います。
泣いて苦しんでなんとか脱出、やっと自分から好きになった人と付き合えました。自己肯定感低すぎ、警戒心高すぎ、人と付き合うのが初めての年下君でした。私が幸せにしてあげる!と燃え上がり、心を開いてくれることに喜びを感じていました。
ところが、思いきって過去を打ち明けた途端、暴言男に。「チャラ男のお下がりはいらない、下半身女」「童貞を返せ」。数々の言葉とともにお別れ。
振られた側なのに、私の過去のせいで傷ついてしまった年下君のことが、かわいそうで仕方がありません。
言わなければよかったのでしょうか。こんな過去を受け入れてほしい、は間違いでしょうか。そもそも、守ってあげたいと思う恋愛の仕方がおかしいのでしょうか…。
(Rさん)

なかなか彼の豹変ぶりもユニークですねー。
びっくりするでしょう??

急に態度をコロッと変える「かわいい男子」は最近多いみたいで、Rさんもお気付きの通り、全然自信のない、自己肯定感が低い人によく見られます。
野良猫愛好家の女子たちは、そんな急変ぶりにショックと驚きと悲しみを隠しきれませんが、そんなところに“刺激”を受けて、ますます追いかけてしまう人も少なくないですね~

さて、過去の恋愛って伝えていいのかどうか?

私は「どっちでもいいんだけどね~」と思っています。

コミュニケーションの基本として

「私が伝えることを受け入れるスペースが相手にあるかどうか?」

というルールというかマナーというか、そういうのがあります。

お腹いっぱいの人に「この釜飯、めっちゃ美味いぞー!食えー!!」てやっても嫌がられるように、自分のことでいっぱいいっぱいな人とか、自己中心的な人には、なかなか相手の気持ちを受け入れる余裕はないものです。

つまり、「過去を受け入れて欲しい」とRさんが思うのは自然なことではありますが、それを彼が受け入れられる状態なのかどうか?ってのをチェックする必要があるんです。
結果的に彼の器には入りきらなかったみたいですね~

ふつう過去の恋愛というのは関係が深くなるにつれて気になる人も多いです。
皆さんはどう?気になる?知りたいと思う?

そうすると何となくお互いの過去を話し合う時期がきて、それで

「あの・・・もしかしたら私のこと、軽蔑するかもしれないけれど、、、実は私、昔、、、ああ、でも、言いにくい」
「え?どういうこと?何があったの?言ってごらんよ。大丈夫から」
「でも、ほんと私の黒歴史だから。私のこと嫌いになっちゃうかもしれないし」
「大丈夫だよ。俺を信じろよ。お前のこと、もっと知りたいんだよ」
「じ、実は・・・昔、上司と不倫したことがあって・・・ほんと今ではバカなことしたな、と思ってるんだけど。その後もけっこう辛くて・・・」
「なんだ、そんなことか。全然大丈夫だよ。それは辛かったよな」

なんて会話が成り立つこともあるんです。

※熱心な愛読者の皆さんの中には「え?そんな普通に話せる人っているの?」とか「まじで?そんな優しく受け答えしてくれる人なんて存在してるの?化石じゃないの?天然記念物?」「うわっ!いいなー、そんな男、今世紀に入って出会ったことないわ!」なんてリアクションを起こす人がけっこういるんですけど、いますよ。ふつうに。普通じゃないのは・・・(以下検閲削除)。

もちろん、「大丈夫だよ。俺を信じろよ」て言ってたくせに、あなたの告白を
「なにー!?そんなの許せん!別れる!!」
と切り出す人もいますので、そりゃ、勇気が要りますよね。

そこはお互いの信頼関係によるものとも言えますね。

「私が幸せにしてあげる!」「私が守ってあげる!」という恋も決して悪くありません。
ただ、そういう思いで始まった場合、「与える人=私」「受け取る人=彼」という図式が出来上がってしまい、「私」が「彼」に一方的に供給する関係になりやすいことは注意が必要です。

例えば、こんなケース、聞いたことありませんか?

「私は職場でいつもみんなから相談されるお姉さん的立場なんです。昨日の後輩の仕事の愚痴を会社を出てから聞いてあげたんです。
でも、私もけっこう辛いことがあって、それである人に『私もちょっと辛いことがあってね』って切り出したらすーっと引かれちゃって。私の悩みは誰にも聞いてもらえないんでしょうか?いっぱい聞いてあげてるのに」

職場で、その彼女は「話を聴いてくれる人、励ましてくれる人」のような感じで役割が「定着」しちゃったんですね。

恋愛でもそうやって役割が固定しちゃうことって珍しくないんです。

特に「私が守ってあげるわ!」と意気揚々と彼を口説き落とした場合、彼は「受け身」が基本姿勢になります。
デートのプランもレストランの予約もベッドの上の作法も、私が彼に与えることが多くなります。
誕生日のプレゼントも彼のために一生懸命選ぶんですね。
でも、彼は「もらう側」の役割を担ってる場合、あなたの誕生日を忘れ去られて寂しい思いをする可能性も出てくるのです。

これはある意味「あなたは何もしなくていいよ。私がしてあげるから」という教育の成果とも言えるんですけど、始めは良かったものの、だんだん関係が安定してくると「なんで私ばっかり」「たまにはあなたもリードしてよ」という不満が出てきます。

でも、彼はすっかり餌付けされてますから、今さらあなたのために動こうという発想なんてないし、「それって契約違反じゃね?」なんて言い出しかねないわけです。

だから、Rさんの場合も、遅かれ早かれこういう事態になったのかもしれません。
彼が切れるか、私が爆発するか。

心理的に見ると、Rさんは頑張りすぎちゃったみたいですし、それによって彼は甘え過ぎちゃったのかもしれませんね。

与えること、守ってあげたい、と思うことは全然悪くないし、むしろ、素晴らしいことなのですが、それだけの関係性になっちゃってたのかもしれません。

そうすると「与える」という愛の行為が「犠牲」に変わって行きます。
やりたくないのにやらなきゃいけないからする、という「義務感」も出てきます。
そしたら全然楽しくないですよね。

どんな恋愛でも「対等性」ということがカギになっていきます。

始めは私が与える側、彼が受け取る側だったとしても、徐々に彼も与えるし、私も受け取るし、というシーンを増やしていくことが望まれます。

そして、お互いに「与え合う」「受け取り合う」関係に育てていくんです。

対等じゃないとやっぱり疲れちゃうでしょ?

「与える側」からは始まった恋は「受け取る」ことがカギとなります。
「受け取る」ためには彼に「お願いする」「頼む」という行為が必要になります。
さらに言えば「甘える」ということも大事ですね。

Rさんはコレ、苦手じゃないでしょうか?少なくても彼に対しては。

与えることが得意な人は受け取ることが苦手なことが多いです。
同時に、与えることが得意な人は、与えることは自然にできるので、彼に「どうして与えてくれないの?」と不満を持ちやすいものです。
「私みたいに与えてよ」って思っちゃうんです。
でも、彼は「受け取る」ことが得意なので、「与える」ことは苦手なんですね。
あなたが「受け取り下手」なように。

だから、あなたのように上手に与えるということが、彼には困難な課題なのです。
それで「お願い」「頼む」「甘える」ということを通じて、彼に与えることを学ぶレッスンをしていきます。
それは同時に私が「受け取る」レッスンをすることでもあります。

Rさんの話に戻りましょう。
彼を「かわいそう」と思っちゃうってことは、やはり彼を「下」に見ちゃってるんですよね。
だから、対等ではなく、私が上流、彼が下流という役割になってします。

弟、息子みたいな可愛さを彼は持っているでしょう?

恋愛でも夫婦でも「夫婦ではなく親子になっちゃってますよね」というケースがよく見られます。

そういう風に見てしまうと、彼のことを信頼できずに、心配ばかりしてしまいます。
彼を大人として扱うのではなく、何も分からない子どものように扱ってしまいます。
それは結果的に彼の成長を止めてしまいますよね?
もちろん、私は与える一方ですから、先ほどの話にあったように不満も出てくるし、「何も与えるものがない」と枯れた状態になってしまうでしょう。

そこで、改めてRさんにお聞きしたいのは「どういう恋がしたいの?」ということ。
もっと言えば「どういう恋をしてるときに幸せを感じるの?」

これを考えてみて欲しいなあ、と思います。

もしかすると、もっと大人の男性を求めているかもしれませんよね。
でも、その不倫の体験が痛手となってその勇気が出ないのかもしれません。

そうすると、あの上司との恋をもう一度振り返ってみることは意味のあることになります。

ちなみに「リハビリ男」という言葉があります。
恋に傷ついて長年フリーズしていた「恋するハート」を蘇らせてくれるエンジェルです。
このリハビリ男くんはあなたの恋するハートに火を点けて本来の情熱女を呼び覚ましてくれるために現れるのでよく振り回されることになります。
武闘派女子は常にハードな道を求めるので、この振り回され方もハンパねえことも珍しくありません。
その結果、久々に恋の戦場に再び立てるだけのトレーニングを施してくれるんです。

Rさんにとってその彼がリハビリ男君だったかどうかは分かりませんが、女としての自信や安心や喜びを久々に感じさせてくれる存在だったことは間違いないですよね?

そういう目で彼との関係を見つめ直すのも今後に向けて悪いことではないでしょう。

もちろん、「やっぱりあの男がいいわ!」と腕まくりして再び彼に挑んでいく勇者もなぜか私のブログの読者には多いので、Rさんがその道を選択することも応援したいと思います。

どんな恋が私はしたいんだろう?

改めて考えてみてくださいなね。


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