セックスレスが嫌で離婚したいんだけど、いざ離婚しようとするとその決意を覆しちゃうのはなぜ?



離婚に限らず、目標をもう少し先に置いてみてそこにワクワクすると目標が通過点になったりします。
また、優先順位を出してみると意外と満たされてることに気付いたり、あるいは、いざ動くことに抵抗があったり。
そして、何よりもほんとは旦那とセックスしたい私がいるのかもしれません。
答えはやはり自分の心の内にあるんじゃないでしょうか。

何度も悩んで離婚を決意して話をしたはずなのに、同意された後に辛くなり撤回してしまいました。これはどういう心理なのでしょうか?

根本先生こんにちは。過去のブログを読み漁ってもわからなかったのでリクエストさせてください。

私は旦那との性の不一致と言いますか、セックスレスで悩み、寂しくて浮気をしたこともありました。
浮気をした後はスッキリしたり、罪悪感があったり、でもやはり自分がしたいのは旦那と向き合うことだと感じたので、夫婦関係を良くしようと頑張っていました。

今考えたらそれも犠牲心からだったのかもしれません。旦那が望む妻とはどんな妻なのか?常に考え、ニコニコして、飲み会には快く送り出し仕事も家事もこなしていました。
ですがやはり自分に限界がきてしまい、セックスレスの寂しさや孤独感を訴えてしまう、そんなループの繰り返しでした。

自分の生きたいように生きる。それを考えると旦那とのパートナーシップでは実現できません。もう俺には性欲がないとバッサリ切られてしまっては、努力のしようがないと思いました。

このままなんて辛いし子供もいないし、幸せなパートナーシップを築いて子供を持つには離婚してやり直すなら今しかないと感じて、離婚を切り出しました。切り出すからには撤回してはいけないと何度も自問自答しました。

なのに、旦那が同意した途端とてつもない絶望と不安と孤独感が襲い、1人になるぐらいなら我慢して、セックスレスでも旦那のそばにいたいと思ってしまったのです。あんなに苦しくて悩んで出した結論なのに、旦那には呆れられ、周りにも何を躊躇してるの?と呆れられ、孤独感がますます酷くなるだけでした。

冷静になれば、やっぱりセックスレスなんで嫌なんです。なのにどうして、あんなに決意したはずなのに離婚を覆してしまったのでしょうか?

一時の気の迷いなのか、恐れなのか。自分で自分がわからなくなってしまいました。辛いです。

ここからまた建て直すには、どういった心の持ち方をしたら良いのでしょうか?

離婚するにしても、やり直すにしても、腹がくくれません。自分の決意が足りなかったのでしょうか。

お忙しいとは思いますが、ネタとして取り上げてくださると嬉しいです。
(Sさん)

要するにSさんは野良猫女子ということで・・・???笑

というのはシャレにしても、Sさんに限らず誰でもそんなもんです。

レスが苦しかったり、働かなかったり、浮気を繰り返したりして「こんな旦那いやだー!」と思っても、それは「旦那が嫌」なのであって、「一人になりたい」ではないんですよね。

これが「別れたいけど別れられない理由」で大きいものです。
まさにSさんが体験されたことなんです。

だから、離婚するには「この人と同じ部屋の空気を吸うのも嫌!」と思うだけでは飽き足らず、その後の「一人での生活」について「喜び」「開放感」「遊び放題」「フリーダム!!」「ウェルカム男どもぉぉ!!」というおたけびを上げる必要があるのです。

目標設定などのセミナーでよくお伝えすることがあります。

「今達成したい目標を通過点にして、その先をゴールとしましょう」

離婚することが目的ではなく、離婚して幸せになることが目的であることを改めて自覚したいですね。

私は個人的に離婚してもしなくてもいい派で、幸せになるんだったらどっちでもいいんじゃない?という考え方をします。

だから、離婚した先のヴィジョンをありありと描き、「早くそうなりたいから、さっさと離婚してぇ!」という思いを作ることがお勧めなのです。

それから、私たちは「いらない」と思ったものでも、いざそれを捨てるとなると執着が生まれます。
慣性の法則って言うんでしたっけ?
止まっているものは止まり続けようとするし、動いているものは動き続けようとする法則です。

心の世界にも似たじものがあって、嫌だいやだと言っても、今の状況に居続けようとする力が働き、いざ動こうとすると急激なブレーキが動くものなのです。

Sさんが結婚されてどれくらい経つのかは分かりませんが、一緒にいた時間が長ければ長いほど、体も心も動きにくくなるんです。

よくダメンズとお付き合いしてる女子が「別れたいんだけどー、別れられないー」と言うふうになったり、住んでる家が狭くなったので引っ越しをしたいんだけどなかなか腰が重くて上がらなかったり、転職したいんだけどいざとなると腰が引けてしまったりするのも同様なことですね。

だから、ナンボ離婚を決意したとしても、必ず寄り返しみたいなものがやってくるんです。

そして、私たちは変化を怖れます。
頭でどんなに変化を望んだとしても、潜在意識は現状維持を好むので、今の状況をキープしようとします。
そこに葛藤が生まれるんですね。

だから、先ほどの離婚したあとのヴィジョンを描いたり、離婚にワクワクしてきたり、あるいは、「ほんっっっっとーーーーにいやぁーーーーー!!!!!!」ってならないとなかなか踏み出せないものかもしれません。

それとSさんが結婚生活で重要視してるものって何でしょう?
結婚生活に不可欠なものって何かをリストアップしてみてください。

セックス、はとても大切なものでしょう?
あとは何かな?

話し合いができる。
ちゃんと仕事してくれる。
記念日を大切にしてくれる。
私を愛してくれる。
私のギャグに笑ってくれる
家事も手伝ってくれる。
車の運転ができる。
趣味が合う。
などなど・・・。

そして、それを優先順位を付けて並び替えてみてください。

1.セックス
2.仕事してくれる
3.私を愛してくれてる
4.ギャグを笑ってくれる
5.家事手伝ってくれる
・・・
という風に。

そして、そのリストで旦那さんが今、満たしてくれているもの、与えてくれているものをチェックしてみましょう。

そこで、ここでの1~5のリストで、1は全然満たされてないけど2~5まではすごく満たしてくれているとするじゃないですか?
離婚というのは、この2~5を失う行為でもあるんですね。

それに耐えられる?ねえ?大丈夫?ってわけです。

また、こういうケースもあって、よくよく優先順位を付けてみたら、

1.仕事してくる
2.愛してくれる
3.家事を手伝ってくれる
4.趣味があう
5.セックス
6.・・・

だったりすることもあるんですね。

で、今、仮に1~4が満たされてるとすると、問題は5番目のものが浮上してくるんですね。確かに5は重要なんだけど、優先順位的には5番目のものなんです。
ふつう5番目のものを得るために、1~4を捨てる人っていませんよね。

だから、離婚に踏み切れないってこともあるんです。

でも、やっぱりセックスレスが辛いわけでしょう?
それならば、よりセックスに意識を向けた毎日を送ることをお勧めします。

例えば、ゴルフが好きな人はゴルフ雑誌を買って来たり、動画でフォームを研究したり、ネットでプロゴルファーのプレイを観たり、駅のホームで素振りしたりしますよね?
決してゴルフがうまいわけじゃないけれど、ゴルフが好きだから、そこに夢中になって研究するわけです。

セックスに対しても同じことが言えるんです。

「相手が○○だから」とそこだけ他人軸にしないことです。
なかなかコースに出れなくても、一緒に行く仲間が見つからなくても、ゴルフ好きは庭で素振りを繰り返しています。

そんな考え方、いかがでしょうか?

最後に、セックスレスが辛くてしょうがないんだけど、、、本音を探ってみたら、旦那とセックスしたい私がいるのかもしれないです。
旦那がそう言うから離婚を考えるんだけど、でも、ほんとは他の人とじゃなくて、他でもない旦那としたいのかもしれません。

そしたら、離婚なんてとてもできませんよね。
そこにあるのは絶望なだけで。

じゃあ、「動かぬ旦那を動かして見せようぜ」と私は提案するんですね。
セクシャリティ、バンバン上げて、色っぽくなって、セックスアピールもガンガンこなして、そういう方法もできますねー。


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