失恋の痛みを癒してくれる“バンソウコウ男”の運命は・・・?



傷ついた心を優しく癒してくれるバンソウコウ男くん。
でも、元気になるといらなくなる悲しいバンソウコウ男くん。
そして、時には下心満載でバンソウコウの振りをする男もいるんです。

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根本先生、いつもメルマガを楽しみにしています。自称、武闘派女子のアラフォーです。

連絡が取れなくなってしまった彼とのことで、悶々とする日々を送っています。迷える私に一言いただけないでしょうか。

最近、4年ほど付き合った元彼の女遊びが発覚しました。その元彼の浮気現場に一緒にいた人はとても誠実な人で、元彼を通じて数回会ったことがありました。
普段は離れたところに住んでいるのですが、ふと連絡を取った時に運命的にその時は同じ街にいて、元彼の女遊びについて打ち明けてくれました。私に言うべきか、ずっと悩んでいてくれたそうです。

浮気をされたのは初めてで、私はとてもショックでした。その日は、夜中まで話に付き合ってもらいました。彼が帰ってからのラインのやりとりに、「一緒に居て好きになりそうだった」とあり、全くそんな素振りはなかったので、私は半信半疑で、そんなことより自分のことで頭がいっぱいで、朝まで眠れずにいました。

翌日、前の日のように1人では辛いので、悪いけど話に付き合ってほしいとお願いすると、快く会いに来てくれました。

私は前の日よりは、だいぶ気持ちも落ち着いて、冗談も交えて普通の話もできるようになりました。話をしているうちに、彼が迫って来て、私は正直ちゃんと決心のないまま、嫌ではなかったので、彼に抱かれました。朝まで一緒に過ごし、安心して眠ることができました。

それから、彼とは遠距離で、毎日ラインや電話のやりとりが続きました。一方で、元彼にはすぐに別れ話をしました。新しい彼はすぐ会いに来てくれると言っていたので、その時までに元彼ときっぱり別れて、彼への自分の気持ちをたしかめて、伝えようと思っていました。

というのも、毎日やりとりをするのはとても楽しく、居心地がよいのですが、それが彼が好きだからなのか、それとも淋しさからなのか、そうだとしたら彼に失礼だと思っていたからです。

すぐに会いに行く、と言っていましたが、彼の仕事の都合で、1ヶ月を過ぎました。
毎日連絡を取る中で、彼は私の煮え切らない態度に少しずつ不満がたまっていたようです。ある時、私の些細な一言ですごく怒らせてしまいました。そして、それまでの不満が一気に噴出したかのように、一体自分はなんなのか、バカにしている、と一方的に電話を切られてしまいました。

私は、元彼とは信頼関係ができなかったので、今度こそ時間をかけて関係を作り上げたいと思っていた矢先の出来事でした。それまで穏やかで優しい彼の豹変ぶりにびっくりしました。

その後、電話を出てくれないので、謝罪と私の言い分を長文のラインで送り、既読にはなるものの返信はなし。それからも毎日ラインは既読スルー。しびれを切らして、「私の方から会いに行く、会えなくてもいいから」と書くと、ようやく返信があり、「その日は仕事で会えない、少し考えたい」とのことでした。

しつこく追いかけてしまう自分もどうかと思いますが、連絡が取れなくなって、切ないほどに彼への思いがつのって苦しいです。
もし、このままダメになるにしても、元彼との別れで辛い時期に支えてくれたことのお礼と、心ない一言で傷つけてしまったことを謝りたい。もう会いたくないなら会ってさようならを言いたいと覚悟はしています。
というのも、こんなことでもうダメだというならどっちにしても深い関係にはなれないと思うからです。
ただ、このまま自然消滅になるのだけは中途半端でいやなのです。こんな私、情けないくらいですが、どうしたらよいのかアドバイスをいただけたらうれしいです。

長々とかいてしまってすみません。
(Yさん)
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経緯を詳しく書いてくださったのでちょっと長いですが少しカットしただけで掲載させていただきました。

共感される女子も多いんじゃないかな?

あるいは「ひどい、何その男!?」と思うかもしれないし、「そもそも女遊びした元彼がすっげー悪い!」と思う人もいるでしょう。

傷ついている人にやさしくする、というのは言い方悪いですけど、簡単っちゃ簡単なんです。
一緒にいて「うんうん」って話を聞いてあげて、「君は全然悪くないよ」と言ってあげて、そして、「君はそれでも全然魅力的だ」と褒めてあげて、そして、決めのセリフ「話くらいならいつでも聞けるからいつでも連絡してきてね」と伝えれば、ホロッと来ますよね。

私も職業柄、傷ついた女性たちに多くお会いしますので、その辺はよくわかります。
とはいえ、根本先生は、一緒にいてもあまり話を聞かずに、「それは自作自演だから」と突き放し、「そんな魅力があるのにそれを使わないあんたが悪い」と責め立てて、「また、必要な時に来てね」と山盛りの宿題を渡して帰す、ある意味、鬼のようなことをしてるんですね・・・(反省)(少しだけ)(笑)

そっか。だから、討たれても討たれても這い上がってくるような武闘派女子しかカウンセリングに来なくなるのか・・・(納得)(今さら)(笑)(討たれる、という文字に注目。笑)

で、話を戻すと、傷ついてるときにそっとやってきて癒してくれる男子を「バンソウコウ男」と個人的に呼んでいます。
この名前、私が勝手に付けたのか、誰かのをパクってるのか、あまり自信はありませんが、意味は読んで字のごとし、です。

本当に助けてくれる人、助ける役目を生きてる人は「セイバー(助ける人)」と呼ばれます。これは一種の才能ですね。
お医者さんや治療家をライフワークとして生きてる人はもちろん、日常の中で困った人がいると放っておけないってタイプもいますね。
バンソウコウ男くんは時にセイバーの振りをして近づいてくるから危険なのです!(笑)

バンソウコウ男くん。
傷ついて弱ってるときにそっと包んでくれるので居心地がよく、安心しますが、時に下心も持っていて流れ上、拒めずに肉体関係まで行っちゃうこともありますね。

そうすると女子の多くは寝ると情が移るので、恋をしたような感覚になっていきます。
バンソウコウに恋をするんです。

Yさんのように大人になると、その気持ちが本物なのか、もしくは、傷ついたからなのか、と冷静に自分を見つめられる目を持てるのですが、そうじゃないと「運命の人はこの人だ!!」と思い込むケースも少なくありません。

ちなみにバンソウコウ男には既婚者もかなりの割合で含まれます。

ただ、これ、傷ついているときには役立つものなんですけど、傷が癒えてきたら途端に不要になるものが、哀れ、バンソウコウなんですよね。

傷が治ったらバンソウコウ剥がすでしょう?

だから、バンソウコウ男に恋をして、お互い盛り上がって来て、ああ、この人となら幸せになれるかも~って思った矢先、一気に、恋の熱が冷め始めるって話もよく耳にします。

つまり、「弱ってるときに必要な男は、元気になると不要になる」わけです。

つまり、根本くんと同じ、ってわけですな。ははははは(涙)
ま、でも、セミナーは元気になっても通えますぞ!諸君!!

で、困るようになるんです。

「傷ついてるときはさー、優しくてさー、話もちゃんと聞いてくれるしー、なんでも付き合ってくれるしー、いつラインしても返事マメにしてくれるしー、すっごく助かったんだけどー、でもさー、あたし、そういう男、元々好きじゃないっていうかー、追っかけたいタイプなんだよねー」

という風にね。

要するに「元カレと反対のタイプがバンソウコウ男」になる可能性が高いわけです。
だから、本来好きなタイプじゃないケースが多いですし、また、弱ってるときはいいけど、元気になってくると邪魔以外の何物でもなくなるので、ぷいっと捨てたくなるんです。

確かに、優しい彼に裏切られたら、優しい男のことは信用できないから、どっちかというと自分勝手な男がバンソウコウ役を引き受けてくれます。

Yさんは自分勝手な彼に冷たくされたから、優しさが身に染みるんだよね。
冬のお風呂みたいに。あ”~~~~って声が漏れちゃうだよね。皆さん、ゆず湯、入った???

また、バンソウコウ男は時に下心を満載してバンソウコウの振りをしてることも多いです。

「彼の友達に相談してたらいつの間にかそういう風になっちゃって」なんて場合がそうですが、元々彼女のことを知っていて、どこかで「いいなあ」と思っていて、友達の彼女だから手は出せなくて、それで振られたときにチャンス到来!とばかりに迫ってくるタイプですね。

で、このケースって意外と多いんですが、ヤリたい!って気持ちが満たされると、Yさんの彼のようにすーっとテンションが下がっていく場合が多いんです。

だって「友達の元カノと関係持っちゃった」わけですからね。
その友達と今後も友達でいるなら気まずいでしょ?

男ってその辺がアホだな、と思うところなんですけど、男って目指すものには一直線!なところがあるんですね。
「バッグを買いに行く!」としたら「バッグ売場」にしか興味がないんです。
女子のように「バッグを買いに行く!」と家を出たのに「かわいいのがあったから」とブーツを買ってくる、ってことはないんです。
だって、バッグを買いに行ったらブーツなんて目に入らないからね。

Yさんが素敵だ、魅力的だ、寝てみたい、と思ったら、そのことしか目に入りません。
で、目的を達成した後に「ん?そういや、あいつ(友達)との関係がこれだとヤバくないか?」なんて思いに至ったりします。
それで態度が急変したりします。

多くの不倫関係が「勢い」で始まることが多いのですが、この「勢い」ってのが「そこしか見ておらず、周りが見えていない状況」を指すことは明白ですね。

この辺が有名な「釣った魚にエサをやらない心理」にもつながるところですね。

さて、Yさんの話。

>毎日連絡を取る中で、彼は私の煮え切らない態度に少しずつ不満がたまっていたようです。ある時、私の些細な一言ですごく怒らせてしまいました。

これが具体的にどんな煮え切らない態度なのか、不満は何なのかが聞いてみたいんですけどね。

「彼が会いに来る」と言っておきながら、1か月も仕事の都合で先延ばしにしていて、その上で「Yさんが煮え切らない」って思うのはある意味勝手じゃないかなあ、と思っちゃうんですね。

まあ、その辺は詳しく聞いてみないと分からないですけど。

少なくても些細なことで怒っちゃったってことは、彼はそもそもセイバー(助ける人)ではないってことの証ですよね。

ま、そもそも初めに「一緒に居て好きになりそうだった」って時点で怪しさ満載ですが(笑)

>そして、それまでの不満が一気に噴出したかのように、一体自分はなんなのか、バカにしている、と一方的に電話を切られてしまいました。

セイバー(助ける人)ってのは、自分のことはさておいて相手に意識を置けるんです。
だから、「俺って何なの?」みたいな発言は、バンソウコウ男にしか言えないセリフなんですよね。

つまり、Yさんを助けたり、慰めたりするのが目的というよりも、その後、お付き合いする、彼女にする、あるいは、セックスをする、ことが目的だったのかなあ、と思います。

もちろん、彼にそれを伝えたら全力で否定すると思います。
彼もその自分の意図に自分が気付いていないケースも少なくないですから。

でも、彼の態度を見れば・・・まあ、そういうことなのかなあ、と思うんです。

でも、好きになっちゃったんでしょう?
じゃあ、自分の気持ちにケリをつけるべく、強引に会いに行っちゃいましょうか。
私はその手をよくお勧めします。

ただし、できるだけ武器は最小限にしてね、丸腰じゃなくてもいいから・・・と武闘派女子たちにはお願いしています。
彼女たち、ついついバズーカとか平気で持っていくからねえ・・・。死んじゃうじゃない。

ただ、思いっきりオシャレしてね。できればセクシー系で。
そ、武器はこの程度にしましょう。

それで無理やり押しかけて会って「さようなら」言って帰って来ましょうよ。
その時地元には信頼できる友達に待っててもらって、朝まで付き合ってもらいましょう。

Yさん、たぶん、いい人過ぎるんかな、と思いました。
相手の気持ちをけっこう考えて尊重しちゃうような。で、自分を押さえちゃうような。
だから、ちょっと殻を破る機会があるといいかなあ、と思うんです。
それが「突撃サヨナラ作戦」ですね。

あ、「特攻」じゃないですよ。武闘派の皆さん。いきり立たないで下さい。

もっと大胆になってみませんか?
そうするともっと毒が出て、男からすればいい塩梅の刺激になると思うんです。
そのための一歩目として彼の会社(もしくは住まい)に押し掛ける、というのはいかがでしょう。

もし、不安なら、武闘派の友達に協力を願って付いてきてもらうのもアリですよ。
ただし、その友達は丸腰でね。素手でも何とかしちゃうと思うので武器はさらに危険です。

そうすると、さらに武闘派に磨きがかかって姐さんの貫禄が出てきます。

ここはひとつ、修羅場を作ってみませんか?

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