夫を「手放す」と「離婚へのレールを敷く」の違いについて。



手放すってのは自由にしてあげること。彼に選択を任せ、それを支持すること。
でも、コントロールする癖がついてると望まない離婚へのレールを自らが敷いてしまうことになります。

***
根本さん、始めまして。
去年の暮れに夫の不倫が発覚しまして、離婚するしないの揉め事を繰り返しいていた渦中、色んな方のブログを読み漁り根本さんのブログにたどり着きました。

扱っている問題はかなり重たいのに、根本さんの軽快な語り口調に口元が緩みながらも真剣に何度も読まさせていただき、DVDも購入しました。

そして今まで感情のままに夫にぶつかってきたましたが、ブログやDVDを拝見していくうちにどういう結論になろうがやれるところまでやろうと、現在自分癒し&改革を行っている熱血女子です。

根本さんの色んな記事を読んでいく中で、やはり大切なキーワードは”手放しの愛”になるのかと思います。そこはすごく納得いくのですが、一方で、私と同じ立場の方へのアドバイスで”でも、あなたから離婚の道筋を作ってはいけませんよ”とのアドバイスがありました。

そこで質問なのですが、夫に”あなたはあなたの人生があるから好きなようにしていいよ”と発することは、ある意味自分から離婚へのレールを引くことになってしまうことにはならないのでしょうか??

揚げ足取りではないです(笑)
ここを理解できないと先に進めない気がしたので、いつかネタにしていただけたら嬉しいと思いました。

よろしくお願いします。
(Mさん)
***

>揚げ足取りではないです(笑)

それは私の仕事ですからね。はい。それに関してはプロですからね。
「お客様の言葉の中から自分にとって都合の良い言葉のみを引っ張り出してきて、それを盾にいじめる」のがカウンセラーですから(笑)

さて、本日もっとも重要な部分を最初に取り上げてしまいましょう。
それ以降はもう読まなくてもいいですからってくらい重要な箇所です。

>DVDも購入しました。

有難うございます!!!

大事なことなのでもう一度言いましょう。

>DVDも購入しました。

有難うございます!!

ということで、とりあえず、皆さん、

http://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/12401

こちらのページを見て頂くまでもなく、

https://cocorono-seminar.com/

こちらのページから購入手続きを取りましょう。

えーっと、とりあえず、本日の主題はもう説明し終えましたので、あとは適当に流したいと思います。

Mさんも「私の問題をできるだけ軽く扱ってください」っておっしゃってるので、鼻くそでもほじりながら答えて参りたいと思います。
そういえば、先日セミナー中に鼻くそをほじってたら鼻血が出ましてね。もう何年振りかってくらいの鼻血に感動したんですけど、皆さん熱心に実習してたので一人笑いをこらえていたんですよね。誰かツッコんでくれねーかなーと思ってたんですけど(実話)

さて、Mさんもまた旦那さんが不倫したことをいい口実にサンドバックとして使い倒してしまったってわけですね。
ふむふむ。

「手放しの愛」が大事。
ふむふむ。

誰がそんないいこと言ってるの?

あ、そうか。このDVDね。

http://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/12401

うんうん。じゃあ、このDVD見た人しか分からないからみんな買うといいよ。

なんでこんな宣伝ばっかり書いてるかっていうと、本題が超短いから。
ほら、あたしのブログ、長いのが売りじゃん?短いの書いたら情熱女子が「こんだけかい!」ってめっちゃツッコんでくるわけ。
だから、とりあえず長くしとかないといけないっていう、読者サービスなのよね。

「手放しの愛」っていうのは「夫を自由にすること」なんですよね。

翻訳すれば、

「あたしにはあたしの人生があって、あんたにはあんたの人生があるんだから、勝手に生きろや、ボケ」

ということなのね。だって、これまでは(特に不倫発覚後は)

「あんたの人生はこれでもうあたしのもんだからね。とりあえずどうしてくれんの?この、あたしの心の傷。すっごく傷ついたじゃないの!さあ、責任取ってもらうわよ。
あんたのこれからの人生はあたしに捧げなさいね。それだけひどいことしたんだから!
これからあんたには自由なんてないの!あたしにひたすら尽くして尽くして尽くしまくって人生終えるのよ!それだけのことしたんだから!」

という風にしてきたでしょ?

もちろん、心の中でも

「彼がどうしたら私から離れて行かないか?」
「どうしたら彼をずっと捕まえておけるか?」
「私をこんな目に遭わせてどう補償させるか?」
「どうしたら彼を独り占めできるか?」
「どうしたら彼が二度と他の女のところに目がいかないようにできるか?」

なんてことばかり考えてるでしょう?

つまりは「コントロールしまくり」てことで、これって「癒着」「執着」しまくりってことで、文面からも分かるように、結果的には

「どうぞ、あっしを捨ててくだせえ」

と言ってるようなものなんですよね。

一度、逆の立場になって考えてみればわかりますよね~。
でも、情熱女子は「分かっちゃいるけど、一度走り出したら止まらない」ですもんね~。(それを暴走って言います)

だから、とりあえず「私は私、彼は彼」って線引きをしないとお互い苦しいわけです。
もうほんと絡み合いまくってワケが分からなくなりますから。
それがベッドの上での情熱的な絡み合いならいいんですけど、ね。そっちはずいぶんご無沙汰なわけでしょ?ああ、寂しいわ!ってことでしょう?

だから、「彼を自由にします」というのが「手放し」って意味なんですね。

 彼には彼の人生があるし、彼の人生の選択権は彼にしかない。
 同じように私には私の人生があるし、私の人生を幸せにするのも私しかできない。

この当たり前の事実を改めて受け入れましょうぜ、アネキ!ってのが「手放し」なわけです。

仮に彼を鎖でがんじがらめにして側に置いてても、鑑賞物としてはいいかもしれないけど、愛されてる、選ばれてるって感じしないでしょ?

彼を自由にして、その上で、私を選んでくれたら、それってすっごく愛されてるってことじゃね?ってのが「手放し」ってことなんですよね。

それによく言う話ですけど、彼をがんじがらめにしたり、コントロールしたりしてる時点で、彼を信頼してないわけです。つまりそこに愛はないわけです。
もちろん、彼は信頼を損ねるようなできごとをしたわけですけどね。
でも、現実は彼のその損ねるようなできごとによって、自分自身の自信のなさが露呈しただけなんですけどね。

だって、自分に自信のある人がパートナーの浮気を知ったらこんな態度になるんですよね。
「私はすごく悲しい。あなたを愛しているから。私はそんな悲しい関係は望まないし、あなたもその方が幸せだと言うなら、私は別の人との幸せを探すわ。そういう男性も必ずいるから。あなたはどうしたいの?誰を愛したいの?」

悲しみや寂しさ、ショックはあったとしても芯の部分は揺るがないんです。
だって自信があるから。女として、人として。
自分がいい女だってことを知っていて、彼に愛情を与えている自信もあるので、その上で彼が別の女性に行くんだったら「アンマッチ」ってことなんですよね。
だから、それを受け入れることができるんです。

パートナーシップの信頼関係ってのは「お互いに相手を選ぶ」ことで成立します。
だから、「私が彼を選んでるんだけど、彼は私を選んでいない」のであれば、不成立です。

それで離婚問題とか浮気問題を扱うと一番最初にやるのは

「夫のことは放っておいて、まずは自分のことをやりましょう」

って自信回復にまずはフォーカスします。
女として、人としての自信を取り戻していきます。

選択ってのは「AとB、C・・・」と複数の選択肢があって初めて成り立ちますよね。
「A」しかない場合は選択とは言わないんです。

執着して、被害者になって、依存的になっていると選択肢が存在しません。
だから、「離婚する、しない」と2つの選択肢をまずは作る必要があります。
そのうえで「離婚しない」を選べるようにしていきます。

そのために「手放し」をするわけです。

それに「愛する人が苦しんでる姿を見て嬉しいですか?それは愛ですか?」って投げかけをよくします。

痛いでしょう?そう言われると「根本さん、冷たいわっ!ひどいわっ!こんどお茶に雑巾の搾り汁たっぷ入れてやるわ!」とか思っちゃうでしょ?

大丈夫、ちゃんと毒味してもらってから飲むから!(笑)

「本当に愛してるのならば、手放してあげることもできるでしょう?大好きな彼が幸せになることがあなたの幸せでもあるでしょう?」

とさらに傷をえぐるようなことを言っちゃうんですなあ、これが。

「むむむむむーっ!そしたら雑巾のしぼり汁だけでじゃなくて、あたしのツバもぺっぺっぺっぺ入れたるわ!」って思っちゃうんでしょう?

あ、それ間接キス???(←何十年ぶりに聞いたセリフでしょ?若者に通じるかしら?)

ま、お茶の話はいいんですけど、「手放し」ってそういうことです。

彼を自由にすること。
自らの束縛を解いて、彼に人生を選べるようにしてあげること。

「自分から離婚へのレールを敷く」っていうのは「手放し」とは逆の「コントロール」なんですよね。

Mさんは「あなたはあなたの人生があるから好きなようにしていいよ」って言うと100%離婚を選ぶって思ってるんでしょうか?
だから、レールを敷くように見えちゃうんでしょう?

Mさんがカレーを食べたいなあ、と内心思ってるときに彼に「ラーメンでもカレーでもあなたの好きなほうでいいよ」って言うとするじゃない?
そのとき100%「どうせ、彼はラーメンを選ぶんだよな」って思います?

まあ、彼が異常なラーメン好きで、日本のラーメン屋マップの作製が趣味ってんなら分かりますが・・・。ちなみに酒田で食ったアゴ出汁のワンタンメンはマジ美味しかったです。

離婚へのレールを敷くってのは自立系武闘派情熱妻たちがよくやる手で、

「彼が望んでるような気がするから離婚届を採りに行く」
「今までも私が主導権を握っていろいろ決めてきたから、別居の手続きも私がする」
「自分は別れたくないんだけど、今までの癖で、つい彼の意向を汲んで離婚の方向に話題を持って行こうとする」

みたいな行動を指します。

武闘派女子の夫はえてして「何もしない男子」であることも多いので(武闘派女子が長年、あれやこれやと転ばぬ先の杖で動きまくって来たので、結果的に何もできない男子を育成してきた)、「もうはっきりしてよ!!」って業を煮やして、ついつい彼の希望に沿うことをやってしまうんですね。

だから、それをしないようにするために「レールは敷かんときや。離婚したくないんやろ?」って話をよくするのです。

私は私。彼は彼。
私には私に人生があり、彼には彼の人生がある。
彼とは関係なく私は幸せになれるし、
私とは関係なく彼も幸せになれる。
私は彼を愛しているので彼がどんな人生を選択してもその選択を支持します。
私は私で幸せな人生を常に選択し続けます。
私は私のことも愛しているし、彼のことも愛しています。

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