夫に愛されてる私がプレイボーイにハマる理由。



思春期に何を我慢してきたの?子ども時代にどんな思いをしながら過ごしてきたの?がカギになると思われます。
その意味を読み解いていくことで、これからどうしたらいいのかも見えてくるでしょう。

***
はじめまして!
といってもブログを読むようになってから、記事はもちろん根本さんのことが大好きになってしまい、一度神楽坂の「執着を」手放すワークに行ってみたりしました。
とってもわかりやすい説明と、優しい根本さんのお話の仕方でボロボロ泣きながら、手放す。を体感させてもらいました!ありがとうございます。

今回は好きになってしまった『超自立系の彼』のことでメールしました。

わたしは既婚者で、2児の母でもありますが、今年に入ってから会った5つ年下の男性と恋に落ちてしまいました。
夫はわたしと彼がどうやらそういう関係だと知っていても、それでもやり直したいと言ってくれるほど愛してくれていますが、どーーーーしても彼が気になってしまいます。

仕事が出来て、社交的、友人も多く、物怖じもしません。絶対に見られたくない部分以外はオープンな人で、一見するとそうは見えないロールキャベツプレイボーイ。彼女もいます。

ですが、旅行を含め、わたしが行きたい場所に連れていってくれたり、食事のときもほぼ食事代を出してくれたり、
また、空いた予定はわたしを最優先にしてくれたり、確実に「あなた、彼女よりもわたしを好きでしょう?」という感じなのです。

彼は思春期にお母さんを亡くしていて、わたしが子どもとの事を話したりすると「いいなー俺も君の子どもになりたかった。うやらましい。理想だ」などといいます。どうやら、わたしの家でのありかたと、彼のお母さんのありかたが似ているそうです。
ですが、そのことについて言うと、自分で話を振ってきたにも関わらず、すぐにシャッターがしまってしまいます。

それに彼はプレイボーイをやめるつもりはないらしく、彼女にはそれを理解してもらえるよう、時間をかけて説得というか、調教している。とも言っていて、わたしは一人の人を愛しぬくのが理想なので、そのあたりもモヤモヤ。

わたしは、間違いなく『情熱の女』(しっかりものの長女でもあります)なのでそんな彼をなんとかしてあげたい!と火が着いてしまったのです!

が!

自己肯定感が低いので、自立して依存しないようにというのが、ブログをいくら読んでもなかなかできません。

とにかく自分のどんなどす黒い感情的も受け入れる。とか、彼がどんな思惑だろうと、彼女とわたしで迷っているなら好都合だ!むしろその間にわたしの女性性を爆発させて、彼ともっと楽しく素敵な時間を共有して、さらに自己肯定感もあげられるじゃん!って思うとか、色々策はあるのですが、ブログにかかれているようなワークを実際やろうとすると「この状況をなんとかするためにやっている感」がすごいんです。

もっとゆるーっとわたしを受け入れたい!でも、考えすぎて辛くなるとはいえ、なにも考えないのはありなのかしら?などど、どうもわたしの方向性が定まりません!どうしたらいいのでしょう?
(Tさん)
***

文面からもにじみ出てくるような情熱の女スタイルですね(笑)
恋に生きる女、ですからねえ、どうしたった夢中になっちゃいますし、そういうTさんにとって「助けたい、救いたい、何とかしてあげたい」という気持ちは最高の炎になりますね。

こういうときって、なぜ、旦那さまがいるのにほかの男性が必要になってしまうのでしょう?という点から注目していくことが多いですね。
それは夫婦関係をどうこうするというのではなく、Tさん自身の内面を掘り下げる糸口にするために。

彼と出会うまでの夫婦関係ってどんな感じだったのでしょうか?
退屈していましたか?
それとも今のように愛情を示してくれる存在だったのでしょうか?

実はそれによっても方向性って変わってくるんです。
もし、もともと旦那さんとの関係が冷え切ってるわけではなく「それでもやり直したいと言ってくれるほど愛してくれています」という状態だったとすると、「しっかりもの長女」にとっては今まさに【反抗期】である可能性もあるんですね。

反抗期!?って思うでしょう?

これはあくまで想像というか、一つの例え話として読んでもらいたいんですけど、しっかりものの長女ってそもそも弟・妹、時には母のために自分を犠牲にして頑張ってしまうことがあるんですね。
家族は私が救うです!と彼らを背負ってしまうことも少なくありません。

その際、母(父)の目は「娘としての私」を素通りして弟や妹の方に向かい、実に寂しい思いをするんです。
もちろん、意識レベルでは自分はもう大きいし、親の愛なんて求めてないよ、なんて思っていたとしても、ね。

そうすると親からの愛情が欲しくなるんです。
だから、この気持ちが続くと「不倫」として、既婚者の男性を求め、愛されたい欲求を満たそうとしたくなります。

ところがもう一つの側面では「復讐心」という部分が動きます。
「私を放っておいた、私の甘えたい気持ちを満たしてくれない親に怒っている自分」がいたり、「寂しすぎて拗ねてしまってる自分」がいたりします。

そうすると『自分に向けて愛情を注いでくれる存在に背中を向ける』という形で親に復讐したりするんです。
そう、Tさんがそういう状態に当てはまるとするならば『旦那さんの愛情を裏切ることで、自分を愛してくれなかった親に復讐している』なんて読み解くことができるわけです。
(親の代わりを求めて既婚男性に恋するのと同じように、親に復讐するために夫や彼氏を使う、という手はよくあるのです)

また、もし、それまで夫婦関係が寂しいもの、退屈するものであったとするならば、それってかつて実家で味わっていたのと同じ気分なんですよね。
「また、愛されない!またいい子(妻、母)をしてる!」という思いからやるせなくなり、自分が欲しい愛情をアンダーグラウンドに求めるようになります。

それが不倫というわけです。

だから、そこで一人の恋する乙女になり、まるで思春期の女の子のように彼のことで心をいっぱいにしたり、キラキラした目で彼を見つめたり、彼の態度に振り回されたりすることで、かつて自分が我慢した世界をここで再現しようとするんです。

だから、Tさんがどれだけ頑張っても彼に対して自立できずに、自己肯定感も高まらないのも分かりますよね。
だって、「高校時代にかっこいい先輩に恋い焦がれてる後輩」みたいな心境なのですもの。

こうした経験を通じてかつて満たされなかった思いを充足させていく目的(これが潜在意識の計画)があるのかもしれません。

もちろん、アンダーグラウンドでこの関係を必要としているということは、女としての自分をもっともっと感じたい、味わいたい、という強い欲求が隠れてることは言うまでもありません。
つまり、ものすごく「一人の女」として自分を感じたいわけです。

こういう時って不思議と不倫相手はプレイボーイ君になります。
プレイボーイだから簡単にこちらを向いてくれる、という理由もあるんですけど、それ以上に強いのは決して自分一人を愛してくれることがないからなんです。

なぜかというと、手に入らない分、情熱の炎を余すところなく掻き立ててくれる(こういうタイプの男性の方が恋をしてる感ってめちゃくちゃ強いですよね?)、というのが一つ目の理由。
そして、もう一つの理由は「手に入らない」ことによって、表社会をつぶさずに済むからなんです。表社会、すなわち妻としての立場、子どもたちの母という存在。
これはすごく意外に感じると思いますが、情熱の女が本気になったら家庭をあっさり捨ててしまう危険性もありますからね。
手に入らない人を好きになることによって、その危険性を回避してるわけです。

ま、こういう風に説明されるとなんか納得しちゃいませんか?
っていうか、こうしてちゃんと説明してる根本君ってすごいなあって絶賛自画自賛中なんですけどね~!(笑)

そういうわけなので、お気づきかと思いますが、ここでもやはり彼はあまり関係ないんですよね(笑)
Tさん自身が起こしている問題なので、旦那、子どもたち、彼を通じて見えてくる「自分自身」を扱っていきます。

彼ができたのがいいとか悪いとか論じることもしませんし、旦那や子供たちのことを持ち出して諫めようとする気もありません。

今の状況が何を示しているのか?どんな意味があるのか?どうしてこういう状況が必要なのか?何が欠乏しているのか?という視点で自分自身を見ていくんです。

そういう意味ではまたセミナーに来たり、カウンセリングを受けたりしていただきたいですね。その点をもっと掘り下げるために。

で、どうしたらいいのか?という点をまとめていきましょう。

・しっかり者の長女として自分が何を我慢し、どんな子供時代を過ごしてきたのかを自分なりに振り返りましょう。

・手に入らない彼という存在に何を求めているのか?彼との関係において自分が何を感じたいのか?を考えてみましょう。

・自分が女であることを日々表社会でも意識しながら過ごしてみましょう。その制限を外していくことで関係性は“なるように”なっていきます。

今日も長文になりましたが、読んでいただけて幸甚です。

男と女の心理学
○根本のセミナー情報
○根本のカウンセリング・スケジュール
☆根本本。
根本の著作


あわせて読みたい