女と切れてないのに頑張れるのは、やっぱり愛してるからじゃない?



一番の危機を乗り越えて少し関係が良くなってくると期待をしたり、焦ったりして自分を見失いやすくなります。
そういうときこそ、改めて自分を見つめなおすとき。
なぜ、そんなに頑張るの?頑張れるの?それは愛してるからだよね?

***
根本先生、こんにちは。
毎日メルマガが届くのを楽しみにしています。
ネタとして使っていただけると嬉しいです。

夫とは結婚して6年、昨年長男が産まれました。ですが、今年3月に離婚したいと言われてしまいました。夫は原因として、私が言うことを全然聞かない、産後の実家の両親の過干渉で嫌になったと言ってましたが、実際には女性がいることがわかりました。

しかも、私と夫は同じ職場なのですが、その女性も同じ会社の社員で私とも何度も同じ飲み会などに参加した仲間の一人でした。
それでも、私にもよくなかった面はあると思い、他のカウンセラーの方のインナーチャイルドセラピーを受けたり、自信のなさ、無価値観を癒して、自分を変えようとしてきました。

半年経って、主人はずっと女性のところに泊まり込み帰ってこなかったのが、週末の昼間だけ家族3人で過ごすところから始まり、今では時々平日も帰ってくるようになりました。
また先日、育休中だった私も職場復帰をし、子どもが体調を崩すことが増えてしまったのですが、そういう時は主人もとんで帰ってきて、子どもの面倒を見てくれます。
それでも相手の女性とは続いていますし、子どもの病気が治れば女性のところへ行ってしまいます。

また主人は、子どもが寝たあとは、なるべく私との接触を避けようと部屋へこもってしまいます。反対に、一緒にいる時は、加湿器の水が切れてるなどの私のミスの指摘ばかりします。

全部罪悪感のせいとわかってるのですが、これでは何も変わってないという絶望感に襲われたり、怒りとも悲しみともつかない主人と女性に対する憎悪の気持ちがここへきて一気に湧いてきてしまいます。
冷静になると、これまでと変わった面に目を向けて、まだ修復の途中。焦らずいこうと考えるのですが、気づくと憎悪の気持ちにまみれてしまいます。

本当は主人に対して、優しい気持ちでいたいですし、ミスを指摘されても笑って「ごめん、代わりにやってくれてありがとう」と言えるだけの心の余裕を持ちたいのです。

このような状態から私が修復に向けて取り組むべき課題はどんなことなのでしょうか?
(Kさん)
****

>気づくと憎悪の気持ちにまみれてしまいます。

それはKさんが人間だって証拠ですよね。うん。それでいいんです。

「本当は優しい気持ちでいたい」「ミスを指摘されても笑ってありがとうと言いたい」などは“目標”としては素晴らしいのですが、それができなくても全然問題ありません。
「だって人間だもの」ね(笑)

「優しい気持ちでいたい」という気持ちが強いと、「憎悪を持っている自分を許せない」ことになります。
そして、それを感じると「早く修復したいのに私何してるんだろう?」って焦ったり、自分を責めたりしてしまいます。

女との関係が切れない中で「心に余裕がある優しい妻」を目指すというのは、生きながらにして「女神さまになります!」というくらい崇高なこと。
だから、そんなに焦らない方がいいんです。

むしろ、早く何とかしなきゃと思うと「ふり」になっちゃうんです。
「余裕があるふり。優しい妻のふり。」
これって単に感情を抑圧して「いい人、いい子、いい妻」を“演じてる”だけですから、やがてまた爆発しちゃいます。

「すぐにできなくて当たり前だよなあ~」ってことです。

それに「優しい気持ちでいる」とか「心に余裕を持つ」のはそもそも何のため?
ご主人との関係を修復する目的だとしたら、それはやめた方がいいですよ。
優しくなったから、心に余裕が持てるようになったから修復できるとは限らないですから。

彼の気持ちは彼にしか扱えないから、彼がKさんとやり直すのか、女性と別れるのかは彼自身の問題ですよね。
自分にはどうにもならないことなんです。

優しい気持ちで心に余裕が持てるようになるのは、彼のそうした気持ちも理解し、受け入れ、許すことができるし、自分がどういう風に生きたいのか?そんな彼でも愛するのか?それとも自分の幸せをほかに探すのか?など、“Kさん自身の人生を生きる”ためではないでしょうか?

その領域に行けば、彼が戻ってこようが、こまいが全然気にならなくなり、“結果的に”彼が戻ってくることが多い、というだけです。

すっごい頑張ってると思いません?
すっごく頑張ってきたと思いません?

こういう問題は長期戦になるので何よりもスタミナが要求されるんですが、それにしても本当によくやってきたと思いませんか?

Kさんと似た問題を持つ方にお会いすると「旦那が戻ってきてからの方が大変ですからね」なんてよく言うんです。
別居状態が少し緩和してくると、一番つらい状態からは抜け出せるので少し気持ちが楽になります。そのままスーッと良くなってくれたらいいのですが、そこからまた一進一退が続くと、「もう、いい加減にしてくれよ・・・」なんて気分にもなってきます。
気持ちが楽になって“余裕ができた”んですが、そこに“怒り”が入り込んでしまうってわけです。

だから、今は改めて「自分」に意識を向けてあげる時だと思ってるんです。
ここから「旦那を口説いちゃいましょう!」とか「あいつをあなたの魅力でとろけさせてしまいませんか?」なんて言うことが多いんです。
自分を磨くこと、自分を高めることに今は喜びを感じられるようになりたいですね~。

そして、一番大切なこと。
どうしてそんなにも頑張ってきたのか?単にお子さんのためだけなのか?ってことです。
違いますよね?

それくらい好きなんですよね?
それくらい愛してるんですよね。
こんなひどいことされてるのに、こんなにつらい目にあわされてるのに、嫌いになれないばかりか、また仲良くしたいって思っちゃうくらい、好きだし、愛しちゃってるんですよね?

気付いてました?

今日からは「あたしバカよねえ、おバカさんよねえ~♪」って歌いながら出勤したり、家事したりしてください(笑)

なんだ、旦那のこと、こんなにも好きなんだ・・・ってことを受け入れて、“全面降伏”するとすごくエネルギーが沸いていきます。

そうするとね、この焦りやイライラも減ってきますし、余裕や愛情ももっと感じられるようになるでしょう。
そして、優しい気持ちで彼を受け入れてあげることができるようになるのです。

男と女の心理学
○根本のセミナー情報
○根本のカウンセリング・スケジュール
☆根本本。
根本の著作


あわせて読みたい