彼氏と別れて主人とやり直すにはどう心を持てばいいのでしょうか?



頭で考えた方法では心は付いていきません。
まだまだ「いい子ブロック」が外れてないから戻れないのかも。
自分自身の中にあるエグイ部分と、ほんとうにしたいことと向き合う時。

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毎日UPされる記事、ほとんどが自分のことを言われているような気がする私です。
実は、主人と1年別居しています。子供なし。37歳。年下の彼氏もいます。(彼氏バツイチ子持ち面会あり)主人と離婚調停をしましたが、無理でした。その後、色々と考えて、主人とやり直してみようと考えました。
主人は家事ができます。頼んだことはやってくれます。ただ、人の気持ちを汲み取ることが苦手、子供のような人です。すぐにイライラします。できないことが多いです。
お給料も一人で生活できないくらいしか稼げません。ただ、私を好きでいてくれるようです。

彼氏とは何度も別れようとしています。ですが、その度にやはり戻ってしまいます。
彼氏はギャンブルばかり行くし、お給料も少ないし養育費もあるし、家事もできないけれど・・・一緒にいて穏やかで優しい、違う自分になれるような気がします。
主人とは手も触れたくないですが、彼氏とはセックスもしたくなります。

彼氏に子供がいなければ、彼氏の所へ行きたい気持ちもあります。
でも、私は家事が苦手なので、小さい頃から家事をしてくれる人、真面目で浮気をしない人と結婚したいと言っていましたので、望みはかなっているのです。主人は全く浮気しませんので。
でも、ただ、主人と話をするにしろ、会うにしろ、気持ちがどよ~んとします。変なこと言わないようにと非常に気を使います。
ただ、条件だけで戻ってやり直そうと思っているのですが、気持ちがついていきません。
小さい頃からおとなしく、長女で、両親は自営業であまり家におらず、離婚していて、弟の世話をして・・・という、話によくでてくる典型的な人です(笑)

どうすれば自分の気持ちがわかるのか、条件だけで考えることを止めれるのか、また主人とやり直すにはどう心を持てばいいのか・・・
彼氏とは別れないといけないとは思っています。私は前妻とのやり取りでさえ嫉妬してしまうような人ですから。
(Hさん)
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“典型的長女”のHさん。それを聞くだけで、心中お察しいたします(^^)

だいたい人間って「~しなければいけない」ことはできないようにプログラムされてるわけです。
だから、「行きたくないけど行かなきゃいけないから会社行った方」とか「したくないんだけどしなきゃいけないから朝から家事をしてる方」ってすでに奇跡を起こしてる方なのです。
・・・なんて言われても全然嬉しくないと思いますけど、でも、そんな自分をすごく褒めてほしいな~。
というのも「~しなければいけない」って思うことは「~したくない」からであって、そう思う時点で「やりたくないことを無理に頑張ってしてる」のですから。

だから、「彼氏と別れなければいけないと思っている」という時点で、相当、難攻不落の課題に取り組もうとされてるHさんがいらっしゃるわけです。

もちろん、ご主人に対しても同じですね~。
「やり直すしかない」とか「やり直さなきゃ」とか思う裏には、当然、本来はそれを望んでいないHさんの気持ちがあるわけです。

気持ちを裏切って行動しようとするのですから、幸せになんてなれると思わないでしょう?
だから、それで無理に頑張ってやったとしても、幸せになる許可を自分に出すことができない状況にいらっしゃるんです。

※少々回りくどい表現ですいません。

さて、まだまだHさん「いい人」の役が抜けきらないようですね~。
言い換えれば、まだまだ悪人っぷりが足りないみたいですね~(笑)

旦那さんとやり直すにせよ、彼氏と別れるにせよ、まだまだ「中途半端」なのかもしれません。
自分の「在り方」が。

もう少し自分を崩してみた方がいいんですね。

自分が不倫するって人生の計画にありましたか?
離婚調停まで申し立てるって意外ではありませんか?

「いい子の長女」の人生としては、「旦那とは手も繋ぎたくないけど、彼氏とはセックスもしたい」ってのは予定外なんだと思うのです。

※現象としてはふつうのことです。彼氏ができた時点で、旦那とは男女の関係を持ちたくなくなるものですから。

でも、それでもまだまだ崩しが足りないみたいなんですね。
だからスッキリしないんです。
目の前がパッと明るくなるどころか、暗澹としてしまうんです。

彼氏ができる=不倫するってもちろん褒められたことではないかもしれません。
でも、そうせざるを得ないくらいご自身が追いつめられていたのならば、彼の存在によってめちゃくちゃ救われた心もあるんじゃないでしょうか。

なぜ、“心理的強行突破”をしてまで彼氏を作らなければいけなかったのか?

それまでの人生があまりに窮屈で犠牲的で我慢の連続だったから、という想定はいかがでしょうか?(もちろん、これについては「自覚」がない場合もあります。あまりにいい人を演じすぎたせいで)
その窮屈で縛られた人生を脱するために彼の存在が必要だった、という風に解釈できるんです。
何のために?自由になるために。

ただ、それ相応のリスクはありますから、まさに亡命するようなものかもしれません。
罪悪感だってめちゃくちゃ付きまといますしね。

それだけの冒険をして、でも、失敗したり、うまく行かなかったりという結果になってるわけで、それでは「亡命しようとしたがそれが失敗して自国に強制送還されようとしている状態」みたいなもので、全然未来は明るくありません。

もう少し自分を崩してみたいんです。
やり切った感が出るために。

ただ、他人事だから言えることでもあるんですけど、そのために今の彼氏ではまだまだ役不足なのかもしれないですね(苦笑)
もっと面倒な奴、めちゃくちゃな男の方がいいのかもしれません。
それこそ、借金を背負わせてくるような、もっと自己中でHさんを振り回すような。

ちなみに、彼氏がギャンブルばかりして、給料も少なく、それでいながら養育費もあって、なおかつ家事ができないというのは、Hさんの「いい子ちゃんブロック」を外すためにHさん自身が必要とした要素です。

彼が誠実で、高給取りで、かつ、バツイチで奥さんとはすっかり縁が切れていて、子どももおらず、なおかつ、家事ができる人だったら、いい子ちゃんブロックは外れるどころか強化されてしまいますからね。

ただ、先ほども書いたように、人を使って心理的ブロックを外すのはとてもリスクが高いんです。

だから、私はいつも「今がほんとうに自分がやりたいことをやる時期」「ここまでリスクを冒してまでなりたい自分になる」「人生の目的を果たすとき」なんて表現を使うんです。

向き合うべくは夫でも彼でもなく、自分自身です。
自分はどう生きたいのか?何をしたいのか?何を欲しているのか?と向き合う時期と言えるでしょう。

原因や背景を見るという点では、Hさんの育った環境はとても大きな影響を与えてます。
お母さんのために犠牲をし過ぎたこと。
早くから弟を背負って生きていること。
そして、お父さんとの関係。

この辺は詳しく聞いてみないと何とも言えないのですが、やはり、お母さん、お父さんそれぞれがキーパーソンのような気もします。

その表で頑張ってる世界が苦しくて窮屈でどうしようもなくて逃げ込んだ先が彼氏のところですよね。
だから、彼氏の存在はある種オアシスです。だから切ろうとしても切れないんです。
別に私もすぐに切ることは推奨しません。

でも、まだまだスッキリしないということはもっともっと自分の内面のエグイ部分と向き合いつつ、本当に自分がどうしたいのかを見付けていく時間が必要なのです。

もう少し鬼畜生になった方が良いみたいですよ。

その先に何が見えてくるのかは分かりませんが、旦那さんにもう一度ロマンスを感じることももちろん可能です。
あるいは、ちゃんと離婚して、ほんとうのパートナーと出会うプロセスを選ぶかもしれません。

どちらにせよ、今なさってることも幸せに続く道です。
情熱の女ゆえ、平坦な道より、少々茨の道を好むのは仕方がありません。

一番はやはり自分を信じる、ということでしょうか。
もう少し、自分を壊してみよう、鬼畜生になってみようと思って下さい。
そして、今起きてることは必要なことなんだ、と自分を許してあげましょう。

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