自信が付いたときは自信が付いたことに気付かない。



自信付いた~!!と叫べるほど私たちの自信は自覚のないものです。
むしろ、自覚してるのは自信のない証拠かもしれないってくらいに。
以前の自分と比べたとき、あるいは、トラブルがあった時に気付けるのが「自信」なのです。

「自信」についてのワークショップをよく開いています。私の好きなジャンルの一つです。

さて、自信が付いたときってどうなるか想像できるでしょうか?

「ふつう」

なんです。何も変わったようなことはありません。
意識すれば「不安がなくなったな」「堂々としてるかも」「気分がいいな」などの変化に気付けますが、ある日突然そうなるわけじゃないので、「ん・・イマイチ実感が無い」のが現実だと思うんです。

しかも、それは「過去の自分と今の自分」を比較したときに気付けるもので、他人と比較しているうちは絶対に気付けません。
ところが私たちは過去を忘れる傾向があるので・・・これもまた気付きにくいんですね。
日記などを付けてれば分かりやすいのですが。


だから、トラブルがあった時に気付けるんです。
「前だったらめっちゃ凹んでたのに案外平気だな」
「トラブルがあるとそうこなくっちゃってワクワクしてきた」
「大丈夫、大丈夫。なんとかできると思うし」
「以前なら3日はダメージ受けてたけど、今は1日で快復したわ」

ふだん料理される方。
冷蔵庫の中身を見て「今日は何もないわー。どうしましょう。野菜炒めとお味噌汁とちょっと青菜のお浸しくらいで我慢してもらいましょ。給料日前だし」と献立を考えて、そして、サクサクっと作れる方、手を挙げてください(笑)

「皆さん、料理に自信あるでしょ?」って言われたらどう思います?
手を挙げて下さった中で何人くらいいらっしゃるでしょう?

でも、料理ができない人から見れば、その行為は魔法使いの仕業って知ってますか?

「それくらいなら誰でもできるんじゃ?」
「主婦なんだし(一人暮らしなんだし)当たり前じゃないの?」
「えー、でも、複雑な料理は全然ダメだし」
「人様に食べさせられるような料理は全然できないんですよ」

そう思った方。
そう、その思いが「自信を失わせてる」のです。

計量カップで水を量ったり、大さじ2、小さじ1などと調味料を量ったりしてますか?
しなくても分かるんじゃないでしょうか?

その“しなくても分かる”というのが「自信がある状態」なんです。

だって、料理に自信のない人は、本やネットを見ながら、醤油大さじ2、みりん小さじ1ってやってるはずですもの。

目分量で何とかできる人は「料理に自信がある」と思っていいんです。
まさかミシュランの星が取れるまでは言っちゃいけないと思ってませんよね?

自転車乗れる人。
自信あるでしょ?

さーっと跨って、多少の下り坂でスピードがでても平気で(むしろ楽しかったり)、風景などを楽しみながら運転できるでしょ?

自信あるんです。それができるってことは。

でも、ツール・ド・フランスで入賞できるくらいじゃないと「自信を持ってる」とは言っちゃいけないような気がしませんか?

そう「自信」を持つのって特別な気がしてしまうんです。
周りと比べて秀でてる、とか、賞とか点数とかの実績がないといけない、とか、人から認められなきゃいけないとか。
だから、自信って付きにくいんです。
これ全部、自分ではどうしようもないことだから。

だから、不安がなくできること、は自信があるものなんです。
歩くこと、書くこと、水を飲むこと、しゃべること、パソコンを打つこと・・・何でもね。
完璧でなくてもいいんです。
あ、これできるわ、と思うものを見付けていくと意外とみんないっぱいあります。

さて、ぜひ今日は皆さんの中で「自信があるところ」を探してみてください。
人からの評価ではなく、自己評価で探すのが今日のレッスンですね。

とりあえず頑張って100個見つけてみましょう。
少ない?
じゃあ、500個!(笑)

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